鉄道の記事一覧
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静岡県内JR各線、一部で計画運休 午後6時から本数減、大雨備え
JR東海は28日、同日夕方からの大雨に備え、在来線の一部の電車を運休する計画を発表した。東海道新幹線も遅れや運転見合わせ、運休する可能性がある。 東海道線の熱海―豊橋間、身延線の富士―甲府間、御殿場線の国府津―沼津間でそれぞれ、午後6時ごろから上下線で運転本数を減らし、一部の特急電車は運休する。 東海道線は午後6時以降の「ホームライナー」の運行を取りやめる。身延線の特急「ふじかわ」は午後2時半以降に運休。御殿場線の特急「ふじさん」も午後2時半以降、一部区間で運休すると発表した。
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東海道新幹線運休の可能性 線状降水帯の半日前予測で
JR東海は28日、東海地方などに線状降水帯の半日前予測が出ているなどとして、夕方から夜にかけて東海道新幹線を運休する可能性があると発表した。
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大井川鉄道 28、29日一部運休 台風1号接近で
大井川鉄道(本社・島田市)は、台風1号の接近に伴い、28、29の両日に大井川本線の一部電車の運行を休止すると発表した。 28日夕方から夜にかけての5本と29日朝の1本を運休する。29日は全線で点検を行った上で運転を再開する。かわね路号、南アルプス号、井川線は通常運行の予定。
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天浜線寸座駅 リニューアル ソフテック(中央区)が建設 浜松市
天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は27日、同市浜名区細江町の寸座駅の駅舎をリニューアルオープンした。同駅の副駅名「夢想(おも)い峠」を命名した自動車部品製造のソフテック(同市中央区)が建設し、寄贈した。 新たな駅舎は木造平屋建てで広さ約9.9平方メートル、高さ約4.2メートル。浜名湖を望む景色との調和を意識し、南欧風の外観に仕上げた。夜間は終電まで電球色のLEDライトで駅舎を照らす。総工費約600万円。 同駅で開かれた式典で、関係者がテープカットを行い駅舎の完成を祝った。ソフテックの前嶋映雄会長は「地域活性化の役に立てたらうれしい。駅を訪れる人が増えるきっかけになれば」と話した。
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JR東海道線 菊川―浜松で運転見合わせ
JR東海によると、東海道線は27日午前8時40分ごろ、浜松市中央区龍光町の竜光踏切で線路内に立ち入った人が下り列車に触車した影響で、菊川―浜松間上下線の運転を見合わせた。
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JR東海道線 菊川―浜松で運転見合わせ
JR東海によると、26日午後0時27分ごろ、東海道線袋井―御厨間で線路内に人が立ち入り、菊川―浜松間の上下線で運転を見合わせた。
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【速報】JR東海道線、静岡―掛川の上下線で運転見合わせ
JR東海によると、23日午後6時ごろ、東海道線の線路設備から煙が出ているのが確認されたため、静岡―掛川間の上下線で運転を見合わせた。
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JR東海道線、静岡―掛川の上下線で運転見合わせ
JR東海によると、23日午後6時ごろ、東海道線の線路設備から煙が出ているのが確認されたため、静岡―掛川間の上下線で運転を見合わせた。
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6月22日、記念臨時快速運行 菊川市制20周年・深蒸し菊川茶GI登録1年記念 JR東海
JR東海は6月22日、菊川市制20周年と深蒸し菊川茶の地理的表示(GI)登録1年を記念し、三島発菊川行きの臨時快速列車「20th夢乗せる菊川」号を運行する。5月22日から駅などで指定席券を販売する。 三島を午前7時53分に出発。沼津、富士、清水、静岡、藤枝、島田に停車し午前9時31分に菊川に到着する。記念ヘッドマークを付け、静岡から乗車する「茶娘」が記念乗車証と深蒸し菊川茶を乗客に手渡す。 全席指定で、通常の運賃に加えて指定席券530円が必要。当日は菊川駅を起点に「さわやかウオーキング」を開催する。問い合わせはJR東海テレフォンセンター<電050(3772)3910>へ。
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鉄道模型の操作体験や駅弁人気 静岡でトレインフェスタ、家族連れでにぎわう 19日まで
国内最大級の鉄道イベント「トレインフェスタ」(静岡県文化財団など主催)が18日、静岡市駿河区のグランシップで始まった。県内外から訪れた多くの家族連れやマニアが鉄道模型の展示や名物駅弁の販売会を楽しんだ。19日まで。 全国各地から集まった30の鉄道愛好団体が数千両の鉄道模型を走らせた。静岡市を拠点に活動する団体「ヘッドマーク・ファイブナインズ」は、ジオラマでかつての静岡駅や町並みを再現。来場者は全長約80メートルの線路を駆け巡る模型に見入った。模型の操作を体験できるブースでは、子どもたちが夢中になって列車を走らせた。 富士宮市出身の駅弁ライター望月崇史さんによるトークステージも人気を集めた
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車内プロレスや昭和の列車再現を抑え、日本一の鉄道旅行に「北陸新幹線お仕事体験」 2023年度の鉄旅オブザイヤー「鉄道なにコレ!?」
優れた鉄道旅行を選ぶ「鉄旅(てつたび)オブザイヤー」の2023年度(第13回)の授賞式が24年4月17日に鉄道博物館(さいたま市)で開かれ、鉄道愛好家の子どもと家族向けの日本旅行の「北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアー」がグランプリを受けた。審査員として11回目となった筆者は、授賞式当日の決戦投票でグランプリを決めるようになった20年度から3年連続で投票した商品が栄冠に輝いていた。23年度は初めて予想が外れたが、その理由は受賞商品の3つの点を「過小評価」したことだと受け止めている。(共同通信=大塚圭一郎) 【鉄旅オブザイヤー】国内の鉄道旅行に贈られる代表的な賞で、テレビ番組で「鉄道旅行のアカデ
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東海道線新型車両「もうすぐ出発進行!」 静岡地区に18年ぶり投入 快適さと安全性重視
JR東海静岡支社は17日、6月1日から静岡地区の東海道線(熱海-豊橋間)などで運行を開始する新たな通勤型電車「315系」を、静岡市葵区の静岡車両区で報道陣に公開した。同地区での新型車両投入は18年ぶりという。 新型車両は、移動空間としての快適さや安全性などを重視。現在運行中の211系より1人当たりの座席幅を1センチ広くし、窓には赤外線や紫外線を99%カットするガラスを使用する。車椅子対応トイレの設置や優先席付近の床の色分けなど、バリアフリー設備も充実させた。防犯カメラは1両につき5台ずつ設置。運転席のモニターや指令所などからリアルタイムで車内状況を確認できるという。 同支社によると、同地
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電車運転しよう 静岡鉄道が18、19日に体験会 静岡市葵区
静岡市駿河区のグランシップで18、19の両日に開かれる鉄道イベント「トレインフェスタ」に合わせ、静岡鉄道は両日、6月で走行を終える1008号車両の運転体験を同市葵区の長沼営業所で開く。16日まで参加者を募っている。 小学4年生~65歳が対象で、営業所内の約80メートルを2往復する。参加費は中学生以上1万円、小学生5千円。定員は各日20人。希望者は事前に申し込む。19日には、1000形車両の床下見学(参加費300円)も開催する。 運転体験の申し込みは同営業所<電054(261)6981>へ。
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レール上に土砂、倒木… 台風被害歩いて知る 大井川鉄道がツアー【動画あり】
大井川鉄道(本社・島田市)は11日、不通区間の現状や全線再開の課題を知ってもらおうと、2022年9月の台風15号で被災した大井川本線の運休区間を歩いて見学する日帰りツアーを開いた。 37人が参加し、土砂流入など被害が大きかった下泉ー田野口間3・6キロの線路上を歩いた。参加者はツアー名入りの特注ヘルメットをかぶり、レールや枕木が土砂で埋まったり、倒木が発生したりした箇所を見学しながら歩いた。案内した鉄道部計画課の竹上禄宏課長は「鉄道敷地外にある土砂発生場所の工事など根本的な対策をしなければ再び同様の被害が起きてしまう」と指摘した。 さいたま市から参加した会社員原鉄夫さん(62)は「現地を見
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GW新幹線利用 前年比102% コロナ禍前水準に JR東海発表
JR東海静岡支社は7日、ゴールデンウイーク(GW、4月26日~5月6日)期間中の利用実績を発表した。東海道新幹線の利用者数は、前年比102%の385万3千人。2018年との比較で99%と、ほぼ同水準で、コロナ禍からの回復傾向が継続した形となった。 乗車のピークは下りが5月3日、上りが5月6日。静岡駅を発着する新幹線の自由席乗車率が最も高かったのは、下りが3日のひかり501号と同503号の150%、上りが6日のひかり506号の170%だった。 同社によると期間中、車両の故障や人身事故など目立った輸送障害は発生しなかったという。利用者数が増加し、コロナ禍前のにぎわいが戻ってきた要因として、担
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川根温泉アクセス向上へ 6月ダイヤ改正 大井川鉄道
大井川鉄道(本社・島田市)は6月6日、大井川本線のダイヤを改正する。主要駅や観光拠点駅に停車する準急電車を増発し、川根温泉エリアへのアクセス向上を目指す。 準急電車は土、日曜、祝日を中心に、金谷・新金谷―家山・川根温泉笹間渡間を3往復する。停車駅は金谷、新金谷、合格、門出、神尾、家山、抜里、川根温泉笹間渡。 特定日に運転していた快速急行は、家山発金谷行きの最終便として毎日の運行に変更する(新金谷に途中停車)。区間急行は昼間に運転する。停車駅は金谷、新金谷、代官町、門出、福用、家山、川根温泉笹間渡。 井川線は本数の変更はせず、運転時間を調整する。
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JR東海道線、沼津―静岡の上下線で運転見合わせ
JR東海によると、7日午後8時半ごろ、東海道線の橋桁に自動車が接触したため、沼津―静岡の上下線で運転を見合わせた。
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鉄道ダイヤ改正、懸念7割 生活や経済「負の影響」 事前協議や説明が課題 都道府県調査
鉄道などの事業者が過去約10年間に実施したダイヤ改正で全都道府県のうち17府県が、住民の通勤通学や観光面などで「懸念通り、または懸念以上のマイナスの影響」を経験したことが5日、共同通信のアンケートで分かった。この17府県を含め全体の7割に当たる33道府県が、負の影響を懸念したことがあると回答。地元との丁寧な事前協議や説明が課題となることが浮き彫りとなった。 アンケートは、都道府県で交通政策などを担当する部署へ2月中旬~3月中旬に実施。2014年から今年3月末までの改正について尋ねた。静岡県はマイナスの影響を懸念した経験が「ない」と回答。東京都のみが全面的に「回答は控える」とした。 改正内
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北陸12駅、3月人出12%増 新幹線延伸当日は2倍
3月16日に敦賀まで延伸した北陸新幹線に関し、新潟、富山、石川、福井の北陸4県にある計12駅周辺の3月の人出合計が前年同月比で12・4%増加したことが4日分かった。延伸当日に限れば前年の同じ日よりも95・3%増え、既存駅を含めた沿線に新たな人出を生んだことを示した。一方、能登半島地震などの影響で郊外の観光地は減少が目立っており、新幹線沿線以外の地域への人出拡大が課題となりそうだ。 プライバシー保護された位置情報をNTTドコモが統計加工し、IT企業ロケーションマインド(東京)がデータを分析した。共同通信がさらに詳細に調べ、人出の合計や増減率などを算出した。駅周辺625メートル四方を計測し、観
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GW後半 静岡県内高速道で散発的な渋滞 新幹線は午前中を中心に上下とも混雑【動画あり】
ゴールデンウイーク(GW)後半の4連休初日の3日、好天に恵まれた静岡県内の交通網は観光客や帰省客で混雑した。 JR東海静岡支社によると、東海道新幹線は午前中を中心に上下とも混み合った。静岡駅発着のひかりの自由席乗車率は下りで最大150%、上りで最大140%に達した。こだまも下りで100%、上りで80%となった。 高速道や一般道は事故や混雑の影響で渋滞が散発的に発生した。静岡県警交通管制センターによると、新東名高速道下り浜松サービスエリアー新城インターチェンジ(IC)間で最長8・5キロ、東名高速道下り御殿場ICー駒門パーキングエリア間で5キロ、熱海市の国道135号や浜松市中央区の国道1号で
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リラックマづくし電車発進! 岳鉄が6月末までコラボ 特別な駅看板、乗車券も
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は20日、人気キャラクター「リラックマ」で装飾した特別車両「リラックマコラボ電車」の運行を始めた。6月30日まで、リラックマをあしらったヘッドマークを付けた車両が富士市内を駆け抜けるほか、駅構内でも愛くるしいリラックマグッズが乗客を迎え入れる。 岳鉄の親会社である富士急行とリラックマのコラボレーション企画の一環。岳鉄では7000形1両編成の電車にリラックマと富士山がデザインされたヘッドマークを装着した。車内は中づり広告で彩られている。運行は1日あたり最大30本の予定。 出発式が吉原駅で行われ、地元幼稚園児による「出発進行」の合図で電車が動き出した。川田衣織ち
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大鉄が5月ツアー 台風被災区間、歩いて知って 運行再開へ現状と課題説明
大井川鉄道(本社・島田市)は5月11日と18日、2022年9月の台風15号で被災した大井川本線の運休区間を歩いて見学する日帰りツアーを開催する。静岡県を中心にした大鉄の在り方検討会で、早期の運行再開を目指す方針で一致したことを受け、不通区間の現状や全線再開の課題を広く知ってもらおうと企画した。 ツアーでは鉄道部の社員が案内しながら、土砂流入など被害が大きかった下泉―田野口間3・6キロの線路上を歩く。会社には「土砂を撤去すれば運行再開できるのでは」といった声も届くが、トンネルの修繕や鉄道敷地外にある土砂発生場所の工事など再開には根本的な対策が求められている状況を解説する。 不通により稼働し
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天浜線「シーネクサス号」出発! 地元企業ラッピング車両、遠州森駅で式典
建築外装、建築改装事業のシーネクサス(萩田宗太郎社長)=森町草ケ谷=と天竜浜名湖鉄道は14日、天浜線で新たに運行するラッピング車両「C Nexsus(シーネクサス)号」の出発式を同町の遠州森駅で行った。関係者らが新車両の完成を祝った。 同社は2023年7月に小沢建材と関東創建が統合し社名を変更。企業と地域の発展を祈願してラッピング車両の運行を始める。車両には会社ロゴから連想された羽衣や同町のマスコットキャラクター、町内他企業のロゴをデザインした。 出発式には萩田社長や太田康雄町長をはじめ、地元住民ら約200人超が出席。テープカットに続き、発車合図で青を基調とした爽やかな車両が出発した。
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静鉄など踏切事故防止訴え 静岡市駿河区で啓発活動 23年度立ち入り194件
静岡鉄道はこのほど、静岡南署や交通安全協会静岡南地区支部と連携し、踏切事故防止の啓発活動を静岡市駿河区の中吉田第2踏切で行った。踏切内への立ち入り事案が増加傾向にある中、通行するドライバーに事故防止を呼びかけた。 同鉄道の踏切では2023年度、遮断機が下りている時に自動車や人が立ち入ったケースが計194件あり、前年度に比べて微増となった。このうち遮断機のさおが折れる事例が10件あったという。啓発活動の参加者は、同鉄道のオリジナルキャラ「音羽ないろ」が描かれ、正しい踏切の渡り方を説明するクリアファイルを配布した。 中村真也鉄道部長は「無理な横断をせず、仮に立ち入ってしまった場合も、ためらわ
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GW新幹線予約 上り5月6日、下り3日ピーク JR東海
JR東海は12日、ゴールデンウイーク期間(26日~5月6日)の東海道新幹線の予約状況を発表した。上りのピークは6日、下りは3日の見通しとなっている。 487万席の予約可能席に対し、4月11日現在、139万席の予約が入っている。2023年度比で123%、新型コロナウイルス禍前の18年度との比較では117%。静岡駅を発着する「ひかり」は下りで5月3日午前に混雑がみられる。上りは一部を除いて席に余裕がある。同社は混雑日を避けた利用や早めの予約を呼びかけている。
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トーマス号6月8日から出発!新金谷-川根温泉笹間渡 大井川鉄道
大井川鉄道(本社・島田市)は9日、6月8日~12月25日に蒸気機関車(SL)「きかんしゃトーマス号」を運行すると発表した。区間は大井川本線の新金谷ー川根温泉笹間渡間に拡大する。 2022年9月の台風15号被害による一部区間運休で、23年は新金谷―家山間の運転だった。川根温泉笹間渡までの延伸再開に伴い、およそ2年ぶりにトーマス号が大井川本流を通過する。 往復乗車に加え、ツアー客の利用を想定した復路の家山駅での降車、家山―新金谷間の乗車の3パターンを用意した。車内アナウンスも一新した。期間中の週末を中心に運行する。 バスのバーティーの乗車を組み込んだツアーなども用意している。井川線ではきか
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のと鉄道、3カ月ぶり全線再開 喜びの声「復興の道しるべに」
能登半島地震で施設が被災した石川県の第三セクター「のと鉄道」が6日、全線で再開した。能登へのアクセスが改善され、「復興の道しるべになる」と被災地では喜びの声が上がった。2月15日から一部区間で運行していたが、能登中島(同県七尾市)―穴水(同県穴水町)間は運休が続いていた。全線開通は約3カ月ぶり。 同社は馳浩知事らが参加した出発式を穴水駅で開催。同社の中田哲也社長は時折声を詰まらせながら「今日はただの運行再開にとどまらず、私たちの絆の強さや未来への希望の象徴となる」とあいさつした。 能登鹿島駅(穴水町)で花壇を整備するボランティア活動を続け、穴水駅の一日駅長を務める佐藤まゆみさん(72)
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「掛川観光のきっかけに」 御城印と天守閣入場券をセット販売 新幹線ネット予約会員対象
掛川市の掛川観光協会とJR掛川駅が、掛川城と新幹線をあしらった御城印と天守閣入場券などのセットを発売した。駅利用者が掛川を観光するきっかけを作ろうと、若手駅員が発案した。インターネット予約の「スマートEX」か「エクスプレス予約」の会員を対象に、2025年3月末まで500セット限定で販売する。 御城印は、掛川城と木造駅舎が印刷された2枚組。鉄道ファンに人気がある新幹線の点検用車両「ドクターイエロー」も取り入れた。掛川城天守閣などの入場券、15日に駅北口に開店した緑茶カフェのどら焼きと茶の引換券のセットで用意する。 企画した同駅係員小田裕也さんは「コンサートが目的で利用する人も多い。城やお茶
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伊豆急初 蓮台寺駅の副駅名は「美と出会う。伊豆」 下田上原美術館が取得
下田市の上原美術館が、伊豆急行蓮台寺駅(同市)の副駅名権を取得した。2日に同駅で契約記念の式典が開かれ、関係者が周辺の活性化に期待を込めた。副駅名権契約は同線を運行する伊豆急行初で、今後他の駅でも展開する意向。 副駅名は仏教館と近代館を有する美術館らしく「美と出会う。伊豆」。契約期間は2026年3月までで、同社によると年額44万円の内容。同社側は広告収入確保などが狙いで、同館も認知度向上につなげたい考え。 式典では関係者がテープカットし、駅名看板を披露した。同館の大平明理事長は同駅周辺への市庁舎移転を念頭に「人流が変わる時期に、美術館の知名度向上を期待したい」とし、同社の土方健司社長は「
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JR東海道線、御殿場線で運転見合わせ
JR東海によると、29日午前10時ごろ、JR東海道線、同御殿場線の風速が規制値に達したため、東海道線は熱海―沼津、御殿場線は山北ー沼津間の各上下線で運転を見合わせている。
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三島田町駅に副駅名 「電気を届け 暮らしをサポートする 東配工」 伊豆箱根鉄道
伊豆箱根鉄道は27日、本県などで電柱や電線などの工事を手がける東配工(東京都)と駿豆線三島田町駅(三島市)の副駅名権スポンサー契約を結び、駅名標の除幕式を行った。副駅名は「電気を届け 暮らしをサポートする 東配工」となった。 駅名標には副駅名と同社のロゴが掲載される。同社は同市三ツ谷新田に営業所を構える。松丸晃社長は、本社がJR田町駅の最寄りにあることに触れ、「特別な縁を感じた。伊豆箱根鉄道と連携してインフラ維持の一翼を担い、地域の発展に努めたい」とあいさつした。 契約は2年間で、費用は年間55万円。副駅名権のスポンサー契約は11駅目となった。
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JR熱海駅開業99周年 豪華車両E655系「なごみ」登場 地元市民ら歓迎セレモニー
JR熱海駅が25日に開業99周年を迎えるのに合わせ、JR東日本は24日、品川(東京都)ー熱海駅間で団体臨時列車のE655系「なごみ」を記念運行した。熱海駅では、なごみの到着を大勢の熱海市民が待ち受け、乗客の歓迎セレモニーを繰り広げた。 なごみは天皇、皇后両陛下の「お召し列車」としても使用される豪華車両。今回は両駅間を往復する旅行商品として運行し、乗客105人が利用した。乗客が熱海駅に降り立つと、熱海高エイサー部が勇壮な楽器演奏と踊りで歓迎した。斉藤栄熱海市長と中島幹雄市観光協会長、熱海芸妓(げいぎ)置屋連合組合の公式キャラクター「まめっこ」も乗客を出迎えた。 JR東日本熱海駅の荒屋祐佳利
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SL人吉「ありがとう」 最後の雄姿に鉄道ファン
JR九州は23日、人気観光列車「SL人吉」の営業運転の最終日を記念し、博多駅で出発式を開催した。現役としては国産最古の蒸気機関車(SL)、通称「ハチロク」の最後の雄姿を見ようと多数の鉄道ファンらが詰めかけた。鐘ケ江理恵駅長の出発合図で汽笛が鳴るとゆっくり動き出し、「ありがとう」の声がホームにあふれた。 福永嘉之鉄道事業本部長は出発式で「(1988年と2009年の)SL復活のたびに社員が知恵を出し合い、力を合わせて運行してきた。乗客や沿線の皆さんのおかげだ」とあいさつした。 広島県海田町から友人と鈍行列車を乗り継ぎ、SLを見送った4月に中学生になる浜田奏介君は「電車にはない煙の迫力がすごか
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記念ヘッドマークで盛り上げ 天浜線天竜二俣駅、出発式 浜松市
天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は21日、浜名湖花博2024(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)の23日開幕を前に、記念ヘッドマーク付き車両の出発式を同区二俣町の天竜二俣駅で行った。 ヘッドマークは水色を基調に、花博公式ロゴや花のイラストがあしらわれている。会場のはままつフラワーパーク(同市中央区)と浜名湖ガーデンパーク(同区)それぞれのマスコットキャラクター「ふらまる」、「のたね」が松井宜正社長や実行委員会関係者らと車両を見送った。 同社は花博の期間中、入場チケットの半券を持参して同駅構内の転車台などを見学する「洗って回って 列車でGO」に参加した場合、オリジナル缶バッジをプレゼ
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天浜線定期入れ 掛西高生考案 大きいサイズに対応 20日から販売
掛川市の掛川西高2年生5人が、天竜浜名湖鉄道とオリジナルの定期入れを共同開発した。茶と青、黒の3色で牛革製。黒には同校の校章をあしらった。 大木雄稀さん(17)ら5人グループが、地域課題の解決を図る授業の一環で考案した。天浜線の定期券はJR各社の定期券や交通系ICカードなどと比べてサイズが大きく、「入学時に定期入れを買ったのに使えなかった」(大木さん)のが開発の原点。天竜浜名湖鉄道社員への聞き取りや打ち合わせを重ねて商品化を目指してきた。 天竜浜名湖鉄道によると、定期券の外周にはみ出たラミネートフィルムを切り取ってサイズを小さくした上で市販の定期入れを使う利用者もいるという。大木さんは「
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岳鉄の〝顔〟 高校生が考案 富士の魅力マークに 4月7日まで特別車両運行
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は17日、高校生のデザインによるヘッドマークを取り付けた特別車両の出発式を同市の岳南江尾駅で開いた。4月7日まで運行する。 岳鉄に親しみを持ってもらうために高校生からデザインを募集し、2点を採用した。団体部門の富士見高美術部のデザインは、かぐや姫を思わせる竹を前面に描いた。中心メンバーの田中琥珀さん(1年)は「車両が迫ってくるかっこいい構図を意識した。いつまでもこんな姿を見せてほしい」と話した。 個人部門で選ばれた富士高の佐野日真莉さん(1年)は、東名高速道路上り富士川サービスエリアの観覧車や、製紙工場の情景などを描き込み「富士の好きなところを詰め込んだ。見
