⚽ジュビロ磐田 「昇格同期」町田を完封 復帰のDF松原が先制弾 J1リーグ第10節

 明治安田J1リーグは27日、第10節の5試合が行われ、磐田は前節首位の町田を2-0で破った。町田は勝ち点19のまま。第10節の残り5試合は28日に行われる。
磐田―町田 後半1分、先制ゴールを決め駆け出す磐田・松原(右)=ヤマハスタジアム(浜松総局・山川侑哉)
①ヤマハ▽観衆12982人
磐 田 4勝1分け5敗(13) 2(0―0 2―0)0 町 田 6勝1分け3敗(19)
▽得点者【磐】松原(1)ジャーメイン(PK)(10)

 【】磐田は町田に完封勝ちした。
 相手のカウンターをしのぎながら好機を待った。前半8分、ペイショットがミドルシュートを狙うが枠を外れた。37分にはジャーメインがシュートを打ったが、GKに止められ無得点で折り返した。
 後半1分、スルーパスに抜け出した松本のシュートのこぼれ球を松原が押し込み先制。さらに25分には相手の反則で得たPKをジャーメインが決め2点目を挙げた。終盤は体を張った守備で、無失点でしのいだ。

〝打倒町田〟に燃えるDF松原が先制弾攻め込む磐田・ジャーメイン(左)=ヤマハスタジアム(浜松総局・山川侑哉)  快進撃を続ける町田から2点を奪い、首位から引きずり下ろした。磐田は昨季未勝利に終わったJ1昇格同期に借りを返した。チームにとって喉から手が出るほどほしかった3試合ぶりの勝ち点3を得たのは大きい。
 故障で実戦復帰していない主将の山田に代わってキャプテンマークを巻き、〝打倒町田〟に燃える男が先制ゴールをたたき込んだ。左足の故障から4試合ぶりにスタメン復帰したDF松原。後半開始直後、MF松本が放ったシュートのこぼれ球を左足で豪快に決めた。「相手にブロックされない高さに蹴ろう」。ハートは熱くても、GKの位置を見極める冷静さが光った。
 昨季町田とは2度対戦し1分け1敗。引き分けた昨年4月は接触プレーをきっかけに乱闘騒ぎがあり、8月は二つのPKを与えて敗戦と後味の悪さが残った。それだけに松原は「ここまでの試合で一番自信になった」と快勝に手応えを語る。
 守っても3試合ぶりの完封。今季まだ無得点がなかった町田をゼロに抑えた。今季リーグ戦初先発したボランチの鹿沼はロングボールを蹴り込む相手に対し「中盤でこぼれ球を拾いカバーできた」と胸を張った。
 10試合を終えて勝ち点13は目標の今季勝ち点40を上回るペース。チームは暫定ながら9位まで浮上した。「こういう試合を続けると成果として認めてもらえる」と横内監督。次節上位を争う横浜M戦では、この日の勝利が本物か真価が問われそうだ。
(名倉正和)
ジャーメイン10戦10発 2桁ゴール一番乗り  得点ランク首位を走る磐田のFWジャーメインが町田戦で今季10点目を決めて、J1で2桁ゴールに一番乗りした。開幕から10試合10得点は磐田では1998年の中山(現J3沼津監督)以来となる快挙。この日の得点はPKだが「チームとしてペナルティーエリアに進入できている証拠。このまま続けたい」と納得顔だ。
 後半25分、相手の反則で得たPKを得意の左足できっちりと決めた。「今季は落ち着いて全部決めている。GKの分析もしている」と胸を張った。先制点の起点となったスルーパスも絶妙だった。
 今季目標に掲げた背番号と同じ11得点まであと1ゴールに迫った。「もう目標はそこではない。必要なだけ点を取りたい」と上方修正した。

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