静岡市葵区・七間町名店街の魅力発見 空きテナントの見学ツアー 商いでにぎわい復活へ

 かつて映画のまちとしてにぎわった静岡市葵区七間町名店街で17日、空きテナントを巡る見学ツアー(同名店街、市まちづくり公社主催)が開かれた。同町で出店を検討する人など25人が参加し、「おまち」と呼ばれる中心市街地の魅力を探った。

空きテナントのオーナーの説明を受けながら物件を内覧するツアー=静岡市葵区七間町
空きテナントのオーナーの説明を受けながら物件を内覧するツアー=静岡市葵区七間町

 戦後に一時は10軒の映画館が営業した同町は、人口減少や大型商業施設の出店により苦境が続く一方、最近はマンションの建設で世帯数が増加するなどにぎわいも生まれつつある。見学ツアーでは同町の空きテナント10カ所を歩いて巡り、建物の構造や主要な客層などを確認。オーナーから「景観が統一されておしゃれ」「呉服町からうまく人の流れを呼び込めれば盛り上がる」など街並みの特徴などについても説明を受けた。市まちづくり公社の平田悠理江さんは「参加者に七間町の魅力に気付いてもらい、まちがにぎやかになっていけば」と期待した。
 柔道整復師の資格を生かしたサロンの出店を目指す山下幸穂さん(46)=同市駿河区=は「オーナーに会って話を聞いたり実際にテナントを見たりしたことでイメージが膨らんだ」と話した。
 (社会部・鈴木紫陽)

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