西伊豆、ロケ誘致に奔走 円滑な受け入れ態勢整備へ 元地域協力隊小村さんが合同会社設立

 西伊豆町のロケコーディネーター小村麻衣花さん(33)が3月から合同会社を立ち上げ、映画やテレビ番組の誘致に取り組んでいる。映像制作会社でロケに携わってきた経験を生かし、制作側と地域の住民や事業者を仲介してロケの受け入れに努める。「映像作品への露出を増やすことで、西伊豆の魅力を地元の人にも再認識してもらいたい」と意気込む。

西伊豆町の宿泊施設の関係者とロケの打ち合わせをする小村さん(左)=同町
西伊豆町の宿泊施設の関係者とロケの打ち合わせをする小村さん(左)=同町


 東京都の会社勤務の傍ら趣味のダイビングで西伊豆を訪れていた小村さんは、豊かな自然に引かれて2021年にロケの誘致や観光情報を発信する地域おこし協力隊に就任。地域活性化を目指してメディア発信に注力する官民組織「ロケさぽ西伊豆」の一員として、制作会社などにロケ地の提案を行ってきた。
 今年3月に協力隊を退任した後も合同会社「小村商店」を設立し、同町が担ってきたロケさぽ西伊豆の事務局機能の委託を受けている。4月中旬には、制作スタッフら5人を町内の宿泊施設に案内した。
 今後はロケの専用サイトを開設するなどより円滑な受け入れ態勢を整える予定。「地域の人にロケ誘致の仕事を知ってもらえるようになった。西伊豆で上映会を企画するなど成果を実感してもらえるように励みたい」と意欲を語った。
 (松崎支局・太田達也)

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