塩谷氏、衆院選出馬前提に無所属で活動 「逆風、厳しい」

 派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡って自民党を離党した塩谷立衆院議員(比例東海)は8日、次期衆院選への出馬を前提に無所属で議員活動を続ける意向を明らかにした。浜松市中央区で開催した地元支援者向けの非公開の会合後、報道陣に対して答えた。

次期衆院選への出馬を前提に議員活動を継続する意向を語る塩谷立氏=8日午前、浜松市中央区
次期衆院選への出馬を前提に議員活動を継続する意向を語る塩谷立氏=8日午前、浜松市中央区

 塩谷氏は「今後も政治の信頼回復、時代の変化に応じた地元や日本の発展に全力を注ぎたいという思いを支援者に伝えた」と説明。次期衆院選については「基本的に議員活動する以上は出る覚悟だ」と決意を示し「地元のためにも努力していきたい」と語った。
 事件に関しては「裏金づくりを画策したことはない。政治的、道義的責任はあるが、それが離党になるのか。悪者のレッテルを貼られている」と改めて不満を漏らした。その上で自身の立場を「逆風の上、無所属での出馬は大変難しく、厳しい」とし、「今回の問題に対する私の立場を(有権者に)どこまで理解してもらえるのか。乗り越えるのには相当な努力が必要だ」との認識を示した。
 9日告示の知事選については「問題のある知事が替わることはいいこと」とし、特定候補の支援は「白紙だ」と述べるにとどめた。

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