動物・ペットの記事一覧
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タマシギの親子仲よく 浜松市内の水田 お父さんの後ろをピョコピョコ【動画あり】
朝の光の中、大きな丸い目でずんぐりとした褐色の鳥が水田にたたずむ。すっと脚を伸ばし立ち上がるとおなかの下から数羽の小さなひながピョコピョコと飛び出した。5月下旬、浜松市内の水田で仲むつまじく暮らすタマシギの親子の姿が見られた。 タマシギは雄が巣作りや抱卵、子育てを担う。雄は4羽のひなにそっと寄り添い、水田を歩きながら長いくちばしで泥の中から餌を探し、ひなに与えていた。他の鳥の鳴き声がすると短い首をすっと伸ばし周囲を警戒し、駆け足であぜ道にひなを素早く誘導した。 タマシギ科に属し、全長は約24センチ。雌の方が鮮やかで顔から胸にかけて赤褐色の羽毛に覆われる。鳥類では珍しく「一妻多夫」の習性
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キリンの赤ちゃんすくすく 富士サファリパークで2日に誕生 25日から一般公開
裾野市の富士サファリパークで5月、国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧種に分類されているキリンの赤ちゃん1頭が誕生した。来場者に愛くるしい姿を見せられるよう順調に成長している。 赤ちゃんは雌。2日の誕生時の全高は175センチ、体重70キロほどだった。一般公開は、サファリゾーン内の動物舎に併設されている運動場で25日から開始する予定。時間は午前11時~午後3時。天候や動物の体調次第で中止の場合もある。
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旅するチョウ アサギマダラ飛来 静岡市葵区の民家に【動画あり】
静岡市葵区の民家にこのほど、長距離を旅するチョウとして知られる「アサギマダラ」が飛来し、花の蜜を求めて優雅に飛び交う姿が見られた。 アサギマダラの観察を続けている同区牛妻の川津文臣さん(75)が「春の渡りの時期の姿も見てみたい」と思い、アサギマダラの好物である多年草シマフジバカマを自宅の庭で栽培。花が咲き始めた4月21日から姿を見せるようになったという。 「この地域が渡りのルートになっていると思い、初めて取り組んでみた。見込み通りに来てくれてうれしい」と川津さん。5月末ごろまでは観察できそうだという。 アサギマダラは、夏は涼しい地域に北上し、冬は暖かい南の地域に移動する習性がある。
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今年も「おかえり」アカウミガメ 御前崎で今季初の産卵確認
絶滅危惧種アカウミガメの保護活動を行っている御前崎市の海岸で22日早朝、今季初の産卵が確認された。市から委嘱を受けているウミガメ保護監視員が砂浜の中から卵114個を掘り起こし、野生動物の捕食や高波被害を防ぐため市内のふ化場へ移した。初産卵は昨年より15日早い。 午前5時半ごろ、保護監視員の渡辺元治さん(69)が旧浜岡町地域の池新田地区の砂浜でアカウミガメが上陸した足跡を発見。アカウミガメが産卵のために掘った深さ約60センチの穴を探し、ピンポン球ほどの大きさの卵を保護した。19日に初上陸を確認していた渡辺さんは「近年は砂浜浸食が目立ち、漂着ごみも多い。産卵環境が厳しくなっているが、今年もアカ
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アウトドアや旅行の季節 愛犬との外出 熱中症に注意 保冷剤や夏用ウエア重宝 給水・休息 飼い主も
外出が楽しい季節になった。最近はペット同伴で利用できる飲食店や宿泊施設が増えているので、愛犬とのお出掛けや旅行を計画している人も多いはず。 公共の場で過ごすためには、狂犬病予防接種や各種ワクチン接種、ノミ・ダニ対策などは必須事項と言える。シャンプーやブラッシングで清潔を保つ、迷子札・マイクロチップ装着による迷子の対策もしておきたい。 愛犬連れのお出掛けで特に気を付けたいのが暑さ対策だ。今年は4月から夏日を各地で記録して以降、全国的に高温傾向の予報が出ている。体が高温多湿に慣れていない時期は、汗をかけない犬にとって熱中症のリスクがより大きくなる。ドッグランなどアウトドアで遊ぶ時は、小まめな
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「かみつき注意」が変化【世界一幸せな犬たち④】
京都動物愛護センターの前身の京都市家庭動物相談所(以下相談所)は、古くて狭い平屋の建物。犬たちは通路に並んだケージに入れられ、ストレスからか、大きな声でほえ続けていました。 ひときわ激しかったのが、「かみつき注意」のプレートが付いたケージに入った「クリオ」という名のダックスフントです。小さな体で喉がつぶれそうなほどに鳴くクリオを見て心が痛み、ドッグトレーナーの宿泊研修に連れて行くことにしました。少しの間だけでも、静かな環境で過ごしてほしかったからです。 研修先では他の犬の鳴き声がしない部屋で過ごし、優しいトレーナーたちにかわいがられたクリオ。人と歩くトレーニングを難なくこなし、研修中はな
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飼い主7割超「防災対策不十分」
アイペット損害保険(東京都江東区)が、犬猫の飼い主に防災に関する意識調査を行ったところ、自分の防災対策を不十分だと感じる人が7割超に上った。 2月、飼い主千人を対象に実施。 防災対策について、「全くしていない」は35・9%、「あまりしていない」は38・4%で、計74・3%が不十分だと感じていた。 実施している防災対策(複数回答)については、犬は「基本的なしつけ」「ケージなどに慣れさせている」、猫は「ペット用の防災グッズを備えている」「家具の固定など自宅の環境を整えている」が上位に並んだ。 環境省は、災害時に飼い主がペットを連れて安全な場所に逃げる「同行避難」を原則としている。しかし、
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社説(5月19日)狂犬病予防接種 集合注射 復活するべき
狂犬病予防法は、4~6月を犬の狂犬病ワクチンの注射月間と定めている。飼い主は1年に1回の義務を確実に果たしてもらいたい。 1990年代半ばまでほぼ100%だった全国の注射率は2000年度に80%を割り込み、22年度は70・9%にまで落ち込んだ。静岡県は登録約19万5千頭に対し注射率は77・8%にとどまる。全国と同じように漸減傾向にある。 狂犬病は犬、人間を含む全ての哺乳類が罹患[りかん]する。ウイルス感染し発症すると確実に死亡するとされ、治療法はない。国内で人が感染・発症した最後の事例は1956年だが、県獣医師会は注射率の低下による感染リスクの高まりに危機感を抱いている。 気がかりなの
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「幸せ呼ぶ」看板猫モデル、ねこ地蔵披露 島田・康泰寺
島田市旗指の康泰寺はこのほど、「お地蔵さんまつり」を開催した。同寺の副住職で看板猫の「みけ」をモデルにした「ねこ地蔵」が初めてお披露目されたほか、祈祷(きとう)や縁日も行われた。 みけは2016年に寺に居着いた野良猫。飼育を始めてから寺に幸運が続いたため「幸せを呼ぶ猫」として副住職に任命された。人懐っこい性格で地域住民にも愛され、昨年、みけをモデルにした地蔵の制作が決まった。ねこ地蔵は高さ約25センチの石仏で、丸まって寝ているみけを再現した。みけが地蔵の横に座ると、多くの人が写真を撮ろうと集まった。同寺の五藤善成住職は「なでてもらえば幸せが舞い込んでくる」と話した。 縁日には地元の飲食店
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災害時、一緒に避難するためには? マイクロチップ装着が安心【ペット質問箱】
問 地震や大雨など災害時にペットと避難できるか心配です。日頃からすべきことはありますか。 答 能登半島地震のような大地震のほか、昨今の強烈な風水害、火災などにより、自宅での生活が困難になった場合、ペットを連れて避難所に避難できます。犬は飼い主と行動を共にする可能性が高いのですが、猫は自ら身を隠して災害から逃れようと行動することが多く、過去の震災でも行方不明になったケースが多くみられました。 対策としては、平時から移動ケースに入れる練習をしておくといいと思います。居住する自治体に避難所の位置やペットの受け入れ対応を確認するのも大事です。ただ、地震などの場合には気が付くと姿がなく、捜しても
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沼津の民家にトカゲの“落とし物” 体長30センチ、オレンジの斑点 飼い主見つかる
沼津署は11日、沼津市下香貫の民家の敷地で、オレンジ色の斑点模様をした体長約30センチのトカゲ1匹が見つかったと発表した。同日夜、飼い主から申し出があり、確認が取れたため引き渡した。 同日午後3時半ごろ、住人の男性が発見して捕獲し同署に届けた。河津町の動物園「iZoo(イズー)」の白輪剛史園長によると、トカゲは「シュナイダースキンク」とみられ、毒はない。西アジアから北アフリカにかけて広く分布し、国内ではペットとしても流通、飼育されているという。
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口をパクパク、餌おねだり イシガキフグ幼魚、愛くるしさ人気 伊豆・三津シーパラダイス
沼津市の伊豆・三津シーパラダイスで、かわいらしい姿のイシガキフグの幼魚が来園者の人気を集めている。 イシガキフグは特別展示水槽で飼育し、26日まで紹介。石垣のような模様が特徴で全長15センチほど、体にトゲがある。成魚になると最大約70センチにまで成長する。人が水槽越しに近づくと、餌を求めておちょぼ口を動かしたり、泳ぎ回ったりして愛くるしさを振りまいている。
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「乱暴で危険」と返され【世界一幸せな犬たち③】
私が勤めていた京都市家庭動物相談所(以下相談所)で、雑種犬リキの次に送り出したのは、イタリア語で「おいしい」という意味の「ボーノ」と名付けられた、生後6カ月の雑種犬でした。 ボーノは以前相談所から新しい飼い主に引き取られたものの「乱暴で危険」という理由で返された子です。体重は20キロを超え、動きも荒々しいので確かに乱暴そう。しかし、しばらくすると、ボーノは人が恋しくて鳴いていて、本来は人懐っこい犬だと分かりました。犬は本来社会的な動物。他の犬や飼い主といたがるのは自然なことです。 リードの先で暴れるボーノには、まずリードを引かないよう歩く練習を開始。初めはご褒美のドッグフードを与える際、
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規格外トマトで「わんこのための健康おやつ」 環境にも優しく 焼津の企業×静岡の洋菓子店
温泉水を活用した事業に取り組む焼津市の企業「ピオニエス」と静岡市の洋菓子店「リュバン」が、犬用のベジタブルクッキー「わんこのための健康おやつ」を開発した。ピオニエスが藤枝市内で生産するトマトの規格外品を使用し、材料はアレルギーに配慮するなど、環境や健康に優しい商品に仕上げた。 両社は犬のおやつ作りへの関心が一致して連携した。トマトをピューレ状にして煮詰め、米粉に練り込んで焼き上げる形で完成させた。小麦粉、卵、牛乳は使っていない。トマトの他に、県産ホウレン草を入れた味も用意した。12日に静岡市清水区の清水マリンパークで開かれるイベント「&DOGGY MARCHE」で披露し、販売する。 (焼
