⚽J1ジュビロ磐田 MF古川陽介 プロ初の故障から実戦復帰 神戸戦、左サイドに風穴「さらに状態上げる」

 J1磐田のMF古川陽介(20)=静岡学園高出=が0―2と完敗した神戸との開幕戦に途中出場し、実力の片りんを見せた。鹿児島キャンプ中のけがで出遅れていたサイドアタッカーは「滑り込みでメンバーに入れた。さらに状態を上げたい」。次節3月1日の敵地での川崎戦でも停滞しがちな攻撃陣に勢いをもたらすつもりだ。

川崎戦へ調整する磐田の古川=ヤマハ大久保グラウンド
川崎戦へ調整する磐田の古川=ヤマハ大久保グラウンド

 開幕戦では後半30分からピッチに立つと、得意のドリブル突破でこれまでチームが攻めあぐねていた左サイドに風穴をあけた。ただためをつくったが得点まではつながらず「(J2と)全く違うスピード感で想像を超えてきた」と唇をかむ。昨年7月の天皇杯3回戦で対戦し、得点しているだけに相手のマークも厳しかった。
 J2鹿児島とのキャンプでの練習試合中、左太ももを負傷し、2週間の別メニュー調整を余儀なくされた。プロ3年目で本格的な故障は初めてといい「開幕スタメンを狙っていたので焦りはあった」と明かす。一方でシーズンが始まる前というタイミングで、体のケアの重要さを改めて認識したという。
 開幕戦は故障明けで出場時間に制限があったというが、回復に合わせて徐々に伸ばしていく。体重が高校時代から10キロ増加してたくましくなり、プロでも見劣りしなくなった。
 川崎戦へ向けて「スタートで出たいが、与えられた役割を全うできるようにコンディションを上げる」。今季初勝利のためには、何としてもゴールに絡む動きがほしい。
 (名倉正和)

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