伊豆半島沖地震の爪痕紹介 発災50年で企画展 沼津

 5月9日に発災から50年を迎える伊豆半島沖地震の企画展が30日、沼津市の静岡県東部総合庁舎で始まった。南伊豆町に大きな被害をもたらした地震の被害を記録した写真などを展示している。5月17日まで。

伊豆半島沖地震の被害を記録した写真などが並ぶ企画展=沼津市の県東部総合庁舎
伊豆半島沖地震の被害を記録した写真などが並ぶ企画展=沼津市の県東部総合庁舎

 全壊した家屋や大破した石廊埼灯台、地割れした道路などを収めた写真10枚を並べた。死者30人、家屋全壊134棟に上ったマグニチュード(M)6・9の地震の大きな爪痕が見て取れる。
 発生当日の静岡新聞夕刊1面も展示した。「南伊豆町海岸地帯は壊滅状態」との見出しが目を引く。主催する県東部地域局の担当者は「地域で起きた災害を知り、家具の固定や食料備蓄など命を守る備えを考えるきっかけにしてほしい」と話す。
 企画展は平日のみ観覧できる。

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