⚽藤枝MYFCウイングバック、推進力に活路 リーグ最低4得点、低迷打破なるか

 超攻撃的スタイルを掲げるJ2藤枝の“両翼”ウイングバック(WB)が今季まだ十分に機能していない。「得意のドリブルと裏へのアクションで推進力を生みたい」とMFシマブク。第10節を終えてリーグ最低の4得点で降格圏の18位に低迷する状況を打破するには、サイドからの速い攻撃が鍵を握る。

練習で競り合うJ2藤枝のシマブク(右)と永田。両WBの推進力に期待がかかる=藤枝MYFCサッカー場
練習で競り合うJ2藤枝のシマブク(右)と永田。両WBの推進力に期待がかかる=藤枝MYFCサッカー場

 今季、右WBは第3節からシマブクがスタメンを張り、左WBは榎本と永田が交代で先発を務めている。3人ともドリブラーで榎本が第5節山形戦、永田が第9節仙台戦で得点を挙げたが、縦に突破する場面は数少ない。榎本は「ボールに触れず、中央から反対サイドまでポジションを変えすぎてバランスを崩し、逆効果になっていた」と反省する。
 チームとしてボール保持を志向し最終ラインから攻撃を組み立てるが、足元へのパスが多くスピードアップしないのが問題。両WBの位置も低く、シマブクは「パスを受けた時、相手が前に2人いてはがしきれない」と指摘し、「もっと周りとの連係を高め、裏へのパスを引き出したい」と課題を見つめる。相手がサイドを警戒すれば、中央にスペースが生まれる効果も出るはずだ。
 20日にホームで戦う徳島は最下位で絶対に負けられない。課題はチーム内共有済みで、「ダイナミックさとスピードがないと得点できない」(須藤監督)と今週は少ない手数で攻めきる練習を重ねている。背番号10の榎本は「前にベクトルを向け、相手を驚かすプレーを見せたい」と必勝を誓う。
 (運動部・寺田拓馬)

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