新武道館の建設案提示 候補地や施設規模 浜松市議会5常任委

 浜松市議会は10日、5常任委員会を開いた。市は市民文教委員会で、老朽化などのため新たに整備する市武道館の建設候補地3カ所と施設規模2案を明らかにした。新武道館は武道だけでなく、パラスポーツなど多種目のスポーツで利用可能にする計画。市は本年度中に建設地を決定し、施設規模や建設スケジュールの検討も進める。
 建設候補地は中央区の雄踏総合公園(雄踏町)、可美総合公園(増楽町)、市総合水泳場「トビオ」北側(篠原町)。既存施設の廃止や用途・事業認可の変更、建ぺい率の見直しなどで、施設建設や駐車場整備などに必要な敷地面積として算出した約6万3400平方メートルを確保できると判断した。JR駅やバス停が近隣にあることなども考慮した。
 施設規模のA案は剣道8面分のメインアリーナと同4面分のサブアリーナを設ける。建築面積は5600平方メートル。概算工事費は49億9千万円。
 もう一つのB案は同12面分のメインアリーナと同4面分のサブアリーナを想定。建築面積は6千平方メートル。工事費はA案よりも高い53億5千万円になる。
 市は浜松アリーナをプロスポーツや興行としての利用を軸として大規模改修を進める方針で、新武道館を一般利用者の受け入れ先の一つとして活用することも見据える。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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