記者コラム「清流」 市民のまなざしに期待感

 「やっぱり新型コロナウイルス対策かな」「リニア(中央新幹線工事)問題が気になる」「経済対策は大事だよね」。知事選の取材で、市民にどんな政策に注目しているか尋ねると、迷わず即答する人が多いと感じる。
 コロナ禍の長期化による社会の疲弊。さらに自民党が12年ぶりに党本部推薦の独自候補を擁立し現職と一騎打ちの激戦を繰り広げている。コロナ前のさまざまな選挙と比べても、街頭演説に耳を傾ける市民のまなざしはかなり真剣に見えた。
 浜松市内の期日前投票の投票率は10日現在3・35%で、前回知事選の同時期の1・95%を上回る。20日の投票日の混雑を避けて期日前投票が増えている面もあるだろうが、県政への有権者の関心の高まりを期待したい。
 (浜松総局・瀬畠義孝)

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