⚽ジュビロ磐田 昨季J2ライバル 雪辱の1戦 リカルドグラッサ 町田封じ

 J1磐田のDFリカルドグラッサ(27)が次節27日ホームで対戦する首位町田の封じ込めに意欲を燃やしている。開幕から9試合連続で先発し、京都戦を除きフル出場する守備の要は「相手は縦に速くフィジカルが強い。リスク管理して守備で貢献したい」。昨季J2での対戦でPKを献上した雪辱を誓う。

次節町田戦へ調整する磐田のリカルドグラッサ=ヤマハ大久保グラウンド
次節町田戦へ調整する磐田のリカルドグラッサ=ヤマハ大久保グラウンド

 昨年8月12日、J1昇格を争う町田との天王山はU―23(23歳以下)日本代表の藤尾に二つのPKを与え1―2で惜敗。後半の2失点目はグラッサがロングボールで背後を取られ、たまらず後ろから接触する形で反則を取られた。「勉強になった面もある。次はどれだけ相手に危険なプレーをさせないか」と反省を生かす。
 1年目はJ1で22試合、2年目はJ2で35試合出場。来日3年目の今季は着実に適応し代えのきかない存在になった。今季チームは新たに4人のブラジル人選手を迎え、ピッチ上でも私生活でもリーダー格としての役割を担う。「自分が長くいる分、チームのスタイルや監督の考えを伝えたい」と自覚十分だ。
 磐田のセンターバックは鈴木がパリ五輪を目指す世代別日本代表活動でチームを離れ、ベテランの伊藤も腰の故障で戦線離脱し手薄な状況。前節福岡戦で今季初先発した森岡が奮闘しているが、経験豊富なグラッサにかかる期待は大きい。「守備をした上で後ろからビルドアップでも貢献できれば」。守りはもちろん、左足から繰り出す前線へのパスでも相手を脅かす。
 (名倉正和)

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