⚽ジュビロ磐田 反撃実らず3連敗 鹿島に0-1、PKに泣く J1第5節
明治安田J1リーグは30日、各地で第5節9試合が行われ、磐田は鹿島に0―1で敗れ、勝ち点3のまま18位に後退した。
①カシマ▽観衆21069人
鹿島 3勝1分け1敗(10) 1(1―0 0―0)0 磐田 1勝4敗(3)
▽得点者【鹿】鈴木(PK)(2)
【評】磐田は鹿島に零封負けした。
磐田は序盤から相手の攻撃をいなしながら前線のジャーメインとペイショットに球を集めて仕掛けた。だが、前半33分、相手に与えたPKを決められて先制を許した。
後半は選手交代で攻撃に厚みが増し、相手ゴールに迫る機会が増えた。途中出場の古川は左サイドで好機をつくった。
試合終了間際には上原、ジャーメインがシュートを放ち、決定機をつくったが、1点が遠かった。
課題の前半で痛い失点、新外国人FWも決めきれず 磐田は前半に許したPKの1点に泣いた。シュートは相手を上回る14本を放ったが、得点はゼロ。長年のライバルの鹿島に試合巧者ぶりを見せつけられ、3連敗を喫した。
前節からスタメン3人を入れ替え、最前線には190センチの新外国人FWペイショットが初先発。トップ下のFWジャーメインとともに前線で起点となり、相手ゴールを脅かしたが、仕上げの甘さが目立った。ペイショットは「フィニッシュやラストパスの精度が上がればチームに勝利が寄ってきたはず」と唇をかんだ。
終始劣勢だった前節までとは違い、この日は相手を押し込み、内容では上回る場面も目立った。それだけに後半から今季初出場したMF藤原は「問題は自分たちの流れの時に決められなかったこと」と悔しさをにじませた。
課題の前半に先制点を与えたのも痛かった。前半30分、ペナルティーエリア内でDF松原がハンド判定を受けPKを献上した。5得点して勝利した川崎戦を除き、残り4試合は全て先制点を奪われて敗戦している。
次節新潟戦は中3日で4月からはルヴァン杯も重なり過密日程となる。チームは18位に転落し、早期のてこ入れが不可欠。横内監督は「強いチームは内容が悪くても勝ち点を取る。われわれは発展途上のチームなので努力したい」。宿敵から手痛い手本を見せつけられる結果になった。
(運動部・名倉正和)
DF鈴木が今季初先発でJ1デビュー パリ五輪を目指す世代別日本代表候補のDF鈴木が鹿島戦で今季初先発、フル出場でJ1デビューを果たした。「チャレンジしないともったいない。会場の応援がすごくて楽しめた」と最終ラインで落ち着いてプレー。PKによる1点でしのぎ、代表入りへアピールした。
守備では持ち味のインターセプトから素早く前線へ何本もパスを送った。ゴール前でも体を張った守りで試合を引き締めた。
下部組織出身の21歳は鹿島との伝統の一戦を経験し「小さいころから想像していた雰囲気で試合ができたのは大きい」とうなずく。次節新潟戦へ「相手をゼロに抑えていい形で攻撃につなげたい」と意気込んだ。