御殿場西が圧倒、男女V 静岡県高校総体・空手団体組手
静岡県高校総体は5日、空手などを行い、御殿場西が団体組手でアベック優勝を飾った。女子は決勝で常葉大菊川を3―0で下し、12大会連続で頂点に立った。男子も決勝で同じく常葉大菊川を3―1で破り8大会連続優勝を決めた。
女子12連覇 個人の雪辱晴らす
女子団体組手で12連覇を達成した御殿場西は準決勝から登場し、誰一人落とすことなく圧倒した。前日の個人組手では誰も全国切符を手にすることができなかったが、ライバル校の傾向を分析し、圧勝につなげた。
流れを引き寄せたのは、先鋒(せんぽう)の1年生片岡だ。密着した時に下半身に弱点があるとの分析を生かし、上段蹴りなどでポイントを重ねた。常葉大菊川の同じ1年生増田亜が個人組手で優勝したことに奮起した。
今春の全国選抜大会66キロ級を制した次鋒(じほう)の成沢主将も、前日3回戦敗退の屈辱を晴らした。「チームとして悔しさをばねにできた」と中段突きでリードを保った。
昨夏の全国総体は初戦敗退し、5大会連続優勝は逃した。だが、全国選抜は3位と確実に上位を狙える位置に付ける。細矢監督は「優勝目指して必死にやっている。そこしか見えていない」と言えば、成沢も「みんなで日本一を取りたい」。最後の夏に懸けるチームワークは、どこにも負けないつもりだ。
「強い仲間信じた」 男子は8連覇
男子団体組手の御殿場西は決勝で次鋒戦を落としたが、崩れることなく、8連覇を達成した。
1勝1敗で迎えた中堅戦。御殿場西の三浦は冷静だった。序盤から果敢に攻め主導権を握ると、上段突きや投げ技でポイントを上積みさせた。「優勝しないとインターハイには行けない。プレッシャーだったが、強い仲間を信じていた」。三浦に続き、副将山中も連取して勝負を決めた。
昨夏の全国総体は5位。今春の全国選抜大会は上位進出を逃した。県総体2位で個人組手でも全国に挑む三浦は「最後の大会になる。自分の力を出し切りたい」と頂点を目指すつもりだ。
▽男子組手団体準決勝
御殿場西 3―0 富士見
常葉大菊川 3―2 浜松開誠館
▽同決勝
御殿場西 3―1 常葉大菊
川
▽女子組手団体準決勝
御殿場西 5―0 浜松開誠館
常葉大菊川 3―0 静岡北
▽同決勝
御殿場西 3―0 常葉大菊川
▽男子個人形 ①不知迅(常葉大菊川)②今(御殿場西)③芹沢(御殿場西)杉山(浜松開誠館)
▽女子個人形 ①高塚彩夏(常葉大菊川)②酒井(御殿場西)③佐藤(御殿場西)山田(御殿場西)
※組手団体は1位が全国、2位までが東海へ。
※形個人は2位までが全国、上位4人が東海へ。
(名倉正和)