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アニメ「ヒロアカ」とコラボ 静岡鉄道がラッピング電車運行 出発式に山下大輝さん
静岡鉄道は17日、人気テレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」のキャラクターがデザインされたラッピングトレインの出発式を静岡市葵区の同社運転運輸営業所で開いた。主人公緑谷出久役の声優山下大輝さん(34)=浜松市出身=が参加し、静岡県内外から来場した約200人と運行を祝った。 主要キャラクターをそれぞれ配した7種類の電車を6月16日まで運行する。式では緑谷出久のラッピング車両がお披露目され、車両の中から山下さんが登場。「中づり広告も全てアニメ仕様で壮観。作品愛を感じるデザインを楽しんで」と話した。来場者は実際に乗車し、一日駅長に任命された山下さんの合図で出発した貸し切り運行を楽しんだ。 期間
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新幹線訓練装置を公開 三島で「さわやかウオーキング」、4000人が春の散策楽しむ
累計参加者600万人達成を記念したJR東海の「さわやかウオーキング」が17日、三島市内で行われた。普段は立ち入れない同社総合研修センターを特別開放し、約4千人が春の三島のまち巡りを楽しんだ。 鉄道のプロを育成する同センターでは、新幹線訓練装置を公開。車掌の接客や緊急時対応、非常時の連結方法を学ぶ現場を参加者が見学した。架線から電気を車両に送る仕組みなどの説明にも聞き入った。新幹線の台車を見たり、災害時に線路の安全を確認する「アルミカート」に乗ったりする体験もあり、多くの参加者でにぎわった。 ウオーキングは三嶋大社や白滝公園、三島梅花藻の里など市内の名所を巡る約7・5キロのコース。ゴール
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北陸新幹線、延伸開業 金沢-敦賀 能登復興へ“かがやき放つ”
北陸新幹線の金沢-敦賀(福井県敦賀市)間が16日、延伸開業した。1973年の整備計画決定から半世紀超で、新幹線網が福井県に広がった。能登半島地震の観光復興支援「北陸応援割」もスタート。観光客の増加が復興の後押しとなると期待されるが、石川県の沿線には2次避難者が多く滞在しており、支援との両立が課題となる。 延伸により、東京-福井間の所要時間は最短2時間51分で、東海道新幹線と在来線特急を使った場合に比べ、33分短縮。首都圏とのアクセスが向上する。 敦賀駅で東京行き一番列車の出発前の開業式典に臨んだJR西日本の長谷川一明社長は「51年という長い年月をかけて開業の日を迎えることができた。これ
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決定から半世紀、北陸新幹線延伸に沸く沿線 一方で…旅館の2次避難者「肩身狭い」
半世紀待ち望んだ新幹線が北陸の地を駆け抜け、新たな歴史を刻んだ。16日に延伸開業し、敦賀駅(福井県敦賀市)と東京駅が直通した北陸新幹線。「万感の思い」「被災地を励ましたい」。沿線は祝賀ムードに包まれ能登半島地震からの復興へ思いを込める乗客もいた。 午前6時11分、敦賀駅で上島豊敏駅長と俳優でモデルの中条あやみさんが手を上げ「出発進行」と告げると、一番列車の東京行きかがやき502号が警笛を響かせ、走り出した。ホームでは拍手が湧き起こり、大勢が見送った。 「きれいな新幹線に乗るのが楽しみ」。福井市の会社員今川実さん(48)は、息子の小学5年航佑君(11)と笑顔で一番列車に乗り込んだ。御前崎市
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大井川鉄道合格駅に祝福の桜 地元有志が設置 島田
島田市竹下の大井川鉄道合格駅(旧五和駅)の活性化を目指す地元有志の「チームおもしろ五和駅」は14日、受験生らの合格を祝福する造花の桜を同駅に飾り付けた。 合格地蔵尊が置かれている同駅は毎年数多くの受験生らが合格祈願に訪れている。志望校合格などの報告で再度訪れる人々を祝おうと企画した。地元有志約10人が造花の桜を駅舎入り口や合格地蔵尊の前に飾った。同駅には合格の祈願や報告を記すことができるノートやコルクボードも設置されている。 長年同駅の清掃活動などに取り組んでいる鈴木紀美子さん(81)は「東京大に合格したと都内から男の子がちょうど報告に来てくれた。とてもうれしい」と笑顔を見せた。
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伊豆箱根鉄道駿豆線 営業路線に「超電導」送電 世界初の運用検証
公益財団法人鉄道総合技術研究所(東京都)と伊豆箱根鉄道(三島市)は13日、同鉄道駿豆線で世界初となる「超電導き電システム」の営業線運用検証を開始した、と発表した。電車に電気を送る際の電力損失の発生や電圧降下などの課題を解決し、省エネルギー化や変電所の集約につながることが期待されるという。 同システムは、一定温度以下で電気抵抗がゼロになる超電導現象を利用した超電導線送電により、電車走行に必要な電力をき電線に供給する。同研究所が2007年から開発に取り組んできた。実用化に向けては、営業列車負荷への適用性など実運用における課題の抽出、解決が必要という。 運用検証は、大仁駅構内に長さ102メート
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東海道新幹線で警備員が乗客触る不適切行為
全日警とJR東海は11日、東海道新幹線の車内で2月、巡回中の男性警備員が寝ている乗客の上半身を触る不適切行為があったと発表した。警備員は調査に対し、昨年夏ごろからわいせつ目的で20回程度、女性客を触ったと話しているという。
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SL急行さくら号で春満喫を 大鉄、20日から運行
大井川鉄道(本社・島田市)は20日から、桜を描いたヘッドマークを装着した「SL急行さくら号」の運行を開始する。4月7日まで。 かつてJR(国鉄)が運転していた寝台特急列車「さくら」のヘッドマークのレプリカを着用して雰囲気を盛り上げる。桜の名所として知られる同市川根町家山の「桜トンネル」付近では速度を落として走行する。運転区間は新金谷―家山または新金谷―川根温泉笹間渡。期間中は増発運転する。電気機関車の「EL急行さくら号」も運行する。 同社広報室の担当者は「列車の窓を開け、車内でお花見を楽しんでほしい。川根温泉にも足を運んで春を満喫して」としている。 問い合わせは大鉄SLセンター<電05
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「行き先は新しい未来 地域をつなぎ 笑顔をつくる」三島信用金庫が修善寺駅の副駅名作成
伊豆箱根鉄道は5日、駿豆線修善寺駅(伊豆市)の副駅名権のスポンサー契約を三島信用金庫(三島市)と締結した。副駅名は同信金の目指す姿を思い描いた「行き先は新しい未来 地域をつなぎ 笑顔をつくる」となった。 駅名標に副駅名と同信金のイメージキャラクター「みゅうくん」をあしらったロゴマークを表記した。副駅名の文言のアナウンスが、同駅に到着する電車内CMで流れる。 同駅で行った除幕式で、同信金の高嶋正芳理事長は「駅利用者の笑顔があふれる未来を一緒に成し遂げたい」とあいさつした。同鉄道の伍堂文康社長は修善寺駅開業100周年に触れながら「地域が盛り上がる取り組みを続けたい」と期待を寄せた。 契約は
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「ゆるキャン△」列車、惜しまれつつラストラン 天浜線が運行終了
天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は25日、2021年2月から続けてきたアニメ作品「ゆるキャン△」のラッピング列車の運行を終えた。予約限定で走る臨時列車を一目見ようと、天竜二俣駅(天竜区二俣町)を訪れたファンら約200人が別れを惜しんだ。 キャンプ好きの女子高生の日常を描いた作品には、気賀や奥浜名湖展望台など沿線地域にゆかりがある場所が登場する。同社は水色を基調に、登場人物のイラストがあしらわれたデザインのラッピング列車を走らせ、アニメファンらの誘客を進めてきた。 臨時列車は事前に申し込んだ50人が、天竜二俣駅—浜名湖佐久米駅(浜名区三ケ日町)間の往復を楽しんだ。降車後、見物客ら
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「大鉄は観光誘客の核」 静大名誉教授、島田で講演 早期の全線復旧訴え
川根本町の町民らでつくる「大井川鉄道全線復旧を支援する会」は25日、静岡大学の土居英二名誉教授(経済統計学)を招いた講演会「大井川鉄道と地域の関わり」を島田市川根町家山の市川根文化センター「チャリム21」で開いた。地域住民ら約70人が参加した。 土居名誉教授は、2022年秋の台風15号被害による大鉄の一部不通が同年に川根本町に与えた経済的影響を試算。鉄道事業に約2億4400万円、宿泊業に約3億円、飲食や小売業に約3億6500万円の損失が発生したと示した。また、農業や輸送への影響も加味して通年換算すると、同町の経済損失は年間約12億円に上ると説明した。 20年前と比較した町内の就業者数も紹
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静鉄新車両プロジェクト、無事「終点」に A3000形12編成目が初運行
静岡鉄道が約40年ぶりに導入した新型車両「A3000形」の12編成目の車両「A3012号」が23日、営業運転を開始した。2016年からの新型車両導入プロジェクトが完了した。 出発の記念式典が開かれた静岡市葵区の新静岡駅では、新型車両の運行開始に合わせて県内外の利用客や鉄道愛好家らがホームに足を運んだ。同鉄道の中村真也鉄道部長は「ここまで来られたのは電車を利用してくれる方やファンの方々のおかげ。市のシンボル的存在になれるよう安心安全で環境に配慮した運行に努めていく」とあいさつした。 同車両は同日午前11時28分、新清水駅に向けて出発した。日頃から同鉄道を利用しており、新車両を楽しみにしてい
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新幹線の木製キーホルダー JR東海
JR東海は「東海道新幹線 木のキーホルダー」を公式オンラインストアで発売した。大阪の木製玩具メーカーと共同開発。天然ブナ材を使い、最新型の車両「N700S」2種と点検用車両「ドクターイエロー」をデザインした。いずれも1250円で、3月以降の発送を予定している。問い合わせはJR東海サービス相談室、電話050(3772)3910。
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恋♡の行方は?電車で占う 岳南電車が初企画
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は10日、乗客の運勢を車内で占う特別電車を運行した。 ボックス席に無料のタロット占いコーナーを設け、占い師の高橋由光さんが乗客を迎えた。選ばれたカードから、勉強や仕事、恋愛などさまざまな方面の運勢を見た。高橋さんは「まもなく新生活がスタートする季節。電車内での占いのように、初めての体験が待っていることを楽しんで」と話した。 バレンタインデーに向けた初めての企画。特別車両が全区間を4往復した。
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線路状態、AIが“診察” JR東、人手不足対策にも
JR東日本が、線路の異常を自動検知する人工知能(AI)の導入を進めている。「線路のお医者さん」とも呼ばれ、鉄道の安全に欠かせない保線。これまで作業員の経験を頼りにしてきたが、その“診察”精度を向上させ、厚みを持たせるのが狙い。効率化にもつながり、現場の高齢化やベテランの大量退職による人手不足対策の一手としても期待されている。 レールや枕木に摩耗や傷、ゆがみはないか―。保線の巡視項目は多岐にわたり、作業員は昼夜、定期的に線路を歩き、目視で調べる。季節によっても状態は変化し、わずかな違いを見極めるには、長年の経験と勘が必要とされる。 JR東の保線部門では、約7400キ
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茶畑に新風、立体アート 大井川鉄道無人駅など舞台、芸術祭
大井川鉄道の無人駅や周辺の集落を舞台にした「UNMANNED(アンマンド) 無人駅の芸術祭/大井川」(NPO法人クロスメディアしまだ主催)が10日、開幕した。国内外で活躍するアーティスト19組が島田市と川根本町の各地で30作品を展示する。3月17日まで。 同市川根町抜里では13アーティストが21作品を展示。立体作品を手がける東弘一郎さん(茨城県)は茶畑の防霜ファンをモチーフに高さ5・2メートルの「茶畑のサイクリスト」を制作した。参加者は茶畑を一望しながら自転車をこぎ風を送ることができる。同作品は芸術祭終了後も展示を続ける。 大井川鉄道抜里駅舎では、11月に約1カ月間、同市に滞在し芸術活動
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「いずっぱこ 車内に川柳 にじむ愛」 川柳電車、運行開始 車内に入賞作
三島市の伊豆箱根鉄道は9日から、駿豆線沿線住民から寄せられた「いずっぱこ」への思いや愛着がにじむ川柳を飾った「川柳電車」を運行する。27日まで、沿線4市町と昨秋に開催したコンテストの入賞作品36点を車内に展示する。 コンテストは2022年度、駿豆線沿線の高校生を対象に初めて開催。好評だったため、23年度は一般と学生の2部門を設け、434作品の応募があった。大賞は学生部門がペンネーム「ゆず」(三島北小6年)の「六年間泣いて笑ってもう終点」、一般部門はペンネーム「還暦おじさん」の「家内より長い付き合い駿豆線」が輝いた。 作品を飾る中づりポスターには、作品に込めた思いも掲載した。好意を寄せる男
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全国の鉄道応援ツアー第3弾 大井川鉄道→SL人吉 名物広報・山本さんと九州旅、募集
大井川鉄道(本社・島田市)は3月1~3日、同社名物広報の山本豊福さん(58)が同行し、全国各地の鉄道に乗って応援するツアーの第3弾を九州で開催する。第1弾でも熊本県を訪れた山本さんは「いまだに熊本地震の爪痕を感じた。企画を続け、いずれは能登半島地震で被害を受けた石川県も目的地にできれば」と被災地に寄り添う旅に意欲を見せる。 今回は3月23日に運行を終えるJR九州の蒸気機関車「SL人吉」(熊本県―佐賀県)の乗車がメインの旅。北九州市の門司港地区を走るトロッコ列車「潮風号」にも乗る。静岡空港から飛行機で九州に向かう前に、大鉄のSLにも乗車する。集合解散は静岡駅。 2020年7月の豪雨で被災し
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遠鉄電車の値上げ 国交省運輸局認可
国土交通省中部運輸局は6日、遠州鉄道(浜松市)が申請した鉄道線の運賃の値上げを認可した。4月1日に改定する。 遠鉄は初乗りから利用距離8キロ以下は20円、以降の区間は30円加算する。初乗り運賃は160円になる。改定率は定期外9・7%、定期券を含めた平均は11・0%。 同社は2022年2月に10~20円引き上げたが、経費の負担増や車両更新、働き手の確保などに備え、23年10月に再び値上げを申請した。
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大井川鉄道・神尾駅「タヌキ化計画」進行中! 無人駅を観光資源に スペシャルガチャも
大井川鉄道(本社・島田市)は、観光資源としてこれまでは比較的地味な存在だった無人駅にスポットを当て、駅を訪れてもらう企画を始動した。第1弾はタヌキの置物が数多く並ぶ神尾駅(同市神尾)に着目。駅名標を金色に変えておみくじ付きのガチャガチャを設置し、金谷ー神尾間の乗り放題切符も発売した。背景には、2022年秋の台風15号の影響で一部不通が長期化する中、現在の運行区間の魅力を改めて発信し、少しでも黒字化に近づけたい狙いがある。 山あいに位置する神尾駅は、かつて集落の住民が通学などで利用していたが、車の普及などで利用客が減少。18年度の乗降人員は1日平均5人にとどまる。タヌキの置物の設置は、
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富士の岳鉄で刃物事案への対応訓練 静岡県警、山手線の事件受け
1月3日に都内で発生したJR山手線内の切りつけ事件などを受け、静岡県警機動警ら課は30日、富士市の岳南電車(通称・岳鉄)吉原駅で刃物事案への対応訓練を実施した。同社社員や富士署員など約20人が対処での連携を確認した。 車内にいた男が同駅に到着したところで刃物を振り回したとの想定。駅員らが乗客を避難させた上ですぐに警察へ通報し、デッキブラシなどを持って対峙(たいじ)した。「電車を動かせ」と脅す犯人役に対して、10メートル以上の距離を保ちながら「刃物を捨てて」などとけん制した。警察が到着すると、さすまたを使って取り押さえた。 機動警ら課の辻本竜太警部は「駅員は自分の身を守りながら、警察が来る
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岳鉄に安田大サーカス団長が来た! 駅や車内でお笑い芸人が軽快トーク 28日まで特別運行
名鉄観光サービス、富士山観光交流ビューローなどは27日、富士市の岳南電車(通称・岳鉄)にお笑い芸人らが同乗するツアーイベントを開いた。軽快なトークを展開し、車内や駅を笑いに包んだ。28日まで特別列車として運行する。 お笑い芸人の安田大サーカスの団長安田さんらが電車に乗った。番組の撮影で訪れた秘境駅でのハプニングなど、鉄道にまつわる逸話を披露して笑いを誘った。岳鉄の歴史なども紹介しながら、吉原駅から岳南江尾駅までを往復した。 岳南富士岡駅ではタレントらも加わり、現在は運行していない電気機関車のデッキ上でトークショーを繰り広げた。岳鉄沿線の名所や飲食店について語り合った。車庫の見学ツアーも実
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JR東海が川勝知事に苦言 リニア開業目標巡る発言は「事実誤認」
JR東海は24日、リニア中央新幹線事業に関する記者会見を静岡市葵区の同社静岡支社で開き、川勝平太知事がリニア品川―名古屋間の2027年の開業目標がなくなったとの趣旨の発言をしていることについて、「第1局面として品川―名古屋間を進める計画に変わりはなく、事実関係の認識に誤解がある」と改めて否定し、「正確に認識した上で発言してほしい」と注文を付けた。 木村中専務(広報部担当)と同社中央新幹線推進本部副本部長の沢田尚夫常務が会見した。木村専務は、川勝知事が「品川―名古屋間の開業目標がなくなったので、できるところから開業すればいい」と持論を展開し、連続する2駅間の部分開業を主張したことを
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桜咲く合格祈願号出発 SLで受験生応援 大井川鉄道
受験シーズンに合わせて大井川鉄道(本社・島田市)は21日、合格祈願のヘッドマークを取り付けた蒸気機関車(SL)「合格祈願号」の運行を開始した。ヘッドマークは五角形で、サクラの花をデザイン。一辺の長さを50センチにそろえた。運行は3月17日までの計38日間。新金谷発で、家山または川根温泉笹間渡行き。 大鉄経営企画室の山本豊福さん(58)は「高校や大学受験だけでなく、資格や昇任の試験など頑張る皆さんをSLで応援したい」と話した。 SLは急坂などを走行する際、滑り止めとして線路に砂をまく。同社はこの砂を「すべらない砂」として新金谷駅前プラザロコ売店で販売。大井川本線には合格駅もあり、受験生の人
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鉄道ジオラマやプラレール JR貨物が沼津でフェスティバル
JR貨物は20、21の両日、沼津市の新貨物ターミナル整備の進捗(しんちょく)状況や鉄道高架化事業の周知、地元住民らとの交流などを目的としたイベント「貨物鉄道フェスティバル」を同市のららぽーと沼津で開いた。多くの親子連れでにぎわった。 鉄道模型のジオラマや、貨物列車の運転士の制服を着て記念撮影するコーナーなどを設けた。巨大なプラレール線路には子どもたちが集まり、自宅から持ち込んだ車両を走らせて楽しんだ。県内外の鉄道やバス事業者らによるグッズ販売エリアも人気を集めた。 21日に家族と訪れた沼津市立第四小2年生の酒井祐助君は「いろいろな電車の模型やクイズが楽しかった。新貨物ターミナルも完成した
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痴漢から受験生守れ! 静岡県警が県内3駅で啓発 横断幕掲げチラシ配布
受験シーズンの本格化に合わせて静岡県警は12日、JR静岡、浜松、沼津の3駅で痴漢・盗撮撲滅キャンペーンを一斉に行った。地域部機動警ら課の鉄道警察隊員、静岡中央、浜松中央、沼津の3署員とJR東海社員が参加し、盗撮被害への注意と対策の徹底を中高生らに呼びかけ、被害を目撃した際の通報協力も求めた。 静岡駅では同課手作りの横断幕を掲げ、帰宅途中の中高生らにチラシを配布。痴漢に遭った際、ブザーと光で近くの人に助けを求めたり、通報できたりする県警のアプリ「どこでもポリス」の活用を促した。エスカレーターは横向きで乗るなどの盗撮対策も助言した。 同課によると、鉄警隊などが昨年に県内の駅や電車内で摘発した
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懐かしい廃線跡楽しんで 藤枝―袋井結んだ軽便鉄道「駿遠線」 阿形さん(御前崎)がガイド本自費出版
軽便鉄道の足跡をたどり、よみがえる人生の思い出―。かつて藤枝市と袋井市を結び、駿河湾と遠州灘に沿うように走っていた日本一長い軽便鉄道「静岡鉄道 駿遠線」を自主研究している御前崎市池新田の阿形昭さん(65)がこのほど、駅跡や廃線跡を巡るガイド本「駿遠線を歩く」を静岡新聞社から自費出版した。沿線風景の昔と今を写真で伝え、当時線路が通っていた位置などを示す地図も掲載。阿形さんは「懐かしい記憶を思い出しながら沿線散策を楽しんで」と話す。 総延長64・6キロの駿遠線は藤相線(旧藤相鉄道)と中遠線(旧中遠鉄道)が合併し、1948年に池新田(御前崎市)―地頭方(牧之原市)間が開通して誕生。自動車普及の波
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大井川鉄道合格駅で祈願祭 受験生ら試験突破へ願い 島田
島田市竹下の大井川鉄道合格駅で8日、「合格祈願祭」が開かれた。中高生ら多くの受験生とその保護者が参加し、ご開帳された「合格地蔵尊」に試験突破を願った。 受験シーズンに合わせ、地元有志でつくる「チームおもしろ五和駅」が毎年開催している。同市松林寺の上城伸栄住職が読経を行った後、参加者は一人一人焼香をあげ、合格地蔵尊に手を合わせた。 静岡市駿河区から家族で訪れた渥美澪さん(15)=静岡南中=は「苦手を克服できるよう毎日勉強している。第1志望に受かりたい」と意気込みを語った。参加者には甘酒や地元で採れたミカンが配られた。
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鉄道愛好家ら歓喜 天竜二俣駅で部品市 浜松市
天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)はこのほど、鉄道関連の商品を扱う「鉄道部品市」を同区二俣町の天竜二俣駅前で開いた。各地から100人以上が訪れ、目当ての品を買い求めた。 同社の倉庫に眠っていた前身の旧国鉄二俣線時代の運賃表や出勤時刻の記録、駅看板、列車前照灯などの備品、部品類が並び、鉄道愛好家が手に取っていった。キーホルダーやポスターなどの天浜線グッズも販売されるイベントのファンは多く、前日夜から列に並ぶ参加者もいたという。 担当者は「遠くから訪れてもらえてありがたい」と話した。
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北陸新幹線の敦賀延伸だけじゃない、2024年の鉄道の注目イベントは? 新型車両や新観光列車が続々、東海道新幹線は開業60年「鉄道なにコレ!?」
2024年3月の北陸新幹線金沢―敦賀(福井県敦賀市)間の延伸開業は、鉄道ファン以外も大いに注目している大きなニュースだろう。他にも山形新幹線の新型車両デビューやJR西日本、JR九州の新観光列車の運転開始などが控える。今回は新春特別企画として24年に待ち受けている鉄道の注目イベントをご紹介する。(共同通信=大塚圭一郎) ▽福井県敦賀市まで延びる北陸新幹線、並行在来線はJRから分離 2024年の鉄道で最大のイベントとなるのは、3月16日の北陸新幹線金沢―敦賀間(125・1キロ)の延伸開業で決まりだろう。運行はJR西日本が担い、途中に
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トーマス号、24年も会えるよ 大井川鉄道が6~12月運行
大井川鉄道(本社・島田市)は2024年も蒸気機関車(SL)「きかんしゃトーマス号」を運行する。期間は6~12月を予定していて、区間は大井川本線の新金谷―川根温泉笹間渡間に拡大する。 22年9月の台風15号被害による一部区間の運休で、23年は新金谷―家山間の運転だった。川根温泉笹間渡までの延伸再開に伴い、およそ2年ぶりにトーマス号が大井川本流を渡る。 運行の問い合わせは大鉄SLセンター<電0547(45)4112>へ。
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川根温泉ホテル3年連続「総選挙」1位 大鉄SLも記念仕様に
全国の温泉のある宿やホテルを対象にした「温泉宿・ホテル総選挙2023」のファミリー部門で、川根温泉ホテル(島田市川根町)が3年連続全国1位に輝いたことを記念し、大井川鉄道は2024年1月6日から、特別ヘッドマークを装着した蒸気機関車(SL)を運行する。 同ホテルは指定管理者の大鉄が運営する。記念運行は6~8日、12、13の両日の計5日間。ヘッドマークには温泉を楽しむ家族連れの姿を描いた。 総選挙ではビュッフェ、朝食自慢、夕食自慢の3部門でも初の1位に選ばれた。豊富な地場産品を使った食事や離乳食などをきめ細やかに用意している点などが評価された。 同ホテルでは、6歳以下の未就学児の宿泊料金
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合格駅に門松設置 利用者や受験生出迎え 島田・大井川鉄道
島田市竹下の大井川鉄道合格駅(旧五和駅)の活性化を目指す地元有志の「チームおもしろ五和駅」は28日、門松やしめ飾りを同駅に飾り付けた。1月中旬まで展示し、年末年始の利用者や受験生らを出迎える。 同団体のメンバーが持ち寄った松や竹、センリョウなどを材料に製作した。駅舎は受験生の人気スポットの一つで、合格地蔵尊が置かれている。渡辺琢史代表は「受験シーズンが近くなり、お客さんも増える。気持ちよく出迎えたい」と話した。 2024年1月8日には同駅で合格祈願祭を開催する。
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「いずっぱこジオトレイン」沼津商業高生 ヘッドマーク制作、伊豆の魅力PR