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エナガ幼鳥 餌待ち「だんご」4きょうだい 静岡の森林で巣立ち迎える【動画あり】
「ジュリ、ジュリ…」特徴ある小鳥の鳴き声が新緑の森に響く。そっと観察していると、群れの中に飛び方がおぼつかない小鳥が数羽混じっている。4月下旬、静岡市内の森林で丸い体に長い尾羽が愛らしいエナガが巣立ちを迎えた。 幼鳥とつがいの親鳥は時折鳴き合って、互いの場所を確認しながら森一帯を飛び回っていた。夕方が近づく頃、“初めての冒険”に疲れた幼鳥4羽が一つの枝にぎゅっと寄り添い始めた。ふんわりしたまん丸の姿が団子のように見える。「エナガだんご」とも言われている。寄り添った幼鳥は目を閉じたり毛繕いをしたりして、親鳥からの給餌をじっと待っていた。 エナガ科に属し
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跳ぶ!駆ける!ミニチュアホース 富士サファリパーク、ダービー企画リニューアル
裾野市の富士サファリパークは、アメリカン・ミニチュアホースによるレース「サファリダービー」をリニューアルした。以前からある通常のレースに障害物レースを加え、小さな馬がかわいらしく跳躍する姿が人気を集めている。大型連休の6日までは毎日開催する。 ダービーは、5頭が同時にスタートし、1周約160メートルのコースを疾走する。障害物レースではさらに高さ約30センチの障害物をコース内3カ所に設置し、飛び越える。1着の馬を予想し、当たると景品がもらえる投票券を販売。2日も多くの親子連れらが声援を送りながらレースを楽しんだ。 大型連休以降は、冬季を除く土・日曜日と祝日に実施する。 (東部総局・田中秀
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松坂屋静岡店の水族館 利用客が決める入館料制度、7日から正式採用
松坂屋静岡店(静岡市葵区)内の都市型水族館「スマートアクアリウム静岡」は2日、利用客が満足度に応じて支払う入館料を決める「ポストプライシング」制度を、繁忙期を除く平日料金として正式採用すると発表した。7日から。 個人客が対象。観賞後にアンケートに答えて任意の料金を支払う。支払額に応じてオリジナルグッズや招待券を受け取れる。土日祝日は大人(中学生以上)1400円で従来と同額。 同水族館は開業以降、平日の客数が振るわず、一部から価格設定に疑問の声が上がっていた。このため同制度を2月~3月末に試験導入し、期間中の平日客数が前年同期比約5倍に伸び、売り上げは約2・5倍になった。 利用客からの要
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大型犬もドッグラン ぐりんぱにオープン 裾野市
7月に開園20周年を迎える富士山2合目の遊園地「ぐりんぱ」(裾野市須山)はこのほど、ドッグラン「わんダフル グリーンパーク」をオープンした。入園はこれまで体の高さ50センチ以下としていたが、大型犬を含む全ての種類を入園可能にした。 約3千平方メートルの敷地に小型犬用、中・大型犬用、全犬種用の三つのエリアを設けた。それぞれフェンスで囲まれ、リードなしで遊ばせることができる。水飲み場や足洗い用のシャワー、富士山を背にした写真撮影スポットも用意した。 運営する富士急行グループはペットと一緒に楽しめる施設づくりを進めている。担当者は「家族の一員の愛犬とたくさんの思い出をつくって」と話す。中型犬ま
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初めて見た人懐っこさ【世界一幸せな犬たち②】
保護犬と譲渡先をサポートするプログラムを始動したのは2013年。京都動物愛護センターの前身である京都市家庭動物相談所で、ドッグトレーナーや専属の獣医師、職員らが一丸となって取り組み始めました。 最初に施設から送り出したのは「リキ」という名の1歳の白い雑種犬です。初めてリキに出合った頃、犬舎には「攻撃的で危険なため殺処分予定」との表示がありました。人の手をかむため首輪すら着けられず、お散歩なんてもってのほか。若いエネルギーを持て余して犬舎で暴れていました。 犬が人の手をかむのは、人の手が怖いからです。そこで私たちは、ある程度離れた距離から手を見せ、見たらドッグフードを与えるという条件付けの
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迫力たっぷり! 草競馬、砂浜疾走 牧之原・さがらサンビーチ【動画あり】
第46回さがら草競馬大会(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が28日、牧之原市のさがらサンビーチで開かれた。サラブレッドなど約40頭が砂浜を駆け抜け、迫力たっぷりのレースを繰り広げた。 約700メートルの特設コースを競走馬が力強く走ると、客席からは歓声が上がった。海を背景に馬が走る様子を写真に収めようと、多くの来場者がスマートフォンを構えた。ポニーや引き馬のレース、子どもが走る「人間草競馬」なども会場を盛り上げた。
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個性あふれるネコちゃん見に来てニャ~ 写真展、静岡市で5月6日まで
全国で活動するネコ写真家8人によるグループ展「ネコの写真展」が28日、静岡市葵区呉服町の「ギャラリー青い麦」で始まった。5月6日まで。 静岡県や大分県、東京都などで活動する写真家たちが、レンゲ畑や線路脇、港や離島などさまざまな場所で暮らすネコのありのままの表情を収めた約80点を展示した。離島に暮らすネコの様子を360度見渡せるVR体験も用意している。 都内を中心に活動する主催者の利根川キヨシさん(57)=同市清水区=が、地元の人にも作品を楽しんでもらいたいという思いから企画し、今年で3回目を迎えた。利根川さんは「個性豊かな力作がそろっている」と来場を呼びかけた。 期間中、葵区呉服町や
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「雄は雌より大柄」は誤解 米ニューヨーク市立大などのチーム発表
哺乳類の多くの種において、雄は雌に比べて体が大きいわけではないとの研究結果を米ニューヨーク市立大などのチームが発表した。一般的に「雄は雌より大きい」と考えられがちだが、これは種の数が多いコウモリの仲間や齧歯[げっし]類を含んでいない過去の研究の偏りが生んだ誤解だという。 チームは哺乳類429種のデータを集め、雄と雌の大きさを比較した。すると39%は同じサイズで、16%は雌の方が大きかった。コウモリの仲間に限ると半数近い種で雌の方が大きく、ネズミなどの齧歯類では雌雄同サイズか雌の方が大きい種で過半数を占めた。 多くの哺乳類で雄と雌の大きさが同じなのは繁殖に有利に働いている可能性があるが、そ
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麻薬「絶対だめだワン!」 清水税関支署、中学生に薬物防止教室 探知犬も登場
名古屋税関清水税関支署は26日、静岡市清水区の清水三中で全校生徒を対象にした薬物乱用防止教室を開き、麻薬探知犬2頭によるデモンストレーションを行った。 生徒約120人が参加した。デモンストレーションでは麻薬が入った箱を見破る課題や生徒が持っているかばんの中から麻薬の入っているものを見つけ出す課題に2頭が挑戦。素早くにおいを嗅ぎながら歩く様子を生徒が興味深そうに見つめ、いずれも正解すると会場から大きな拍手が送られた。 デモンストレーション後の講義では同支署の杉本圭隆さんが講師を務め、薬物事件の低年齢化が問題になっているとして「麻薬の危険性を知り、明るい未来のために手を出さないで」と呼びかけ
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犬猫苦しめる 口腔内疾患 目や鼻からうみ、内臓疾患の原因にも 歯ブラシケアや歯石除去を
歯周病や口内炎などペットの口腔[こうくう]内疾患が増えている。口臭などが気になるものの情報不足などから受診を先延ばしにしたために、深刻な症状が出ている例は少なくない。 犬猫の歯科・口腔外科に詳しいセンターヴィル動物病院(東京都目黒区)の幅田功院長は「口腔内疾患の増加は、犬猫が長生きになった結果の一つ。若い動物の唾液には殺菌効果の高いタンパク質が多く含まれますが、その力が衰える3歳半以降は、食後のケアをしなければ歯石や歯周病を防ぐことはできません」と語る。 健康なペットの口腔内はアルカリ性だが、細菌が増加して歯石が付着すると酸性になる。歯茎や歯根の炎症が進行し、やがて歯を支える歯槽骨[しそ
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架空の分類で紹介するネコ図鑑
ネコは人と暮らすうちに、生態や習性が多様化しているという。自由気ままに生きる現代のネコを、架空の分類で紹介するユニークな「図鑑NYAO ネコみっけ!」(小学館)が出版された。著者は、コラムニストの佐藤克之(カーツさとう)さん。 例えば、イエネコ種の「キブンヤン」は、急に素っ気なくなる気分屋のことで、「その時の気分、気まぐれで人に甘えたがる」ネコを指す。他にも「ツキマトックス」「コタツノナーカ」など、どこかで見聞きしたことがありそうな100もの分類を、イラスト付きで紹介する。 自分のネコがどの分類なのか、探したくなりそう。巻末に収録された漫画や独自の「にゃんことわざ辞典」も楽しい。作画は、
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体罰なく 行動を改善【世界一幸せな犬たち①】
ほえる、かむ、トイレを失敗する。私の仕事はそうした犬の行動の原因を探し、体罰なく改善に導くことです。これまで家庭犬や警察犬など約千匹を指導してきました。 この道に入ったのは、米国で暮らしていた頃、動物保護施設から雑種犬「ヘンリー」を引き取ったのがきっかけです。犬の知識がない私はドッグトレーナーに教えを請い、無我夢中で犬育て。当初栄養不足でやせこけていたヘンリーは10キロ以上体重を増やし、たくましく賢い犬に育ちました。 その様子を見たトレーナーに誘われ、私もトレーナーになる教育を受けることに。体罰を伴う古典的なしつけ法ではなく、おやつなどのご褒美を使う当時最先端のトレーニング法を習得。人間
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愛犬と触れ合い 飼い主同士交流 御前崎でイベント 露店も並ぶ
愛犬と触れ合いながら買い物やグルメを楽しむイベント「シーサイドピクニック」(御前崎市商工会主催)が20、21の両日、同市のマリンパーク御前崎で開かれた。 会場の芝生広場には30メートル四方のドッグランが2面用意され、来場者は連れてきた犬を囲いの中に放った。犬たちは縦横無尽に走り回り、他の犬と戯れた。飼い主同士も犬の名前や年齢を教え合うなど交流を深めた。 飲食店やペット用品を販売する露店も並び、多くの来場者が海風を感じながら愛犬とともに充実した時間を過ごした。
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半世紀展示のサンショウウオ…実は希少種⁉ 32歳研究員の違和感から判明 川根本町の資料館
川根本町の「資料館やまびこ」などで半世紀近く展示されていたサンショウウオの標本が南アルプスなどに生息する希少種「アカイシサンショウウオ」だったことが19日までに、ふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市駿河区)の岡宮久規主任研究員(32)の調査で分かった。「アカイシサンショウウオ」が新種として発表される26年前の1978年に採取された個体で「ヒダサンショウウオ」と紹介されていた。 岡宮主任研究員は「(同種は)分布や生活史に不明な点が多く、貴重な資料になる」と説明した上で、今回のように後に新種として知られる個体が別の既知種として記録されている事例は多いと指摘。「自然資料を長期間、適切に保管す
