⚽藤枝MYFC 耐えて仙台とドロー J2第9節

 J2リーグは7日、各地で第9節の10試合が行われた。藤枝はホームで、仙台に1―1で引き分けた。藤枝ー仙台 前半、先制ゴールを決める藤枝・永田=藤枝総合運動公園サッカー場
①藤枝サ▽観衆2463人
藤 枝 2勝2分け5敗(8) 1(1―0 0―1)1 仙 台 3勝5分け1敗(14)
▽得点者【藤】永田(1)【仙】中山(3)

 【評】藤枝は先制したが追い付かれホームで仙台と引き分けた。
 前半は積極的にシュートを放ちリズムをつくった。先制点は26分、前線でパスカットすると左WB永田が中に切れ込んで決めた。
 後半開始からは一転して劣勢に。ロングスローとCKで続けて攻め込まれると6分に失点した。その後は一進一退の展開。GK北村の好セーブでしのぎ、41分にはDF川島の惜しいヘディングシュートもあったが、互いに決定力を欠いた。

藤枝―仙台 後半、ドリブルで攻め込む藤枝・榎本(中央)=藤枝総合運動公園サッカー場
耐えて勝ち点1
 理想と現実のはざまで勝ち点1は最低限の結果か。超攻撃的スタイルを掲げながら後半は相手の猛攻を受ける時間が長かったが、「全員が最後まで我慢強く戦えた。次につながる」と副主将のDF川島は手応えを示した。
 中3日の連戦を0―3で連敗した後の試合。スタメンは前節と5人を入れ替えた。風上だった前半は今季初先発のGK北村のロングキックで相手DFライン背後を突き、好機をつくった。藤枝―仙台 後半、激しくボールを競り合う藤枝・新井(右から2人目)=藤枝総合運動公園サッカー場
 先制点は狙っていた形。FW矢村が前線からプレスを掛け、こぼれたボールを左WB永田がカットインしゴール右隅に蹴り込んだ。大卒新人はプロ初得点。「イメージ通り思い切り足を振れた。常に仕掛ける姿勢が自分の特長。自信になる」と笑みがはじけた。
 しかし、攻め込んでも追加点は奪えず、古巣相手に奮闘したMF大曽根は「自分たちの時間帯に仕留めないと。チームとしてゴール前の落ち着きが必要」と指摘した。
 守備はハイプレスと状況に応じてゴール前を固めるミドルブロックを使い分けた。バランスは整ったが、後半開始からの連続したセットプレーで耐えきれず失点。その後も自陣に押し込まれ、攻撃に移ってもパスミスが目立った。
 ただ複数失点は防ぎ「悪い時間も必ずあるが、そこをどう乗り切るか。今は成長段階」と須藤監督。攻守に常にハイパワーではなく、時に守備ブロックで耐えしのぐ柔軟さが今季も鍵を握りそうだ。

高卒新人、MF芹生デビュー
 高卒新人のMF芹生がJデビューを果たし、「緊張はなかった。短い出場時間でも結果を残したかった」と振り返った。藤枝―仙台 後半途中から出場しリーグデビューを果たした藤枝・芹生(中央)=藤枝総合運動公園サッカー場
 後半44分から前線に入ると最初のプレーでCKを獲得。ゴールを狙いに行く積極性を示した。
 しかし、「海外でのプレーを目指す」という本人に満足感はなく、「得点を取らないとアピールにならない。もっと貪欲にやりたい」と決意を新たにした。
(運動部・寺田拓馬、写真はいずれも写真部・久保田竜平撮影)

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