伊豆箱根鉄道と美しい伊豆創造センターは、沼津商業高(清水町)の生徒の協力を得て、特別列車「いずっぱこGEO TRAIN(ジオトレイン)」を駿豆線(三島―修善寺)で運行している。生徒はジオスポットの見どころや説明を記載したシールとオリジナルのヘッドマークを制作した。このほど修善寺駅で開いた式典で、関係者がテープカットをして運行を祝った。 地域研究講座を受講する3年生3人が、ジオスポット16カ所を紹介する全20種類のシールを作った。サイズは縦約10センチ、横約40センチで、車内の窓に貼り付けている。シールには考案したキャッチコピーも記載。実際にスポットを訪れて撮影した写真もあるという。 また
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東海道線で運休、遅れ 興津駅で自動列車停止装置作動 24日午前
24日午前10時ごろ、JR東海道線興津駅で停止中の下り普通電車のATS(自動列車停止装置)が作動し車両点検のため運休した。この影響で後続の上下線9本が運休したほか、同3本で最大11分の遅れが生じ、2280人に影響した。JR東海がATSが作動した原因などを調べている。
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静岡、浜松の「ひかり」停車、1日1本追加 来春の東海道新幹線ダイヤ改正
JR東海の丹羽俊介社長は12日に都内で開いた記者会見で、来春の東海道新幹線のダイヤ改正で、東京発下りの「ひかり」の静岡、浜松両駅への停車本数がそれぞれ1日1本増える予定だと明かした。両駅でひかりの停車本数が増えるのは2008年3月のダイヤ改正以来。 時間帯については「夜」と説明し、詳細なダイヤは近く公表するとした。これまで両駅を通過していた車両が停車する。 これとは別に、午後9時半ごろに東京駅を出発して静岡、浜松両駅にも停車している下りのひかりについて、出発時刻を午後9時ごろにする方針も示した。現在は前の便から約1時間半を空けて運行しているが「不便という意見があり、使いやすい時間帯に設定
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年末年始の新幹線 29日、3日に混雑ピーク JR東海「早めに予約を」
JR東海は12日、年末年始(28日~1月4日)の東海道新幹線の指定席予約状況を発表した。混雑のピークは下りが29日、上りが1月3日の見込み。予約状況はコロナ禍前の水準まで回復している。 同社によると12月11日現在、29、30両日の午前を中心に、静岡駅を発着する「ひかり」の予約に混雑が見られる。上りは一部を除いてまだ空席がある。予約可能席数379万席に対する予約数は173万席で、前年度比155%、コロナ禍前の2018年度比で117%となっている。今年から「のぞみ」が全席指定席での運行になった影響もあるとみられる。 同社は、早めの予約と日時をずらしての利用を呼びかけている。
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異常の予兆、より早く 営業列車で検査頻繁に 東海道新幹線
東海道新幹線の安全性を高めるため、JR東海が営業列車にレールや架線などの検査装置を搭載し、日常的に細かくチェックする体制を強化している。専用車両「ドクターイエロー」よりも検査頻度を上げ、手作業を省いてコストを削減。画像の認識技術を活用し、作業員の目視に代わる新たなシステムも開発中だ。 JR東海によると、黄色い車体で知られるドクターイエローは2編成あり、東海道・山陽新幹線の東京-博多間で走らせ、レールや架線、信号の状態を調べている。ただ、ペースは10日に1回で、異常の予兆をより早くつかむには、検査頻度を高める必要があった。 JR東海は小型化した計測装置を開発し、最新の営業列車「N700S」
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大鉄事故 走行実験で当時の状況確認 運輸安全委、調査官ら派遣
大井川鉄道(本社・島田市)の臨時列車が発車直後、先頭の電気機関車と客車をつなぐ連結器が外れて緊急停車した事故を受け、国の運輸安全委員会は7日、改めて鉄道事故調査官らを現場の家山駅(同市川根町家山)に派遣した。当該車両の走行実験を行い、連結器やブレーキなど事故当時の状況を確認した。 事故があった電気機関車と客車に調査官が同乗し、連結器や連結器を固定するフックの位置などを変えながら複数回にわたって走行させた。当時の状況に近づけるため、実際に客車にいた乗客・乗員84人分の重り(4620キロ)を載せて運転した。連結部分を撮影し、客車の振動の程度なども検証した。 事故は11月28日午後2時45分ご
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きかんしゃトーマス号 クリスマスデザインで出発 大井川鉄道、25日まで運行
大井川鉄道(本社・島田市)は1日、蒸気機関車(SL)の「きかんしゃトーマス号」にクリスマスのデザインを施した特別企画を開始した。25日まで。 クリスマス仕様のヘッドマークを装着して運行した。同市の新金谷駅にトーマス号が到着すると家族連れなどが写真を撮ったり、歓声を上げたりした。家族4人で訪れた大阪府阪南市の女性会社員(40)は「3歳の長男がトーマスのアニメが大好きで、きょうは運行してくれて本当に良かった」と笑顔を見せた。 大鉄では臨時列車の連結器が外れて緊急停車する事故が11月28日に発生。事故の影響で、SL急行かわね路号は12月2、3の両日、SLによる運転区間の短縮を一部列車で予定して
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臨時列車は取りやめ SL運行に影響も 大井川鉄道緊急停車事故
大井川鉄道(本社・島田市)は30日、臨時列車が発車直後、先頭の電気機関車と客車をつなぐ連結器が外れ緊急停車した事故を受け、12月末まで予定していた同じ臨時列車の運行を取りやめることを決めた。原因調査に伴い車両の運用再開の見込みが立たないため。電気機関車は蒸気機関車(SL)の運行補助にも使用されていることから、大鉄は週末のSL運行を一部区間で普通電車に切り替える。観光面で影響が出始めている。 臨時列車の「普通客車列車」は電気機関車が旧型客車をけん引する期間限定の企画。レトロな雰囲気が人気を集め、6~7月に実施した際は延べ2千人以上が乗車した。10月から増発運行するなど集客面でも期待されていた
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大井川鉄道が会見、謝罪 臨時列車緊急停車、連結器に損傷なし
大井川鉄道(本社・島田市)の臨時列車が発車直後、先頭の電気機関車と客車をつなぐ連結器が外れ緊急停車した事故で、大鉄の鈴木肇社長は29日に記者会見し、「重大な事故と認識している。安全安心を第一に掲げる鉄道会社としての期待に背き、深く反省している」と謝罪した。 ⇒運輸安全委員会が調査官派遣 会見に同席した坂本光司鉄道部長は連結器に損傷はなく、事故発生後に車両を低速で新金谷駅まで移動させた際も問題はなかったことを明らかにした。緊急停車時は時速20~25キロ程度だったとみられ、出発した家山駅ホームから約100メートルの地点で止まった。電気機関車は1987年製で、客車が48年製。定期検査で
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大井川鉄道事故受け、調査官を派遣 運輸安全委員会
大井川鉄道(本社・島田市)の臨時列車の連結器が外れた事故を受け、運輸安全委員会は29日、鉄道事故調査官2人を島田市の新金谷駅に派遣し、現地調査を開始した。 ⇒会見で社長が謝罪 調査官は乗員をはじめ、車両の連結作業に関わった関係者に対し、当日の状況などを聞き取り調査した。同駅に停車中の該当車両も確認した。今回連結器が外れた電気機関車と客車の連結箇所を実際に動かしたり、写真を撮ったりした。国土交通省中部運輸局の職員2人も調査に協力した。 香川卓也鉄道事故調査官は「連結器に損傷はなかったが、原因については現時点では判断できない」と述べた。30日は発生現場の家山駅で線路などを調査し、
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トロッコ列車引退 住民ら別れ惜しむ 「奥出雲おろち号」
1998年にJR木次線で走り始めたトロッコ列車「奥出雲おろち号」が23日、車両の老朽化のため、地元住民や鉄道ファンに見守られながら、ラストランを終えた。車窓から見える四季折々の風景や3段式スイッチバックが人気を集めた。 JR西日本によると、おろち号は主に木次(島根県雲南市)-備後落合(広島県庄原市)間を、春から秋にかけて週末を中心に走ってきた。ディーゼル機関車を含む3両編成で、1両は窓ガラスのないトロッコ車両。開放的な空間で景色を楽しめ、県境付近での3段式スイッチバックがお目当ての乗客も多かった。 切符の発売日に朝5時から駅に並び、備後落合駅から木次駅のラストランに乗車した大阪府岸和田市
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伊豆長岡駅に副駅名 「伊豆天城天然水の郷」 伊豆箱根鉄道
伊豆箱根鉄道は17日、駿豆線伊豆長岡駅(伊豆の国市)の副駅名権のスポンサー契約を、同市のミネラルウオーター製造販売業「エムアイファクトリー」と締結した。副駅名は「伊豆天城天然水の郷」となった。 駅名標に副駅名と同社のロゴマークを表記した。契約は年間77万円で2年契約。電車内CMの放送を行うことも決まり、「エムアイファクトリーは伊豆のナチュラルミネラルウオーターを世界に届けます」というアナウンスが同駅に到着する車内で流れる。 同駅で行った除幕式で、同社の安孫子伸一社長は「水自体が伊豆の国市の財産となるよう広まってほしい」と話した。同鉄道の伍堂文康社長は「伊豆、日本を豊かにするため、地域を盛
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岳鉄に自転車持ち込みOK 富士で実証実験 観光利用拡大に期待
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)の車内に自転車の持ち込みができる「サイクルトレイン」の実証実験がジヤトコ前駅―岳南江尾駅間で進められている。今後の実施予定は18、19の両日。電車との乗り継ぎでサイクリストの移動範囲を広げ、観光利用などに役立ててもらう。 12日の初日はジヤトコ前駅のホームに自転車を引いた乗客が集った。「須津で降りて仲間で渓谷まで走る予定」「交通量が多い幹線道路を避けられるのが安心」など期待はさまざま。井口彩さん(37)=同市=は「日頃のコースにないエリアで楽しみが広がる」と電車に乗り込んだ。 サイクルトレインは、市と民間企業、観光団体などによる官民連携の社会実験として運行
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鉄道の魅力体感 天浜線フェスタ 19日浜松・天竜二俣駅、特別列車や物販
天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は19日午前10時~午後3時、恒例のイベント「天浜線フェスタ」を同区二俣町の天竜二俣駅構内で開く。鉄道の魅力に触れられる多彩なプログラムを用意した。 中学生以上を対象とした「高所作業車乗車体験」は、車両基地や車体を見下ろして景色を楽しむことができる。記念ヘッドマーク付きの特別臨時列車は、車両基地と西鹿島駅(同区)の間を運行する。例年好評の切断した鉄道レールの販売や模型展示、協力鉄道会社のPRブースといった企画も展開する。 入場料は大人400円、小学生以下100円。天浜線利用者は無料。問い合わせは同社<電053(925)2276>へ。
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川根温泉ホテル(島田市川根町) 4部門で全国1位受賞 温泉宿・ホテル総選挙
全国の温泉のある宿やホテルを対象にした「温泉宿・ホテル総選挙2023」で、島田市川根町の川根温泉ホテルが4部門で全国1位に輝いた。 蒸気機関車(SL)を眺めることができる同ホテルは指定管理者の大井川鉄道が運営する。ファミリー部門は3年連続の受賞で、ビュッフェ、朝食自慢、夕食自慢の3部門は初の1位に選ばれた。「川根のお母さんが作る一日を元気にする食事」がコンセプトの朝食、豊富な地場産品を使った夕食など、バイキング形式の満足度の高い料理が評価された。離乳食などもきめ細やかに用意している。 受賞を祝い、特別プランの販売や蒸気機関車(SL)への記念ヘッドマークの掲出なども予定している。 企画は
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大井川鉄道 井川線で一時運転見合わせ 線路上に土砂流入
7日午前8時40分ごろ、大井川鉄道井川線の回送列車の乗務員が奥泉―アプトいちしろ間(川根本町)で線路上への土砂流入を発見し、停車した。乗務員2人にけがはなかった。復旧作業のため、始発から全線で一時運転を見合わせた。上下線計8本が運休し、約200人に影響が出た。
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列車一斉停止 流れ確認 静岡鉄道で防災訓練
静岡鉄道(静岡市葵区)はこのほど、緊急地震速報が出た際の列車一斉停止訓練を同市内で実施した。マグニチュード(M)8の大規模地震が沖縄本島近海で発生し、同市内で震度3の揺れを観測した-という想定で列車停止から運転再開までの流れを確認した。 駅構内や運転指令室などで働く社員約30人が参加した。同区長沼の運転運輸営業所の運転指令室で速報を受信すると、無線を通じて新静岡―新清水間を運行中の上下全7本の列車を停止させた。揺れの強さが大きくないことを確認した上で約2分後に運転士に運転再開を指示した。駅構内や列車内では利用客に地震の発生がアナウンスされ、訓練は緊張感を保ったまま進んだ。 同営業所の浅井
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赤電パッケージの菓子 遠鉄ストアが4、5日販売
遠鉄ストアは4、5の両日、遠州鉄道の電車をモデルにしたパッケージのオリジナル記念商品「赤電フィナンシェ&サブレ号」を同ストア全店とマツモトキヨシさぎの宮駅前店で販売する。 遠州鉄道創立80周年、遠鉄ストア創立50周年を記念して開発した。菓子のパッケージは紙製の箱で、実際の電車の約66分の1スケールの大きさ。箱の内側には車内の情景をデザインし、赤電の歴史や駅名を記載したしおりも用意した。 菓子はいずれも焼き菓子で、地元洋菓子店「パティスリーフィナンシェ」が製造する。県産米粉を使い、もっちりとした食感のフィナンシェ3個とサクサクとした食感が特徴の2種類のサブレを1個ずつ入れた。 税込み12
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沼津市とJR貨物 企業誘致など連携加速へ協定 新貨物ターミナル着工を機に
沼津市とJR貨物東海支社は1日、包括連携協定を締結した。新貨物ターミナル(同市原地区)の本体工事開始を機に、市の企業誘致や物流面など地域活性化へ広範な連携を加速させる。 市役所で協定締結に臨んだ同社の小山靖仁執行役員東海支社長は、大都市圏の間に位置して東海道の要衝にある新貨物ターミナルの利点を挙げ「沼津市が進める企業誘致に向け連携していきたい」と強調。産業振興と雇用に対して協力を確認した。 市は東名と新東名の両高速道路と国道1号バイパス、将来同地区と伊豆半島を結ぶ東駿河湾環状道路といった交通網を前面に、誘致に本腰を入れている。頼重秀一市長は鉄道高架化に伴う中心市街地の再開発事業にも触れ「
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愛知の新幹線線路脇で火災 一時運転見合わせ
23日午前10時40分ごろ、愛知県知立市上重原町の東海道新幹線の線路脇で、斜面の草が燃えていると、作業員から119番があった。幅約70メートルにわたって枯れ草などを焼き、約1時間40分後に鎮火した。JR東海は、東京-新大阪の上下線の一部区間で運転を一時見合わせ。約2時間後に再開したが、山陽新幹線も含め、ダイヤが大きく乱れた。 地元消防によると、けが人はいなかった。消火活動に伴い、豊橋-名古屋間の一部区間で、一時送電が停止された。 上り1本が運休したほか、上下線計135本が最大約2時間遅れ、計約10万人に影響した。
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東海道新幹線、一時見合わせ 三河安城―名古屋間で火災
23日午前10時45分ごろ、東海道新幹線三河安城―名古屋間の線路脇の斜面で火災が発生したのを受け、JR東海は新大阪―東京間の上下線の一部区間で運転を見合わせた。同日午後0時半に安全確認が終わったとして運転を順次再開した。山陽新幹線にも遅れが出ている。 地元消防によると、同日午前10時40分ごろ、愛知県知立市上重原町の東海道新幹線沿線にあるのり面の草が燃えていると、作業員から119番があった。火災は約1時間後にほぼ消し止められ、線路沿い約50メートルにわたって枯れ草などを焼いた。けが人はいない。 JR東海は、消火活動に伴い、豊橋―名古屋間の一部区間で送電を停止していたが、再開した。
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長泉鉄道まつり“発車” 地元クラブ「町のために」初開催 精巧模型など展示
長泉町を拠点に活動する鉄道愛好家団体「駿東鉄道模型クラブ」は「長泉鉄道まつり」を同町のコミュニティながいずみで初開催した。町のにぎわい交流イベント支援事業補助金を活用した。 10月中旬のイベント当日、会場は子ども連れや鉄道愛好家仲間ら400人超が集結。巻き取り式の行き先表示「方向幕」や発車メロディースイッチ体験、Nゲージ(150分の1スケール)の精巧な鉄道模型などを楽しんだ。 学校の鉄道好き仲間と訪れた沼津高専2年の鍵山昂志さん(17)は「地元の愛好家と交流する機会は貴重。社会人の愛好家には初めて会った。来年も開催してくれるとうれしい」と声を弾ませた。同クラブの前田諒馬代表(26)は「
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藤枝の鉄道遺産、後世に 「鉄道の日」JR駅に展示ブース
藤枝市は14日、「鉄道の日」に合わせ、藤枝の鉄道遺産を紹介する展示ブースをJR藤枝駅に設置し、市民にお披露目した。1959年に狭軌線の世界最高時速163キロを同市の瀬戸踏切付近で記録し、新幹線実現の布石となった「特急こだま高速度試験」と、同市と袋井市を結び70年に廃線となった軽便鉄道「静岡鉄道駿遠線」の鉄道模型やジオラマが、駅改札口前の待合室などに展示されている。 藤枝の鉄道遺産を後世に伝えるのが狙い。模型とジオラマの展示は12月27日まで。待合室のガラス面には高速度試験と駿遠線の写真、1889年の藤枝駅開業時から1番線ホームに現存する赤レンガ油庫を眺めることができるビューポイントのグラフ
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きかんしゃトーマス号 4年ぶりハロウィーン仕様 大井川鉄道、10月30日まで
大井川鉄道(本社・島田市)は6日、蒸気機関車(SL)の「きかんしゃトーマス号」にハロウィーンのデザインを施した特別企画を開始した。30日まで。 4年ぶりの開催で、ハロウィーン仕様のヘッドマークを装着し、客車のシートカバーをオレンジ色に変えて運行した。島田市の新金谷駅にトーマス号が到着すると家族連れなどが歓声を上げたり、写真を撮ったりした。仮装姿の社員が乗客を出迎え、雰囲気を盛り上げた。 家族3人で訪れた北海道室蘭市の主婦稲村英子さん(47)は「4歳の長男もすごく楽しそうで感動した。ハロウィーンの雰囲気も楽しみたい」と話した。 仮装やメークをして乗車した5歳以下の乗客には、記念写真の撮
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大井川鉄道 復旧、延伸一歩ずつ 1年ぶり運転再開 家山―川根温泉笹間渡間
大井川鉄道(本社・島田市)は1日、昨秋の台風被害で運休していた大井川本線家山ー千頭間22・4キロのうち、同市の家山ー川根温泉笹間渡間2・9キロの運行を再開した。観光客らを乗せた列車が大井川本流を約1年ぶりに渡り、沿線住民が延伸を歓迎した。 本線は昨年9月の台風15号により、全線で土砂流入などの被害を受けた。同市の金谷ー家山間は昨年12月に再開した。今回復旧した区間は比較的被害が小規模で、大鉄が自ら復旧させた。全線39・5キロのうち、約半分に当たる20・0キロまで再開にこぎ着けた。 1日午前、普通電車が大井川第一橋梁(きょうりょう)を通過すると、駆け付けた沿線住民が手を振って出迎えた。乗車
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大鉄「やっとここまで」 家山―川根温泉笹間渡 10月1日再開へSL試運転
大井川鉄道(本社・島田市)は26日、大井川本線家山―川根温泉笹間渡間の運転再開を控え、蒸気機関車(SL)の試運転を実施した。 同区間は昨年9月の台風15号の影響で倒木などがあったが、比較的被害が小規模で、大鉄が自ら復旧させた。家山駅(同市川根町家山)を出発したSLは大井川第一橋梁(きょうりょう)を通過し、川根温泉笹間渡駅(同町笹間渡)に到着した。汽笛を鳴らしながらSLが同区間を往復すると、立ち止まって手を振ったり、写真を撮ったりする人の姿も見られた。SL運行に先立ち、21日は普通電車の試運転も実施した。 蒸気機関士の鈴木優さん(36)は「ここまで約1年ぶりに来ることができて感慨深い。途中
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ふるさと納税返礼品に 伊豆箱根鉄道ヘッドマーク掲出 駿豆線沿線3市1町
伊豆箱根鉄道駿豆線沿線の三島、伊豆の国、伊豆、函南の3市1町は7日から、ふるさと納税の返礼品として駿豆線でオリジナルヘッドマークを掲出できるプランの受け付けを始める。 駿豆線の利用客増などを目指し、同社と4市町でつくる沿線地域活性化協議会で5月に提案されて実現した。企画を呼びかけた伊豆市の土屋直也企画財政課長は「特徴的な返礼品を3市1町で出すことにも意味がある。地域活性化に寄与できればいい」と語る。 ヘッドマークは円形と長方形の2種類。寄付者が好きなイラストや写真、メッセージなどを自由にデザインできる。市町ごとに名所やご当地キャラクターがあしらわれた円形のフレームも用意した。5日には三島
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岳南電車 中秋の名月「かぐや姫」と楽しむ 月と工場夜景 車窓から堪能
富士市の岳南電車は9月30日、中秋の名月の時期に合わせて、車窓から月と工場夜景を同時に楽しむ「ふじかぐちゃん名月号」を運行した。同市に残るかぐや姫伝説にちなんだ観光大使「かぐや姫」の近藤綾乃さんが車内アナウンスを務めた。 吉原-岳南江尾駅間の往復2便に計約110人が乗車した。消灯された車内から夜空を照らす満月や幻想的な工場群の明かりを堪能した。近藤さんは富士市のかぐや姫伝説を解説したり、おすすめのスポットを紹介したりして乗客の旅に花を添えた。 同企画は10月28日にも実施する。予約が必要で定員は各便60人。
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月と工場夜景堪能 富士・岳鉄が「名月号」 かぐや姫がアナウンス
富士市の岳南電車は30日、中秋の名月の時期に合わせて、車窓から月と工場夜景を同時に楽しむ「ふじかぐちゃん名月号」を運行した。同市に残るかぐや姫伝説にちなんだ観光大使「かぐや姫」の近藤綾乃さんが車内アナウンスを務めた。 吉原―岳南江尾駅間の往復2便に計約110人が乗車した。消灯された車内から夜空を照らす満月や幻想的な工場群の明かりを堪能した。近藤さんは富士市のかぐや姫伝説を解説したり、おすすめのスポットを紹介したりして乗客の旅に花を添えた。 同企画は10月28日にも実施する。予約が必要で定員は各便60人。
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観光と地域輸送 両立に可能性 苦境逆手 企画力に磨き【大井川鉄道 台風被災1年 レールの行方㊦】
10月1日に家山―川根温泉笹間渡間の運転再開を控えた9月下旬、不通区間のレール上を歩く鉄道ファンの姿があった。大井川鉄道が被災を逆手に線路ハイキングを初めて企画。全国から反響があり、即座に募集定員に達した。 蒸気機関車(SL)の観光運転を全国でもいち早く始めた大鉄は2014年、SL「きかんしゃトーマス号」の運行をアジアで初めて開始した。稼ぎ頭の一つとして被災前は新金谷―千頭間を運転していたが、現在は新金谷―家山間の往復にとどまり、途中下車もできない。家山駅周辺には最大560人を乗せたトーマス号の乗客を受け入れる施設や接続先がなく、駅自体も小規模なためだ。トーマスの“仲間&rdq
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ハロウィーン仕様 トーマス号運行 大井川鉄道、10月6日から
大井川鉄道(本社・島田市)は6日、蒸気機関車(SL)の「きかんしゃトーマス号」にハロウィーンのデザインを施した特別企画を開始する。30日まで。 4年ぶりの開催で、ハロウィーン仕様のヘッドマークを装着して運行する。仮装やメークをして乗車した5歳以下の乗客には、記念写真の撮影などに使える小道具「フォトプロップス」をプレゼントする。 運転区間は新金谷―家山間の往復。運行は金~月曜の計16日間。料金は大人3400円、小人1710円。井川線の「きかんしゃトビー号」、バスのバーティーなどの乗車を組み込んだツアーも用意している。 トーマス号の問い合わせは大鉄SLセンター<電0547(45)4112>
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“地域の足”役割岐路に 観光誘客「必要な鉄道」【大井川鉄道 台風被災1年 レールの行方㊥】
川根本町の町民らが今春設立した「大井川鉄道全線復旧を支援する会」。活動で集まった署名は3万5千筆に上り、9月中旬に支援を求めて県庁に届けた。町民分としては全町民の約7割に当たる約4千筆を集めた。復旧に向けた機運が地元で高まりつつあるが、「住民負担が生じるなら不要」といった声も漏れる。 「生活の足として鉄道の必要性を感じていない」。5月に開かれた同会の会合で参加者から出た意見だ。同会による駿河徳山駅の清掃活動に参加した高齢の町民からは「大鉄には高校生以来乗っていない」との声も上がった。それでも、川根路を走る蒸気機関車(SL)の誘客効果を多くの沿線住民が実感する。同会の山口捷彦代表(80)は「
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遠い全線復旧 必須の支援、進まぬ議論【大井川鉄道 台風被災1年 レールの行方㊤】
昨秋の台風15号が大井川鉄道に深刻な被害をもたらしてから1年。家山-千頭間で運休が続き、全線開通の見通しは立たないが、10月1日に家山-川根温泉笹間渡間2.9キロが再開する。支援が決まらぬ状況や地域の動きを追い、地方鉄道のこれからを考える。 「想像以上にひどい。トンネル間の線路は重機も入れそうにない」。昨年9月、県内を襲った台風15号で全線に土砂流入などの被害を受けた大井川鉄道。今年6月、被害が大きかった川根本町を中心に被災現場に入った経営企画室の山本豊福さん(58)は振り返った。幹線道路沿いからは見えない、厳しい復旧の道のりが待ち受けていた。 10月1日に延伸再開する川根温泉笹間渡
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大井川鉄道「合格駅」にかかし展示 地元有志が飾り付け 島田市