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世界の「こねこ」、磐田に集合だニャン 写真家・岩合光昭さん作品展
世界各地のネコを撮り続ける動物写真家岩合光昭さんの作品展「こねこ」(静岡新聞社・静岡放送後援)が6月23日まで、磐田市立野の香りの博物館で開かれている。子猫の愛らしい姿を現地の景色とともに楽しめる約70点を展示した。 日本やスイス、ジャマイカなど国内外で出合った子猫が大集合。犬とじゃれ合う様子やバナナの葉の上で眠る表情など、世界各地の環境の中で元気に生きる小さな姿を捉えた。「肉球の香り」「おなかの香り」といったネコにまつわる12種類の香りも展示している。 4月21日、5月19日、6月9日の午前10時半から、猫のイラストを記した缶バッジを作るイベントを開く。問い合わせなどは同館<電0538
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富士山麓に響くさえずり 夏鳥キビタキ飛来【動画あり】
春の終わり、富士山麓の公園のサクラが舞い落ちる。芽吹き始めた新緑に黄色の羽毛がひときわ映える夏鳥のキビタキが飛来しました。 (写真部・二神亨)
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ヒツジなのにパンダ? 模様ちなみ命名 袋井・デンマーク牧場
袋井市山崎のデンマーク牧場でこのほど、目の周りの毛が黒くパンダのような柄をした雄のヒツジが誕生し、人気を集めている。 ヒツジは2月中旬に誕生した。白と黒の毛の模様がパンダに似ていることから、「パンダ」と命名された。4月から公開が始まった。牧場の担当者は「土日祝日は売店が立ち並ぶ。ぜひ家族などで、会いに来てほしい」と呼びかける。 (袋井支局・北井寛人)
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【動画】稚アユ 上流目指し次々ジャンプ! 静岡市清水区・興津川
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猫や犬 火災の原因に こんろ点火、コードかむ… 室内飼い、個性考え予防
猫や犬がこんろの操作ボタンを押す、電源コードをかじる-。ペットの思わぬ行動によって火災などの事故が起きる恐れがあるとして、製品評価技術基盤機構(NITE、東京都渋谷区)が対策を呼び掛けている。 ペットフード協会(同千代田区)の調査によると、2023年の猫の推定飼育数は約900万匹、犬は約680万匹だった。室内飼いの割合はいずれも9割に達しており、NITEは事故の背景に室内飼育の増加があるとみる。 22年度までの10年間にNITEに報告されたペットによる製品事故は61件。9割が火災につながっており、ペットが死んだ事故も2件あった。 このうちペットがこんろに寄り掛かったり上に上ったりして
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犬猫にも花粉症はある? かゆみが特徴、対策忘れず【ペット質問箱】
問 犬や猫にも花粉症はありますか。人間と違いはあるのでしょうか。 答 犬や猫も花粉症になることがあります。花粉症とは花粉に対するアレルギー反応のことです。体が過剰に反応することでさまざまな症状を引き起こします。人間の花粉症はくしゃみや鼻水、目のかゆみなどが主な症状ですが、犬は全身のかゆみが主な特徴で、皮膚や耳のかゆみや赤み、脱毛が見られます。一方、猫はぜんそくなど呼吸器症状が出ることもあります。 犬も猫も目や鼻の症状が全くないわけではないですが、典型的ではありません。従って、食べ物やハウスダストなど他のアレルギー性皮膚炎とは一見区別しにくいです。ただ、花粉が多く飛散する春や秋に症状が特
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飼い主利用し目的達成(細川博昭/作家)【鳥のいる暮らし⑫完】
ケージ外で遊ぶ放鳥時間。隣の部屋に好きな人間がいて、遊んでもらいたいと思っている時も、オカメインコはそれぞれが異なる判断をする。隣と隔てるふすまが数センチだけ開いていた場合、長老格のアル(雄)はふすまの手前で地上に降り、歩いて隣室に移動した。そこに体をねじ込める隙間があれば隣に行けると考えた。安全策である。 アルの8カ月後に迎えたメイ(雄)は、うちの誰より小柄でスリム。彼は自分の飛行術に絶対の自信を持っていたので、オカメインコがぎりぎり通れるくらいの隙間でも、通る瞬間だけ翼をぎゅっとたためば自分なら問題なくすり抜けられると判断した。実際、一度もぶつかることなく、彼は隙間を飛び抜けた。 2
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障害の理解促進へフェス 盲導犬紹介や授産品販売 浜松市中央区
障害の理解促進を目的とした「ふれあいフェスタ」(浜松ライオンズクラブ主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が13日、浜松市中央区の市ギャラリーモール・ソラモで開かれた。盲導犬のコーナーや授産品販売など多彩な催しが行われ、大勢の来場者でにぎわった。 日本盲導犬総合センター(富士宮市)の山本ありささん(30)は、盲導犬が視覚障害者をサポートする様子を実演。「盲導犬ユーザーが困っている様子を見かけたら、勇気を持って声をかけてあげてほしい」と呼びかけた。 ステージイベントでは障害がある子どもや、その家族でつくるダンスチームのショーなどが繰り広げられ会場を盛り上げた。就労継続支援事業所の通所者が製作した
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ワオキツネザル赤ちゃん愛らしく 伊東・シャボテン公園、続々誕生 母親にしがみつき
伊東市富戸の伊豆シャボテン動物公園で2月中旬から3月上旬にかけて、ワオキツネザルの赤ちゃんが続々と生まれた。すくすくと成長し、母親や仲間の体にぴったりとしがみつく愛くるしい姿を見せている。 ボートで渡る池の中の島では、出産と子育て経験が豊富な群れのボス「レイシー」(12歳)が双子を生んだ。娘の「バオシー」(5歳)も1匹を生むなど雌雄の計4匹が誕生した。今後さらに子どもが増える可能性があるという。ボートでのツアーに参加すれば、間近に様子を観察することができる。 ワオキツネザルはマダガスカル島南部に分布し、雌が優位の群れをつくる。長い尾に連なる黒と白の帯が輪状に見え、「輪尾(ワオ)」の名がつ
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日本平動物園生まれのアムールトラ「アオイ」安らかに
京都市動物園は10日、19歳の雌のアムールトラ「アオイ」が9日に死んだと発表した。園によると、国内最高齢だった。2004年、静岡市立日本平動物園で生まれ、05年に繁殖のため京都市動物園に移った後、3頭の子を出産。穏やかな性格で、きれいな顔立ちから来園者に「美トラ」として親しまれた。 今年3月から食欲不振が続き、投薬治療を行っていた。死因は腎不全。担当者は「長生きしてくれたので、いなくなりさみしい。天国から見守ってほしい」と惜しんだ。 園によると、アムールトラはアムール川流域のロシアや中国北東部に生息するが、絶滅が危惧されているという。
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人間に恋をして産卵(細川博昭/作家)【鳥のいる暮らし⑪】
人に慣れている飼い鳥の多くは人間とのスキンシップを楽しみにしているが、注意もいる。 鳥の交尾は雄が雌の背に乗って行う。そのため人間をパートナーと認識した雌は、背中を触られたことを交尾の信号と受けとめて無精卵を産んでしまうことがある。ゆえに雌を触る際は、なるべく背に触れないように注意し、頭や首を中心になでるようにする。 自然の摂理とはいえ、無用な発情が続いて卵を産み続けると鳥の寿命は確実に縮む。それを飼い主は理解しておく必要がある。ただし、心配のあまりケージから出さないのもNG。違うストレスが生じてしまうためだ。 ならばせめて毎日声をかけようと思う飼い主もいるが、実はここにもわながある。
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「被災地支援、動物愛護を」競技の枠超え訴え ボートレース浜名湖
御前崎市出身のボートレーサー長嶋万記選手(42)が主宰する慈善事業「マキプロジェクト」のイベントが6日、湖西市新居町のボートレース浜名湖で6年ぶりに開かれた。現役選手やOBに加え、災害被災地の支援や動物愛護活動の趣旨に賛同したプロボウラーや元競輪選手も登場し、競技の枠を超えてチャリティーへの協力を呼びかけた。 動物愛護をテーマにしたトークショーには長嶋選手や元選手池田明美さん(浜松市出身)、犬猫の保護活動を行うプロボウラー中島美穂さん、元競輪選手の高木真備さんが登壇。選手のサイン入りグッズのオークションなども行われた。被災地支援として、宮城県気仙沼市と石川県珠洲市の特産品を販売するブースも
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【科学する人】分子生態学者/兼子伸吾さん㊥ 25種分析の経験が礎に
福島大の兼子伸吾さん(磐田市出身)が環境分野に関心を持ったきっかけは1991年の湾岸戦争だ。まだ中学生だった当時、原油にまみれた海鳥の映像に衝撃を受けた。「これからは環境への取り組みが必要になる」。心に期するものがあった。 高校2年の時には「受験勉強をガリガリやるのは性に合わない。人と違うことをしよう」と、外国語科目にドイツ語を選んで大学受験することを思い立った。弓道部の後輩の父親が大学教員でドイツ語に詳しかった。一対一でみっちり教えてもらったが、ドイツ語より「研究者としての生き方や社会問題などの話に夢中になった」。結局、外国語は英語で受験し、97年に広島大に進学した。 学生時代は希少植
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類人猿も「いたずら」 米カリフォルニア大ロサンゼルス校などのチームが発表
人に近い大型類人猿にも、仲間や年長者をたたいて逃げたり毛を引っ張ったりする「いたずら」が観察されたと、米カリフォルニア大ロサンゼルス校などのチームが英王立協会紀要に発表した。こうした行動の起源は、人と類人猿が分岐した1300万年前より昔にさかのぼるとみている。 人も生後8カ月ごろから、親に物を渡すふりをして引っ込めるなどのいたずらをする。遊びと攻撃の間に当たる行為で、相手との関係を深める機能があると考えられる。 チームは、動物園のオランウータン、チンパンジー、ボノボ、ゴリラの4種計34頭の行動を計75時間にわたって録画し解析。くつろいだ中で若い個体が仕掛ける傾向があり、相手の反応が薄いと
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でかっ! 図書館に実寸ホッキョクグマ 静岡で企画展、日本平動物園と連携
静岡市葵区の市立中央図書館は23日まで、子どもの読書活動を推進するため、動物の標本や関連書籍の紹介コーナーを館内出入り口付近に設けている。23日の「子ども読書の日」に合わせ駿河区の日本平動物園と連携して企画した。 約40年前に同園で初めて展示されたレッサーパンダ「安安(アンアン)」の剝製や、オオアリクイの骨などを展示。雄のホッキョクグマ「ロッシー」の実寸大パネルも来館した親子連れの人気を集めている。動物の生態を紹介する図鑑や絵本も合わせて並べた。 27日には小学生以上を対象に「動物園の楽しみ方」がテーマの講座を同園職員が開く。申し込みは5日から、同館ホームページなどで受け付ける。 (社
