篠田東レの集大成 ラスト采配 峯村、真子も「有終」決意 黒鷲旗選抜バレー5月1日開幕

 第72回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会は5月1日、Asueアリーナ大阪で開幕する。Vリーグ、大学、高校、クラブなど男女各16チームが参加。V1男子の東レは今大会限りで退任する篠田監督、退団するアウトサイドヒッター峯村とリベロ渡辺、引退するセッター真子らが集大成の舞台に臨む。

黒鷲旗開幕に向けて練習に励む東レの峯村(手前右)ら=三島市の東レ体育館
黒鷲旗開幕に向けて練習に励む東レの峯村(手前右)ら=三島市の東レ体育館

 グループ戦から決勝(5月6日)まで5セットマッチで6連戦と過密日程のため、篠田監督は2チームに分けて先発を入れ替える方針だ。各チームとも日本代表は不在。東レはパダルも既に退団し若手中心の構成となる。中でもアウトサイドヒッター山田(清水桜が丘高出)、セッター小野寺、リベロ武田の新人を積極起用する見通しだ。指揮官は「3人が試合でどのくらいできるか見せてもらいたい」と楽しみにする。
 在籍7年の峯村は「東レで培ってきたもの、学んできたものを出し切れたら。チームが勝てるように引っ張っていきたい」と主将の役目を全うする覚悟だ。東レでは、アキレス腱(けん)断裂などけがに泣かされ、出番はリリーフサーバーや守備固めなどに限られた。SVリーグへの移行もあり、来季の構想を外れたが「バレーを続けたいという、純粋な気持ちが強かった」と移籍を決意した。東レでの最後の大会はオールラウンダーとしての本領発揮に燃える。
 4年目の真子は入団当時、正セッターだった藤井直伸さんが闘病のため離脱し、大役を任された。「力を付けて出場するのが目標だったが(段階を)飛び越えてしまった」と重圧に苦しんだ。休日もバレーのことが頭から離れず、眠れない日々が続いた。「技術がない分、何かで補わないと」と追い込まれていったという。今大会で競技生活に区切りを付ける。「楽しんでプレーする姿を見せられたら」と笑顔でコートに立つ。
 (結城啓子)

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