島田市竹下の大井川鉄道合格駅(旧五和駅)の活性化を目指す地元有志の「チームおもしろ五和駅」は28日、同駅にかかしを飾り付けた。10月下旬まで展示し、観光客らを出迎えて地域を盛り上げる。 地元の「金谷茶まつり」にも出演する茶娘をはじめ、米大リーグで活躍する大谷翔平選手、お笑いコンビ「ANZEN漫才」のみやぞんさんなどのかかし17体を設置した。五和保育園の年中園児も訪れ、地元住民からかかしの由来などの説明を受けた。ハーモニカの演奏も披露された。 製作した藤田文子さん(86)は「駅を訪れた人が楽しんでくれるとうれしい」と話した。
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奥大井楽しむ日帰りツアー 10月、大井川鉄道
大井川鉄道(本社・島田市)は10月、蒸気機関車(SL)や井川線のアプト式列車などが楽しめる静岡駅発着の日帰りツアーを開催する。 多くの人が参加しやすい奥大井観光を企画した。JR静岡駅から専用のツアーバスで新金谷駅に移り、SLに乗車して家山駅まで移動する。さらにバスなどで奥大井湖上駅や展望所まで進み、絶景を楽しむ。日本で唯一のアプト式列車にも乗車するなど井川線で千頭駅まで向かう。バスで家山駅まで移り、復路は再びSLで新金谷駅まで移動する。静岡駅まではバスで送り届ける。 出発日は6~9、13~16の8日間。料金は大人8800円。大鉄ホームページのツアー特設ページから申し込む。先着順。問い合わ
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大井川鉄道 家山ー川根温泉笹間渡、普通電車を試運転 10月に1年ぶり再開予定
大井川鉄道(本社・島田市)は21日、10月に再開予定の大井川本線家山ー川根温泉笹間渡間で普通電車の試運転を行った。同市川根町の川根温泉周辺に久しぶりに警笛が鳴り響いた。 同区間は昨年9月の台風15号の影響で倒木などがあったが、比較的被害が小さく、大鉄が自力で復旧にこぎ着けた。家山駅(同町家山)を出発した電車は大井川に架かる鉄橋を渡り、川根温泉笹間渡駅(同町笹間渡)に到着した。運転士は速度を落として線路状況などを確認した。運転士の伴野和久さん(34)は「1年ぶりに大井川を渡ることができてうれしい。たくさんのお客さまに乗ってほしい」と話した。電車は同区間を往復した。 大鉄は全線で土砂流出など
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富山の展示SL、大井川鉄道に搬入 1941年製造「C11形」217号機
富山県高岡市の公園に50年以上展示されていた蒸気機関車(SL)「C11形」217号機が16日、大井川鉄道のSLのボイラー整備を担う島田市の東海汽缶蒸気機関整備工場に搬入された。今後、車両の点検整備を実施し、活用法を決定する。 SLの足回り部分を同工場内のレール上に運んだ後、既に同工場に搬入していたSLのボイラー部分を据え付けた。 搬入された車両は1941年に製造され、旧国鉄時代に富山県内の路線などで活躍した。69年に富山県の高岡古城公園に静態保存され、市民に親しまれてきた。大鉄が2021年に同公園のSLを調査し、所有者であるJR西日本から譲り受けた。 大鉄広報担当の加冷英鵬さんは「高岡
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大井川鉄道 早期全線復旧を要望 支援する会、署名3万5000筆提出
川根本町の町民らでつくる「大井川鉄道全線復旧を支援する会」(山口捷彦代表)は11日、大井川本線の全線復旧の早期実現に向けて支援を求める署名約3万5千筆を川勝平太知事宛てに提出した。 山口代表(80)らが県庁を訪れ、森貴志副知事に署名を手渡した。署名活動は3月から開始し、全町民の約7割に当たる町民分約4千筆、観光客や鉄道ファンなど町民外約2万5千筆、オンライン署名約6千筆を集めた。 山口代表は「大井川鉄道は貴重な観光資源。財産を後世に残したい。(署名を)重く受け止めてほしい」と訴えた。森副知事は「地元の声を真摯(しんし)に受け止めたい。観光資源としての重要性も認識している。できることとでき
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JR清水駅で列車と男性接触 一時運転見合わせ 東海道線
8日午後4時15分ごろ、静岡市清水区のJR清水駅で人が線路内に立ち入って上り普通列車と接触した。清水署によると男性とみられる。事故により富士ー静岡駅間の上下線で一時運転を見合わせた。上下計9本が全区間運休し同29本が部分運休したほか、上下計8本が最大で2時間10分遅れ、約1万7千人に影響が出た。
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家康×富士山ゆかりの地 東京メトロで巡ろう 静岡県、9月7日からスタンプラリー
静岡県と東京メトロは7日から、「東京メトロで巡る 富士山×家康 ゆかりの地スタンプラリー」を実施する。都内の銀座線・日比谷線上野駅、丸ノ内線東京駅、有楽町線護国寺駅の3カ所にスタンプを設置。すべて集めた人に達成賞として、富士山世界文化遺産登録10周年を記念したオリジナルボールペンとステッカーを贈る。10月1日まで。 専用台紙を4万枚配布し、東京メトロ主要駅で入手できる。達成賞は江東区のフードストアあおき東京豊洲店(アーバンドック ららぽーと豊洲内)に用意する。引き換えは10月2日まで。先着2500人分が無くなり次第、終了する。 県東京事務所の担当者は「富士山の世界遺産登録10
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大井川鉄道 家山-川根温泉笹間渡が運転再開 SL乗車ツアー、10月1日
大井川鉄道(本社・島田市)は10月1日、大井川本線家山(同市川根町家山)―川根温泉笹間渡(同町笹間渡)間の運転再開に合わせ、蒸気機関車(SL)の乗車ツアーを開催する。夕方から夜にかけての特別ダイヤで鉄道ファンに2往復を楽しんでもらう企画で、約1年ぶりにSLが大井川本流を渡る。 大鉄は昨年9月の台風15号により全線で土砂流出などの被害を受けた。昨年12月に金谷―家山間で運転を再開したが、家山―千頭間は不通が続いていた。 1往復目は新金谷駅を午後4時10分に出発し、川根温泉笹間渡駅で折り返して金谷駅まで運行する。今回開通する区間の抜里駅では約10分間停車し、久しぶりに列車が到着した駅舎の雰囲
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飲み放題電車運行 揺られながらビール堪能 伊豆箱根鉄道など
伊豆箱根鉄道と茶の製造販売などを手がける蔵屋鳴沢(伊豆の国市)は2日夜、車内でクラフトビール飲み放題の「反射炉ビヤガー電車」を同鉄道三島-修善寺駅間で運行した。市内外や関東から訪れた約120人が、1往復する電車に揺られながら会社仲間らとビールを堪能した。 同日午後5時半ごろ、ヘッドマークやドアにかけたのれんに「ビヤガー電車」とつづられた3両の電車が三島駅に登場。参加者は蔵屋鳴沢が運営する醸造所「反射炉ビヤ」が製造販売するクラフトビールを受け取り、同鉄道社員の音頭で乾杯した。女性ブルワーが作るオリジナルビールなど5種類のビールが提供され、同社社員が味を紹介しながら注いで回った。同社の名物でふ
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副駅名は「夢想い峠」 天浜線寸座駅 看板を除幕
天竜浜名湖鉄道は28日、寸座駅(浜松市北区細江町)の副駅名に自動車部品製造のソフテック(同市西区)が命名した「夢想(おも)い峠」を採用し、同駅で駅名看板の除幕式を開いた。駅名スポンサー制度の12駅目。期間は2026年3月末まで。 同社の前嶋映雄会長が、天浜線沿線の美化活動に取り組んでいることがきっかけ。平安時代に征夷大将軍の坂上田村麻呂が東北討伐に向かう際に湖の景色を見て足を止め石に腰かけたことや、戦国時代に徳川家康が堀川城を攻略した後、木の根に座って休憩し、湖を望んだことなど「寸座」の由来とされる言い伝えを意識したという。同社のキャッチフレーズ「想いをカタチに」にも絡めた。 式典に出席
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天竜浜名湖鉄道、遠州鉄道が一時運転見合わせ 大雨の影響
遠州鉄道と天竜浜名湖鉄道は24日、浜松市内で激しく降った雨と雷の影響で、全線で運転を一時見合わせた。 遠州鉄道は上下計18本が運休し、最大1時間26分の遅れが発生。約3300人に影響した。天竜浜名湖鉄道は落雷で信号機が故障したため、上下計20本が運休したほか、11本で最大約5時間の遅れが生じ、約500人に影響が出た。
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駅スタンプアプリ導入 コンプリートで割引サービスも 大井川鉄道
大井川鉄道(本社・島田市)は、ジェイアール東日本企画が運営するデジタル駅スタンプアプリ「エキタグ」を導入した。スマートフォンでデジタル化した駅スタンプを集めることができるほか、大鉄の売店で期間限定の割引サービスも受けられる。県内での導入は初めてという。 エキタグを導入する鉄道会社が多い東日本や首都圏からの集客を促す狙い。エキタグのアプリをダウンロードし、駅に設置されたエキタグのマークをスマホで読み込むと、デジタル駅スタンプが手に入る。日付も入り、デジタルのスタンプ帳にためることができる。利用は無料で、SNSで発信も可能。 デジタル駅スタンプは金谷、新金谷、家山の3駅で手に入る。すべて取得
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「しゃぎり電車」30年ぶり運行 子どもら演奏力強く 伊豆箱根鉄道
15日から始まる三嶋大祭りを盛り上げようと、伊豆箱根鉄道は12日、乗客が駅通過時に伝統のしゃぎりの演奏を楽しめる「しゃぎり電車」を同鉄道三島-修善寺駅間で運行した。約30年ぶりに実施され、三島市内6団体約120人の子どもたちが、主要駅のホームで力強い音色を響かせた。 同日午前9時ごろ、ヘッドマークと窓を紙の花などで飾った3両の電車が三島駅に登場。ねじり鉢巻きに法被姿の児童らが、奉納囃子(ばやし)で最初に演奏する「昇殿(しょうでん)」やJポップの曲などを披露した。しの笛や摺り鉦(すりがね)、太鼓をにぎやかに鳴らした。 一斉にしゃぎりをする競り合いでは、喧嘩囃子(けんかばやし)の「屋台」を約
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シン・エヴァ劇場版登場「ロンギヌスの槍」展示 天浜線・天竜二俣駅
天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は10日、アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」に登場する道具「ロンギヌスの槍(やり)」の像の展示を天竜二俣駅車両基地(同区)で始めた。 同駅は2021年に公開された映画の舞台の一つ「第3村」のモデル地になったことで話題を集めた。ロンギヌスの槍の高さは3・6メートルで、車両基地内の転車台近くに位置する。アニメの物語で重要な役割を持つことから、ファンの来訪を見込む。 転車台見学や乗車体験ツアーに参加することで見学できる。松井宜正社長は「県内外から多くの観光客に来てもらい、地域の盛り上げにつなげたい」と話す。
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帰省ラッシュ本格化 静岡県内の高速渋滞 新幹線乗車率100%超
新型コロナウイルス感染症の5類移行後初めてのお盆休みを古里などで過ごす人たちの帰省ラッシュが11日本格化し、高速道路や新幹線が混雑した。JR静岡駅発の新幹線乗車率は100%を超え、高速道路では事故などの影響もあり断続的に渋滞が発生した。 静岡県警交通管制センターによると、午前9時台に東名下り日本坂パーキングエリア─吉田インターチェンジ(IC)間で最大13・6キロの渋滞が発生。新東名下り島田金谷IC─森掛川IC間では事故の影響で最大13・5キロまで車列が延びた。 JR東海静岡支社によると、静岡駅発の新幹線「ひかり」の自由席乗車率は午前中に下りが最大120%、上りが同100%。富士山静岡空港
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8史跡+4駅 歴史の旅 駿豆線沿線、デジタルスタンプラリー
伊豆箱根鉄道駿豆線の沿線自治体でつくる地域活性化協議会は9月30日まで、いずっぱこ歴史探訪デジタルスタンプラリーを実施している。 三島、伊豆の国、伊豆、函南の3市1町の史跡8カ所と駿豆線4駅に設置されたQRコードを読み込み、デジタルスタンプを集める。5カ所以上を回ると、みしまコロッケのグッズや梛(なぎ)の葉のお守りなど4市町に関係ある景品を受け取れる。全12カ所を制覇すると、ウナギなど沿線の名産品が抽選で当たる。 駿豆線沿線の歴史を楽しみながら学んでもらおうと2020年度から毎年開催している。今年は、北条宗時や源範頼の墓など北条氏や源氏ゆかりの地、江川邸といった江戸時代の史跡をポイントに
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東海道新幹線で一部行き先変更 9日、山陽一部運休で 台風6号
JR東海は8日、台風6号の接近に伴い山陽新幹線が9日夜に一部区間で運休することを受け、同新幹線に直通する同日の東海道新幹線の一部列車で行き先を変更すると発表した。10日も山陽新幹線が運休となった場合、東海道新幹線でも行き先を変えて運行する可能性がある。
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「伊豆と箱根のおいしさをとどける」 駿豆線三島駅に副駅名 東平商会がスポンサー
伊豆箱根鉄道はこのほど、駿豆線三島駅の副駅名権のスポンサー契約を東平商会(長泉町)と締結し、駅名標の除幕式を行った。副駅名は「伊豆と箱根のおいしさをとどける東平商会」。同社の山本雅弘社長は「食品事業を通じ、伊豆、箱根を中心とした沿線の発展に貢献したい」と語った。 駅名標には副駅名と同社のキャラクター「しずころ」があしらわれた。同駅を発車・到着する際に車内では「伊豆と箱根のおいしさを届ける東平商会最寄りの駅です」というCMを流す。 山本社長は一日駅長として、出発の合図も担当した。同社が地元産のニンジンを使って作ったジュースを駅利用者らに配った。 同社はみしまコロッケなど、伊豆や箱根地域の
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列車来なくても 待合室美しく 昨秋台風で運休 大鉄・駿河徳山駅で清掃活動 川根本町
川根本町の町民などでつくる「大井川鉄道全線復旧を支援する会」(山口捷彦代表)は5日、同町徳山の大井川鉄道駿河徳山駅で清掃活動に取り組んだ。 昨秋の台風15号の影響で一部区間の運休が続く大井川本線の復旧に向け、機運を高めようと実施した。これまでに千頭駅でも2度清掃活動を実施していて、今回が3回目。 町民ら約30人が駅待合室の窓ガラスを磨いたり、クモの巣を取り除いたりした。線路上の雑草や駅周辺の雑木も刈り取った。山口代表(78)は「列車はまだ来ないが、地域住民がもっと気軽に立ち寄れる場所にしたい」と話した。 同会は早期復旧に向けた署名活動を展開していて、8月中旬以降に県知事宛てに集まった署
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新幹線「ドクターイエロー」 ヒマワリとの共演 フレームいっぱいに黄色の景色
新幹線の点検用車両「ドクターイエロー」が1日午前11時15分ごろ、ヒマワリが見頃となっている沼津市平沼の「浮島ひまわりらんど」付近を通過した。多くの写真愛好家らが訪れ、フレームいっぱいに広がる鮮やかな黄色の景色にシャッターを押した。 毎年撮影に来るという地元のカメラマン鈴木順一さんは「今日がヒマワリがきれいに咲いてるタイミングで共演する数少ないチャンスだった。撮影できて良かった」と話した。
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天竜浜名湖線市町会議 次期経営計画を報告 28年度、利用144万人目指す
第三セクター天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)の沿線6市町と県などでつくる天竜浜名湖線市町会議は28日、総会をオンラインで開いた。2028年度に利用者144万人、旅客収入3億8400万円を目指す24年度からの5カ年の次期経営計画を報告した。 アフターコロナを見据え、沿線地域や交通機関と連携して観光誘客、地域活性化に取り組み、人口減少による学生や生活者の利用減少をカバーする。 同社によると、18年度に154万人だった利用者は、新型コロナ禍が拡大した20年度に114万人まで減少し、旅客収入も4億1700万円から2億8900万円に落ち込んだ。22年度はそれぞれ133万人、3億4300万円に回復した
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お盆期間の新幹線予約状況 下り11日、上り13日ピーク
JR東海は27日、お盆期間(8月10~17日)の新幹線の指定席予約状況を発表した。昨年度比で1・5倍の予約があり、新型コロナウイルスの影響を受ける前の2018年度比では95%だった。ピークは下りが11日、上りは13日の見込み。 同社によると、下りは11日午前を中心に静岡駅を発着する「ひかり」「こだま」に一部混雑がみられる。上りのピークの13日は、一部を除いて席にまだ余裕があるという。混み合う時期は指定席特急料金が最大400円高くなる。同社は日時をずらしての利用を呼びかけている。
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大井川鉄道 家山駅「ビアホーム」で乾杯! 観光電車開始 「泥酔注意」と書かれたヘッドマークも
大井川鉄道は22日、ビールやおつまみを提供するビール電車の運行を始めた。家山駅(島田市川根町)のホームにはビアサーバーが設置され、ビアホールならぬ「ビアホーム」がお目見えした。参加者は夜風を感じながら、普段とひと味違った沿線の雰囲気を楽しんだ。 車両はかつて東急電鉄の主力電車として使用された通勤型車両の「7200系」。大井川鉄道でも普通電車として活躍している車両に、テーブルなどを設置した。乗客は缶ビールを片手に、車窓から見える夜景を満喫した。電車が家山駅に到着すると、ホーム上に設けられたビアサーバーで生ビールの飲み放題も楽しんだ。「泥酔注意」と書かれたヘッドマークも乗客の笑いを誘った。
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乗りに来て! 観光電車運行開始 岳南電車「富士の宵」号で工場夜景堪能
岳南電車(富士市、橘田昭社長)の新夜景観光電車「富士の宵(よい)」号が22日夜、運行を開始した。初回は市内外の約50人の鉄道ファンや家族連れが乗車。林立する工場群の照明による「工場夜景」のエリアを走行し、車内の明かりを消して幻想的なコラボを堪能した。 出発セレモニーを経て吉原駅を夕方に出発。途中停車を含め、岳南江尾駅との間を約2時間かけて全線を1往復した。製紙工場を縫うようにゆく岳南原田-比奈間のパイプラインをくぐる区間は見どころの一つで、徐行運転しながら走行。参加者は普段はじっくりと見ることができない光景を写真や動画に収めた。 帰りの本吉原駅では10分間停車。駅の横に立つ製紙工場のダイ
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東海道新幹線のチャイム TOKIOからUAに 21日から 20年ぶり変更【動画あり】
JR東海は、東海道新幹線の車内チャイムの楽曲「AMBITIOUS JAPAN!(アンビシャス ジャパン)」を21日の始発から、歌手UA(ウーア)さんが歌う「会いにいこう」に切り替わった。同社によると、同新幹線の車内チャイム変更は20年ぶり。 人気グループTOKIOの「アンビシャス ジャパン」は03年、品川駅開業のキャンペーンソングになり、駅の発着を伝える車内チャイムにも採用された。JRが6月にチャイム変更を発表すると、SNSなどで惜しむ声が多く上がった。丹羽俊介社長は20日に名古屋市で開いた定例記者会見で「旅の始まりに(乗客に)元気を与えてくれた。当初の役割を果たしてくれた」と曲の功績をた
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岳鉄新夜景電車22日初運行 まつりも復活へ 誘客加速、地元商店と連携
富士市の岳南電車(通称・岳鉄、橘田昭社長)が発信力強化を図っている。地元自治体や商店と連携し、誘客を加速。22日からは月1回、従来の趣向をバージョンアップさせた新たな夜景観光電車の運行を始めるなど新型コロナ後を見据え、あの手この手の取り組みを図っている。 夜景観光電車は「富士の宵(よい)」号。グッズの富士の宵号の限定販売、子供も楽しめるようにと地元商店のフルーツミックスゼリーの提供などを採用する。 沿線工場群の明かりによる「工場夜景」などから駅舎や線路、電車が幻想的に映り、日本の原風景を色濃く残す「日本夜景遺産」の認定を受け2015年、全ての車内の明かりを消して1往復する夜景観光電車の定
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静鉄1日乗り放題券 中高生向けに販売 22日から
静岡鉄道(静岡市葵区)は22日から、中高生向け1日乗り放題乗車券「夏休み静鉄電車ワンデーパス」を販売する。8月27日まで。 500円と通年で扱う乗り放題券よりも200円安い。駅の自動券売機で購入可能。問い合わせは運転運輸営業所<電054(261)6981>へ。
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富山の展示SL大鉄へ 9月搬入、点検 運転に活用、技術伝承
富山県高岡市の公園に50年以上展示されていた蒸気機関車(SL)がこのほど、大井川鉄道(島田市)に譲渡されることが決まった。解体作業を経て9月中旬、静岡県内に搬入される予定で、大鉄はSLの運転に活用する方針。 SLは1941年製造の「C11形217号機」。旧国鉄時代に富山県内の路線などで活躍し、69年に地元の高岡古城公園に設置され市民に親しまれてきた。SL運行に力を入れる大鉄は老朽化が進む車両の維持に向け、2021年に同公園のSLを調査。保存状態が良好であることなどを確認した。現在の所有者であるJR西日本や高岡市と協議し、譲渡が決定した。 9月半ばにはSLのボイラー整備を担う「東海汽缶」(
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浜松舞台のアニメ「夢見る男子は現実主義者」 遠鉄がコラボ切符 15日発売
遠州鉄道(浜松市中区)は15日、同市をモデル地に制作され、静岡放送などで放送が始まったアニメ「夢見る男子は現実主義者」との連携企画として、電車と路線バスが乗り放題になる1日フリー切符「遠鉄ぶらりきっぷ」を販売する。 市内の「アニメ聖地」にファンを誘客しようと企画した。切符は、はがきサイズで、片面にアニメの異なるイラストを描いた3種類を用意した。もう一方に利用方法などを記載した。価格は税込み大人1570円、子ども790円。浜松駅バスターミナル乗車券センター、新浜松駅、西ケ崎駅、西鹿島駅で販売する。 15日から10月上旬(予定)まで、電車の一部区間と一部路線バスの車内アナウンスで、アニメに登
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記念硬券で大鉄応援 ティーライフ(島田)がキャンペーン
健康、美容関連商品の通信販売業ティーライフ(島田市)が、昨年9月の台風15号の影響で部分運休が続く地元企業の大井川鉄道(同市)を応援するキャンペーンに取り組む。 第1弾として15、16日に同市竹下の複合施設「KADODE OOIGAWA」で開催されるイベント「KADODE大井川で冷やし芋フェス!2023」に出店し、千円以上の購入者にキャンペーン限定の記念硬券をプレゼントする内容を企画した。 硬券は日切発門出行と記されていて、500枚限定。日切駅近くの日限地蔵尊で祈念し、縁起の良い硬券として配布する。 実際の利用は出来ないが材質は本物の硬券と同じ。ティーライフは配布する硬券を大鉄から購入
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家康ゆかりの土産品第2弾 コーラセット、源氏パイ 私鉄3社が共同開発
遠州鉄道(浜松市中区)と静岡鉄道(静岡市葵区)、名古屋鉄道(名古屋市)はこのほど、土産品として「徳川家康公ゆかりのご当地コーラセット」「葵の源氏パイ」を発売した。家康ゆかりの地に路線を持つ私鉄3社が共同開発した。 昨年11月に発売した「出世重ね餅(もち)」「きなこ煎餅(せんべい)」に続く連携企画の第2弾。コーラセットは、各地で販売している「うなぎコーラ」「みかんコーラ」「味噌(みそ)コーラ」を3本セットにした。税込み1200円。木村飲料(島田市)が製造を手がける。 葵の源氏パイは、源氏パイで葵紋を描いた限定デザインのパッケージを採用した。塩キャラメル味など3種計21枚入りで同864円。三
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伊豆箱根鉄道 落雷で一時運転見合わせ
4日午後5時50分ごろ、三島市の伊豆箱根鉄道大場工場の架線が落雷で切断されて送電ができなくなり、同鉄道駿豆線は全線で約1時間半運転を見合わせた。 上下12本が運休したほか、4本が最大で約1時間40分遅れ、約2500人に影響が出た。
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伊豆箱根鉄道駿豆線 運転再開
伊豆箱根鉄道によると、4日午後5時50分ごろ発生した落雷の影響で運転を見合わせた駿豆線全線は、午後7時20分頃、順次運転を再開した。
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大鉄合格駅 地元有志と五和保育園児が七夕の飾り付け 短冊に願い「虫博士に」「家族健康で」
島田市竹下の大井川鉄道合格駅(旧五和駅)の活性化を目指す地元有志の「チームおもしろ五和駅」は29日、五和保育園の園児と同駅で七夕の飾り付けに取り組んだ。 年長園児12人がササに願い事を書いた短冊をくくりつけた。住民と一緒に手作りの飾りも取り付け、駅舎に飾った。短冊には「虫博士になりたい」「家族みんなが健康でいてほしい」「大井川鉄道が早く全線復旧しますように」などそれぞれの願いを記した。 駅周辺には、ヒマワリの苗をプランターに植えて設置した。8月ごろに満開になる見込みという。園児はごみ拾いも行った。 住民と園児の交流はコロナ禍でも、規模を縮小して続けてきた。 (島田支局・寺田将人)
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6月24日から通常ダイヤ JR飯田線
JR東海は21日、大雨の影響で一部区間を特別ダイヤで運転している飯田線について、24日の始発から全区間を通常ダイヤに戻すと発表した。特急「伊那路」1~4号の全車両も同日に通常ダイヤで再開する。
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昭和レトロな「客車列車」 大井川鉄道で期間限定運行
