⚽ジュビロ磐田 2点先制も逃げ切れず 福岡と引き分け J1リーグ第9節
明治安田J1リーグは20日、各地で第9節の7試合が行われ、磐田は福岡と2-2で引き分けた。
①ベススタ▽観衆6254人
福岡 2勝5分け2敗(11)2(0―1)(2―1)2 磐田3勝1分け5敗(10)
▽得点者【福】ザヘディ2(5)【磐】ジャーメイン2(9)
【評】磐田は逃げ切れず福岡と引き分けた。
序盤から両チームともブロックを組み自陣を固めた。磐田は前半30分、松本の右クロスをジャーメインが頭で押し込み先制し、1点リードで折り返した。
後半2分、平川のシュートがGKにはじかれたが、こぼれ球をジャーメインが押し込んで2点目を奪った。だが、15分に中央を崩され失点。さらに33分には自陣でのパスミスから相手の逆襲を許して追い付かれた。
「弱さ、もろさ出た」パスミスから2失点 2点のリードを守り切れない痛恨の引き分けだった。磐田は堅守を誇る福岡を相手に後半早々、2ゴール目を挙げて試合を優位に進めた。だが、そのまま逃げ切れるほど、J1は甘くはなかった。
第2節の川崎戦以来、7試合ぶりに前半で先制点を奪い是が非でも勝ち点3がほしい試合だった。横内監督は「2ゴールしたが、失点してから弱さ、もろさが出た」と悔やむ。相手の2得点は個人技が光ったが、起点は磐田の失策だった。
後半15分の失点は左サイドでのMF藤原のパスミスから。「一つのミスで失点につながるのがJ1」と藤原。同点にされた後半33分の失点は藤原に代わって入ったレオゴメスが自陣中央でパスミスし、同じ相手に独走を許した結果だった。
指揮官は「ミスはどこでも起きる」と選手をかばった。だが2点リードを守り切れず、最低限の勝ち点1にとどまったのは痛い。
九州入り後の練習で腰を痛めたDF伊藤に代わり、今季リーグ戦初先発、フル出場したDF森岡は守勢に回った後半、最終ラインの押し上げが足りなかったと言う。失点を防ぐため「声かけやカバリングなど自分ができたことはあった」と反省点を挙げる。
次節ぶつかる町田は上位を争い、福岡に劣らない堅守と強度を誇る相手。「勝ちきるためには失点しないことが必要」と横内監督。複数得点を挙げたが、新たな課題を突き付けられた。
得点ランク1位 ジャーメイン光る2得点
磐田のエースFWジャーメインが福岡戦で2ゴールを挙げ、9試合9得点と得点ランクのトップを快走している。19日に29歳となったばかりの点取り屋は悔しい引き分けにも「勝ち点につながる得点なので良かった」と控えめに喜んだ。
前半の1点目はMF松本の右クロスを後退しながら頭でたたき込んだ。「いい球が来た。ギリギリ合わせられた」と振り返った。後半の2点目は、MF平川のヘディングシュートのこぼれ球を左足で確実に仕留めた。
後半に追い付かれ、勝ち点3は逃した。「アウェーで昨季タイトル(ルヴァン杯)を取ったチーム。勝ち点1はポジティブに捉えたい」と前を向いた。
(運動部・名倉正和)