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清水港のイルカに赤ちゃん! 専門家「人工的環境で繁殖はレア」【動画あり】
2020年6月から清水港内にすみ着いているミナミバンドウイルカの群れに、繁殖が確認されたことが2日までに分かった。体長1メートル弱の赤ちゃんイルカ1頭は生後1カ月以内とみられ、大人のイルカ5頭に寄り添われながら遊覧船の近くまで寄ってくる様子が観察できる。専門家は「人工的な環境で繁殖が行われたレアケース」と指摘する。 富士山清水港クルーズによると、最初に確認できたのは3月31日午前の「イルカウオッチングクルーズツアー」。1日4回の定期便以外の特別便で乗客80人が乗っていた。2回目は4月2日午後の定期便。いずれも目撃した同社営業部の鈴木佳奈子さん(24)は「いつにも増して皆で固まって泳いでいた
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年間飼育費、犬34万円、ネコ17万円
ペット保険のアニコムが実施したアンケート調査によると、ペット1匹にかかった年間飼育費の平均額は犬が約34万円、猫が約17万円だった。 昨年1~12月に同社の「どうぶつ健保」を契約した人が対象。有効回答数は5217人。 その結果、犬は前年比5・2%減の33万8623円、猫は同5・3%増の16万9281円だった。 犬の支出項目で最も高かったのは「フード・おやつ」で、「けがや病気の治療費」「シャンプー・カット・トリミング」「ペット保険料」などが続いた。 猫は「フード・おやつ」「けがや病気の治療費」「ペット保険料」の順で多かった。
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特別扱いされたい気持ち(細川博昭/作家)【鳥のいる暮らし⑩】
人間のことが大好きなオカメインコの心には、好きな相手から特別扱いされたい気持ちがある。複数の鳥がいる家庭において、好きな人間の関心が自分だけに向けられている瞬間は優越感にも浸るが、他の誰かが自分よりも優遇されているのを見ると、嫉妬で怒りが湧いてくることがある。 雌は上手に気を紛らわせることが多いが、気の短い雄の場合、八つ当たり的な攻撃もする。対象は相手の鳥の場合もあれば、人間の場合もある。とはいえ、もともと温和な鳥。相手にけがをさせるようなことは基本的にしない。大抵はくちばしの一突きで気が済んで、後は忘れてしまう。根に持つこともない。 彼らは、どうしたら好きな人間の関心を自分に向けられる
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みずみずしいフレッシュマンを歓迎! イルカがプレゼント手渡し 下田海中水族館が入社式
下田海中水族館(下田市)は1日、入社式を同館で開いた。来館者が見守る中で新入社員がイルカから歓迎を受けた。 今年の新入社員は門村咲希さん(20)=東京都小平市出身=。アシカとイルカのショーに続いて入社式が開かれた。雌のカマイルカの「ハート」が口先で箱を押しながら門村さんの元にたどり着くと、プールから体を垂直に伸ばした。胸びれで器用に箱を抱えて門村さんに〝手渡す〟と、来館者は盛大な拍手を送った。 箱にはトレーニング用の犬笛が入っている。同様の歓迎は同館入社式の恒例行事になっている。 幼少期から水族館で働くことが夢だったという門村さんは「来館者と生き物の架け橋になれるよう頑張りたい」と意気
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肌傷つけちゃだ「めぇ~」 富士宮・まかいの牧場入社式 新人3人、ヒツジの毛刈り初仕事
富士宮市のまかいの牧場で31日、入社式が行われ、2024年度新入社員の3人が初仕事としてヒツジの毛刈りに挑戦した。 3人は先輩社員から手ほどきを受け、ヒツジの〝衣替え〟を手伝った。やや緊張した様子で、ヒツジの肌を傷つけないよう慎重にハサミを入れた。春休みの週末で大勢の来場者が3人を見守り、今後の活躍を期待して拍手を送った。 学生時代の長期休暇に同牧場でアルバイトをした大久保舞由稀さん(20)=富士宮市出身=は先輩社員の明るい雰囲気が入社の決め手になったといい「私も来場者に楽しんでもらえるような接客を頑張る」と決意を新たにした。 馬飼野公洋社長は「(毛を刈ってさっぱりした)ヒツジのように
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“華々しい”水中の生き物集合 浜松・ウォット 花博ちなみ企画展
浜松市中央区の浜名湖体験学習施設「ウォット」は5月19日まで、花や植物に由来する名前の生き物を集めた春の企画展「お花見展 海の中も桜花爛漫(らんまん)」を開いている。 市内で開幕した「浜名湖花博2024」に合わせて企画した。キンギョハナダイ、ユリウツボなど約30種の生き物を展示。造花が設置された水槽内を、ハナミノカサゴやサクラダイといった華やかな魚たちが泳ぎ、春の雰囲気を演出している。解説板を読んで問題に答えるキーワードラリーも実施し、魚にまつわる知識も学ぶことができる。 飼育員の松本向生さんは「水中にも花のように鮮やかな生き物たちががいることを知ってほしい」と話している。
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シャボテン公園など3施設が入園無料 伊東 15~19日
伊豆シャボテン動物公園グループは4月15~19日の5日間、同公園など伊東市内の3施設を入園無料とする。2023年度の年間来園者数200万人達成を記念したキャンペーンとして企画した。 入園無料となるのは伊豆シャボテン動物公園と伊豆ぐらんぱる公園、ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン。駐車料金や園内のレストラン、アトラクション、動物のおやつなどは有料。期間中はシャボテン公園でサボテンの花が最盛期を迎える見通し。 同グループの原点のシャボテン公園は1959年に開園。その他の施設を含めた全体の来園者数は23年度に初めて、200万人に到達した。
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神奈川の特養ホーム 要介護者に寄り添う犬猫 施設長「人生の楽しみ守る」
介護が必要になっても愛するペットと暮らしたい。そんな飼い主の願いをかなえる「さくらの里山科」(神奈川県横須賀市)は、開所した12年前から犬猫同伴が可能な特別養護老人ホーム。公的施設として全国でも珍しい存在だ。 4階建ての全室個室のユニット型で、2階部分がペット専用フロア。犬専用エリアを訪ねると、トイプードルやシバ系のミックス犬などがにぎやかに出迎えてくれた。 「動物たちは、個室と共有スペースを自由に行き来しています。入居されているのは犬猫の飼い主さんと、かつて動物と暮らし『ペットは家族』という考えの方ばかりです」と説明するのは施設長の若山三千彦さん。 愛犬や愛猫と一緒に暮らすと、つら
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かじることは生活の一部(細川博昭/作家)【鳥のいる暮らし⑨】
オウムやインコにとって、「かじること」は生活の一部。かじれば、硬さ、質感、味などから、それがどんなものかが理解できる。そのため、家庭内にあるさまざまなものをかじろうとする。標的になりがちなのが買ってきたばかりの書籍や雑誌。その表紙は、格好のターゲットとなる。 人が電話中、特に何か考えることもなくメモに落書きをしてしまうように、何の気なしに目の前にある紙や木をかじってしまうこともある。それも彼らの日常だ。 不安や怒り、ストレスを感じた時は意図的にかじろうとする。かじる行為には心を落ち着かせ、ストレスを軽減する作用がある。そんな時にかじれるものが何もないと、ストレスの行き場がなくなって体調を
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中国 「ミミ」へのラブレター【エッセー 街角発】
中国の人々が月見を楽しむ中秋節が明けた昨年10月上旬、あなたとの不思議な出会いがありました。私が上海支局で約3年間の任期を終える間際の出来事でした。 車がせわしく行き交う上海の幹線道路を電動バイクで走っていると、路傍の植え込みからふわふわの白ウサギが顔を出しました。初対面だったのに、どうしてあなたは、ちゅうちょなくぴょこぴょこと近寄ってきたのですか。「このままではひかれてしまう」。抱き上げて、一時的に保護すると決めました。 「ミミ」と名付けたのは、耳だけ少し黒かったからです。牧草をすごい勢いで食べ、翌日には水も飲めるようになりましたね。とてもホッとしたのを覚えています。ベビーマットの上で
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絶滅危惧種「ベッコウトンボ」羽化確認 磐田・桶ケ谷沼
磐田市岩井の桶ケ谷沼で18日までに、環境省の絶滅危惧種に指定されている希少種「ベッコウトンボ」の今季初となる羽化が確認された。 市環境課によると17日午前10時ごろ、地元住民などでつくる保護団体「桶ケ谷沼自然環境保全地域管理運営委員会」が保全活動に取り組んでいる沼の南部で、磐田市の高齢男性が見つけた。3月中の確認は11年連続。地球温暖化などの影響で、羽化が年々早まる傾向にあるという。羽化は4月下旬まで続く見込み。 ベッコウトンボの生息地は国内数カ所で、同市は日本最東端。桶ケ谷沼では、県内で確認されているトンボの種類の3分の2、国内の3分の1に当たる71種が生息している。
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迫力満点!標的追うチーター 23日から観察ツアー 富士サファリパーク
裾野市の富士サファリパークで23日から、チーターの走る姿を間近で見ることができるイベント「チーターラン・プラス」が始まる。冬の寒さが和らぎ、チーターの動きが活発になるこの時期に合わせて毎年行っている。 チーターが走るのはサファリゾーンに設置された直線約100メートルのコース。ひもでつながれたターゲットを猛スピードで追いかける姿は迫力があり、来園者はジャングルバスに乗りながらその様子を堪能できる。 広報担当の藤野真希さんは「体の使い方に注目。めったに見ることができない走る姿を楽しんでほしい」と話す。ゴールデンウイーク期間を除く土日限定で、5月末までの予定。
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犬の歯みがきは必要? 歯ブラシを習慣づけ病気予防【ペット質問箱】
問 新しく犬を飼い始めました。歯みがきは必要でしょうか。 答 犬の歯肉は、歯垢[しこう]がついてから6~8時間ほどで炎症が起こり、3~5日ぐらいで歯石へと変化します(人では数日から約25日)。さらに歯肉周囲に細菌の塊が蓄積されていくと、歯周病を発症します。 歯周病は口の中の細菌が歯周ポケットから奥に入り込んで、周囲の歯肉と骨が溶けていく病気です。悪化すると口臭が発生し、細菌が口腔[こうくう]内から心臓、気管支、肺、腎臓など全身に広がって、重大な疾患を引き起こすこともあります。 そのため、デンタルケアは病気の予防のためにも重要です。最も効果的なデンタルケアの方法は、日々の歯ブラシを使っ
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アルミ鍋がお気に入り(細川博昭/作家)【鳥のいる暮らし⑧】
狭い箱などに猫がはまっている画像や映像をよく見るが、オカメインコもさまざまな物の中に入って遊ぶ。紙製の箱は、はまってよし、かじってよしの優れモノで、お菓子やケーキの空箱を見つけると喜々として入る。取り出し口のビニールを取り除いたティッシュの箱も好感触。箱以外では、空のレジ袋の中で遊ぶ姿も時折見た。中でガサガサという音を聞くのが面白いらしい。 何かにハマってしまうのは人間と暮らす鳥だけではないようで、オーストラリア在住の知人が試しに庭先に陶器製の小鍋を置いてみたところ、野生のゴシキセイガイインコが自らはまって遊ぶ様子も観察された。 うちのオカメインコ、メイ(雄)が特に気に入っていたのは昔な
