津波避難、判断力養う 御前崎、親子や高齢者が防災学習

 御前崎市の浜岡中央児童館は2日、防災学習会「親子DE津波てんでんこ」を同市の浜岡福祉会館で開いた。親子や高齢者ら約30人が参加し、教材を使いながら津波避難行動の判断力を養った。

教材を使って津波避難行動の判断力を養う子どもたち=御前崎市
教材を使って津波避難行動の判断力を養う子どもたち=御前崎市

 講師はNPO法人御前崎災害支援ネットワークの落合美恵子代表が務めた。教材は「津波避難すごろく めざせ!津波避難マスター」を使用し、グループごと地震が起きたらどこに逃げるべきか沿岸部のまちをモデルに考えた。
 ルールは学校を拠点とし、マス目を一つ移動するごとに所要時間1分と想定。避難中に親族宅や食料保管場所に立ち寄るかどうか検討しながら避難ルートを決めた。その後、サイコロを投げて津波の到達時間と高さをそれぞれ設定し、自分が選んだ避難方法が適切だったか振り返った。結果は津波から逃げ遅れる人もいて、日頃から防災対策に取り組む重要性を再認識した。
 参加者は東日本大震災を教訓とし、南海トラフ巨大地震の発生を想定して高台に向かって逃げる訓練も実践した。
 (御前崎支局・市川幹人)

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