大井川鉄道は20日、電気機関車が旧型客車をけん引する「客車列車」の期間限定運行を開始した。普段走行している通勤電車が昭和時代によく見られた車両に置き換えられ、非日常的な雰囲気を演出している。 蒸気機関車(SL)の「きかんしゃトーマス号」の補助機関車として使用されている電気機関車や昭和10~30年代製の旧国鉄時代に活躍した客車の活用方法を見いだし、昭和レトロファンなど新たな客層を取り込むことが狙い。 通常は普通電車を運行している夕方から夜にかけての時間帯の金谷―家山間を主に走る。座席は向かい合わせのボックスシートで、電気機関車が発する重々しいモーター音を体感できる。車内販売員も乗務し、瓶ビ
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大井川鉄道の運休区間に調査隊 機構初の派遣 豪雨被災状況確認、復旧計画に技術的助言
鉄道・運輸機構(横浜市)は19日、自然災害などで被災した鉄道施設の早期復旧を支援する鉄道災害調査隊を大井川鉄道(島田市)に派遣した。20日まで現地調査を実施し、技術的な助言などを行う。 昨年9月の台風15号で線路内の土砂流入が相次ぎ、現在も運休が続く大井川本線家山(同市)―千頭(川根本町)間で、比較的被害が大きい線路など39カ所を調査する。被災状況を確認した上で、技術的な視点から今後の復旧計画について助言する。同機構鉄道総合支援課の大中英次課長は「復旧に向けた動きにしっかりつなげていきたい」と述べた。この日は隊員10人が社員の案内で現地に向かった。 同鉄道の鈴木肇社長は「災害復旧計画を立
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「ラブライブ!」列車に興奮 沼津駅にぎわう
JR東海は18日、沼津市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のデザインを装飾した臨時急行列車を運行した。 特製ヘッドマークを付け、東海道線の浜松―沼津間で列車2本を運行。いずれも販売開始から1分以内に計450席が完売した。 座席の背もたれカバーにアニメのデザインを施したり、登場する9人組アイドルグループ「Aqours(アクア)」のメンバーによる収録音声の車内放送をしたりしたほか、記念乗車証も配布した。 列車が沼津駅に着くと多くのファンや「撮り鉄」が一斉にシャッターを切った。乗車した岐阜県の小池好広さん(31)は「車内の装飾や、アニメのメンバーによる乗り換え案内音声がとても良
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鉄道災害調査隊 大井川鉄道に派遣、全国初 19、20日
鉄道・運輸機構(横浜市)は16日、自然災害などで被災した鉄道施設の早期復旧を支援する「鉄道災害調査隊」を19、20日に大井川鉄道(島田市)に派遣すると発表した。鉄道災害調査隊の派遣は全国で初めて。 大井川鉄道は昨年9月の台風15号で線路内の土砂流入被害が相次ぎ、現在も大井川本線家山(同市)―千頭(川根本町)間の22・4キロで運休が続いている。鉄道・運輸機構は国土交通省の要請を受けて隊員約10人を派遣し、運休箇所の調査や復旧方法について技術的な観点から支援する。 鉄道災害調査隊は近年、頻発化する自然災害などで鉄道施設の被害が相次いでいることから本年度に創設された。
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JR飯田線 19日再開 浦川、水窪駅など
JR東海は15日、大雨の影響で一部区間の運転を見合わせていた飯田線について、19日に全区間で運転を再開すると発表した。 浜松市天竜区の浦川駅や水窪駅を含む豊橋―平岡駅間は当面、特別ダイヤで運転を再開する。特急「伊那路」の2号と3号も再開するが、1号と4号は全区間で運転を見合わせており、再開の見通しは立っていない。
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ラブライブ!×キヨスク アクリルスタンド再販 18日から沼津駅
東海キヨスク(名古屋市)は18日から、売り切れが続いていた沼津市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のアクリルスタンドを、JR沼津駅南口(同市)のベルマートキヨスク沼津店で限定追加販売する。 同社によると、アクリルスタンドは4月28日から限定で販売開始したが、6日間で約2700個が完売した。ファンからの要望もあり、再販売を決めた。全9種で価格は各2420円。
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列車の顔「方向幕」製造 鉄道ファン向け複製も 長泉・匠の仕事
鉄道車両やバスに設置されている巻き取り式の行き先表示「方向幕」を製造する国内有数の企業「コロナ宣広社」(本社・千葉県松戸市、川村武大社長)の静岡工場が、長泉町の工業団地にある。同社製造の方向幕の全てが同工場から届けられ、全国の車両に設置されている。近年はLED式案内表示の普及で製造数は減っているが、進化を目指し「日本の“鉄道文化”として残したい」とファン向けのレプリカ製造も手がけている。 LED式普及で減少 「文化残す」 方向幕は厚さ50ミクロンの化学樹脂フィルムに行き先やヘッドマークを印刷。フィルムは機械にセットし、電動で上下に巻き取って1コマずつ表示を変え、ラ
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大鉄全線復旧へ4000筆目標 「支援する会」、7月末めど町民から署名
川根本町の町民などでつくる大井川鉄道全線復旧を支援する会(山口捷彦代表)は30日夜、全線復旧に向けた署名活動の説明会を同町の山村開発センターで開いた。家山ー千頭間の運休が地域に与える影響などを話し合い、7月末をめどに町民から本線の全線復旧の早期実現を求める署名4千筆を集めることを目標に掲げた。 山口代表は「大井川鉄道は町の観光に欠かせない存在。一日も早く全線復旧するためには住民の支援が重要」と訴えた。地域活性化やキャンプ事業などに取り組む住民、鉄道雑誌編集者によるパネルディスカッションも行い、観光分野における大鉄の経済効果、運休による影響などを語り合った。 大鉄の鈴木肇社長も出席し、「千
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大仁駅、三島広小路駅に副駅名「ともにつくる、つぎをつくる。」伊豆箱根鉄道
伊豆箱根鉄道は23日、大仁駅(伊豆の国市)と三島広小路駅(三島市)の副駅名権のスポンサー契約を東芝テック(東京都)と締結した。副駅名は同社の経営理念を参考にした「ともにつくる、つぎをつくる。」となった。 駅名標に副駅名と同社のロゴマークを表記し、電子レシートサービスのイメージキャラクター「レシオ」が登場している。電車内CMの放送を行うことも決まり、「グローバルトップのソリューションパートナーへ」というアナウンスが同駅に到着する車内で流れる。 契約は大仁駅が年間55万円、三島広小路駅が年間77万円で、それぞれ2年契約。大仁駅で行った除幕式で、同社の錦織弘信社長は1950年に大仁地区で創業し
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鉄道施設ウオークに4000人 JR静岡駅―東静岡駅
JR東海とJR貨物、静岡鉄道は21日、静岡市駿河区のグランシップで開催中の鉄道イベント「トレインフェスタ」に合わせた3社合同ウオーキングイベントを同市内で開いた。鉄道愛好家など約4000人が、JR静岡駅から東静岡駅まで約7.5キロのコースを歩き、通常は公開されない鉄道施設を巡った。 参加者は、同市葵区にあるJR東海静岡車両区で車両の記念撮影を楽しみ、保守点検車両への乗車や非常ボタンの操作などを体験した。静岡鉄道長沼車庫では、同鉄道で実際に使用していたヘッドマークの抽せん販売も行われた。 JR東静岡駅東側のJR東海新幹線柚木保守基地には、夜間に新幹線のレール位置を調整する保守用車両「マルチ
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国内最大級、鉄道模型数千両走る 静岡で「トレインフェスタ」開幕
国内最大級の鉄道イベント「トレインフェスタ」(静岡県文化財団など主催)が20日、静岡市駿河区のグランシップで始まった。県内外から集まった32の鉄道愛好クラブが数千両の鉄道模型を走らせ、多くの来場者でにぎわった。21日まで。 静岡駅や草薙駅など県内鉄道沿線の町並みを再現したジオラマが展示され、緻密に表現された風景の中を列車模型が走る様子を家族連れなどが熱心に見つめた。愛知県の鉄道模型クラブ「名古屋メルぽっぽクラブ」は模型の運転体験を提供し、子どもたちが目を輝かせながら模型を走らせた。ステージでは県内私鉄などによる魅力発信なども行われた。 ことしは「東アジア文化都市2023」の関連事業として
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創立80周年記念 ラッピング電車運行 遠州鉄道
遠州鉄道(浜松市中区)はこのほど、創立80周年記念のラッピングを施した電車の運行を始めた。 ラッピング電車は白色をベースに、「未来にかける橋」をイメージした虹を大きくデザインした。側面や各車両の先頭部分に「80th」の文字をあしらった。 同社は11月に創立80周年を迎える。同様のデザインを施した路線バスも4月から運行している。
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副駅名は「本を読もう 沢渡あまね」 看板お披露目 天浜線浜名湖佐久米駅
天竜浜名湖鉄道は19日、浜名湖佐久米駅(浜松市北区三ケ日町)の副駅名に「本を読もう 沢渡あまね」を採用し、同駅で新たな駅名看板の除幕式を開いた。天浜線の駅名スポンサー制度の11駅目。期間は2025年3月末まで。 作家の沢渡あまねさん(47)が代表を務め、企業の組織開発支援などに取り組む「あまねキャリア」(同市中区)が命名した。同社は同駅近くに事務所を構えている。看板には、沢渡さんと本、冬に同駅に飛来するユリカモメのイラストを描いた。 式典には天浜線の松井宜正社長や沢渡さんらが出席した。沢渡さんは「日本全体で本を読む人が減っている。電車に揺られながら本を読んでもらうなど、三ケ日地域に読書の
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保守用車両、大正時代の電車見学 21日、静岡―東静岡駅ウオーク
JR東海とJR貨物、静岡鉄道は21日、3社合同ウオーキングイベントを静岡市内で開く。同日、グランシップ(同市駿河区)で開催されるイベント「トレインフェスタ」に合わせ、初めて企画した。 JR静岡駅をスタートし東静岡駅までの7・5キロのコース。通常は公開されていないJR東海の静岡車両区や静岡鉄道の長沼車庫、JR貨物の静岡貨物駅などを巡る。保守用車両や大正時代に製造された木造の電車などを見学したり、子ども用の制服を着て記念撮影をしたりできる。 スタートの受け付けは午前8時~正午、静岡駅で。参加無料。問い合わせはJR東海テレフォンセンター<電050(3772)3910>へ。
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徳川ゆかりの地 天浜線で巡る スタンプラリー
天竜浜名湖鉄道はこのほど、沿線の徳川家ゆかりの地を巡るスタンプラリーを始めた。天浜線の7駅に設置されたスタンプを集めると先着順で景品がもらえる。実施期間は7月2日まで。 大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、沿線に点在する徳川ゆかりの地を巡ってもらおうと企画した。スタンプは掛川、遠州森、二俣本町、金指、気賀、三ケ日、新所原の各駅に設置されている。台紙は掛川、天竜二俣、新所原の3駅で1日フリー切符の購入と引き換えに配られる。 各駅の自治体や県の公式キャラクターのスタンプを集め、天竜二俣駅売店で非売品の景品と交換する。全7個でタオルマフラー、5個で徳川キーホルダー、3個で鉄カードがそれぞ
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JR東日本が言葉を濁す「れんが建築物」の正体、実は皇室専用車両の保管庫だった ネットでは周知の事実、なぜ隠す?
JR東日本が御料車庫を解体している―。3月、SNS上をそんな目撃談が駆け巡った。御料車庫は東京都品川区役所のそばに立つれんが造りの細長い倉庫。天皇陛下が乗る特別な鉄道車両(御料車)を保管している。インターネット上ではそんな解説が簡単に見つかる。ところがJR東日本に問い合わせると「我々はあれを御料車庫とは呼んでいません」とかみ合わない。 反論しようと資料を漁ったところ、国鉄が刊行した書籍を見つけた。例の建物は、地図や写真付きで「御料車庫」と書かれている。ただ、その証拠をぶつけてもなお、JR東日本は「あれはれんが建築物です」とかたくなだ。最終的には渋々認めたのだが、ここまで“及び腰
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大鉄の全線復旧願い 新金谷駅で署名活動 支援する会
川根本町の住民などでつくる「大井川鉄道全線復旧を支援する会」は5日、昨秋の台風15号の影響で一部区間の運休が続く大井川鉄道本線の早期復旧を願い、署名活動を島田市の新金谷駅前で行った。 同町の山口捷彦さん(78)が中心となり、町外の支援者も加わり組織を発足させた。蒸気機関車(SL)「きかんしゃトーマス号」の運行日に合わせ、親子連れなど観光客に協力を呼びかけた。署名は県知事と国土交通大臣宛てで、一定数集まった段階で提出する予定。 山口さんは「汽笛の響きが聞こえない町はとても寂しい。4月には千頭駅に止まったままの車両を清掃し、地元の機運も高まっている」と話した。 大井川本線は家山―千頭間で運
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並走区間に残る英断の歴史【汐留鉄道倶楽部】
JR東海道線で静岡から上り普通電車に乗り、二つ目の草薙を過ぎてしばらくすると右手から複線の線路が寄り添ってくる。一瞬、複々線になったかのようにも見えるのだが、小さな駅や2両編成の電車を目にするので、すぐに別の会社の線路だと分かる。並走区間は約2キロ。新静岡―新清水間、11キロを全線複線で結ぶ静岡鉄道(静鉄)だ。 静岡と清水の間に、JRは東静岡、草薙の2駅しかないが、静鉄は13もの駅がある。静鉄の日中の運転間隔は8分でJRより短く、JRに比べて1列車当たりの輸送人数は少ないけれど、地域間輸送に徹した地方鉄道といえる。 静鉄の歴史をたどれば、長大な軽便鉄道線や静岡地区、清水地区の路面電車線も
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ラブライブ!サンシャイン!!派生アニメ 放送記念しヘッドマーク 伊豆箱根鉄道駿豆線
三島市の伊豆箱根鉄道は3日から、駿豆線を走るアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のラッピング電車に同アニメから派生した「幻日のヨハネ―SUNSHINE in the MIRROR」をデザインしたヘッドマークを付けて運行する。 7月からの幻日のヨハネのテレビ放送を記念した企画。同社は2016年から、沼津市を舞台としたラブライブとのコラボ企画を数多く実施している。 電車は1日2~11往復する予定で、6月ごろまで運行する。ヘッドマークと同じデザインのアクリルバッジが付く駿豆線1日乗り放題乗車券(税込み1500円)も三島駅など駿豆線5駅で販売する。同社は6月から、幻日のヨハネのキャラクターがデ
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川根本町・田野口駅 “大鉄愛”あふれる写真展示 「花の会」運休 駅に活気を
川根本町の無人駅大井川鉄道田野口駅で、同駅のファンでつくるグループの写真展が28日まで開かれている。県内のほか西日本などの遠方から集まり、駅の美化活動に励む約10人のメンバーがカメラに収めた“大鉄愛”あふれる写真を48枚展示している。 グループの名は「田野口駅花の会」。地元に住むメンバーは数人でこのほかに静岡、浜松両市、県外では名古屋、岐阜、大阪からファンが集まる。15年ほど前から月に1度、田野口駅で駅舎やトイレ掃除、草木の手入れに取り組んでいる。 昨年9月の台風15号被害により大井川本線家山―千頭間は現在も運休が続き、その区間にある田野口駅に電車が発着する光景
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沼津ー三島で一時運転見合わせ 架線にビニール 東海道線
30日午前11時55分ごろ、JR東海道線沼津―三島駅間で、普通列車の運転士が架線にビニールが付着しているのを確認した。撤去と安全確認のため、同区間の上下線で一時運転を見合わせた。上り1本が全区間運休、下り1本が部分運休となり、上下計8本が最大約35分遅れた。約1580人に影響が出た。
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きかんしゃトーマス号、29日運行開始 今年も大鉄で待ってるね
大井川鉄道(本社・島田市)は29日、蒸気機関車(SL)「きかんしゃトーマス号」の今季の運行を開始する。28日に関係者を招いたイベントを開き、地元の園児らが一足先に乗車して運行開始を祝った。 新金谷駅で式典が行われ、鈴木肇社長は「昨年の台風の傷は癒えていないが、子どもたちの一生の思い出になることを願っている」と話した。五和保育園の園児約100人が早速乗り込み、列車の旅を楽しんだ。 運転10年目を記念し、12月25日まで週末を中心に過去最多の122日間運行する。昨秋の台風15号による一部区間の運休でトーマス号は新金谷―家山間を走る。 トーマス号運転日に合わせ、新金谷駅と千頭駅では「トーマス
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大鉄へGO!GO!GO! 令和5年5月5日 記念乗車券500セット限定販売
大井川鉄道(島田市)は令和5年5月5日に合わせ、同社に点在する数字の5をちりばめた「555(GO!GO!GO!)記念乗車券」を5月1日から販売する。昨秋の台風15号の影響で家山―千頭間の運休が続く中、身近なものを商品化することで誘客につなげようと企画した。 記念乗車券は台紙付きで、金谷から門出行きと門出から家山行きの2枚セット。5にちなんだ内容として①金谷-門出間の営業距離は5・5キロ②門出-家山間の大人運賃は片道550円③台紙にデザインされた蒸気機関車(SL)「C10形8号機」は昭和5(1930)年の製造④石炭や水を搭載していない状態の同機の重量は55・5トン-などを盛り込んだ。切符の下
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天浜線「ヤマハPAS号」刷新 森町で出発式
ヤマハモーターエレクトロニクス(森町、松本和幸社長)は12日、ヤマハ発動機の電動アシスト自転車「PAS」の発売30周年を記念し、天竜浜名湖鉄道で運行するラッピング車両「ヤマハPAS号」をリニューアルした。基幹部品製造工場からの最寄り駅となる同町の遠州森駅で出発式を行い、関係者が新車両の出発を祝った。 PASは世界初の電動アシスト自転車として1993年に発売された。ヤマハモーターエレクトロニクスでは、基幹部品の駆動ユニットを設計・製造している。 初代ラッピング車両は2019年12月に運行開始。昨年3月には、同駅の副駅名を「PASのふるさと森町」にするなど、天浜線でのPRを進めている。 出
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静鉄電車一日乗り放題 対象拡大、通年販売を開始
静岡鉄道(静岡市葵区)はこのほど、一日乗り放題の乗車券「静鉄電車ワンデーパス」の通年販売を始めた。 一日乗り放題券はこれまで、小学生と中高生を対象に季節限定で販売していた。利用客からの要望に応じて対象と販売期間を拡大した。 小学生350円、中学生以上700円。各駅の自動券売機で購入できる。問い合わせは同社運転運輸営業所<電054(261)6981>へ。
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伊豆箱根鉄道 修善寺駅でフェスタ 車掌体験で“出発進行” 親子連れら にぎわい
伊豆箱根鉄道はこのほど、「いずっぱこスプリングフェスタ」を修善寺駅で開いた。春風がそよぐ暖かな気候の中、親子連れでにぎわった。 沿線地域の魅力発信を目的に、今年で6回目の開催。「修善寺バーガー」など、伊豆市、伊豆の国市の地場産品を販売する出店20店が並んだ。ドアの開閉や車内放送ができる子ども向けの車掌体験や、「ラブライブ!サンシャイン‼」のラッピング電車の展示も行った。
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運休の大井川鉄道車両きれいに 川根本町・千頭駅、住民有志が計画
川根本町の住民有志が1日、大井川鉄道千頭駅に停車している車両を清掃した。全線復旧に向け、地元から機運を高めようと初めて企画した。 昨年9月の台風15号被害以降、同駅に停車したままの21000系の車両2両を親子連れなどの住民ら約30人が掃除した。モップで車体を磨いたり、列車内をぞうきんできれいにしたりした。線路付近の草取りも行った。地元住民の山口捷彦さん(78)が中心となり、「復旧に向けた思いを行動で示したい」と計画した。 清掃後は赤石太鼓の演奏も披露された。演奏に参加した三ツ星小4年の薗田萌々香さんは「大井川鉄道が大好き。早く千頭駅にSLが来てほしい」と話した。 大井川本線は家山―千頭
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家康を描いた電車出発! 静岡鉄道「ゆかりの地」PR 24年2月まで
徳川家康ゆかりの地である静岡市をPRする静岡鉄道(同市葵区)のラッピングトレインの出発式が31日、静岡市葵区の静岡鉄道新静岡駅で行われた。 車体に家康が青年期に着用したとされる重要文化財の甲冑(かっちゅう)「金陀美具足(きんだみぐそく)」や、同甲冑をイメージしたガンダムのプラモデルなどがデザインされている。新静岡-新清水間を、来年2月まで運行する予定。 川井敏行社長は「電車を利用し、家康公を入り口とした静岡の歴史に触れてほしい」とあいさつし、久能山東照宮(同市駿河区)の姫岡恭彦宮司らと共にテープカットに臨んだ。
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沿線に再エネ送電検討 静岡鉄道 架線活用、脱炭素促進へ
静岡鉄道(静岡市葵区)は2023年度、同社の静岡清水線沿線で発電された再生可能エネルギーを軌道上の架線を活用して沿線一帯に供給する「清水静岡レイルグリッド構想」の検討を始める。実現すれば国内鉄道事業者で初の取り組みになる。鉄道架線を再生可能エネルギーと地域をつなぐ新たなインフラと位置付け、再生エネの利用促進と脱炭素の両立を目指す。 鉄軌道事業者の脱炭素化推進関連の調査などを助成する国土交通省の補助事業に採択された。 太陽光発電施設の整備が盛んな同市清水区の清水港周辺エリアで発電された電力を、同区から駿河、葵区までの総延長約11キロの架線で沿線の公共施設や静岡鉄道の関連施設などに送る。脱炭
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沼津駅鉄道高架前進 静岡県、JRが工事協定締結 新貨物駅建設本格化
JR沼津駅付近鉄道高架事業で、事業主体の県とJR東海、JR貨物の3者が30日、新貨物ターミナル本体工事開始に向けた工事協定の調印式を沼津市役所で行った。今秋の着工に向け、沼津市の長年の懸案事業が大きく動き出す。 調印式には県沼津土木事務所の山本浩之所長、JR東海の加藤均建設工事部長、JR貨物の花岡俊樹東海支社長が出席。頼重秀一沼津市長が立ち会い、協定の内容を確認した。3者は今後の事業について、各事業者の役割や全体の枠組みを決め、整備を円滑に進めるとした。 県とJR東海は2023~41年度に高架本体工事などを実施し、概算総額は約1208億円の見込み。JR貨物は23~27年度に新貨物ターミナ
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天浜線 第4種踏切を2カ所廃止へ
天竜浜名湖鉄道は、天竜浜名湖線の警報器と遮断機がない「第4種踏切」2カ所の廃止を決めた。事故防止を目的とした廃止は同線で初めて。 3月末に袋井市山田の森下踏切、5月末に同市本郷の町屋河原踏切を廃止する。磐田市下野部の新平山踏切も廃止予定で、時期を検討中。 同線には24カ所の第4種踏切が設置されてているが、死亡事故を含む踏切事故が相次いでいることから、廃止の検討を進めている。
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沼津ゲキ推し ラブライブ! 駅に大型パネル、撮影スポットも
JR東海は25日、沼津市を舞台にした人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の特別コーナーを同市のJR沼津駅に設置した。キャラクターの大型パネルなどが展示され、同駅が作品の世界に彩られている。 同社が8月末まで展開するアニメとの共同企画「沼津ゲキ推しキャンペーン!」の一環。駅改札内にアニメのキャラクターのイラストを印刷した大型パネルと撮影スポットを設けたほか、通路には、作品に登場するアイドルグループ「Aqours(アクア)」の9人が、同社の制服をまとったイラストのポスターなど39枚が貼られている。 同駅では、「Aqours」の声優による構内放送も流れるほか、駅周辺や沼津港、作品の主要舞台
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電車1日乗り放題 小中高生対象パス 静鉄 31日まで販売
静岡鉄道(静岡市葵区)は31日まで、小中高生を対象にした一日乗り放題の乗車券「春休み静鉄電車ワンデーパス」を販売している。 中高生は350円、小学生は200円。各駅の自動券売機で購入できる。問い合わせは同社運転運輸営業所<電054(261)6981>へ。
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大井川鉄道井川線 あすダイヤ改正
大井川鉄道(本社・島田市)は13日から、井川線(千頭―井川)のダイヤを改正する。観光客に人気の奥大井湖上駅を利用しやすくするために定期列車の本数を増やす一方で、利用実態を考慮し、終点の井川駅発着の運行を減らす。 週末や祝日に運行していた不定期列車の運行を取りやめ、毎日走る定期列車に全て変更することで、奥大井湖上駅に停車する本数を増やした。千頭―接岨峡温泉間は1日に3往復、千頭―井川間は2往復する。千頭―井川間はこれまで、不定期運行を含めて1日4往復していたが、半減することになった。
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岳鉄に誓う永遠の愛 富士 列車貸し切り結婚式
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)岳南江尾駅でこのほど、貸し切り列車を使った結婚式が行われた。車両を止めた線路で人前式を行い、特設の式場は大きな幸せに包まれた。 挙式したのは同市の田中彰さん(34)と遠藤文美さん(43)。通学などで岳鉄が身近にあったという文美さんが「皆が楽しめる結婚式に」と会社側に希望を伝え、臨時列車の設定などの協力を得て実現した。 列車は2人と参列者を乗せて吉原駅を出発。花やレッドカーペットに彩られた車内では、親族紹介やバイオリンの演奏が行われた。岳南江尾駅では、車両の前で指輪を交換し、駅員らを含む約70人が記念撮影を楽しんだ。 文美さんは「思い出の岳鉄に見守られて幸せ