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ゴマフアザラシの赤ちゃん誕生 母親に甘える姿人気 伊豆・三津シーパラダイス
沼津市の伊豆・三津シーパラダイスで17日、ゴマフアザラシの赤ちゃんが誕生した。自然界の海を表現した園内の「自然飼育場」で、かわいらしい姿を見せている。 生まれたゴマフアザラシは雌で、体重7・7キロ、体長は87センチ。生後2~3週間は、成獣とは違った白いもふもふとした毛が残る。母親「ピース」に寄り添ったり、乳を飲んだりして甘える様子が人気を集めている。 18日には飼育員の吉田芹夏さんらが、へその緒の状態を確認し、体の消毒作業などに取り組んだ。吉田さんは「仲間が増えてとてもうれしい。ここでは、大きくなっていく様子や授乳シーンを自然界に近い状態で観察できる」と話した。
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ムフロンの赤ちゃん9頭誕生 よちよち歩きかわいらしく 裾野・富士サファリパーク
裾野市の富士サファリパークでヒツジの仲間「ムフロン」の出産が相次いだ。よちよちと歩く赤ちゃん9頭が、新たに群れに加わり来場者を和ませている。 7~15日にかけて、雄5頭と雌4頭が誕生した。赤ちゃんは成獣と比べて岩などに溶け込みやすい体色。母親の後を追いかけたり、寄り添ったりするかわいらしい姿を見せている。 広報担当の藤野真希さんは「小さいながらもたくましい姿をぜひ見て楽しんでほしい」と話した。
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遺伝子組み換え、放電で促す? デンキウナギ、進化に意外な働き
デンキウナギの放出する電気が、周りにいる生物の遺伝子組み換えを促す要因になり得ることが実験で明らかになったと、名古屋大などのチームが16日までに発表した。チームは「限られた条件でしか起こらないかもしれないが、自然界で発生する電気が生物の進化に意外な役割を果たしている可能性がある」としている。 チームによると、デンキウナギはアマゾン川流域に生息する淡水魚で体内に発電器官があり、餌を取ったり身を守ったりする際に最大で860ボルトの電気を放出する。一方、大学などでは、DNA溶液に浸した細胞に機械で高い電圧をかけて穴を開け、遺伝子を入り込ませて組み換える実験が一般的に行われている。 名古屋大の飯
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伊豆シャボテン動物公園グループ 年間来園200万人初達成
伊豆シャボテン動物公園グループは2023年度の1年間の来園者数が初めて200万人に到達し、16日、伊東市富戸の同公園でセレモニーが開かれた。1959年に同公園(旧伊豆シャボテン公園)が開園して以来、施設数や事業エリアを拡大し、コロナ禍からの回復基調も後押しして大台を達成した。 同グループは中核のシャボテン公園のほか、近隣の伊豆ぐらんぱる公園や伊豆高原旅の駅ぐらんぱるぽーとなどを運営する。21年秋から屋内型ふれあい動物園「アニタッチ」を静岡県内外に展開し、23年度は合わせて約40万人を集める見通し。今季で9回目となるぐらんぱる公園のイルミネーションイベントも好評を得る。 200万人目の来園
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自由な動物の姿 間近に 東伊豆・アニマルキングダム 南半球イメージの新施設
東伊豆町の動物園「伊豆アニマルキングダム」で15日、新施設「アニマルパラダイス360」がグランドオープンした。施設内では動物が自由に動き、来場者が中に入って楽しめる。 新施設は金網に囲まれ、高さ約10メートル、約1150平方メートルの広さ。ネズミの仲間のマーラやカピバラ、フラミンゴなど約10種類の動物や鳥が動き回る。アリクイが綱渡りを披露したり、来場者が餌を掲げるとオカメインコなどが集まったりして、にぎやかな光景が広がっている。 同日行われたテープカットには宮崎靖志社長らが出席し、オープン初日を見守った。宮崎社長は「新しい動物園のあり方を求めている。南半球をイメージした施設。ぜひ楽しん
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ゾウさんもエサどうぞ 富士サファリパーク、体験ツアー対象に
富士サファリパーク(裾野市)で行っている来園者による動物への「エサあげ体験ツアー」の対象動物にこのほど、アジアゾウが加わった。ライオン、クマ、ラクダに、迫力あるアジアゾウを追加し、付加価値を高めて来園者を楽しませる。 ツアーでは来園者は施設内を周遊する「スーパージャングルバス」に乗り、目の前にまで寄ってくるクマや、バスの天井に登ってくるライオンにエサをあげられることで好評を博していた。14日も多くの来場者が乗車し、棒に刺したサツマイモやバナナなどをアジアゾウへ差し出すと、アジアゾウはバスに近づきゆっくりと鼻を伸ばして器用にエサを巻き取った。 広報担当の満仲慈深さんは「間近に迫り、ゾウの鼻
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大切な「遊びの時間」(細川博昭/作家)【鳥のいる暮らし⑦】
気分転換やストレスの解消につながる「遊びの時間」は、鳥たちにとってとても大切なもの。それをよく知る飼い主は、好みに合わせたおもちゃをケージの内外に用意する。ただし、インコやオウムは家の中にあるさまざまなものを遊具に見立てて遊ぶため、必ずしも市販品を必要としない。 雄は、単独または複数でさまざまな遊びを楽しむ。新しい遊びも創造する。雌はケージから出てもあまり飛ばず、人間の肩や腕の上で過ごすまったりした時間を好むものが多いが、気が向けば他の鳥たちの遊びに加わることもある。 例えば20年前、仕事場にはオカメインコ5羽がいて、小さな群れを作っていた。最古参のアル(雄)がどこかに向かうと、すかさず
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西遠女子学園×浜松市動物園 「かわいい!」ミニタオル商品化 レッサーパンダをデザイン
浜松市中央区の西遠女子学園と市動物園が連携してオリジナルのミニタオルを制作し、市動物園の売店で販売開始した。自然科学部がデザインを担当し、かわいらしい動物のイラストが目を引く。 大きさ22センチ四方のミニタオルに、木の枝に寄りかかるレッサーパンダを描いた。周りには赤いリンゴがちりばめられている。 生徒は昨年夏頃に動物園に足を運び、商品化に向けた視察を行った。園内の動物の中で、部員の大多数がかわいいと感じた動物を選んだ。レッサーパンダのほか、ミーアキャットとカピバラも候補に挙がり、3候補のイラストを完成させた。同園の意見も反映した結果、レッサーパンダの商品化に決まったという。 デザイン
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日本平動物園のゾウ 国内導入に転換 現在1頭、海外は断念 静岡市
静岡市は11日、現在高齢個体が1頭しかいない日本平動物園のゾウについて、海外ではなく国内で繁殖した個体の導入を目指す、と明らかにした。ワシントン条約で国際取引が規制されていることなどを受けたもの。同日に開かれた市議会観光文化経済委員会で担当者が明らかにした。 同動物園に現在いる「ダンボ」は推定57歳。国内で飼育されている雌のアジアゾウの中で最高齢となっている。共に飼育されていたシャンティは2022年5月に53歳で死んだため、飼育されているゾウはダンボ1頭きりとなっている。市はこれまで、原産国のタイを訪れるなどして導入に向けて直接交渉をした経過もあったが修正する。過去には群れで展示を行うゾウ
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富士市に25年度開設、動物愛護センターPR 電車内広告や寄付募集
静岡県は2025年度に富士市大淵に開所する静岡県動物愛護センター(仮称)のPR活動を本格的に始めた。JR東海道線の車両内をセンターの広告で埋め尽くす「トレインジャック」を展開し、ふるさと納税制度を活用したガバメントクラウドファンディング(GCF)で寄付を募る。動物愛護を象徴する新たな施設として知名度アップを図る。 同センターは「動物の命をつなぐための拠点」を掲げ、保護した犬や猫の収容機能を拡充して新たな飼い主への譲渡を推進する。ドッグランも新設し、県民が親しみやすい施設を目指す。障害者支援施設「県立富士見学園」の跡地に移転し、今年6月ごろから改修工事に着手する。 トレインジャックは11日
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行方不明の被災猫捜索 能登半島 “ペット探偵”が活動 「発災時 まず飼い主が冷静に」(片野ゆか/ノンフィクション作家)
甚大な被害が出た能登半島地震。被災者の中に、飼っていたペットが行方不明になったケースが少なくない。 ペットレスキュー(神奈川県藤沢市)代表で、“ペット探偵”の藤原博史さんが飼い主の要請を受け、ボランティアとして現地入りしたのは1月中旬のこと。「相談の多くは猫に関することでした。地震が発生した時、犬は飼い主と同じ行動を取ろうとするのでリードを付けて同行避難しやすい。しかし、猫はベッドやソファなど低い場所に逃げ込んだまま行方が分からなくなることが多いのです」 インターネットで相談があった猫の飼い主の多くは、被害の激しい能登半島北部に住んでいた。二次避難で多くの人が地元
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ザトウクジラ、漁船下で「拾い食い」
ザトウクジラが操業中の漁船に近づき、こぼれ落ちた魚を「拾い食い」する様子を神戸大などのチームが撮影した。小魚やプランクトンの群れに突進する通常の餌捕りに対し、拾い食いはエネルギーを節約して少量食べたい場合の手段らしい。 ノルウェーの北部沿岸で2017年1月、ザトウクジラの体に小型カメラなどを吸盤で装着したり、ダイバーが海中で直接撮影したりして餌捕り行動を記録。漁船の周囲に40分以上とどまる様子や、上顎を上げて漁船から落ちた魚を食べる様子が明らかになった。 拾い食いにはクジラが網やロープに絡まる恐れや、船と接触する危険性がある。神戸大大学院の岩田高志助教は「クジラが嫌がる音を出すなど、船に
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愛犬同伴で仕事OK 熱海中心街にコワーキングスペース 3日オープン 室内 ドッグランも
熱海市内で初となる「犬同伴OK」のコワーキングスペースが3日、オープンする。市中心街の渚町でペットホテル・トリミングサロン店「ワンコ」を経営している地元事業者「ふた鶴合同会社」が、同店舗内に併設する形で運営を始める。熱海でテレワークやワーケーションを希望する国内外の「犬好き」の需要に応え、ペットと飼い主に優しい観光地熱海をPRしていく。 コワーキングスペース名は「ワン・ツー」。宿泊施設や飲食店が立ち並ぶ熱海観光の中心部に位置し、相模灘に面した熱海サンビーチの眺めを楽しめる。飼い主が使用する机と椅子、Wi-Fi(ワイファイ)といった基本設備のほか、犬用の椅子やマット、水飲み皿を備える。1組
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「決して落ちない」ミナミコアリクイ 東伊豆の動物園
