「畑の土ふかふか」沼津市の伝統野菜大中寺いも 沢田小児童が植え付け

 沼津市の沢田小2年生が9日、市特産の伝統野菜「大中寺いも」の種芋の植え付けを同校周辺の畑で行った。児童40人が地元生産者らの指導を受けながら、丁寧に作業に取り組んだ。

大中寺いもの種芋を植え付ける児童ら=沼津市の沢田小周辺
大中寺いもの種芋を植え付ける児童ら=沼津市の沢田小周辺

 児童らは等間隔に付けられたロープの赤いマークに沿って手やスコップで10~15センチほど土を掘った。種芋の芽が上になるように植え付け、土をかぶせた。小沢優空君(7)は「畑の土がふかふかで楽しかった。芋の大きさに合わせて掘るのが難しかった」と話した。
 同校が大中寺いもの栽培に取り組むのは初めて。PTA会長で農業者の角田清朗さん(48)が企画し、JAふじ伊豆大中寺いも部会が協力した。角田さんは「地元の伝統野菜や農業の楽しさ、大変さを子どもたちに知ってもらえたら」と笑顔を見せた。
 大中寺いもは愛鷹山麓で栽培されるサトイモで、コクのある味が特徴。今後、児童らは草むしりなど畑の管理にも携わる。11月に収穫する予定。

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