擬人キャラが来庁者応対 御前崎市役所で4月から 総合案内デジタル化
御前崎市は4月1日から、市役所本庁舎の総合案内をデジタル化する。擬人キャラクターが映るモニターを正面出入り口付近に常設し、来庁者が画面に向かって困りごとなどを話しかけるとリモートで別の場所につながっているスタッフが対応する仕組み。市によると、仮想空間のアバター(分身)技術を使った取り組みで、行政総合案内に導入する事例は全国的に珍しい。
同市はこれまで本庁舎と御前崎支所それぞれに案内業務を行う職員がいたが、4月から配置を支所に一本化する。本庁舎の案内は擬人キャラクターを介して対応するため省人化につながる。
モニター画面付近にはカメラとマイクを設置し、スタッフ側は来庁者の顔や動きも確認できる。必要書類の記入方法や市ホームページを画面に映し出す案内方法も想定している。市の担当者は「デジタル化によって行政サービス向上も目指していく」と話す。
マイナンバーカードを使って住民票や印鑑登録証明書などを取得できるマルチコピー機も市役所本庁舎で稼働する。
(御前崎支局・市川幹人)