東伊豆町の伊豆アニマルキングダムで、アリクイの散歩イベントが行われている。 園内に咲く河津桜をミナミコアリクイ1頭が登る。花に付いた虫を細長い舌でからめ捕るなど、かわいらしい姿を見せている。広報企画担当の稲葉崇さんは「強い爪で枝をつかんで、決して落ちない。受験シーズンなので、ぜひ足を運んで合格祈願してほしい」と話す。 園内の桜が散るまでの期間、1日に2回行う。
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春から見守るワン 新1年生の園児にごあいさつ 焼津・大井川地区の小学校“巡回犬”
焼津市大井川地区の小学校で児童の見守り活動をしている同市の塾講師鈴木雅子さんとゴールデンレトリバー「ウォーク」が28日、大井川南幼稚園(同市吉永)と大井川保育園(同市下江留)を訪れ、今春入学予定の園児たちと顔合わせした。 南幼稚園では年長児11人に加え、年中、年少児が対面した。園児たちは鈴木さんの指導を受け、ウォークの頭をなでたり、抱きしめたりした。鈴木さんと一緒に英語で指示する練習もした。鈴木さんは「小学校で会ったら声をかけてね」と呼びかけた。 鈴木さんとウォークの見守り活動は週1回ペースで、大井川地区3小学校で実施している。
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気分は「七輪の上のアジ」 伊豆・三津シーパラダイス 遊具リニューアル、大人用変身スーツも
沼津市の伊豆・三津シーパラダイスは27日から、施設内のキッズコーナー「みとしーあじっこパラダイス」を大人も利用できるようにした。大人用の「アジスーツ」を用意し、撮影のために遊具に乗ることができる。 同コーナーは2019年にオープンし、かわいらしいアジのスーツを着た子どもの姿がSNSなどで話題となり、大人の利用を熱望する声に応えた。 撮影以外は原則小学3年生以下が対象。アジが捕獲されてから食卓に並ぶまでの加工過程を、遊具やコスチュームを使って学べる子ども向けの体験アトラクションで、跳躍器具でアジのように飛びはねたり、ネットに寄りかかって干物のまねをしたりして楽しめる。 同日、一部遊具がリ
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河津桜の下、わんこと買い物 「お花見マルシェ」伊豆の国で25日まで
愛犬と一緒に楽しむ「いぬのくに お花見わんこマルシェ」が24日、伊豆の国市の川の駅・伊豆城山(狩野川神島公園)と狩野川堤防で、初めて開かれた。来場者は、河津桜が咲く堤防で愛犬と一緒に買い物を楽しんだ。25日も行う。 鹿肉を使用した犬のおやつや犬の洋服を売る店、キッチンカーなど約80店舗が並んだ。犬のサーカスや愛犬との暮らし方教室なども実施した。 同公園指定管理者のJM(東京都)が主催した。問い合わせは同社<電0558(99)9766>へ。
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犬と猫はどちらが賢い? それぞれに得意分野がある【ペット質問箱】
問 犬と猫ではどちらのほうが頭が良いですか。 答 この質問は「力士とレスラーはどちらが強いですか」という質問に似ています。土俵上なら力士が、リング上ではレスラーが強いです。つまりそれぞれに得意分野があって、単純に比較できません。 個体差はありますが、猫は自分のやりたいことをどうやってやり遂げようかという問題解決に頭を使います。対して犬は、同じことを再現する能力にたけています。人の命令に忠実なのも、この力によります。これは猫にとっては苦手なことです。 記憶力についてはどうでしょう。犬は人や場所、匂い、食べ物などを関連付けて記憶します。例えば、「お散歩の道具が入ったバッグ=公園」「車=病
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熱川バナナワニ園分園 展示室リニューアル 動物の生息地イメージ
熱川バナナワニ園(東伊豆町)分園の展示室が20日、リニューアルオープンした。新たな展示の目玉は「バナナ」スパイニーテールイグアナ。内装も動物の生息地を想起させるデザインで、異国の雰囲気がただよう。 バナナスパイニーテールイグアナは雄と雌1匹ずつで、いずれも1歳の体長約50センチ。幼い時期は全身が緑色だが、成長するにつれて黄色に変わるといい、その姿はまさに“バナナ”。アメリカ南部やメキシコ南西部に生息し、展示スペースの内装もメキシコの自然をイメージした。 他にもクロコダイル科の中でもひときわ小型というニシアフリカコビトワニや、日本平動物園から譲渡されたアリゲーター「
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【動画】「ホーホケキョ」春告げる声 静岡市葵区の麻機遊水地
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ペットへの責任と課題議論 「年齢気にせず 飼える地域を」 サンフロント21懇話会富士山地区分科会
富士市で20日開かれた「サンフロント21懇話会」富士山地区分科会では、国際セラピードッグ協会創設者の大木トオル氏と静岡県健康福祉部の阿部冬樹技監の講演に続き、「動物とともに幸せに暮らせるまちづくり」をテーマにパネル討論を行い、さまざまな視点から課題の改善策などを話し合った。 パネリストは大木、阿部両氏と、会社を設立し、犬の殺処分ゼロを目指した活動に取り組むサッカーJ1リーグFC町田ゼルビアの鈴木準弥選手=沼津市出身=、企業経営研究所の中山勝常務理事。飼い主の責任とペットを飼い続けることへの課題が議論の中心となり、鈴木選手は「殺処分をなくして1匹でも多く助けたい。少しでも行動することに意味
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愛犬と楽しむイベント開く 23日から伊豆の国市で
愛犬と一緒に楽しむ「いぬのくに お花見わんこマルシェ」が23~25日午前10時から、伊豆の国市の川の駅・伊豆城山(狩野川神島公園)と狩野川堤防の桜並木道で開かれる。 犬グッズの販売やキッチンカーなど約80の出店が予定されている。犬のサーカスや愛犬との暮らし方教室などの催しのほか、愛犬が空を飛んでいるように写真を撮る「飛行犬撮影会」(有料)も実施する。 問い合わせは同公園指定管理者のJM<電0558(99)9766>へ。
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トラやゾウとふれ合い!? 浜松視覚特支に「さわれる動物園」 本物そっくりぬいぐるみ「ふわっふわ」
本物そっくりのぬいぐるみに触れて動物の顔や毛並みなどの特徴を体感できる「さわれるどうぶつえん」が15日、浜松市中央区の静岡県立浜松視覚特別支援学校で開園した。全国の盲学校で2校目で、県内では初めて。 「盲学校にトラ・ライオンにさわれる動物園を作ろうプロジェクト」に取り組む埼玉県の田中博さんが同校に33体を寄贈した。小学部から高等部の児童生徒約10人が、顔や足をなでるようにして動物とのふれ合いを楽しんだ。 同日の寄贈式には田中さんが出席。約7年間にわたって点訳ボランティアに携わる中で、全盲の男性から「犬というものがどういうものなのか分からない」と言われ、ショックを受けたことがきっかけでプロ
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魚たちに♡の餌 バレンタインデー前にイベント 下田海中水族館
魚たちに愛の告白?! 14日のバレンタインデーを前に、下田市の下田海中水族館でハート形を模した餌を与えるショーが始まり、観光客の人気を集めている。 施設内の入り江に浮かぶ水族船「アクアドームペリー号」の餌付けショーに登場するダイバーが手にしているのは、通常とは異なるハート形に凍らせたオキアミ。大水槽に潜ると餌が徐々に溶け出し、あっという間にタカノハダイやマアジ、イサキに取り囲まれるなど、プレゼントに〝大喜び〟の様子だった。 飼育員の浅川諭美さん(47)は「イベントをきっかけにさまざまな種類の魚がいることを知ってもらいたい」と話した。3月14日のホワイトデーまで土日祝日に実施するほか、バレ
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枯れ野彩る〝紅色〟の小鳥ベニマシコ 静岡市葵区の麻機遊水地【動画あり】
「フィッ、フィッ…」。朝日が差し込み始めたヨシ原から優しい鳴き声が聞こえる。2月上旬、静岡市葵区の麻機遊水地で冬鳥のベニマシコが春の渡りに備えていた。柔らかな光が全長15センチほどの小さな鳥に当たり、〝紅色の花〟のように枯れ野を彩る。 8、9の両日は、雌雄合わせて5羽ほどの群れが、餌を求めて遊水地一帯を飛び交っていた。餌を食べる様子は愛らしく、小さなくちばしを使って一心不乱に木の実や草の種などをついばんでいた。 アトリ科に属し、雄の羽の色と顔がサルのように赤いことから「紅猿子(ベニマシコ)」と名付けられたとされる。夏羽は赤色がより濃くなる。雌は全体が茶褐色をしている。国内
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目指せトリマーや飼育員 児童が仕事体験 浜松市中央区
浜松市中央区の専門学校ルネサンス・ペット・アカデミーは10日、小学生対象に動物の仕事体験イベントを開いた。主に静岡県西部の児童30人が、トリマーや飼育員の業務を学びながら動物との触れ合いを楽しんだ。 参加者は犬の散髪やしつけを学ぶペットコースと、動物や魚に餌を与える飼育員コースに分かれて体験した。犬の模型の散髪では、教員から「ハサミは親指だけを動かすのがポイント」とアドバイスを受けた。カメレオンやハリネズミなどの動物を抱いたり、犬をしつけたりして、命の大切さを学んだ。 動物愛護に関わる仕事に興味を持つ和田東小3年の大庭聡真君(9)は「モルモットに餌をあげるのは難しかったけど楽しかった」と
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クマ 指定管理鳥獣に 4月にも追加、国が捕獲支援
伊藤信太郎環境相は8日、2023年度に過去最多の人的被害をもたらしたクマについて、今年4月にも、捕獲を国が支援する「指定管理鳥獣」に追加すると表明した。絶滅の危険が高い四国のツキノワグマは除く。同日午前に環境省の専門家検討会が、指定管理鳥獣に追加する対策方針案を決定したことを受けた。 指定管理鳥獣とされれば、都道府県による捕獲などの事業が国の交付金の対象となる。検討会の方針案は、被害防止対策を強化しながらも、過度な個体数減少につながらないように保護の面に関してもバランスを取った内容となった。人とクマの生活圏を分ける「ゾーニング」を徹底、捕獲は生息状況のモニタリング結果を踏まえて対応すること
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推しゴキブリ探そう 50種展示、総選挙も 磐田・竜洋昆虫自然観察公園
磐田市大中瀬の竜洋昆虫自然観察公園で3月31日まで、国内外のゴキブリを紹介する「ゴキブリ展7」が開かれている。 毎年開催している人気の企画展で、今回が7回目。同園で飼育する約120種から担当職員で「ゴキブリスト」と名乗る柳沢静磨さんが選抜した約50種を生体展示している。ダンゴムシのように体を丸める「ヒメマルゴキブリ」や、世界で最も重いとされる「ヨロイモグラゴキブリ」など個性的なゴキブリが並ぶ。世界各地から集めた「ごきぶりホイホイ」やゴキブリの化石を展示するコーナーも設けた。 一押しの一種に投票する「GKB48総選挙」も実施していて、結果は4月中に同園のHPや交流サイト(SNS)で発表する
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アイドルフクロウ「ポポ」天国へ 掛川花鳥園、献花台を設置
