⚽藤枝MYFC 闘志あふれるDF中川創 後方からチームを統率 負傷者出て「総合力試される」

 闘志あふれるDFが後方からチームを統率する。J2藤枝の中川創(24)。今季開幕から先発出場を続けていた副主将のDF川島が顔面の骨折で不在の中、「チームの総合力が試される。声で仲間を引っ張るのが自分の特長」と決意を示す。

持ち前の統率力でチームのけん引役を担うJ2藤枝のDF中川創(右)=藤枝市総合運動公園陸上競技場
持ち前の統率力でチームのけん引役を担うJ2藤枝のDF中川創(右)=藤枝市総合運動公園陸上競技場

 3月下旬のアウェー山形戦で相手選手のスパイクを額に受け、30針を縫う大けがを負ったが、わずか2週間で戦線に戻ったファイター。
 敵地で今季初の逆転勝利を収めた前節水戸戦はキャプテンマークを巻きCBでフル出場した。右膝の大けがから今季復帰した杉田主将もベンチを外れる苦しい状況で、「年齢は関係ない。ピッチ上では年上にも要求し、リーダーシップを発揮していく」と奮闘。今季初先発したブラジル人DFウエンデルにもポルトガル語のサッカー用語で指示を出した。
 5戦勝ちなしで降格圏まで落ち、須藤監督は水戸戦からハイプレスとミドルブロックを併用する戦術変更を決断。DFリーダーとして中川創は「攻撃によりパワーを持たせるための戦い方。守備的になりすぎず、パスをつなぐこともやり続ける」と受け止めた。
 猛攻を受ける時間もあったが、中央の守備を固めてしのぎきり6試合ぶりに白星。ここまで得点力不足に苦しんでいたが、けがから復帰したFWアンデルソンが2ゴールを挙げ光明が差した。
 チームが掲げる超攻撃的スタイルの旗は降ろさず、「長いシーズンを戦い抜くには柔軟性が必要。選手間でも話し合い、改善し続けたい」。背番号4は個人としてチームとして成長を誓う。
 (寺田拓馬)

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