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家康列車いざ駿府へ 臨時快速「大御所」号 JR東海と静岡市運行
JR東海と静岡市は18日、放映中の大河ドラマ「どうする家康」に合わせて、特製ヘッドマークの臨時快速「家康公 駿府大御所」号を運行した。車内では、徳川家康にふんした市職員が乗客と交流したり、パネル展示で徳川家康にゆかりのある同市内のスポットをPRしたりした。 徳川家の家紋や駿府城を描いたオリジナルのヘッドマークを付けた列車はJR東海道線三島駅を3両編成で出発。静岡駅まで走行した。甲冑(かっちゅう)を着た家康と家臣役の市職員3人が搭乗し、乗客に記念乗車証と「葵煎餅」などの菓子を手渡した。パネルでは、徳川家康が戦勝祈願したとされる静岡浅間神社(同市葵区)や大河ドラマ館(同区)について紹介した。
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奥大井支えた遺産と別れ 大鉄井川線の鉄道橋撤去 戦後の電力開発に貢献
大井川鉄道井川線終点の井川駅(静岡市葵区)で列車の入れ替え線として使われていた鉄道橋が今月上旬、解体、撤去された。約70年前に作られた銀色の鉄橋は、戦後の高度成長期の礎となった奥大井での電力開発を支えた建造物の一つ。関係者からは「無事に役目を終え、『お疲れさま』と言ってあげたい」との声も聞かれた。 井川線(通称・南アルプスあぷとライン)は、井川ダムや畑薙ダムなどの建設資材輸送用に中部電力が敷設し、1954年から運用を始めた。今月撤去されたのは、全長10メートルの「西山沢橋梁(きょうりょう)」。井川駅に隣接する県道の上をまたいで架けられていた。かつては資材を積んだ貨物列車が同橋梁を渡り、当時
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走れ!伊豆縦貫道 3月記念イベント 河津町が参加者募集
河津町は3月12日、伊豆縦貫自動車道の町内区間開通を前に記念イベントを開く。道路上で実施するジョギングやウオーキングの参加者を募集している。 ジョギングは定員150人、ウオーキングは300人で、いずれも開通予定区間の往復約5キロのコース。記念品の贈呈や餅のふるまいを予定している。 イベントは午前8時から正午まで。河津桜観光交流館から会場までシャトルバスを運行する。事前の申し込みが必要で、町ホームーページ記載のスマートフォンの応募フォームから申し込む。受付期間は2月16日から28日まで。ウオーキングは電話でも応募可能(申込期間20~28日)。 申し込みや問い合わせは町企画調整課<電055
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遠州鉄道 八幡駅一部バリアフリー 転落防止柵やエレベーター設置
浜松市中区の遠州鉄道八幡駅で進むバリアフリー化の一部工事が4日までに完了した。遠州鉄道がホームへの転落防止柵や、券売機のあるコンコースとホームをつなぐエレベーターを設置した。 高架駅の八幡駅は、市と遠州鉄道が2021年度から耐震補強とバリアフリー化に向けた工事を進めている。同社担当分の工事をおおむね終え、バリアフリーのトイレの設置や、電車とホームの段差を解消するかさ上げ、橋脚の耐震補強を行った。コンコース通路の拡幅などは2月中に行う。地上からコンコースをつなぐエレベーターの設置工事などは市が進めていて、23年度に完成する予定。 同駅の21年度の乗降客数は1日当たり約1500人。通勤、通学
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大井川鉄道 井川線 4日全線で再開
大井川鉄道は3日、井川線井川駅(静岡市葵区)の構内工事が終了し、4日始発から千頭―井川間の全線で通常運転を再開すると発表した。工事のため、閑蔵―井川間が1月23日~2月3日まで運休していた。
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F1マシン新幹線と“競走” 富士の市道で撮影、動画話題
自動車レースのF1チーム「レッドブル」のマシンと新幹線が並走する動画が1月30日夜に公開され、ファンの間で話題になっている。富士市の市道で昨年11月末に撮影した。住民らは見慣れた風景と最新鋭の車両が共演していたことを知り、沸き始めている。 動画企画「BAKUSOU」は、マシンが東海道新幹線や西九州新幹線(長崎県大村市)と競走する。高速で駆け抜ける自動車と新幹線を一度にさまざまな角度から堪能できる。 日の丸をイメージした白と赤の特別色で「ありがとう号」の愛称で親しまれ、2021年に世界制覇したハイブリッド車「RB16B」が使われた。22年F1最終戦の直後に技術チーム約30人と共に来日し、世
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富士・岳南電車 第四次行動計画策定 運営検証制を導入
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は2023~27年の5年間の第四次行動計画を策定した。行動計画の履行状況を検証するため、同社と市によるモニタリング制度を導入する。各項目で判断材料となる指標を定めた。26日の市公共交通協議会で示した。 計画は、市民の足としての利用促進施策や安全第一の経営努力、観光利用施策による地域社会との共存共栄、行政などとの連携という従来の方針に加え、シティプロモーション活動を積極展開する目標を加えた。同社は昨年11月に「市シティプロモーション大使」に任命された。市に評価されたSNSでの発信力を生かして沿線の魅力を広める。 モニタリング制度は、23年度以降も継続して公的支
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高校受験へ「すべらない砂」 大井川鉄道、沿線中学3年生に 合格願い護摩木も贈る
高校受験を控える生徒にエールを送ろうと、大井川鉄道(本社・島田市)は24日、車両の安全確保に使う「すべらない砂」と、願い事を記入する「護摩木」を同市の金谷中3年生171人に贈った。 「すべらない砂」は蒸気機関車(SL)が急坂を走行する際に滑り止めとして使用する愛知県矢作川の砂が3グラム入った縁起物。同校で開かれた贈呈式で、鉄道部運輸課長の坂下裕之さんは「不安や緊張があると思うが、お守り代わりに『すべらない砂』を持って臨んで」と呼びかけた。生徒代表の杉本桜さんは「とても心強い。残り少ない日々を仲間と切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りたい」とお礼の言葉を述べた。 教室に戻った生徒は早速、護摩
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岳鉄全線開通70年 当時と現在見比べて 開業時の風景ヘッドマークに
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は20日、全線開通70周年を迎え、21日に記念式典を岳南江尾駅で開いた。70年前の写真をあしらった記念ヘッドマークがお披露目され、地元関係者がテープカットで節目を祝い電車の出発を見送った。 岳鉄は1953年、岳南富士岡駅より東の須津、神谷、岳南江尾の3駅を開業した。延伸により、現行の9・2キロの運行が始まった。 ヘッドマークには開業当時の3駅の様子が分かるモノクロ写真が使われた。電車が走っていた70年前の風景と現在が見比べられる。 式典で橘田昭社長は、少子化や貨物輸送休止、コロナ禍という数々の困難を地域や行政と共に向き合ってきた歴史を振り返り「利用者を増
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クレカで運賃決済広がる 訪日客狙い、割引柔軟 改札にかざし後払い ICカードの代替なるか
クレジットカードを改札にかざして運賃を払うシステムが全国の公共交通機関で広がり始めている。カード会社は新型コロナウイルス禍からの回復が見込まれる訪日客の利便性向上をアピール。後払いの特性を生かし、降車後でも柔軟に料金を割引できるメリットもある。JR九州が試験的に取り入れたほか、首都圏では東急電鉄も導入して課題を探る。普及する交通系ICカードの代わりとなるか。 クレジットカードの運賃決済で先行するのはVISAブランドを扱う三井住友カード(東京)だ。茨城交通(水戸市)が2020年7月に初導入したのを皮切りに、実証段階も含めて35ほどの事業者が採用を決めた。JRグループでは唯一、JR九州が22年
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「まるちゃん」がルルカカードに 静岡鉄道 限定1000枚発行
静岡鉄道は16日、静岡市のPR曲「まるちゃんの静岡音頭」のデザイン画を入れた電子カード「LuLuCa(ルルカ)パサール」の発行を開始した。市のシティプロモーション推進事業の一環。 デザイン画は、人気漫画「ちびまる子ちゃん」の作者で、清水区出身の漫画家さくらももこさんが生前に、PR曲のために描き下ろした。同社の担当者は「まるちゃんの静岡音頭の認知度向上をお手伝いしたい」としている。 限定1千枚。静鉄電車新静岡、草薙、新清水の各駅と新静岡セノバ5階のカードカウンターで発行する。無くなり次第、終了する。
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大井川鉄道 静岡県に支援要望書 公共交通存続へ、協議会設置求める
2022年9月の台風15号で被災し、一部区間で運休が続く大井川鉄道(島田市)は18日、鉄道事業の運営支援に関する要望書を県に提出した。新型コロナウイルス禍の経営環境悪化や災害復旧が課題となる中、持続可能な地域公共交通の在り方を検討するための協議会設置を求めた。 鈴木肇社長が県庁に森貴志副知事を訪ね、「全国から全線開通を望む声があるが、自力では厳しい。持続的な運営と併せて支援をお願いしたい」と求めた。森副知事は「本年度中にできるだけ早く話し合いの場を設ける。全体の交通体系についても検討したい」と応じた。 大鉄によると、協議会は県、沿線自治体、国などの関係機関で構成され、地域公共交通の在り方
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三島二日町駅に副駅名「ミライの三島を共に支える」 伊豆箱根鉄道 地元建設会社と契約
伊豆箱根鉄道は18日、三島二日町駅(三島市南二日町)の副駅名権のスポンサー契約を地元の小野建設(同市谷田)と締結した。副駅名は「ミライの三島を共に支える」。副駅名権のスポンサー契約は同鉄道で初めて。 駅名標に副駅名と小野建設のロゴマークを表記した。契約は年間55万円で2年契約。副駅名は小野建設の若手従業員が考案したという。 同駅で行った除幕式で、小野建設の小野大和社長は「自分も学生時代から使っていて愛着のある路線。両社で一緒に三島を支えて良くしていきたい」と述べた。同鉄道の伍堂文康社長は「より地域の一体感を高め、盛り上げていきたい」とあいさつした。来賓の豊岡武士市長は「地域と鉄道がます
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貨物鉄道フェス 沼津で初開催 28、29日
JR貨物東海支社は28、29の両日、「貨物鉄道フェスティバル」を沼津市のららぽーと沼津で開く。両日とも午前10時~午後4時まで。入場無料。 JR沼津駅付近鉄道高架化の前提となる新貨物ターミナルの建設が進む中、地域住民に鉄道貨物への理解を深めてもらう目的で、同市で初開催する。 参加者が描いた貨物列車のイラストが、大型モニター上に映し出されたレールの上を走るイベント「走らせよう!みんなの貨物列車」や、鉄道模型と鉄道玩具などの展示が行われる。県内外の鉄道、バス事業者も出展し、グッズなどを販売する。 問い合わせは同支社総務部<電050(2017)4022>へ。
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大井川鉄道 閑蔵-井川運休 23日から2月3日まで
大井川鉄道は17日、井川線井川駅(静岡市葵区)の構内工事のため、23日から2月3日まで閑蔵-井川間を運休すると発表した。運休中、同区間のバスによる代行輸送は行わない。
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「車齢」69歳! レトロな寝台列車 カナダで今も現役【鉄道なにコレ!?】
日本の定期寝台列車は東京―高松・出雲市(島根県)間の特急「サンライズ瀬戸・出雲」だけになったが、カナダで旅客鉄道を運行するVIA鉄道カナダは寝台車を連結した三つの夜行列車を通年で走らせている。VIA鉄道を多く利用して愛好家団体「VIAクラブ日本支部」に入っている筆者は、1954年の製造から69年たった今も現役のレトロ寝台車に乗り込んで年の瀬を過ごした。(共同通信=大塚圭一郎) 【VIA鉄道カナダ】カナダの都市間旅客列車を運行する国営企業。本社は東部ケベック州モントリオール。現在は貨物鉄道に特化しているカナディアン・ナショナル鉄道(CN)が切り離した旅客鉄道事業を引き継ぎ、1977年に発足
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水窪の飯田線秘境駅 心引かれ、ひとり黙々と清掃 愛知の27歳青年、往復6時間かけ通う
人里から離れ、自然に囲まれた「秘境駅」と呼ばれる浜松市天竜区水窪町のJR飯田線小和田(こわだ)駅の周辺でただ一人、黙々と清掃活動に励む青年がいる。愛知県半田市の会社員高橋祐太さん(27)。昨年から清掃を始め、最近では映画監督に着目されるなど活動が徐々に浸透している。高橋さんは静岡、長野、愛知3県にまたがる小和田駅周辺の環境を生かした地域おこしのきっかけを探っている。 2022年12月中旬、高橋さんは複数の清掃道具を背負って小和田駅を訪れた。駅舎から天竜川沿いの道路へ移り、枯れ葉やゴミを一定のペースで掃く。作業の注意点は道路に付着したこけをはがさないこと。「昭和の雰囲気を残したいんです」と笑
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静岡鉄道の運賃改定認可 中部運輸局 初乗り4月から160円に
中部運輸局は10日、静岡鉄道が申請していた私鉄(静岡清水線)の運賃改定を認可したと発表した。改定は4月1日。平均改定率は12・0%で、初乗りは20円上げて160円になる。定期の改定率は通勤17・6%、通学は据え置く。定期外は10・8%。 静岡清水線の運賃改定は2019年10月以来で、新型コロナウイルス下の利用者減少などを受けた措置。21年度乗客数(951万2千人)は、過去最低だった20年度と比べ4・0%増えたが、人口減少や生活様式の変化でコロナ前水準への回復は困難とみている。 値上げで収益改善を図り、老朽化した車両の更新や駅のバリアフリー化にも対応する。
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天浜線「どうする家康号」出発 ドラマPR、沿線地域盛り上げへ
天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区、松井宜正社長)は7日、大河ドラマ「どうする家康」の放送開始(8日)を前に、ドラマをPRするラッピング車両の出発式を同区の天竜二俣駅で開いた。多くの見学者や来賓らが新車両のお披露目を祝った。 同駅車両基地で開かれた式典に、川勝平太知事や沿線市町の首長らが出席。松井社長と来賓代表によるテープカットを合図に、車庫からラッピング車両が登場した。 徳川家康役の松本潤さんの姿が大きく印刷された「どうする家康号」が現れると、会場から歓声が上がり、150人の一般見学者は写真や動画を撮影した。 松井社長は「沿線地域には家康ゆかりの地がたくさんある。県外、海外からも足を運んで
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大井川鉄道 持続可能な交通へ、協議会設置を要望 沿線自治体に
台風15号の被害により一部区間で運休が続く大井川鉄道(本社・島田市)は6日、今後の鉄道事業の運営支援に関する要望書を島田市、川根本町にそれぞれ提出した。持続可能な公共交通のあり方を検討するための県を中心とした協議会設置を求める内容。県や国への提出も調整している。 島田市へはこのほか、昨年12月に運転を再開した金谷-家山間の復旧費用について、一部を国と地方が補助する災害復旧補助制度の活用に向けた協力を求めた。 大鉄を巡ってはコロナ禍での経営状況の悪化を受けて、昨年8月から国や県、沿線自治体を交えた意見交換会が行われた。台風被害を踏まえ、県中部地域局主催で12月にも2度開かれた。
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都市伝説「きさらぎ駅」切符 8日に販売、限定1000セット 遠州鉄道
遠州鉄道(浜松市中区)は8日限定で、さぎの宮駅がモチーフになったとされる都市伝説「きさらぎ駅」にちなんだ切符の販売イベントを行う。 限定切符は新浜松駅からさぎの宮駅までの切符(当日のみ利用可)と「きさらぎゆき」と記載したレプリカ切符のセットで1組500円。午前9時から新浜松駅コンコースで千セットを販売する。 新浜松駅には、映画「きさらぎ駅」の撮影場面のパネルなどを並べたギャラリー電車をホームに停車させ、切符購入者を招待する。さぎの宮駅では駅名看板の一部を「きさらぎ」と表示。数量限定のステッカーを1枚100円で販売する。 きさらぎ駅は2004年1月8日から9日にかけてインターネットの掲示
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電車から冬の夜空眺めて 東伊豆で1月7日にイベント
電車内から真冬の東伊豆町の夜空を楽しむイベント「月夜を駆けるムーンロードトレイン 満天の東伊豆号」(伊豆急行、町観光協会主催)が2023年1月7日に開かれる。乗車無料。 午後6時半ごろから同50分ごろにかけ、伊豆急行線の伊豆稲取と片瀬白田、伊豆熱川、伊豆北川、伊豆大川の5駅から乗車する。乗車中は月見のための停車時間も10分程度設ける。同9時過ぎから同じ5駅で順次下車できる。 協会は町内から望む月光の海面反射が「月の道」のように見えるとして、「ムーンロード」と銘打って売り出している。車内も当日は暗くし、月見ムードを演出。協会職員の青嶋優太郎さん(29)は「この企画でしか見られない風景を楽し
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年末年始、SL増発 大井川鉄道 三が日は「新春開運号」
大井川鉄道(本社・島田市)は蒸気機関車(SL)の「かわね路号」を年末年始に増発運転する。1月1~3日は「新春開運号」として干支(えと)のウサギをデザインしたヘッドマークや国旗を装着し、特別乗車記念券をプレゼントする。 増発は31日と1月1~3日の4日間で、新金谷-家山間を2往復する。新金谷駅発は午前11時52分、午後2時47分。1月1~3日に乗車した人には昔ながらの硬券仕様の乗車記念券を贈る。 かわね路号はSLの長期修繕により運休が続き、12月16日に約13カ月ぶりに運転を再開した。家山駅には転車台がないため、新金谷駅に向かう際は機関車の後ろを先頭にして走行する「バック運転」を行う。
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だるま電車発進! 富士・岳鉄 毘沙門天大祭へ活気
富士市特産の「鈴川だるま」のPRを目指し、岳南電車(通称・岳鉄)の車両にだるまのイラストを装飾した「だるま電車」が27日、運行を始めた。出発式が開かれた岳南江尾駅では、だるまの絵でかわいらしく飾られた電車を関係者が見守った。運行は2023年1月30日まで。 朱色の7003形車両の前後に、色とりどりのだるまが描かれたヘッドマークを付けた。23年の干支(えと)のウサギの耳が付いただるまの絵が車窓にちりばめられ、折り紙のだるまが車内で乗客を迎え入れる。 同市今井の妙法寺で1月28日に始まり、控えめなひげが特徴の鈴川だるまが売られる毘沙門天(びしゃもんてん)大祭を盛り上げようと、市まちの駅ネット
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廃線から25年 残る架線に感動 東武鉄道の貨物線跡【汐留鉄道倶楽部】
廃止から四半世紀が経過したのに、まだ架線が残る驚きの貨物線跡がある。1997年まで栃木県佐野市にあった東武鉄道の貨物線跡を訪れた。その日は急に佐野ラーメンを食べたくなり、ついでに貨物線跡を見てみようという軽い気持ちで、群馬県館林市の館林駅から東武佐野線に乗った。出発時点ではコラムに書くつもりはなかったが、架線に感動してキーボードをたたいた。 2両編成の普通電車に揺られて約35分。終点の葛生駅に着いて、駅のオーバースペックぶりに圧倒された。ホーム部分は1面1線のローカル線らしい小さな駅でありながら、側線が3本ぐらいもあり、しかもどの線路もかなり先まで延びていた。普通電車も1往復だけある特急列
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イルミネーション電車運行 静岡鉄道、クリスマス気分を演出
クリスマスに合わせ、静岡鉄道のイルミネーション電車の運行が24日、同鉄道新静岡-新清水駅間で始まった。25日まで夕方の時間帯に2往復する。 車内の天井や窓枠に電飾を施した。走行中は通常の車内照明は消し、幻想的な雰囲気を演出している。沿線の静岡サレジオ高の生徒有志も飾り付けに協力した。初日は多くの家族連れらが乗車し、クリスマス気分を満喫した。 静岡市清水区から家族で乗車した小長谷駿君(3)は「カラフルできれい」と笑顔を見せた。 車内ではサンタの衣装を身にまとった駅員が菓子やおもちゃを贈るイベントも行われた。
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武雄温泉止まりでも「博多行き」 全国最短の西九州新幹線に乗ってみた【汐留鉄道倶楽部】
2022年9月23日、西九州新幹線が開業した。武雄温泉(佐賀県)~長崎約66キロを、東海道新幹線などと同じ線路幅1435ミリ(標準軌)の「フル規格」で結ぶ。1973年に福岡~長崎の「九州新幹線西九州ルート」が整備新幹線に決まってからほぼ半世紀。しかし、武雄温泉から九州新幹線(鹿児島ルート)に接続するまでの区間は、国と佐賀県の間でルートや整備方式が決まらず、着工のめどが立っていない。異例のスタートとなった全国最短の新幹線に、12月に福岡に出張した折に乗車してみた。 8時54分発の特急「リレーかもめ13号」で博多を出発するはずだったが、前夜に中洲で飲み過ぎたのがたたり、10時4分発の「リレーか
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大井川鉄道 金谷ー家山間が再開 トーマス号登場に歓声 台風被災3カ月、地域の足部分復旧
9月の台風15号の被害により全線運休していた大井川鉄道(本社・島田市)の大井川本線は16日、金谷―家山間で約3カ月ぶりに運転を再開した。同日から大鉄の蒸気機関車(SL)を使った「きかんしゃトーマス号」も運転を開始し、観光客らを乗せて新金谷駅を出発した。 トーマス号が新金谷駅のホームに入ると、見学に訪れた地元の子どもたちから歓声が上がった。乗客の家族連れらは記念撮影を楽しんだ後、続々と客車に乗り込んだ。長期修繕に入っていたSLのC10形8号機も「かわね路号」として同日から運転を開始。広報担当の山本豊福さんは「部分的ではあるが地域の足としての日常が戻り、ほっとしている。トーマス号も多くの人が待
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SL復活へ修繕に着手 2025年度運行目標 大鉄100周年記念
大井川鉄道(島田市)は13日、兵庫県内から搬入した蒸気機関車(SL)C56形135号機の修繕に着手した。復活に向けて同社が行ったクラウドファンディング(CF)で4313人の支援者から寄せられた約8400万円を活用し、2025年度中の運行開始を目指す。 135号機は1938年に製造された車両で、同社の整備士が煙室の扉を開けて内部の状態を確認した。ブレーキの加減を調整するブレーキ弁やボイラーなどに水を送る注水器の取り外しも行った。今後は車体とボイラーを切り離して修繕作業を本格化させる。 CFは大井川鉄道が2025年に迎える創立100周年記念事業の一環として、9~11月に実施した。整備士の大杉
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2年連続世界一に輝く豪華寝台列車「ななつ星」を割安に“疑似体験”できる列車とは?【鉄道なにコレ!?】
九州を周遊するJR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」が、米有力旅行誌「コンデナスト・トラベラー」の2022年の読者投票で列車部門の首位に2年連続で選ばれた。世界最高峰の列車に足を踏み入れたいものの、1人当たり最低でも65万円の料金に恐れおののいて予約できずにいるのは筆者だけではないだろう。そこで、より割安な料金でななつ星に乗ったかのような高揚感を“疑似体験”できる列車を探った。(共同通信=大塚圭一郎) ベッド以外で条件が当てはまるのは コンデナスト誌は、ななつ星を「ベッドから洗面台、木工品、食器に至るまで日本の職人による手作りで、サービスも行き届いている」と評
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難行苦行、車内に哀歓、揺られてアイデアも【没後30年の松本清張と鉄道150年㊦】
鉄道開業150年と作家松本清張没後30年にちなみ、清張の作品世界と鉄道との関係をたどる連載の後編は、代表作である「砂の器」や、映画化された「張込み」などを取り上げる。やはり登場人物たちは過酷な旅もいとわず、列車に乗って全国各地を駆け巡る。 「私は少年の頃から未知の土地に憧れを持っていた」。こう振り返る清張は鉄道の旅を愛した。終戦直後、福岡・小倉で新聞社の広告部門に勤めていたが、インフレの中、給料だけでは生活が苦しい。食糧不足の折、新聞社は遠方に出かけて食糧を調達する「買い出し休暇」を認めていた。その休暇を使い、副業としてほうきの仲買を始めた。材料になる、わらや竹の仕入れと販売のため、広島や
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特別列車「GEO TRAIN」 映える地形、乗せて出発 伊豆箱根鉄道と韮山高生コラボ
伊豆箱根鉄道と美しい伊豆創造センターは、韮山高(伊豆の国市)の写真報道探究部が撮影したジオサイトの写真などを展示した特別列車「いずっぱこGEO TRAIN(ジオトレイン)」を駿豆線(三島-修善寺)で運行している。 写真映えをテーマに、1、2年の部員9人が伊豆半島内の14カ所を訪れて写真を撮影した。同センターのジオパーク推進部の監修で説明文を付け、20種類のシールを電車の窓に貼っている。列車は部員がデザインしたオリジナルのヘッドマークを付け、1日2~10往復する。 5日に伊豆市の修善寺駅で開いた式典で、関係者がテープカットをして運行を祝った。鈴木千咲紀副部長(2年)は「写真の明るさや角度に
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大鉄SL動態化に支援8300万円 エール続々「未来に受け継いで」「台風に負けないで」
