【TRY!ANGLE】文化財の価値次代へ カトリック清水教会移築へ解体作業 静岡【動画あり】
解体が進む聖堂の足場の奥に、陽光を受けてきらめくステンドグラスが浮かび上がる。1935年に建てられ、二つの鐘楼とゴシック様式が特徴的なカトリック清水教会(静岡市清水区岡町)。移築のために解体作業が行われている。
日本建築のような工法で作られた木造で、西洋風に仕上げられた建物は全国的にも珍しい。解体は、文化財としての価値を保てるように当時の施工方法を調査しながら行われている。
できるだけ移築先でそのまま使えるように、きれいにはがされた聖像の台座や柱頭の装飾は印を付けて並べられ、取り外された木材は養生されていた。移築作業は4月からクラウドファンディングで資金を集め、文化財登録も視野に入れながら丁寧に行われる。
(写真部・堀池和朗)