掛川花鳥園(掛川市南西郷)の知名度を全国区に押し上げたアフリカオオコノハズクの「ポポ」が1月下旬、老衰で死んだ。20年にわたって愛されたポポをしのび、同園は献花台を設置した。設置後最初の週末になった3日は大勢のファンが訪れ、併設のスケッチブックに「天国でも元気でいてね」「いつまでも大好きです」などとメッセージをつづった。 大勢の来園者が訪れる献花台=掛川市南西郷の掛川花鳥園 同園によると、スタッフが1月23日朝、死んでいるのを確認した。17、18年とされる小型フクロウの寿命を超える20歳だった。同園が開園した2003年に仲間に加わって以降、一度も病気をしたことがないほど健
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カピバラ長風呂対決♨ 伊東の「トリュフ」2位 全国5施設参戦
伊東市の伊豆シャボテン動物公園など全国5施設が参加する「第12回カピバラの長風呂対決」が27日、各地で行われた。代表のカピバラが風呂に入る時間の長さを競うイベントで、同園からは6歳の雌の「トリュフ」が出場。1時間50分49秒で2位だった。 同園のほかに長崎バイオパーク、埼玉県こども動物自然公園、那須どうぶつ王国(栃木)、いしかわ動物園(石川)のカピバラが競った。優勝は2時間53分57秒を記録した長崎の「ドーナツ」(雄、10歳)だった。 トリュフは、園内のほかのカピバラたちと一緒にのんびりと湯に漬かった。湯が出る場所に近い位置に陣取り、見守った来園者を愛くるしい姿で和ませた。
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避難所のペット受け入れ 設営キットで空間づくり体験 富士宮で勉強会
避難所でのペット飼育管理に関する勉強会が27日、富士宮市役所で開かれた。市内の指定避難所に配備しているペットスペース設営キットを使い、飼い主と災害時動物愛護ボランティアリーダー計約40人が、避難者に同行するペットの受け入れ体制構築を体験した。 市は2023年7月、全44の指定避難所にキットを設けた。雨風をしのぐブルーシートや軍手、ごみ袋、名前を識別するための筆記用具などが入っている。 ペットスペースは避難者の居住区域や動線から離れた場所が原則で、主に校庭などの屋外を想定する。市の担当者はサッカーゴールを使った簡易屋根の作り方や、個別空間の仕切り方を伝えた。 避難の受け入れ訓練では受付簿
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新種ゴキブリまた発見、今度は「ダイオウ」と「ヒメルリ」 磐田・竜洋昆虫自然観察公園の柳沢さんら
磐田市大中瀬の竜洋昆虫自然観察公園の柳沢静磨さん(28)が関わる研究チームが24日までに、台湾とマレーシアにそれぞれ分布する新種のゴキブリ2種を発見した。柳沢さんが関わった新種発見は7例目。 見つかったのはゴキブリ属の「ダイオウゴキブリ」とルリゴキブリ属の「ヒメルリゴキブリ」。ダイオウゴキブリは台湾のみに生息し、雄の全長は49~54ミリとゴキブリ属の中で最も大きい。ヒメルリゴキブリはマレーシア・ボルネオ島でのみ確認され、雄の全長が6・5ミリとルリゴキブリ属で最も小さい。いずれも雄の交尾器の形状や体長から他種と区別できるという。 柳沢さんが国立感染症研究所(東京都)などに保管されていた標本
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かわいい名前付けてね♡ 12月誕生のケープペンギン 掛川花鳥園が2月15日まで募集
掛川市南西郷の掛川花鳥園は2月15日まで、2023年12月に生まれたケープペンギンのひなの名前を募集している。 性別は調査中で、今後DNA鑑定をして明らかにする。ひなは両親に当たる20歳の雄のアレックスと12歳の雌のれもんが交代しながら卵を温め続け、12月17日にふ化した。両親がアジをかみ砕いて与えていて、生まれたときは約80グラムだった体重が1・8キロに増えたという。ひなは22日以降に公開する予定。 名前はペンギンプールとショー会場に設置するパネルに示したQRコードから応募できる。3月24日の命名式で発表する。バード統括の北條龍哉さん(43)は「性別にとらわれない名前をつけてほしい。
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犬の呼吸が変? 「逆くしゃみ」の可能性【ペット質問箱】
問 2歳半の雄のポメラニアンを飼っていますが、最近、突然鼻を鳴らしてしばらく変な呼吸をします。窒息しないか心配です。病気でしょうか。 答 犬が突然、息を何度も吸い込みながら、ズーズーと鼻を鳴らす動作のことを「逆くしゃみ」と言います。通常は病気ではありません。 くしゃみは、空気が鼻孔を通して急速に押し出される現象を指しますが、逆くしゃみは、鼻孔から空気を急激かつ連続的に吸い込む発作性の呼吸です。まるでくしゃみを吸引しているかのように見えるため、この名があります。喉の奥の鼻咽頭尾端部と呼ばれる部分の粘膜に刺激が加わることで引き起こされる、しゃっくりと似た反応です。 通常は数秒から長くて1
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ペンギン一日署長がショー 110番の適正利用PR 掛川花鳥園
掛川署は13日、「110番の日」の広報キャンペーンを掛川市南西郷の掛川花鳥園で行った。ケープペンギンに一日警察署長を任命し、ショーや啓発品の配布を通じて適正な通報を呼びかけた。 一日署長を務めたのは雌の「音羽」。飼育員を通じて、鈴木康弘署長から特注のペンギンサイズのたすきをかけられると、来館者と記念撮影に応じた。 ペンギンプールでのショーでは、署員から「交通事故が発生したときは」「免許返納の方法を知りたいときは」などクイズが出され、音羽は飼育員の誘導を受けながら110番するべき状況か○×で示した。署員が持つくす玉のひもを音羽が引くと、「110番」「適正利用」のメッセージが現れ
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日本のクワガタ大集合!! 生態、飼育法も解説 磐田・竜洋昆虫自然観察公園
磐田市大中瀬の竜洋昆虫自然観察公園は28日まで、国内のクワガタムシを紹介する企画「日本のクワガタムシ展」を開いている。 本州や南西諸島に生息するノコギリクワガタやオオクワガタ、ヒラタクワガタなど約20種、亜種も含めると35種ほどを集めた。国内最大のクワガタムシ「ツシマヒラタクワガタ」や体長1センチほどの「チビクワガタ」といった多彩な個体が展示され、訪れた子どもらを楽しませている。冬場の開催にちなみ、朽ち木などに身を隠して冬を越すクワガタムシの生態や飼育方法を解説する展示もある。 担当職員の荒井克也さんは「日本にも、これだけ多くの種類のクワガタムシがいることを知ってほしい」と話した。
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金魚やメダカ2万匹 初競り威勢良く 浜松市の卸売店
浜松市中央区松小池町の観賞魚卸売店「清水金魚」で11日、金魚やニシキゴイ、メダカの初競り市が開かれた。県内外から小売や卸売業者、生産者ら約60人が集まり、約2万匹が取引された。 約2万匹の観賞魚が取引された初競り市=浜松市中央区の清水金魚 会場には「ランチュウ」「オランダ獅子頭」などの金魚、「紅帝」「サファイア」といったメダカ、ニシキゴイ合わせて約200種が、鉢や袋に入れられて並んだ。来場者は体の模様や形、泳ぎ方を見て品定めし、〝番台〟の威勢のよいかけ声とともに入札した。 初日の最高値は、体長40センチを超える黒色の浜松産金魚「ブラックガリバー」で5万円だった。 清水
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日本平動物園 ローラースライダーとオートチェア、2月1日再開
静岡市立日本平動物園(駿河区池田)は10日、2022年9月の台風15号で被害を受けて休止していた園内の展望広場に向かうオートチェアとローラースライダーの利用を2月1日から再開すると発表した。展望広場の利用も再開する。 同園によると、オートチェアは高さ約50メートルの展望広場に向かうための乗り物で、ローラースライダーは広場の山腹斜面に長さ390メートルに渡って設置されていた。 台風15号の影響で広場の斜面中腹が崩落し、スライダーの土台などが破損したが、復旧工事がこのほど完了した。徒歩で展望広場に向かう山道も開放する。担当者は「来園者に20年以上親しまれてきた施設で、再開時期に関する問い合わ
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ウミガメも七草 下田海中水族館 家族連れが餌やり体験
七草がゆの風習にちなみ下田市の下田海中水族館は7日、来館者がウミガメに七草を与えるイベントを同館で開いた。家族連れらが無病息災を願ってカメと触れ合った。 年始の恒例行事で、通常の餌やり体験用のキャベツに代えて七草のスズシロ(ダイコン)を用意した。同館入り口の水槽を訪れた来館者がトングを使ってスズシロを与えようとすると、カメたちはスルスルと接近。海面から顔を出し、勢いよくスズシロを頬張った。同館によると、普段はアジやイカを食べているという。 家族で千葉県松戸市から来訪した会社員及川祐希さん(39)は「長生きのカメにあやかって一家全員が元気に過ごしたい」と願いを込めた。
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愛犬と一緒に水族館 沼津のシーパラダイス 3月8日まで、ケージなく入場可
沼津市の伊豆・三津シーパラダイスは2024年3月8日まで、犬と一緒に園内を楽しめる「みとしーわんわん水族館」を開催している。犬は入場無料。 期間中は犬種に限らず犬をケージなどに入れる必要がなく、リードをつなげた状態で入場できる。一部エリアを除き、一緒に展示物やショーを楽しむことができる。 愛犬のゴールデンレトリバーを連れて浜松市東区から来園した森田敦さんは「犬も動物に興味を示して楽しそうだった。犬を飼う人にとっては、とても良いイベント」と話した。
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迷子のインコ、あなたのおうちは? 磐田署保管 カラフルな羽毛特徴
磐田市平間で、珍しいインコの落とし物があった。色鮮やかな羽毛をまとっている特徴などから、磐田署は「ヒインコ」とみて飼い主を探している。 青や黄、緑色などカラフルな羽毛で、全長20センチほど。同署によると、19日午後2時半ごろ、同市平間で「インコが(オフィスに)飛び込んできた」と会社関係者が竜洋交番に届け出た。同署が掛川花鳥園に問い合わせたところ、ヒインコであれば生体価格は40万~60万円にもなるという。 問い合わせは同署会計課〈電0538(37)0110〉へ。
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「ディスクドッグ」キャッチ鮮やか 愛犬への理解深め一体感 磐田で大会
飼い主と愛犬が共に体を動かす「ドッグスポーツ」。さまざまな競技や種目があり、愛犬との関係を深めるアクティビティーとして人気が高い。磐田市で11月に開かれた「ディスクドッグ」の大会を訪ね、飼い主が投げる専用のディスク(円盤)を犬がキャッチする息の合った妙技に触れた。 (左)飼い主がディスクを投げ、犬がキャッチする「ディスクドッグ」。愛犬との相互理解が深まるという(右)ジャンプして見事にディスクをキャッチ=磐田市の天竜川河川敷運動公園 磐田市の天竜川河川敷にあるグラウンドの一角。「あと20秒-」。進行のアナウンスと軽快な音楽が響く中、グラウンドに設けられたコートの端から飼い主がディスクを
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老犬の食事の注意点は? 栄養バランスと楽しさを重視【ペット質問箱】
