三島の書道塾 銀座で作品展 能登復興願う力作も

 三島市の書家福田房仙さん(74)が主宰する書道塾「房仙会」の書展が26日、東京・銀座の鳩居堂画廊で始まった。オンラインで学ぶ全国の生徒が日ごろの練習の成果を披露。能登半島地震の復興を祈願する作品も飾っている。28日まで。

福田さん(左)と作品を鑑賞する生徒ら=都内
福田さん(左)と作品を鑑賞する生徒ら=都内

 24回目で、福田さんと夫の光孝さん、20~90代の生徒42人が出展した。和歌や漢詩を題材に行書、楷書、隷書などの書体で書いた多彩な作品が並ぶ。「能登はやさしや土までも」―。実家が能登にあるという女性は、能登を表現する際に使われる言葉をしたためた。
 平安時代の名筆「升色紙」に収められているさまざまな和歌をテーマに生徒19人が手がけ、巻物にとじた力作も見どころの一つ。用いる文字や濃淡、余白の使い方を独自にアレンジしていて、独創性豊かな作品に仕上がっている。
 福田さんは「年代も職業もまったく異なる生徒がそれぞれの思いを込めて書いたバラエティーに富む作品を多くの人に見てほしい」と話し、来場を呼びかけている。午前11時~午後5時、最終日は午後4時まで。
 (東京支社・武田愛一郎)

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