⚽清水エスパルス、4連勝で首位キープ 岡山に1-0 J2リーグ第12節

 明治安田J2リーグは28日、各地で第12節の残り6試合が行われ、清水は岡山を1ー0で下した。4連勝で勝ち点を28に伸ばし、首位を守った。

岡山—清水 前半、先制ゴールを決めて駆け出す清水・北川(右)=岡山・Cスタ
岡山—清水 前半、先制ゴールを決めて駆け出す清水・北川(右)=岡山・Cスタ

①Cスタ▽観衆14193人
清水 9勝1分け2敗(28) 1(1ー0 0ー0)0 岡山 6勝4分け2敗(22)
▽得点者【清】北川(6)


【評】清水が岡山に粘り勝った。
 守備時は5バックになる相手に対し、ボールを保持して積極的にシュートを打ち、得点機会をうかがった。前半28分にPKを獲得したが、FWカルリーニョスのキックはGKにセーブされた。相手に流れが傾きかけたものの、35分にFW北川が先制点を奪い、試合を折り返した。
 後半は耐える時間が続いた。DFを中心に相手の攻撃をはね返し続け、途中から5バックで守り切った。


■前半35分、流れ奪ったエースの仕事 北川3戦連発
 エースの1発で白熱の上位対決を制した。FW北川が先制点を奪い、2019年4月以来の3戦連発。負ければ3位の岡山と順位が入れ替わる重要な一戦で躍動した主将は「先制点は非常に大事だった。サポーターも笑顔になってくれてうれしい」と岡山まで駆けつけたオレンジファミリーと喜びを分かち合った。
 先制点は2トップの連係から生まれた。前半35分、MF中村からの縦パスを受けた北川が2トップを組んだFWカルリーニョスとワンツー。ゴール前に抜け出すと、右足の巻いたシュートで冷静にゴール右隅に沈めた。「監督から2人でディフェンスラインを壊すように言われていて、体現できた」
 カルリーニョスをカバーする得点でもあった。ゴールの直前に相手のファウルでPKを得たが、カルリーニョスが失敗。「(カルリーニョスは)チームのために献身的にやっている。得点に絡めば乗ってくるので絶対決めてアシストを付けたかった」と強気に蹴り込み、仲間の逸機を取り返した。
 真夏日目前の暑さで互いに消耗する中、後半は主導権を握りながら時間を使って昨年8月以来の4連勝。「大型連休でたくさん来てくれる子どもたちのためにも勝ちたい」。クラブを愛する下部組織出身のストライカーが、夢見る子どものヒーローであり続ける。

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