記者コラム「清流」 撮影の大敵

 一瞬の表情を切り取るため、緊張感と集中力が求められるスポーツやイベントの撮影現場。そんな集中をかき乱す大敵が今年もやってきた。目が赤く充血してかすみ、鼻水とくしゃみが止まらない。
 祭りやスポーツの撮影では屋外にいる時間が長く、花粉を浴び続ける。その上、マスクを着用してカメラを構えると、呼吸でファインダーが曇ってしまう。今年は桜や梅の開花時期が早い傾向があることに気づいていたのに、花粉が飛散する前に早めの対策ができなかったことを反省した。
 ネットでは、花粉症で打率が下がる野球選手の話題を見かけた。撮影も苦労するが、運動選手など被写体の方がつらいのかもしれないと思うと甘えたことは言っていられない。できる限りの対策をして、シーズンを乗り切りたい。
(浜松総局・山川侑哉)

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