⚽ジュビロ磐田 打ち合い制し“復帰初勝利” 川崎に5-4
明治安田J1リーグは1日、第2節2試合が行われ、今季J1に復帰した磐田がジャーメインの4得点などで川崎との打ち合いを5―4で制し、今季初勝利を挙げた。川崎は一時3点差を追い付いたが、その後に与えた二つのPKを決められて2連勝はならなかった。
①U等々力▽観衆20316人
磐田 1勝1敗(3) 5(3―1 2―3)4 川崎 1勝1敗(3)
▽得点者【磐】植村(1)ジャーメイン4(PK2)(4)【川】エリソン2(3)マルシーニョ(1)山田(PK)(1)
【評】磐田は川崎と打ち合い競り勝った。
前半6分、クロスが流れた球を植村が押し込んで先制。18分にはジャーメインが頭で合わせ追加点を奪った。さらに29分、細かなパスをつなぎジャーメインが決めて3点目。36分にはカウンターから失点したが、2点リードで折り返した。
後半10分にCKから1点差に迫られ、14分には同点に追い付かれた。35分にジャーメインがPKを決めて勝ち越したが、直後に相手PKで同点。追加時間にジャーメインが再びPKで勝ち越した。
ジャーメイン「自信」の4発 難敵を撃破 磐田が5得点を挙げ死闘を制した。2017年7月から6戦勝ちがなかった難敵・川崎を下して今季初勝利を飾った。
主役は昨季チーム得点王のFWジャーメインだった。前半だけで頭と得意の左足でゴールを奪い主導権を握った。一度追い付かれたものの、後半残り10分余りで自ら獲得したPKを決めてハットトリックを達成。追加時間にも落ち着いて一度は取り消された得点をPKで取り返し、勝ち越しとなる自身4点目を挙げて喜びを爆発させた。
わずか1試合でJ1でのキャリア最高を更新した。「チームとしていい球の動かし方ができた。いい所に入れた」と胸を張った。
メンバー変更は前節から1人だけにとどめ、J1福岡から移籍したMF中村が初先発。3点目の起点となる急所を突くパスを出して存在感を示した。2点目もJ2熊本から加入し、中盤左サイドで2試合連続先発したMF平川が猛然と迫ったプレスから生まれ、新戦力が躍動した。
2試合連続で先発した右サイドバックの新人植村の先制点も鮮やかだった。左クロスが流れた球を一度止め左足を振り抜き、ゴールを射抜くうれしいプロ初得点を挙げた。
開幕戦の神戸、川崎との対戦でJ1のレベルの高さは味わった。「今年がスタート。J1に定着するために勝ち点3は自信になる」とジャーメイン。次節ホームでの柏戦でも粘り強く勝ち点を取りにいく。
(運動部・名倉正和)