大井川鉄道(本社・島田市)が2025年の創立100周年記念プロジェクトの一環で、蒸気機関車(SL)C56形135号機の動態化に向けて実施したクラウドファンディング(CF)が11月30日、終了した。台風15号の被害による本線の全線運休など困難に直面する中、4283人から計8356万200円(30日午後11時時点)が寄せられた。 目標の1億円には達しなかったが、支援金は約3億円を見込むSLの修繕費として活用する。CFは最終日に一気に金額を伸ばし、返礼品で最高額の「SLの1往復貸し切り」(約560万円)にも申し込みがあった。支援者からは動態化を楽しみにする声とともに「貴重なSLを未来に受け継いで
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電車乗り過ごしあれこれ【柳亭小痴楽 その男、ヤングマン】
われわれ落語家という商売は、呼ばれれば全国各地に行かせていただく。全国となるとその移動手段は当たり前だが飛行機や新幹線、特急電車である。全国に限らず東京都内の仕事も当たり前に電車の移動が大半である。携帯電話に入っている乗り換え案内アプリのおかげで不慣れな土地でも、多少の不安は抱えながらも、新幹線から鈍行電車、ローカル電車への乗り換えをどうにかこなせている。 実をいうと昨今では、都内での乗り換えの方が、乗り間違えたり駅構内で迷子になったりすることが多い。というのも、とにかく都内は地上の電車や地下鉄の数が多く、また、以前は乗り換えが必要だった電車と電車が直通になり、分かっていれば便利なのだが、
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鉄オタの国民的作家 想像力の源は時刻表【没後30年の松本清張と鉄道150年㊤】
日本の鉄道は10月14日に開業150年の節目を迎えた。今年は国民的な人気作家だった松本清張の没後30年にも当たる。今も読み継がれている清張作品には、鉄道が頻繁に出てくる。登場人物がとにかくよく列車に乗って、日本各地を移動しまくるのだ。ミステリーとしての面白さだけでなく、鉄道好き、地理好きにとって魅力がてんこ盛りである。代表作の「点と線」や「ゼロの焦点」を題材に考察してみる。 松本清張(1909~92)は福岡県での印刷工や新聞社勤務を経て、40代になってから作家活動に入った。「黒革の手帖」「天城越え」「わるいやつら」「砂の器」「疑惑」「鬼畜」「ゼロの焦点」…。推理小説を中心に膨
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気多森林鉄道の歴史・遺構紹介 浜松市天竜区
浜松市天竜区春野町宮川の春野歴史民俗資料館で、特別企画展「春野の近代化遺産 気多森林鉄道」が開かれている。同町と同区水窪町を結んだ木材運搬鉄道の歴史と遺構を紹介する。来年2月5日まで。 気多森林鉄道は1933年に着工し、51年に春野町気田と水窪町倉柱を結ぶ全区間約33キロが開通した。主に広葉樹などの木材を運搬したほか、生活物資の輸送にも活用された。自動車道の整備に伴い、59年にその役目を終えた。 展示では、旧気田営林署の元職員から寄贈された運行当時の鉄道写真のほか、レールの現物、鉄道模型などが並ぶ。町内に数多く残る遺構も、展示に合わせて制作された「遺構マップ」とともにパネルで紹介している
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鉄道模型1000両走る サンビーチなど背景に 熱海で「秋の鉄道展」
熱海鉄道同好会は26日、恒例の「秋の鉄道展」を熱海市のいきいきプラザで始めた。27日まで。Nゲージ(150分の1スケール)の鉄道模型を中心に千両以上を持ち寄り、精巧な小型模型の風景の中を走り抜ける列車が来場者を楽しませている。 Nゲージは1周13メートルの複々線のレイアウトを使って走る。熱海を行き来する電車や過去に走行していた車両など、さまざまな列車を用意。模型の風景の一部は熱海サンビーチや十国峠の名所を模している。 16番HOゲージ(80分の1スケール)の鉄道模型もある。会場には会員が撮影した写真が並ぶ。開催は午前10時~午後4時。 1962年に発足し、60年の節目を迎えた同会。コロ
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岳南電車 富士市PR大使に
富士市の岳南電車は26日に開かれた地方鉄道フェアで、同市シティプロモーション大使に任命された。同社は27日、「秋まつり」を吉原駅などで開催する。 鉄道ファンらに対する情報発信が評価された。同市の観光資源として、全社員が大使を務める。 まつりでは駅員になりきって切符切りなどができる。古レール探訪、車庫見学などの企画もある。いずれも事前予約制で、当日の参加連絡も受け付ける。 問い合わせは岳鉄吉原駅<電0545(33)0510>へ。
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移動手段から旅の目的へ 地方鉄道、コロナ後の姿探る 富士でイベント
地方鉄道の未来を考える「地方鉄道サミット」と「地方鉄道フェア」が26日、富士市のふじさんめっせで開かれた。鉄道模型などが並んだ会場は鉄道ファンら4千人でにぎわい、鉄道5社の経営者らが新型コロナウイルス収束後の存続を懸けた取り組み目標を語り合った。 サミットには富士市の岳南電車(通称・岳鉄)のほか、銚子電気鉄道(千葉県)、水間鉄道(大阪府)、富士山麓電気鉄道(山梨県)、明知鉄道(岐阜県)の経営者らが登壇し、観光運行や商品開発など傾注する事業を紹介した。各社は古い車両でゆっくりと自然を楽しむ運行が魅力と意見が一致。その上で「移動手段を超えて旅の目的の一部になれるよう、自由で大胆な企画を実行して
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米国の貨物鉄道、スト懸念高まる 物流停滞なら物価高に拍車
【ワシントン共同】米国の貨物鉄道でストライキが起きる懸念が高まっている。9月に暫定合意した労働協約改定案を一部の労組が受け入れないため。ストとなれば、物流停滞により物価高に拍車がかかる恐れがあり、経営側からは連邦議会の介入を期待する声も上がる。 米鉄道協会(AAR)によると、12労組のうち複数が改定案を受諾していない。早ければ12月5日にもストが起こり得るとし、1日当たりの損失が20億ドル(約2800億円)を超える可能性があると警告。「組合が新たな協約を受け入れなければ、連邦議会は行動を起こさなければならない」と主張した。
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コンテナ積み替え場 JR貨物、沼津新駅に設置検討 トラック荷物を鉄道に移動
JR貨物は21日、JR沼津駅付近鉄道高架事業に伴い、沼津市原地区に移転する新貨物ターミナル駅の造成工事現場を公開した。花岡俊樹執行役員東海支社長は新貨物駅に、一般のトラックで持ち込んだ荷物を鉄道のコンテナに積み替えられる「積替ステーション」の設置を検討していることを明らかにした。コンテナ専用のトラックが不要となり、荷主が鉄道貨物を利用しやすい環境整備を図る。 鉄道コンテナ輸送は荷主が出発地でコンテナに荷物を積み込み、専用トラックを使って貨物駅に運ぶのが一般的。軽トラックやライトバンでも荷物を駅に持ち込める形にし、これまで鉄道貨物を利用しづらかった企業への需要拡大を狙う。大型トラックの運転手
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沿線風景をカレンダーに 伊豆箱根鉄道が販売開始
三島市の伊豆箱根鉄道は、2023年版カレンダーの販売を開始した。駿豆線(三島―修善寺)、大雄山線(小田原―大雄山)の沿線風景を撮影した写真を募集し、寄せられた213点から厳選した入賞、入選作品13点が掲載されている。 表紙は富士山をバックに進む7000系の写真を選んだほか、雪や菜の花、桜並木など季節感あふれる風景と車両を撮影した力作を月ごとにそろえた。B3判の縦型で価格は千円(税込み)。通販サイトのほか、各線の有人駅でも販売している。問い合わせは同社鉄道部運輸課<電055(977)1207>へ。
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新幹線、間近に JR東海浜松工場110周年 住民招き感謝の催し
JR東海は19日、浜松市中区の同社浜松工場で、地元住民を対象にした創立110周年感謝イベントを開催した。招待された地元の220組約840人が間近で新幹線を見学したり、運転体験を行ったりして、楽しみながら新幹線や同工場への理解を深めた。 新幹線「N700A」や工場内で車両を運ぶ「入換動車」などを公開。来場者は普段はあまり見ることができない車両床下の台車や先端部分の「前頭オオイ」を外した先頭車なども見て回った。子供たちは乗務員の制服を着て先頭車の前で記念撮影を楽しんだ。 同工場の歴史を紹介するパネル展示やDVD上映のほか、実際の運転装置を使ったミニチュア模型の運転や、音でボルトの緩みを確認す
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11月19日 静岡市内の電車とバス終日無料 脱炭素へ静鉄企画
静岡鉄道(静岡市葵区)としずてつジャストライン(同区)は11月19日、二酸化炭素(CO2)排出量が少ない公共交通機関の利用を促し、脱炭素への市民意識向上を図るイベント「クールチョイス2022 in しずおか」を実施する。静鉄電車と同市内の路線バスの運賃を終日無料にする。 電車では全15駅で乗り降りできる「1日フリー乗車券」を配布する。バスは乗車券不要とする。駿府城公園(同区)をはじめ、市内各地で環境啓発イベントを展開し、にぎわい創出も図る。 当日の乗降客数や移動距離、交通量のデータを収集し、CO2削減効果などを分析する。静岡鉄道の川井敏行社長は「鉄道とバスが脱炭素に有効な乗り物であること
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静岡鉄道、業績予想下方修正 23年3月期通期、2年ぶりの最終赤字へ
静岡鉄道(静岡市葵区)は15日、2023年3月期通期連結業績予想を下方修正した。自動車メーカーの減産影響や燃料・光熱費の上昇を織り込み、純損益を期初予想の8億4500万円の黒字から2億1100万円の赤字とした。2年ぶりの最終赤字の見通し。 売上高は期初予想比8・0%減の1491億7700万円、経常損益は3億2800万円の黒字から9億9500万円の赤字を見込んだ。 同日発表した22年9月中間連結決算は、売上高が前期比3・0%減の716億9400万円、経常利益が77・2%増の3億100万円、純利益が79・0%減の1億1900万円。鉄道・バスの利用者数やホテルの稼働率は改善したが、原燃料高騰な
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静岡鉄道 12月1日から増便 静岡清水線、夜間の利便性向上
静岡鉄道(静岡市葵区)はこのほど、静岡清水線の運行ダイヤを12月1日から変更し、上下線で午後9時半以降に計4本増便すると発表した。夜間の利便性向上を図る。 利用客の乗降に要する時間が長くなる傾向を踏まえ、各駅での停車時間を5~10秒程度延ばす。
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遠州鉄道、2年連続最終増益 鉄道やバス、ホテル回復
遠州鉄道(浜松市中区)が15日発表した2022年9月中間連結決算は、固定費の大きい鉄道やバス、ホテルの利用が回復し、経常利益は前年同期比20・0%増の14億4100万円だった。前年にホテル九重(同市西区)の解体に伴う特別損失を計上した反動で、純利益は44・7%増の7億9300万円と2年連続の最終増益となった。 売上高に当たる営業収益は自動車販売が半導体不足に伴う納車遅れで伸び悩み、0・7%減の847億3500万円だった。 事業別のうち、自動車販売のモビリティサービスの営業収益は7・7%減の313億9千万円。ホテルウェルシーズン浜名湖(西区)の客室稼働率が80%台で推移したウェルネスは25
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大井川鉄道、12月に部分復旧 SLも週末運転へ きかんしゃトーマス号も
大井川鉄道(本社・島田市)は14日、台風15号の被害により全線運休している大井川本線について、12月16日から金谷―家山間(17・1キロ)を部分開通すると発表した。約1年ぶりに蒸気機関車(SL)「かわね路号」も登場する。 普通電車は16日の午前6時3分金谷駅発、6時46分家山駅発から再開する。一部土日運休する便はあるが、被災前とほぼ変わらない本数という。家山―千頭間は代行バスを走らせる。かわね路号として使用するのは車両整備に入っていたC10形8号機で、同社の営業用では最も古いSL。週末を中心に新金谷―家山間を1日1往復する。 16日は「きかんしゃトーマス号」の運転も開始する。週末を中心に
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岳鉄「赤がえる」の朱色復刻 緑色8000形、入線20周年で塗り直し「心機一転」 富士
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は12日、8000形車両の車体を緑色から引退した5000形の「インターナショナルオレンジ」に塗り直して再出発させた。8000形と入れ替わるように引退した5000形の懐かしい色の復刻に、鉄道ファンが沸いている。 これまで緑色だった8000形は「夜景電車」を中心に運行している。12月に入線20周年を迎えるのに合わせ、「赤がえる」の愛称で2002年までの約20年間親しまれた5000形の朱色に模様替えした。 同日に吉原駅で出発式が開かれ、橘田昭社長は「岳鉄といえば朱色。節目に心機一転の思いを込めた。過去の思い出が再び動き出す」と述べた。 式典には多くの鉄道ファンが
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JR三島駅新幹線ホーム そば店、18日再開へ 沼津・桃中軒
弁当・仕出しの桃中軒(沼津市)は18日、コロナ禍で休業しているJR三島駅新幹線ホームのそば店を再開する。観光需要の高まりに伴い、利用客が回復すると想定。2020年4月に休業して以来、約2年半ぶりに営業する。 店の敷地内で行っていた弁当販売は当面せず、そば店の営業に特化する。弁当販売は観光客など今後の人の流れを確認した上で検討する。 店では、人気の「みしまコロッケ」が入っている「みしまコロッケそば・うどん」や、サクラエビのかき揚げそば・うどんのほか、定番のかけ、月見、きつねなども味わえる。サクラエビは駿河湾産の不漁や価格高騰を受け、休業前から仕入れていた台湾産を使用する。 営業は午前11
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天浜線桜木駅 副駅名「ヤマハピアノのふるさと」看板除幕 掛川
天竜浜名湖鉄道が桜木駅(掛川市富部)の愛称に関する命名権契約をヤマハと締結し、7日に駅名看板の除幕式を行った。副駅名は「ヤマハピアノのふるさと」。看板デザインに、駅名に含まれる桜の花と音符、ピアノの鍵盤を配置した。2025年3月末まで採用する。 最寄りに立地するヤマハ掛川工場は、同社の国内唯一のピアノ製造拠点。式典で市川知規工場長は、グランドピアノの製造工程の見学に年間1万2千人が訪れていることを紹介し「責務を果たし、地域と共に歩み続けていく」と強調した。天浜線の松井宜正社長は「産業観光のモデル地にしたい」と話した。 命名権契約で副駅名を取り入れた駅は9駅目になった。
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遠州鉄道 3年ぶりトレインフェスタ 11月13日、西鹿島駅
遠州鉄道は13日午前10時から、「遠鉄電車トレインフェスタ」を浜松市天竜区の西鹿島駅周辺で3年ぶりに開く。入場無料。 隣接する車両工場を開放し、電車に乗って大型洗車機を通る体験や運転台の見学ができる。鉄道グッズや部品の販売なども行う。天竜浜名湖鉄道のほか、今回初めて豊橋鉄道、愛知環状鉄道、浜松学院大のゼミが出展ブースを設ける。問い合わせは同社鉄道営業所<電053(435)0221>へ。
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天浜線で良縁の旅いかが 12月に婚活電車 若手社員が企画
天竜浜名湖鉄道は12月10日、新たなイベント列車「天浜線で行く!マッチングの旅」を運行する。コロナ禍で減少した新しい出会いの機会をつくろうと、若手社員が企画。自社イベントとしては初の婚活列車の運行となる。 営業課の太田早恵さん(26)と横地雛さん(21)が発案した。共に入社1年目の新人で、初めて一から担当した企画となった。2人は添乗員として参加する。 当日は天竜二俣駅で転車台などを見学し、貸し切り列車で尾奈駅まで乗車。ホテルリステル浜名湖で昼食と自由時間を過ごし、現地解散する。 「コロナ禍の影響で出会いの場が少なくなった。気軽に若者が知り合えるような場にしたい」と太田さん。横地さんは「
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静岡鉄道が運賃値上げ申請 初乗り160円、2023年4月
静岡鉄道(静岡市葵区)は26日、私鉄の運賃値上げの認可を国土交通省に申請した。認可が得られれば、来年4月に運賃を改定する。改定は2019年10月以来となる。 新静岡-新清水間の運賃を平均改定率12・0%で引き上げる。初乗りは20円上げ、160円になる。定期の改定率は通勤17・6%、通学は据え置く。定期外は10・8%。 改定の主因は新型コロナウイルス禍での利用者減。同社によると、21年度の利用者は951万2千人。過去最低だった20年度比4・0%増だったが、人口減少や景気低迷、生活様式の変化でコロナ前の水準には戻らないとみる。鉄道事業の21年度収入は前年度比4・8%増の13億2504万円、差
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コンコースに個人用ワークスペース 静岡駅と浜松駅 JR東海、26日営業開始
JR東海は静岡駅と浜松駅のコンコースに、有料の個人用ワークスペースを設置し、26日、営業を開始する。県内の設置は初。東海道・山陽新幹線などの座席をインターネット予約できる「EXサービス」と、エクスプレスワークの会員登録をしている人が利用できる。 ワークスペースは公衆電話ボックス型で、机やWi―Fi、エアコンなどを完備する。スマートフォンで予約し、入り口で入室ボタンを押す。営業時間は午前7時~午後9時半。利用料金は20分275円。11月末までは、個室ブースに付いているQRコードの読み取りで1時間無料体験できる。 新型コロナウイルス禍によりテレワークやオンライン会議などが増えたことを受け、同
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新幹線の“裏側”に潜入 ドクターイエロー車内、先頭車両同士の連結…JR東海浜松工場でツアー
JR東海は22日、浜松市中区の同社浜松工場で「鉄道開業150周年特別企画 東海道新幹線 浜松工場へGO」ツアーを開催した。首都圏エリア(東京、品川、新横浜駅)と関西中部エリア(新大阪、京都、名古屋駅)から訪れた参加者が専用列車で直接工場に入場し、新幹線の“裏側”を見学した。 見学エリアには、点検用の特殊車両「ドクターイエロー」や保守車が並ぶ。ツアー参加者はドクターイエローの車内を見学したり、新幹線の車両を下から見たりと特別な体験を楽しんだ。新幹線の先頭車両同士の連結状態も初公開された。東京都町田市から母親と訪れた柏木嘉人君(6)は「ドクターイエローの車内で架線の状態
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新幹線開通記念の包装紙復刻 東海軒が弁当販売
日本の鉄道開業150年に合わせ、弁当製造の東海軒(静岡市駿河区)が23日まで、1964年10月の東海道新幹線開通を記念した復刻版の包装紙「掛紙」を使った弁当を販売している。 富士山を背景に走行する初代新幹線「0系」がデザインされている。JR静岡駅で販売する幕の内弁当(税込み930円)を包む。同社の担当者は「鉄道と駅弁の歴史を感じてほしい」と話した。
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鉄道の思い出 自由に書いて 開業150周年記念でイベント JR磐田駅
日本で鉄道が開業してから14日で150周年を迎えた。節目を祝おうと、JR磐田駅は31日まで、同駅構内にホワイトボードを設け、鉄道に関する思い出などを利用客に書き込んでもらう記念イベントを実施している。 利用客と一体になって盛り上げようと、磐田駅独自で企画した。縦約95センチ、横約120センチのホワイトボードにメッセージを掲示するほか、磐田駅にまつわる歴史や開業当時の写真などを紹介する。 13日現在、「いつもありがとう」「電車大好き」「ジュビロ磐田を観戦する時に利用しています」など、大人から子どもまで約100点のメッセージが寄せられている。 企画した駅員の戸田愛薫さんは「利用しているお客
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電車内消灯、月と夜景観賞 富士・岳鉄「名月号」 かぐや姫のガイドも
富士市の岳南電車は十三夜のこのほど、月と夜景を楽しむ「夜景電車名月号」を運行した。同市の観光大使「第37代かぐや姫クイーン」の山本怜奈さん(20)が車内アナウンスを担当し、沿線の見どころや市内のかぐや姫伝説を案内した。 吉原-岳南江尾の往復2便で車内を消灯して運行した。計約50人の乗客は夜空を照らす月と工場群の明かりを車窓から堪能した。 山本さんはいずれも復路でマイクを握り、かぐや姫伝説について「富士に伝わる話は、かぐや姫は月ではなく富士山に帰ったとされる」と説明した。比奈駅では竹取物語にちなんだ地名が多く残されている事を紹介した。
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不思議でかわいい♡ 岳鉄“異世界”旅 高校生がSNS発信、話題に
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)を舞台にした写真や動画をSNSで発信する「おさんぽがくでんプロジェクト」が、市内の高校生らによって動き始めた。車両の形をしたミニチュアアートを、女子高生がペットのように連れて歩く不思議な映像が話題だ。岳鉄や富士商工会議所が撮影に全面的に協力し、沿線周辺の着地型観光の盛り上げに期待が高まっている。 プロジェクトの中心になっているのは富士市立高3年の椎木菜央さん。岳鉄の利用者が年々減少し、経営が苦境に立たされていると知って発案した。通学に欠かせない地域の財産としての魅力を広めようと「岳鉄の推し活」として企画を練った。「赤くてかわいい電車」(椎木さん)の認知度を高め
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SL「D52」清掃 元鉄道マン奉仕 沼津・高沢公園
旧国鉄やJR東海の退職者でつくる「東海鉄道OB会沼津支部」はこのほど、沼津市高沢町の高沢公園で展示保存されている蒸気機関車(SL)「D52」136号機を清掃した。 同支部は年3回、SLや公園内を清掃していて、今回は約20人が参加した。会員は慣れた手つきで高さ4メートル近い車体にはしごをかけ、高圧洗浄機などで丁寧に水洗いした。 小林真一郎支部長(76)は「定期的にきれいにして、市民の皆さんに楽しんでもらえるようにしたい」と話した。
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天浜線の今昔 写真で伝える 浜松市東区で村木さん個展
旧国鉄二俣線時代から半世紀余りにわたって天竜浜名湖鉄道と沿線の写真を撮り続ける鉄道愛好家村木勝義さん(73)=浜松市中区=の個展が31日まで、東区有玉北町のコーヒー店「珈楽庵」で開かれている。 撮りためた数千枚に上る写真の中から13カ所の撮影地を選定し、約50年前の蒸気機関車(SL)「C58」のモノクロ写真と、同じ場所で撮った現在のディーゼル機関車のカラー写真を対比させた作品など33枚を展示した。 田園風景の中を煙を吐きながら力強く走るSLや、掛川市の桜木駅のホームとアジサイを写した一枚など二俣線(天浜線)を象徴するような作品が並ぶ。 「後世に地元の原風景を伝えたい」との思いで撮影した
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天浜線鉄道歴史館改装 旧国鉄時代の看板/エヴァ/AKB48共同企画関連、時系列に
天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は1日、同区二俣町の天竜二俣駅車両基地内の鉄道歴史館を改装し、同館などをめぐるガイドツアーをリニューアルした。館内は開業から現代までの関連資料が時系列に並び、時代の変遷を追体験できる展示内容に一新した。 天浜線開業35周年記念事業の一環として行った。前身の旧国鉄二俣線時代から現在までの歴史を象徴する看板やヘッドマークのほか、車両基地がモデル地となった人気アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」やAKB48との共同企画の関連品など、近年の話題に関する資料も集めた。 同館の改装に合わせ、同駅にある国登録有形文化財の紹介パネルも新たに設置。休日2回、平日1回開
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島田・採石場跡地の土砂流出 大井川鉄道、運行再開に数カ月か
台風15号の影響で島田市の採石場跡地から大量の土砂が流出し、崩壊した国道473号とともに不通となった大井川鉄道本線の神尾-福用間では、重機による復旧作業が始まっている。県島田土木事務所によると、土砂崩れは延長約80メートル、幅約40メートルに及び、鉄道運行の再開には数カ月かかる見通し。国道の崩落を含めた被害全容はいまだ明らかになっておらず、工事は長期化する恐れもある。 同事務所によると、線路と国道の落差は約30メートル。のり面が大雨に耐えきれず崩れ、道路が決壊したとみられる。ドローンによる3次元レーザー測量を実施し、流出した土砂の量や道路崩壊のメカニズムなどを解析している。線路には採石場跡
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遠鉄電車 全線で運行再開 架線断線の復旧終了
遠州鉄道は28日、浜松市東区で27日に発生した遠鉄電車の架線断線の復旧作業を終え、全線で始発から通常運行を再開した。 同社によると、27日午後5時50分ごろ、自動車学校前駅北側で架線のうちの一部が切れ、一時は全線で運行を見合わせたが、同11時台までに順次復旧を進めた。同社が断線の原因を調査している。 この影響で計51本が全面または部分運休し、約6千人に影響した。最大で計19台の代行バスを運行し、乗客輸送に対応した。
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天浜線全線 運行再開 台風15号豪雨災害
台風15号による土砂崩れなどの影響で、全線運休していた天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は27日、全線で運行を再開した。
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本線代行バスのダイヤ一部変更 大井川鉄道
