⚽藤枝MYFC黒星 終了間際に失点 岡山戦0-1 J2第4節

 J2リーグは16日、各地で第4節が行われ、藤枝はホームで岡山と対戦し、0-1で敗れた。
藤枝ー岡山 前半、シュートを放つ藤枝・矢村(中)=藤枝総合運動公園サッカー場
①藤枝サ▽観衆2394人
 岡山 3勝1分け(10) 1(0―0 1―0)0 藤枝 1分け3敗(1)
 ▽得点者【岡】田中(2)

 【評】藤枝は試合を優位に進めたが、終了間際の失点で岡山に敗れた。
 前半から中盤の選手が流動的にポジションを変え、攻撃のリズムをつくった。30分に中川風、41分には西矢がいい形でミドルシュートを打った。
 後半途中で榎本と浅倉を入れると流れが加速。19分に榎本、20分にも矢村が惜しいシュートを放った。38分には途中出場した中島の決定的なヘディングシュートがあったがポストをたたくと、追加時間に決勝点を許した。

敗戦も「今季のベストゲーム」 攻撃の形示す
藤枝―岡山 後半、シュートを放つ藤枝の榎本=藤枝総合運動公園サッカー場
 今季初勝利は遠かったが、藤枝らしい攻撃の形を示した。「負けたが、今季のベストゲーム」と須藤監督。悔しさの一方で、今後戦い続ける自信も得た。
 首位チームをあと一歩まで追い詰めた。前半からボランチの杉田と西矢に加え、シャドーに入った梶川らが流動的にポジションを変え、自陣から恐れずボールをつないだ。岡山のプレスをテンポよく1タッチパスで回避し、梶川は「前半の揺さぶりが効き、相手が消耗した。空いてるスペースを認知し、狙い通りプレーできた」と振り返った。
 後半途中からはほぼ一方的に攻め続け、攻撃陣が立て続けにシュートを放った。先発を外れた悔しさを胸に、チーム最多4本のシュートを記録したMF榎本は「スタイルを貫き自分たちを信じてやり続けるだけ。あとは決めきる力」と課題を見つめた。
 最大の決定機は終盤からピッチに入ったFW中島のヘディングシュート。DF久富のクロスをドンピシャで合わせたが、惜しくもポスト。若きストライカーは「理想的なシュートだったが、DFをかすめた」と悔しがった。
 ただ、試合終了間際の失点で、いい内容ながら勝ち点を失った。DFに当たってシュートコースが変わる不運があったが、その前の守備に隙があり、チーム最年長の梶川は「気持ちの抜けた1プレーでみんなの頑張りがふいになる。最後まで責任を持ってプレーしないと」と先を見据え、苦言を呈した。
 (運動部・寺田拓馬、写真は写真部・坂本豊)
藤枝―岡山 後半、相手選手と競り合いながらゴール前へと攻め込む藤枝の榎本(左から2人目)=藤枝総合運動公園サッカー場

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