⚽藤枝MYFC完敗 決定機少なく、横浜に0ー2 J2第10節

 明治安田J2リーグは14日、各地で第10節が行われ、藤枝は横浜に0-2で敗れた。横浜FCに敗れ、肩を落とす藤枝イレブン=横浜・ニッパツ
①ニッパツ▽観衆4777人
横浜FC 5勝3分け2敗(18) 2(1―0 1―0)0 藤枝 2勝2分け6敗(8)
▽得点者【横】ンドカ(1)カプリーニ(PK)(3)

 【評】藤枝は決定機少なく横浜FCに0―2で完敗した。
 前半開始から攻勢を掛け、3分にはGK北村のフィードからFW矢村が惜しいシュートを放った。しかし、10分にFKから失点。その後もセットプレーで圧力を受けたが、しのいで折り返した。横浜FC―藤枝 前半10分、横浜FCに先制を許した藤枝=横浜・ニッパツ横浜FC―藤枝 前半、体を張ってゴールを守る藤枝GK北村(右から2人目)。右端は川島=横浜・ニッパツ
 後半はボールを保持しても攻め手がなく、カウンターを受ける展開。榎本、中島、芹生ら攻撃的選手を投入したが実らず、40分にPKを与えて致命的な追加点を許した。


攻め手なく無得点「戦術修正図る」
 ゴールのにおいが時間を追うごとに消えていった。超攻撃的スタイルを掲げる藤枝が今季第10節で7試合目の無得点。FW矢村は「負けて当たり前という雰囲気になっては駄目。全員が練習からサッカーへの姿勢を変えないと」と厳しく指摘した。横浜FC―藤枝 前半、攻め込む藤枝・永田(右)=横浜・ニッパツ横浜FC―藤枝 前半、ゴール前に飛び込む藤枝・久富(手前)=横浜・ニッパツ
 開始早々に矢村が放ったシュートがほぼ唯一の決定機だった。警戒していたFKで前半10分に先制を許すと、相手はボールを深追いせず守備を固めてカウンター狙いに。自陣から攻撃を組み立てようとしてもゴール前まで侵入できず、単発の攻撃に終始した。他チームの研究に遭って今季は同じような展開の試合が多く、ボランチの西矢は「判断が一つずつ遅れ、思い切ってシュートが打ててない」と現状を分析した。横浜FC―藤枝 後半、相手選手に囲まれる藤枝・麻倉(中央左)=横浜・ニッパツ
 その後は相手のセットプレーを耐え続け、後半は前線の選手を入れ替えたが流れは変わらず、試合を通じてシュートは相手を下回る5本。最後はPKを与え万事休した。副主将のDF川島は「自分たちの時間に相手を怖がらせるプレーが必要。2次、3次攻撃がないと崩せない」と反省した。横浜FC―藤枝 後半、ボールを奪われる藤枝・麻倉(左)=横浜・ニッパツ
 ついに降格圏の18位に落ち、次節はホームで最下位徳島との〝裏天王山〟。「まずはメンタルを立て直し、戦術の修正も図る」と須藤監督が前を向けば、今季まだ無得点の矢村も「運命を分けるゲームになる。戦う気持ちを前面に出し、絶対に勝つ」と気合を入れ直した。横浜FC―藤枝 後半40分、横浜FCのカプリーニ(右端)に2失点目となるPKを決められた藤枝GK北村(中央)=横浜・ニッパツ
 (運動部・寺田拓馬、写真はいずれも写真部・堀池和朗)

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