⚽浜松商が30年ぶり白星 静岡県高校総体男子サッカー決勝T1回戦

 静岡県高校総体は11日、男子サッカーの決勝トーナメント1回戦7試合が愛鷹広域公園多目的競技場など行われ、浜松商が桐陽を0―0からPK戦の末に破り、県総体で30年ぶりの勝利を飾った。

浜松商―桐陽 PK勝ちを決めて喜びを爆発させる浜松商イレブン=愛鷹広域公園多目的競技場
粘り強い守備、桐陽にPK勝ち  西部9位の浜松商が全員でゴールを守り切り、県総体決勝トーナメントで30年ぶりに白星を挙げた。就任10年目の近藤監督は「今までの積み重ねがようやく実を結んだ」と会心の笑みを浮かべた。
 相手は地力で上回る東部6位の桐陽。後半はボールを支配される時間が長くなったが、守備ブロックをつくって粘り強く戦った。スコアレスドローのPK戦で勝利の立役者になったのは2年生GK佐藤。「読み通りだった」と2本のシュートを止め、試合を決めた。
 清水エスパルスで民間企業研修を1年間積んだ指揮官の下、チームの合言葉は「サッカーを楽しもう」。「部活動を通じ、今後の人生で前向きに生きる力を身につけてほしい」という指導方針が浸透し、苦しい時間帯も笑顔で走り抜いた。
 12日の2回戦は中部1位の強豪東海大翔洋と対戦する。守護神は「みんなで声をかけ合い、盛り上げられるのが自分たちの強み。ボールに食らいつき、あすも勝つ」と誓った。
(運動部・寺田拓馬)


榛原、後半に攻撃力示す  後半に攻撃力を示した榛原が3―1で沼津工に勝利。榛南の進学校が県総体決勝トーナメントで10年ぶりに2回戦へ進んだ。榛原―沼津工 前半に積極的にシュートを放つ榛原の八木=愛鷹広域公園多目的競技場
 前半は攻撃がかみ合わず、相手のカウンターで危ない場面もあった。ハーフタイムに修正すると、後半3分にFW竹内が自ら獲得したPKを確実に決めて先制。12分にはMF八木が右サイドを崩して追加点を挙げ、さらにオウンゴールを誘ってダメ押し。竹内は「後半は空いているスペースをうまく使えた」と胸を張った。
 12日の相手は格上でプリンスリーグ勢の富士市立。3年生は負ければ大学受験に備えるため部活動を引退する。背番号10の竹内は「自分たちがどこまでできるか楽しみ。もう少しこの仲間とサッカーがしたい」と意欲を高めた。榛原―沼津工 後半3分に先制点のPKを決めて喜ぶ榛原の竹内(中央、背番号10)=愛鷹広域公園多目的競技場

▽男子決勝トーナメント
 焼津中央 1(0―0 1―1)1 浜松北
 (PK4-3)
 富士東 2(1―1 1―1)2 静岡東
 (PK5-3)
 静清 2(0―0 2―0)0 富士宮北
 科学技術 5(3―0 2―0)0 浜松湖東
 吉原 3(1―0 2―2)2 浜北西
 浜松商 0(0―0 0―0)0 桐陽
 (PK3-2)
 榛原 3(0―0 3―1)1 沼津工

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