下校バス待ち 遊ぶ機会提供も 放課後子ども教室と学童を一体運営 開始 統合の静岡市葵区・中藁科小

 新年度から旧清沢小と旧水見色小を統合した静岡市葵区の中藁科小で11日、地域ボランティアが子どもの遊びを見守る活動「放課後子ども教室」を放課後児童クラブ(学童)と一体運営する取り組みが始まった。統合に伴ってバス通学になった児童に対し、路線バス到着までの安全な居場所を確保し、異なる地域に住む友人と放課後に遊ぶ機会を提供する狙いがある。

地域ボランティアに見守られながら校庭で遊ぶ児童=静岡市葵区の中藁科小
地域ボランティアに見守られながら校庭で遊ぶ児童=静岡市葵区の中藁科小

 学童を運営する民間業者が地域ボランティアを子ども教室のスタッフとして採用する。保護者や住民ら18人がスタッフ登録し、平日に毎日実施する見守り活動を交代で支える。市によると、一体運営は県内初で、バス時間帯に合わせた柔軟な運用が可能になる。
 初日は徒歩通学を含む児童約60人がボランティアに見守られながら、校庭でボール遊びや一輪車などを楽しんだ。バス通学する6年の大国紀恵さん(11)は「子ども教室がとても楽しみ。用事がなければ毎日参加したい」と声を弾ませた。
 (社会部・大橋弘典)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