記者コラム「清流」 新聞記者沼

 「個人の情熱から文化が生まれ産業になる」。9、10日に沼津市であるイベント「ぬまりびと博覧会」の主催者の言葉にビビッときた。その心意気、熱すぎる。イベントは「レスラーマスク沼」「鯛(たい)の鯛沼」など、それぞれの関心分野に没頭する(沼にはまった)人が集い、活動内容や成果を披露する。とても興味深い。
 時々、なぜ新聞記者になったかと逆質問される。採用面接で使えそうな答えも用意しているが、最大の理由は、情熱を持っている人と話せるから。積極的に取材に応じてくれる人は前向きで明るい。取材しながら元気をもらえる。
 個人の情熱がまちを彩り明日を楽しくする。そんな信念を持ち、これからも出会いを楽しみたい。目指すは「新聞記者沼」。う~ん、漢字ばっかりで堅っ。
(東部総局・矢嶋宏行)

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