記者コラム「清流」 セルフレジの緊張感

 浜松市内のホテルに無人決済システムを導入した売店がオープンした。無人店は増え、セルフレジは今や当たり前。有人レジより気楽で、よく使っている。
 先日、考え事をしながら操作していたセルフレジで手元の商品をレジにスキャンしたかどうか分からなくなった。履歴で判断できたが、意外にも緊張したことに気付いた。怪しいと思われないか―。振り返れば、無人店を利用する際は防犯カメラへの映り方にも気を使っていたように思う。
 ホテルが売店に導入した無人決済は、複数のカメラやセンサーが客の手にした商品を認識。レジ前に立つと購入商品や金額などを客に自動で表示し、「監視の最先端」だと感じた。一方、「しっかり監視されることに身を任せると緊張感から解放される」とも思った自分の感覚に戸惑った。
(浜松総局・白本俊樹)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