⚽藤枝MYFC 終了間際に逆転 降格圏脱出 J2第13節

 明治安田J2リーグは3日、各地で第13節の10試合が行われ、藤枝は群馬に2ー1で勝利した。

藤枝―群馬 試合終了直前、藤枝の矢村(中央)が決勝ゴールを決める。左奥はアンデルソン=藤枝総合運動公園サッカー場
藤枝―群馬 試合終了直前、藤枝の矢村(中央)が決勝ゴールを決める。左奥はアンデルソン=藤枝総合運動公園サッカー場
藤枝―群馬 試合終了直前、藤枝の矢村(右から2人目)が決勝ゴールを決める。左奥はアンデルソン=藤枝総合運動公園サッカー場
藤枝―群馬 試合終了直前、藤枝の矢村(右から2人目)が決勝ゴールを決める。左奥はアンデルソン=藤枝総合運動公園サッカー場
藤枝ー群馬 前半、シュートを放つ藤枝・新井=藤枝総合運動公園サッカー場
藤枝ー群馬 前半、シュートを放つ藤枝・新井=藤枝総合運動公園サッカー場
藤枝―群馬 試合終了直前、藤枝の矢村(中央)が決勝ゴールを決める。左奥はアンデルソン=藤枝総合運動公園サッカー場
藤枝―群馬 試合終了直前、藤枝の矢村(右から2人目)が決勝ゴールを決める。左奥はアンデルソン=藤枝総合運動公園サッカー場
藤枝ー群馬 前半、シュートを放つ藤枝・新井=藤枝総合運動公園サッカー場

①藤枝サ▽観衆3058人
藤枝 4勝2分け7敗(14) 2(0―0 2―1)1 群馬 1勝3分け9敗(6)
▽得点者【藤】矢村2(2)【群】佐藤(1)

 【評】藤枝が土壇場のゴールで群馬に2―1で逆転勝ちした。
 相手守備ラインが低く、前半からボールを支配した。ただ、ゴール前を固めた守備を崩せず、13分の平尾のシュートも枠を外れた。
 後半7分にロングスローから隙を突かれ先制を許したが、13分に榎本のクロスを矢村が頭で合わせて同点。アンデルソン、ウエンデルら攻撃的な選手の投入が功を奏し攻め続けると、追加時間にパスをつなぎ、最後は矢村が決勝点を挙げた。


勝利への執念実る 劇的〝ツインシュート〟
 勝ちへの執念を見せ、藤枝が苦境からはい上がった。提示された追加時間を大幅に過ぎた最後の最後、決勝ゴールが決まると、スタジアム全体が熱狂の渦に。背番号10の榎本は「諦めず戦いチーム全員でつかみ取った勝利」と喜びを爆発させた。
 引いて守る相手を崩せず警戒していたセットプレーから失点して暗雲が漂ったが、「じれずに揺さぶり、背後を突き続ければこじ開けられると思った」とボランチ西矢。前半からのジャブが後半じわじわ効いた。
 勝利の立役者は今季前節まで無得点だったエース矢村。後半13分にクロスを頭で後ろに反らし、技ありの同点弾。「責任を感じていたが、やっと取れた」と振り返った。
 劇的な決勝点は漫画のような〝ツインシュート〟だった。榎本が後半途中出場の浅倉とのコンビで狭いエリアを崩しクロス。西矢が胸で落とすと、矢村とアンデルソンが走り込んで同時に足を振り抜いた。2人とも「確かに触った」と明言したが、記録は矢村の得点に。前節のヒーローで後半開始から入って推進力を生んだアンデルソンは「苦しむ(矢村)健を見てきた。きょうのゴールは彼に譲る」とほほ笑んだ。
 2戦連続の逆転勝ちで降格圏を抜け14位まで順位を上げた。次は中2日でアウェー栃木戦。エースが「チームも個人もここから波に乗りたい」と決意を新たにすれば、須藤監督も「勢いを継続させたい。次が大事」と気を引き締めた。
 (運動部・寺田拓馬、写真は写真部・坂本豊)

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