動画でおでかけ気分〈掛川・大日本報徳社〉報徳の教え伝える拠点

 掛川城の北東部、美術館や図書館が並ぶ文化エリアの一角。和洋折衷の厳かな雰囲気の建物が建つ。二宮尊徳による「報徳の教え」の普及拠点、大日本報徳社の大講堂だ。
 道徳と経済のバランスを示す石造りの門の正面にある大講堂は、瓦屋根の純木造建築に、丸みのある洋風の窓が調和している。地域住民の学びの場「常会」の会場として親しまれ、その数は間もなく1750回に達する。
 そばにある有栖川宮邸の一部が移築された仰徳[こうとく]記念館には、暖炉や板ガラスなど随所に格調高いしつらえが光る。明治時代、地域の俊英が集う私塾として開校した冀北[きほく]学舎とともに貸し館を行っていて、会議や研修の場に活用されている。
 (未来戦略チーム・鈴木美晴)

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