⚽藤枝MYFC 今季初の逆転勝ち 復帰のFWアンデルソン苦境救う J2第12節

 J2リーグは27日、4試合が行われ、藤枝は水戸に3-2で競り勝った。長崎は群馬を2-1で退けて5連勝とし、暫定首位に浮上した。愛媛は甲府に逆転勝ちし、千葉は仙台に2-0で快勝。第12節の残り6試合は、28日に行われる。
水戸―藤枝 後半42分、決勝ゴールを決め喜ぶ藤枝のFWアンデルソン(右端)=茨城・Ksスタ
①Ksスタ▽観衆2932人
藤枝 3勝2分け7敗(11)3(0―1 3―1)2 水戸 2勝5分け5敗(11)
▽得点者【藤】大曽根(2)アンデルソン2(2)【水】大崎(1)落合(2)

「泥くさく」しのぎ、大きな勝ち点  けがから復帰したFWアンデルソンが苦境で明るい光をともした。今季初出場で2ゴール。敵地でチームに今季初の逆転勝利をもたらし、「最後まで諦めず、決めるべきところで得点を奪えた」と胸を張った。
 前節から先発を4人変更。前半はプレスラインを低めに設定して守備の体勢を整え、相手背後への縦パスで速い攻撃を狙った。慣れない戦術でボールをつかめずいると14分、左サイドを崩されて失点。暗雲が漂ったが、その後もバランスを保って試合を進めた。
 突破口を開いたのはWBに入った大曽根。後半7分に新井からのクロスを合わせて同点に追い付いた。「ここが勝負どころ」と見た須藤監督はアンデルソンを投入。ブラジル人FWは18分に矢村が落としたボールを、左足で冷静に蹴り込んだ。
 リード後は猛攻を受けたが、GK北村が好セーブを連発。38分にこらえ切れず同点ゴールを許したが、4分後にCKからまたもアンデルソンが今度は右足で決勝点を挙げた。
 相手が放ったシュートは21本。耐える時間が長かったが、全員が体を張ってしのぎきった。「きれいな勝ち方ではないが、選手が泥くさく戦ってくれた」と指揮官。5戦勝ちなしのトンネルを抜け、今後につながる大きな勝ち点3を手にした。

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