大井川鉄道(本社・島田市)は26日、台風15号による被害で全線が運休している本線代行バスのダイヤを27日から一部変更すると発表した。金谷―門出間を1日に4往復する小型バスで、門出発金谷行きの復路を1本追加する。 追加の復路は、門出を午後6時40分に出発し、金谷には同55分に到着する。金谷―千頭間を1日に4往復する代行バスはこれまで通りのダイヤで運行する。 大鉄本線は神尾―福用間で大規模な土砂流入が発生したほか、複数箇所で被害が出た。井川線も全線で運休している。どちらの線も復旧の見通しは立っていない。 問い合わせは、同社<電0547(45)4113>へ。
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音街ウナ列車、新装発進 天浜線の仮装アイドル 11月アルバム発売PR
天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)と音声合成ソフトの開発会社「エム・ティー・ケー」(同市東区)は23日、同社の仮想アイドル「音街ウナ」のラッピング列車を一新した「うなぴっぴごー!」のお披露目式を天竜二俣駅で開いた。ファンや家族連れ約100人が生まれ変わった列車を見て楽しんだ。24日から定期車両として運行する。 音街ウナは2016年7月にデビュー。動画投稿サイトなどで国内外のファンから支持を集めていて、「音楽の街」を掲げる浜松市の地域振興に貢献している。11月16日に発売するウナのセカンドアルバムのPRに合わせてデザインを変えた。 今回のうなぴっぴごー!は、オレンジ中心の配色から、ウナの帽子の
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大井川鉄道100周年 SL C56形135号機復活へ 約20年ぶり、動態化に挑戦
大井川鉄道(本社・島田市)は20日、2025年に迎える創立100周年のプロジェクトとして、兵庫県加東市で静態保存されていた蒸気機関車(SL)C56形135号機の動態化に向けたクラウドファンディング(CF)を開始した。修繕費用は約3億円を見込み、CFの目標金額は1億円。25年度中の動態化実現を目指す。 01~03年にかけて行ったC11形190号機以来、約20年ぶりに動態化に挑戦する。23年1月にはSLの心臓部であるボイラー整備を手がける東海汽缶(静岡市清水区)の新工場が新金谷駅近くで稼働し、車体の詳しい調査に入る予定。ボイラーや足回り、分解・組み立てなど大規模な修繕が予想される。 活用する
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歩いて巡る沼津「蛇松線」跡 明治期敷設の資材運搬用鉄道、沼津港まで3.5キロ 往時に思いはせる
ぬまづ観光ボランティアガイドはこのほど、明治期に東海道線新設のための資材運搬用として沼津港から敷設された鉄道「蛇松線」の跡地を巡るイベントを開いた。歴史や今も残る面影を紹介し、参加者は地域の発展に一役買った鉄道の往時に思いをはせた。 沼津市を中心に約50人が参加した。当時、蛇松線が通っていたJR沼津駅南口から沼津港にある魚市場までの3・5キロを2時間かけて歩いた。 蛇松線跡の史跡16カ所を見学。起点だった沼津通運倉庫付近のレールや蛇松線跡に整備された遊歩道の蛇松緑道を見学し、それぞれで足を止めてガイドから解説を聞いた。参加した山本紀子さん(76)=沼津市=は「蛇松線が通っていた史跡がたく
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トーマス号など年末年始も運行 大井川鉄道
大井川鉄道(本社・島田市)は15日、蒸気機関車(SL)を使った「きかんしゃトーマス号」と、井川線のディーゼル機関車「きかんしゃトビー号」を年末年始の計20日間特別運転すると発表した。 運行するのは12月16~19日、同23日~2023年1月3日、同6~9日。トーマス号は本線の新金谷―千頭間を1日1往復、トビー号は井川線の千頭―奥泉間を1日に3往復する。 期間中は新金谷駅で整備工場の見学、千頭駅構内ではキャラクターの仲間が集まる「きかんしゃトーマスフェア」を開催する。トーマス号とバスのバーティーに片道ずつ乗車できるツアーも開く。 問い合わせは同社<電0547(45)4112>へ。
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帰ってきた路面電車「清水市内線65号」 最後の現存車両 富山から移送、本格修復へ
静岡鉄道が旧清水市の中心市街地で運行した路面電車「清水市内線」の最後の現存車両「65号」が、8月上旬に富山県から静岡市内に移送された。保存に取り組む「清水鉄道遺産保存会」代表の青木渉さん(31)=同市清水区=が自費で市内の私有地に移し、本格修復を始めている。青木さんは「将来的には市民が静鉄の保存車両を見られるようにしたい」と意気込む。 8月上旬、遠路をトレーラーで運ばれた65号が保管場所に到着すると、専門業者がクレーンでつり上げてあらかじめ敷設されたレールの上に車両を下ろした。青木さんや鉄道好きの仲間ら約15人が周辺の交通整理に当たるなどしてその姿を見守った。65号の車体は潮風によるさびな
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副駅名「湖面すれすれ三ケ日温泉リステル」 天浜線尾奈駅、看板披露
天竜浜名湖鉄道は2日、尾奈駅(浜松市北区三ケ日町)の副駅名に長治観光(東京都新宿区)が命名した「湖面すれすれ三ケ日温泉リステル」を採用し、新たな駅名看板をお披露目した。天浜線の駅名スポンサー制度の8駅目。期間は2025年3月末まで。 同駅は、同社が同町で運営する「ホテルリステル浜名湖」の最寄り駅。同駅で開いた式典に天浜線の松井宣正社長、長治観光の鈴木裕久社長が出席し、新たな看板を除幕した。 鈴木社長は「地域の素晴らしいロケーションと地の利をさらに知ってもらえるようにしたい。天浜線を活用した宿泊プランなども考えていく」と話した。
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⚽アニメ「シュート!」PR 舞台の掛川市 天浜線にヘッドマーク
掛川市と天竜浜名湖鉄道は3日、放送中のサッカーアニメ「シュート!Goal to the Future」をPRする企画を始める。登場人物がデザインされたフリー切符を販売するほか、オリジナルのヘッドマークを装着した車両を運行する。 作品は架空の「掛川高校サッカー部」が舞台で、原作者の漫画家大島司さんは掛川市出身。2023年3月末まで、2種類のデザインの1日フリー切符を大人1750円、子ども880円(いずれも税込み)で販売する。2種類を購入した人にはオリジナル缶バッジを贈る。 掛川と天竜二俣、新所原の各駅と同社オンラインショップで取り扱う。 ヘッドマークを付けた車両の運行は23年1月9日まで
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牛乳パック型の乗車券発売 伊豆箱根鉄道、1日乗り放題+特典も
伊豆箱根鉄道(三島市)は1日から、函南町の酪農王国オラッチェと連携し、同町特産の丹那牛乳のパックをデザインした駿豆線(三島―修善寺)の1日乗り放題乗車券を発売する。来年3月末まで。 乗車券は縦20センチ、横9センチの大きさで、通常は消費期限が記されるパックの上部に乗車の有効期間を印字する。乗車券を提示するとオラッチェでは動物の餌が一つ無料になり、道の駅伊豆ゲートウェイ函南(同町)の観光案内所では丹那牛乳ミルクの湯か白いチョコレートがプレゼントされる。10月11日までは、丹那牛乳のヘッドマークを付けた車両も駿豆線を運行する。 発売枚数は千枚で、税込み1040円。駿豆線の5駅か通信販売いずっ
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牛乳パック型の乗車券発売 伊豆箱根鉄道、1日乗り放題+特典も
伊豆箱根鉄道(三島市)は1日から、函南町の酪農王国オラッチェと連携し、同町特産の丹那牛乳のパックをデザインした駿豆線(三島―修善寺)の1日乗り放題乗車券を発売する。来年3月末まで。 乗車券は縦20センチ、横9センチの大きさで、通常は消費期限が記されるパックの上部に乗車の有効期間を印字する。乗車券を提示するとオラッチェでは動物の餌が一つ無料になり、道の駅伊豆ゲートウェイ函南(同町)の観光案内所では丹那牛乳ミルクの湯か白いチョコレートがプレゼントされる。10月11日までは、丹那牛乳のヘッドマークを付けた車両も駿豆線を運行する。 発売枚数は千枚で、税込み1040円。駿豆線の5駅か通信販売いずっ
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小学生駅員 運転台乗車や構内アナウンス 伊豆箱根鉄道で体験会
伊豆箱根鉄道はこのほど、伊豆市の駿豆線修善寺駅で電車を身近に感じるイベント「いずっぱこ親子駅員体験」を開いた。 小学生12人が参加した。普段は入れない乗務員室や事務所の中で機器の説明を受け、実際に運転台の乗車や構内アナウンスを体験した。運転手に向けた合図や車椅子利用者の乗車補助にも挑戦し、駅員が利用客にどのように配慮しているかを学んだ。人材育成や教育を目的に2018年から開催している。
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鉄印を限定発売 天浜線、くま川鉄道と連名 水害復興へエール
第三セクターの天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区、松井宜正社長)とくま川鉄道(熊本県人吉市、永江友二社長)は27日、2社連名の鉄印を限定発売する。2020年7月の豪雨水害で被災し、大きな被害を受けたくま川鉄道を支援しようと天浜線が呼び掛けた。両社長が自ら筆をとり、早期復旧と両社の友好を誓った。 合同企画は永江社長の天浜線への表敬訪問に合わせて企画された。鉄印は全国40社の三セク鉄道で販売され、全国の鉄道ファンに支持される人気企画となっている。その発案者が永江社長だった。天浜線は昨年度の鉄印の売り上げが全国1位を記録。今回の企画には「生みの親」への恩返しの思いを込めた。 「鉄友」の文字と両社長直
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鉄道ファン大興奮 本物車両を操縦 JR東海、沼津で体験ツアー
JR東海静岡支社は21日、実際の車両を運転できる体験ツアーを沼津市の沼津運輸区などで開いた。県内外の鉄道好きの小学生と保護者の12組24人が参加し、現役運転士のアドバイスを受けながら約150メートルの距離を走らせた。 特急ふじかわ号などで運用されている373系車両を操縦した。乗務員の訓練用シミュレーターで練習後、時速15キロで1人3回体験。動きだすと鉄道好きの保護者からも歓声が上がった。小井手裕一さん(50)・裕汰さん(11)親子は横浜市から訪れ参加。2人は「操縦した車両が動き、最後にぴたりと止まった時には感動した。あこがれの運転士さんとも会話ができて楽しかった」と興奮した様子で語った。
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富士の魅力 夜に探そう 親子ツアー、岳鉄工場夜景も満喫
夜の富士市内を巡ってまちの魅力を再発見してもらう親子バスツアーが20日、市役所発着のコースで行われ、親子12組が市内各所を訪ねた。 新環境クリーンセンターでは、市内から出た10日分の燃えるごみをためておくことができるピットや、夜間も休まず稼働する焼却炉などを見学。資源ごみのリサイクル状況や公害の歴史などにも理解を深めた。 岳南電車(通称・岳鉄)の吉原駅では切符切りを体験し、地域の魅力発信に取り組む富士山博覧会(フジパク)が夜景電車の乗客のために用意した記念ボードと共に記念撮影を楽しんだ。富士岡駅までの電車内から見える工場夜景も満喫した。 母親と参加した坪井優奈さん(天間小4年)は「いつ
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エヴァ「第3村」の転車台人気 「劇場版」舞台の天浜線・天竜二俣駅【静岡県西部 聖地巡礼!!】
車両基地の転車台を中心に「第3村」の世界は広がる。木造の扇形車庫を改装した診療所、旧事務所の建物は住居として登場―。現実と作品が重なり合う空間は、多くのファンの心をつかんでいる。 作品は、日本を代表する人気アニメの劇場版4部作の完結編として、昨年3月に公開。天竜二俣駅の車両基地周辺が主要な舞台の「第3村」のモデル地の一つとなった。 劇中では診療所として登場する扇形車庫=浜松市天竜区二俣町 棚田で田植えをする女性ら、共同浴場でむつまじく談笑する人々。自給自足の生活を送る人々が暮らす第3村には、昔ながらの村落共同体の姿がある。失意の底に沈む主
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きさらぎ駅 姿消えたはすみさん モデルとされる遠鉄「さぎの宮駅」(浜松市東区)【静岡県西部 聖地巡礼!!】
「某私鉄に乗車しているのですが、様子がおかしいのです」。2004年1月8日午後11時20分ごろ、遠州鉄道に実在する「新浜松駅」から電車に乗ったという「はすみ」さんが、インターネット掲示板「2ちゃんねる」に書き込んだ。電車は20分ほど止まらずに走り続け、遠鉄には存在しないトンネルを抜けて「きさらぎ駅」に到着したという。 遠鉄は浜松市中心街の新浜松駅(中区)から西鹿島駅(天竜区)までの約18キロを結ぶ。もちろん、沿線18駅の中にきさらぎ駅は存在しない。はすみさんは「降りるべきでしょうか。聞いたことも見たこともない駅なのですが」と投稿した後に降車。周辺には「草原と山が見えるだけ」という。 「
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「鉄印」天浜線が独自路線で好調 社長直筆、限定もの多彩に
全国40社の第三セクター鉄道が合同企画した鉄道版の御朱印「鉄印」の発売から2年がたち、ファン層を広げている。新型コロナウイルス禍で地方路線が厳しい経営を強いられる中、新たな集客アイテムに育ちつつある。社長直筆などの独自路線を展開する天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は、昨年度の売り上げ全国1位を記録。リピーター獲得を目指す販売戦略で人気を集めている。 7月中旬、アイドルグループAKB48の岩立沙穂さんが同区二俣町の天竜二俣駅を訪れた。目当ては松井宜正社長直筆の鉄印。駅弁旅のウェブ連載の取材で天浜線に乗車し、本人の希望で立ち寄った。自前の鉄印帳に松井社長が書き込む様子を見つめ、「やっぱり直筆は特
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日大三島 甲子園頑張れ! 電車ヘッドマークで応援 伊豆箱根鉄道
第104回全国高校野球選手権静岡大会で優勝し、33年ぶりに夏の甲子園出場を決めた日大三島高野球部を祝福するヘッドマークが3日、伊豆箱根鉄道の車両1編成に取り付けられた。4日から22日まで運行し、地域で日大三島高を応援する機運を盛り上げる。 ヘッドマークは直径70センチの2種類で、同校OBのデザイナー木村堅一さん(53)=沼津市=がデザインした。甲子園のスコアボード上にある時計や旗、ボールなどのイラストに、同校野球部のロゴや「甲子園出場おめでとう」などの文字を書き入れて大舞台での躍進を後押ししている。期間中は車両の前後に1枚ずつ貼り付けて走行する。 伊豆箱根鉄道の三島駅では甲子園出場をたた
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「駿遠線」の歴史後世に 牧之原・地頭方駅跡の看板刷新
藤枝市と袋井市を結び、1970年に廃線となった軽便鉄道「静岡鉄道駿遠線」の歴史を後世に残そうと、牧之原市の地頭方区の住民がこのほど、地頭方駅の跡地にあった案内看板を刷新した。 設置した看板は縦120センチ、横240センチ。02年に設置した看板の劣化が激しくなったため、新たに作り替えた。看板には路線図や年表のほか新たに駅舎の写真を加え、当時の様子を詳細に伝えている。地頭方区の増田忠弘区長(62)は「実際に利用していた世代が少なくなっている中、地域の歴史として多くの人に知ってほしい」と話した。 駿遠線は大正から昭和にかけて通勤、通学の足として榛南地区の人々に長年愛されてきた。廃線後は太平洋岸
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清水みなと祭りで電車増便 静岡鉄道
3年ぶりに開催する清水みなと祭りに合わせ、静岡鉄道(静岡市葵区)は5~7日、静鉄電車(静岡清水線)を増便し、混雑緩和を図る。 「港かっぽれ総おどり」が開催される5、6の両日は午後7時以降に7~9本増やす。7日は海上花火大会に対応し、午後5時以降に17本増便する。
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アロハシャツでお出迎え 伊豆急、駅係員着用で旅気分盛り上げ
伊豆急行(伊東市)は夏休み期間中、新たにデザインしたアロハシャツを駅係員が着用して勤務する。開業60周年事業の一環で、4月にデビューした伊豆急3000系「アロハ電車」と同じく、赤と青が基調のホヌ柄を施した。 デザインはウミガメやイルカ、ハイビスカスなどハワイアンのイメージを生かしている。多くの観光客を迎える時期に合わせ、来訪者の旅気分を盛り上げる。 伊豆急行線の南伊東―伊豆急下田駅で、8月31日まで着用する予定。
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軽便「駿遠線」思いはせ プレートやジオラマ160点 御前崎
藤枝市と袋井市を結び、1970年に廃線になった軽便鉄道「静岡鉄道駿遠線」を紹介する展示会「なつかしの軽便鉄道展」(軽便鉄道研究会主催)が30日、御前崎市池新田の市立図書館で始まった。8月7日まで。 最終列車のヘッドマークや行き先表示板、ジオラマ模型など160点を展示している。目玉は蒸気機関車をディーゼルに改造した「DB607」のプレート。同会の阿形昭代表(63)のコレクションと焼津市歴史民俗資料館の所蔵品を並べた。 来場者からは「坂道で止まってしまった車両を手で押した」「最終列車に手を振って見送った」などのエピソードが寄せられている。阿形代表は「通学で乗車する日を楽しみにしながら、成長
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伊豆急行「買い物列車」第3弾 27日運行、要望受けカフェ新設
電車をショッピングと交流の場に-。伊東市と下田市を結ぶ伊豆急行線で27日、沿線の高齢者らをターゲットに農産物やスイーツ、日用品などを販売する「買い物列車」が運行する。電車で売り物を運び、停車中の車両内で買い物を楽しめるほか、「カフェ車両」も設けて、地域の交流機会創出を図る。 企画したのは東京都市大の学生6人グループ。昨年、地域課題を研究していた際に地域経済や地方鉄道の活性化へ買い物列車を伊豆急行に提案し、買い物列車は3回目の取り組み。今回は車両の一部をカフェとして、学生らがコーヒーなどの飲料も初めて提供する。「過去2回は買い物を終えて駅のホームで談笑する高齢者が多かった」と都市生活学部の3
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声優とコラボ「君と巡るシズオカ」 静鉄が周遊促進企画スタート
静岡鉄道(静岡市葵区)は22日から、県内出身の声優が出演した市内の周遊観光企画「君と巡るシズオカ」を実施する。5カ所に特設パネルなどを設置し、観光地や静鉄電車内を舞台にしたオリジナル音声ドラマを無料配信する。8月末まで。 出演する声優は山下大輝さん、梅原裕一郎さん、南條愛乃さんの3人。ファンや若者らに周遊を促す。 日本平夢テラス(清水区)や久能山東照宮(駿河区)など5カ所で掲示するQRコードを読み取ると音声ドラマが視聴できる。同社担当者は「登場人物と一緒に観光気分を味わってほしい」と話す。 全スポットを巡ると、抽選で声優のサイン入りグッズなどが当たる。問い合わせは同社運転運輸営業所<電
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大鉄、倒木で部分運休 14日午前
14日午前11時45分ごろ、大井川鉄道井川線の尾盛(川根本町)―閑蔵(静岡市葵区)間で、千頭発閑蔵行き普通列車の運転士が倒木を発見し、停車した。乗客5人と乗務員2人にけがはなかった。復旧作業のため、上下計2本が部分運休したほか、上り1本が最大で25分遅れ、約15人に影響した。
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夜景楽しむビール電車、今年は肉も 富士・岳南電車、8月6日に
富士商工会議所と富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は8月6日夜に、工場夜景とビールが味わえる特別列車「ビール&肉電車」を運行する。今回は人気総菜店と連携した肉料理も用意する。7月6日午前9時から予約を受け付ける。 同商議所の観光企画「ネクスト・フジ」の一環で、富士の観光PRと岳鉄利用促進を目指す。 乗車中は複合型スポーツ施設「エスプラットフジスパーク」の地ビールが飲み放題。折り返しの岳南江尾駅では総菜店「はんなりキッチン結」の人気商品のサーロインステーキとしょうが焼きを楽しめる。復路は車内の電灯を消す夜景電車で夜景を堪能する。 担当の鈴木加奈子さんは「クラフトビールに合う肉料理をがっつり食
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天浜鉄道 黒字確保 3月期、旅客収入1割増
第三セクターの天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は30日、株主総会を同市中区で開き、2022年3月期決算を報告した。車両整備費などの営業費用が前期比で約3割増とかさんだが、旅客収入は1割増と持ち直した。県と沿線市町による臨時の補助金の充当もあり、純利益は220万円と4年連続の黒字を確保した。 22年3月期の営業収益は16・5%増の3億9213万円。旅客収入は定期外の乗客が増え、10・8%増の3億2023万円となった。輸送人員は7・6%増の123万人と回復傾向にある。 一方、燃料費の高騰、車両や施設の修繕費増の影響で国、県、沿線市町からの補助金は6億5269万円と約45%の大幅な増額となった。
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静岡鉄道「春日町駅」 春日町にはありません【NEXT特捜隊】
「静岡鉄道の春日町駅は『春日』にあるのに、なぜ『春日町駅』なんでしょう。春日町は離れた別の場所にあります」 静岡市駿河区の静鉄通勤ママさん(30代)から、静岡新聞社「NEXT特捜隊」に疑問が寄せられた。タクシーで「春日町までお願いします」と伝えたところ、春日町駅方面に案内された経験があるという。 地図を確認してみたら確かにそう。春日町駅は静岡市葵区春日2丁目にある。春日町の最寄り駅は隣りの音羽町駅だ。「どうしてこうなったのか」。早速調査に着手した。 春日はかつて春日町だった NEXT特捜隊事務局内でのミーティングで「駅が設置された頃はここも春日町だったのでは?」との仮説が生まれ、ま
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映画「きさらぎ駅」 世界観を車両に、ホームに 遠州鉄道が企画
遠州鉄道(浜松市中区)は5日、さぎの宮駅(同市東区)がモチーフになったとされる都市伝説を題材とした映画「きさらぎ駅」の公開を記念し、新浜松駅(中区)の2番ホームに2両編成のギャラリー電車を設置した。 新浜松駅には大勢のファンが訪れ、車内に展示された映画の場面写真や出演者のオフショット写真を眺め、作品の世界を楽しんだ。 一方、さぎの宮駅では、駅名表示の一部が「きさらぎ」に変更され、駅名看板の前で記念撮影する人の姿が見られた。東京から父親と訪れた小池富久丸くん(6)は「電車が好き。実際に乗ったことがある電車が舞台になった映画を見てみたい」と話した。 新浜松駅のギャラリー電車設置と、さぎの宮
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JR、運転規制に「土壌雨量指数」 東海道新幹線で導入開始
昨年7月に熱海市伊豆山で発生した大規模土石流を受け、JR東海は雨による東海道新幹線の運転規制基準を見直し、1日から気象庁が発表する「土壌雨量指数」の導入を始めた。 土壌雨量指数は、降った雨が水分量として土壌にどれだけたまっているかを示す。気象庁が土砂災害警戒情報などの発表基準としている。 東海道新幹線ではこれまで、沿線59カ所(県内は18カ所)に設置した雨量計で1時間雨量、10分間雨量、降り始めから降り終わりまでの連続雨量を測り、規制値を超えた場合に徐行や運転見合わせをしていた。今後は従来の3基準に加え、土壌雨量指数も活用する。 対象となるのは、土石流などが発生した際に運行に影響が出る
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都市伝説「きさらぎ駅」 映画公開に合わせグッズ販売 遠州鉄道
遠州鉄道(浜松市中区)は3日から、都市伝説を題材にした映画「きさらぎ駅」の公開に合わせて、映画とのコラボグッズを新浜松駅で販売する。5日からは映画の場面写真などを並べた「ギャラリー電車」を同駅ホームに停車展示する。 「きさらぎゆき」「さぎの宮ゆき」と記載した2枚のレプリカ切符のセット(税込み500円)をはじめ、駅名看板をデザインしたキーホルダー2種(各600円)とステッカー(300円)、映画の撮影地になった同社鉄道線と上田電鉄(長野県)の1日フリー切符のセット(2180円)を用意した。 ギャラリー電車は5~26日の毎週土日に登場する。入場にはグッズ購入者に配布する入場券が必要となる。
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天浜線掛川駅「元カレです駅」 AKB48メンバーが命名
天竜浜名湖鉄道は30日、AKB48のメンバーが命名した副駅名やコラボ列車の運行を記念したイベントを掛川駅で開いた。メンバー3人が同駅を訪れ、駅名看板の除幕式を行い、AKB仕様列車の運行開始を祝った。 副駅名は「元カレです駅」。AKB48が天浜線をPRするテレビ東京の番組企画の一環で、新曲のタイトルを採用した。同駅のほかに遠江一宮、岡地、気賀、浜名湖佐久米の4駅では、メンバーが現地を訪れ考案した副駅名を命名。コラボ列車には、新曲のヘッドマークと車内広告ポスターが掲出された。 イベントには谷口めぐさん、大盛真歩さん、千葉恵里さんが参加。100人を超えるファンが詰めかける中、駅名看板を除幕し、
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鉄道ファンづくりが使命 あの人に聞きたい/大井川鉄道の名物広報 山本豊福さん(静岡市葵区)【NEXT特捜隊】
蒸気機関車(SL)、「きかんしゃトーマス号」、アプト式鉄道など、全国からファンが集まる大井川鉄道(大鉄)。長年にわたり魅力発信の旗振り役を担ってきたのが名物広報の山本豊福さん(56)だ。「就職のきっかけ、広報から見た大鉄の現状を聞いてみたい」。浜松市中区の配送業の男性(35)から依頼を受け、山本さんを訪ねた。 ■原体験はSLの汽笛 よく聞かれますが、子どもの頃は鉄道少年ではありませんでした。金谷高時代、ほぼ毎日お昼にSLの汽笛が聞こえてきたので、汽笛を聞くとおなかがすきました。少年時代の鉄道との関わりはそのぐらい。でもそれが、大鉄広報マンの原体験となっているのかもしれません。 恩