問 15歳になる柴犬が最近ドライフードを嫌がります。今後の食事をどうしていけばいいでしょうか。 答 老犬は若い頃と比べて消化能力や食欲が低下し、栄養素の吸収や代謝も悪くなります。そのため、健康状態や体質に合わせて栄養素をバランス良く摂取できるように工夫する必要があります。 具体的には、タンパク質や食物繊維などが不足しがちなので、食材は肉や魚、卵、チーズなどの動物性タンパク質を中心に、キャベツやカボチャなどの野菜で食物繊維を補います。高齢になると歯や歯茎が弱くなり、食べ物を飲み込む力が落ちるので、スープやペースト状にして水分量を多くしつつ、食材を細かく切ったり、ゆでたり、煮たりして柔らか
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レッサーパンダ「縞縞(ガオガオ)」お引っ越し 日本平→豊橋 19日からお別れメッセージ募集
静岡市駿河区の日本平動物園はこのほど、雄のレッサーパンダ「縞縞[ガオガオ]」(8歳)が来年1月9日に愛知県豊橋市の豊橋総合動植物公園に“引っ越し”すると発表した。同園からは縞縞の弟のレッサーパンダ「守守[ショウショウ]」(6歳)が来園する。日本平動物園は12月19日から1月8日まで、園内にメッセージボードを設置し、縞縞への「お別れの言葉」の募集と掲示を行う。 2匹はいずれも北海道旭川市の旭山動物園生まれ。縞縞は2017年12月に日本平動物園に来園した。好き嫌いはなく食欲旺盛で、竹を食べる量は同園ナンバーワンの食いしん坊。りりしい顔つきに似合わず、繊細で優しい性格だと
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カピバラ親子 ゆず湯でゆったり♨ 伊豆シャボテン公園、1月5日まで
伊東市富戸の伊豆シャボテン動物公園で16日、冬至(22日)に合わせた「カピバラのゆず湯」のイベントが始まった。爽やかなユズの香りが漂う風呂でカピバラの親子がゆったりと過ごし、来園者を癒やしている。 湯船に約15キロの地元産ユズを浮かべた。湯がたまるにつれてカピバラが続々と集まり、気持ちよさそうに湯に漬かった。詰めかけた大勢の来園者が、目を細めてくつろぐ姿を盛んに写真に収めた。 ゆず湯の催しは1996年から続けられていて、今季は来年1月5日まで実施する。カピバラが入浴する姿を楽しめる露天風呂イベントは4月7日まで。
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ようこそクルミ! 雌のキリン一般公開 伊豆アニマルキングダム
東伊豆町の伊豆アニマルキングダムで30日、雌のキリン「クルミ」の一般公開が始まった。雄のイブオ(13)の〝お嫁さん候補〟。早速餌を元気良くほおばる姿を見せた。 クルミは茨城・日立市かみね動物園で2020年9月に生まれ、今月2日にアニマルキングダムに搬入された。高さ約3・7メートル。 飼育員の緑川大河さん(26)によると、「驚くほど人なつっこい」という。キリンは本来神経質だが、人への警戒心が薄く飼育員を見つけると駆け寄ってくるそう。緑川さんは「幼い現在の姿をぜひ見に来てほしい」と呼びかけている。 同園ではクルミとイブオのほか、イブオの母ナオコ(21)と雌イロハ(7)を飼育している。雌は
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ペンギン 新プール完成祝う 掛川花鳥園
掛川市南西郷の掛川花鳥園は23日、リニューアルしたペンギン飼育エリアの一般公開を開始した。側面3カ所に設置したアクリル窓から水中を泳ぐ姿を観察できるのが特徴。プールで記念セレモニーを開き、ペンギンがくす玉を割って完成を祝った。 大勢の来場者が式典を見守り、くす玉が割れると大きな拍手が湧いた。餌やりのイベントでは親子連れが長い列を作った。担当者によると、好奇心旺盛で泳ぎ続けるペンギンがいる一方、警戒して水に入るのを嫌がる個体もいるという。 飼育エリアの総面積は約140平方メートルで、水中部分は約70平方メートル。改装前と比べて3倍の広さになった。ケープペンギン27羽を飼育する。最高齢は雌の
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迫力!鷹匠の妙技 間近に 藤枝、実演イベント
藤枝市の蓮華寺池公園で23日、タカ狩りの作法などを実演するイベント「家康公 田中御鷹野(おたかの)」が開かれた。大勢の来場者は駿府鷹狩協会の鷹匠(たかじょう)が繰り出す迫力あるタカ狩りの妙技を堪能した。 2人の鷹匠の間をタカが行き来する「ふりかえ」や疑似餌に向かって飛び込んでいくといった技を披露した。北村正平市長も協会会員の指導を受けながら、ふりかえに挑戦。腕に乗せたタカは合図を受けて放たれると、正面の鷹匠に向かってまっしぐらに飛んでいった。 同協会の粟野誠之相談役と環境民俗学者の八木洋行さんが、徳川家康とタカ狩りの関わり合いなどについて解説した。
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脱力♨カピバラ、来場者癒やす 伊豆シャボテン公園「元祖露天風呂」4月まで【動画あり】
伊東市の伊豆シャボテン動物公園で18日、同園発祥のイベント「元祖カピバラの露天風呂」が始まった。カピバラの親子が湯船の中で目を細めてゆったりとくつろぎ、脱力した姿が来場者を癒やしている。 開始に先立って風呂開きを行い、カピバラが草をつなげた〝テープ〟をカットした。カピバラの和名「オニテンジクネズミ」にちなみ、地元産のオニユズを湯に浮かべた。 夏以降に生まれた子どもたちにとっては露天風呂デビュー。来場者は気持ちよさそうに入浴を楽しむカピバラたちを盛んに写真に収めた。 イベントは1982年の冬に飼育スタッフが湯で施設を掃除中、湯だまりでくつろぐカピバラに気付いて企画された。開催は来年4月7
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冬の使者「オオハクチョウ」華麗に舞う 静岡市葵区の麻機遊水地
11月上旬の冷え込んだ早朝、まだ暗い池の水面に数羽の大きな白い鳥が浮かぶ。静岡市葵区の麻機遊水地に今年も冬の使者「オオハクチョウ」が飛来した。 13日は3羽が、色づき始めた草木が色鮮やかに反射する水面を優雅に漂い、時折、藻や草をついばんでいた。朝日が池に差し込み始める午前7時半ごろ、2羽が「コォー、コォー」と数回鳴いて羽ばたきを始め、空に向かって華麗に飛び立った。 カモ科のオオハクチョウは体長140センチほどで、体重は約10キロに達する。シベリアなどで繁殖し、日本各地の湖沼や河口などに越冬のため飛来する。 (写真部・二神亨)
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アカエイなのに”シロエイ”? 貴重な白化個体人気 浜名湖の「ウォット」で展示
浜松市西区の浜名湖体験学習施設「ウォット」で、珍しいアカエイの白化個体が展示され、来館者の注目を集めている。 9月上旬に浜名漁協の漁師が浜名湖で捕獲し、同施設に提供した。全長約30センチ、横幅約15センチで、まだ子ども。同施設によると、通常のアカエイは背中側が褐色、腹側は白地に黄色の縁取りがある体色をしているが、このエイは遺伝子の突然変異で全身が白くなったとみられる。12月10日まで開催中の「毒のいきもの展」の水槽で公開している。 アカエイなのに「シロエイ」などと面白がる人もいて、飼育員の堀江侑美さん(25)は「真っ白でかわいらしい見た目をしている。通常のアカエイと一緒に展示しているので
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猫にアロマは良くないの? 精油で中毒起こす可能性高く【ペット質問箱】
問 猫にアロマは良くないと聞きましたが、本当ですか? 答 猫の場合、植物由来のアロマオイル(精油)が有毒であることがはっきりしています。猫のいるご家庭では、できれば精油の使用は避けた方がよいでしょう。 猫によって感受性は異なるため、体内に取り込んでも中毒を起こす量は一定ではありませんが、多くの精油が危険と考えられています。その理由は、猫が肉食動物であるためともいわれています。猫は体内に植物を消化分解する酵素を持っておらず、精油に含まれるアルコール類も代謝分解できないことから、精油の成分に過剰に反応してしまうのです。 精油の香り成分は極小の化学物質の粒で、この粒は通常、鼻の粘膜から体
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保護犬譲渡、浜松市天竜区に拠点 東京のNPO「飼育の選択肢に」
NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(東京都)が3日、保護犬譲渡施設「浜松譲渡センター」を浜松市天竜区二俣町に開設した。最大30匹を飼育できる環境を整え、譲渡希望者とのマッチングを進める。 天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅から徒歩約2分の地点に立地し、犬と触れ合える室内ドッグランがある。保護犬は専門スタッフが世話し、特徴や性格を把握した上で希望者に紹介していく。 同NPOが、殺処分になる犬をゼロにすることを目指して展開する活動「ピースワンコ・ジャパン」の一環。これまでに約3900匹の譲渡実績があるが、中部地方には拠点がなかった。担当者は「犬を飼うことを検討する中で、保護犬を選択肢に入れてもらうき
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「毒のいきもの」集合 浜松・ウォット×磐田・竜洋昆虫自然観察公園が合同企画
浜松市西区舞阪町の浜名湖体験学習施設「ウォット」と磐田市大中瀬の市竜洋昆虫自然観察公園で12月10日まで、2施設合同特別企画「毒のいきもの展」が開かれている。 ウォットでは、背びれや胸びれのとげに毒を持つゴンズイ、皮膚や内臓にテトロドトキシンと呼ばれる毒があるフグの仲間など、浜名湖に生息する30種以上の水生生物を展示している。解説板を見ながら空欄を埋めるクイズラリーも実施していて、生態や毒の種類を学ぶことができる。 竜洋昆虫自然観察公園では、世界最大級のオオムカデをはじめ、毒を持つクモやハチ、カエルといった計約20種を集めた。芽に毒があるジャガイモが回転する台座に乗せられた展示など、ユニ
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湖西の工場で除草担当 “働くヤギさん”来校 岡崎小、社員が活躍紹介
湖西市の岡崎小に1日、トヨタ自動車の子会社プライムアースEVエナジー(PEVE、同市)の工場で除草作業を担うヤギ4匹が来校した。3年生の児童約120人が社会科の環境学習の一環で同社の取り組みを学び、実際にヤギと触れ合いながら生態について説明を受けた。 PEVEの社員が車載用蓄電池を生産する同社工場の特徴を説明し、二酸化炭素(CO2)を排出する機械を使わずに除草ができるヤギの活躍を紹介した。子どもたちはヤギが1日に約8キロの草を食べることや、工場で働く社員の間で人気者になっていることなどを学ぶと、運動場に出て餌やりを行った。藤浪羽桜さん(8)は「ヤギが工場で働いているなんてすごい」と驚きを語
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ニャンと!NYでちゅ~るCM いなば食品 「全米ネコの日」合わせ
静岡市清水区由比北田のいなば食品は11月5日までの2週間、米ニューヨークの繁華街タイムズスクエアにあるナスダック(NASDAQ)ビルでコマーシャル動画(30秒)を放映している。 10月29日の「全米ネコの日」を記念した取り組み。北米で販売するネコ用おやつの「Churu(日本名CIAOちゅ~る)」のコマーシャルを流している。1日当たりの放映は180回。 同社は「広告を放映するビルはタイムズスクエアでも象徴的で、注目度の高いビジョン広告を流せる」とする。年末年始にもNASDAQビルでの広告を予定しているという。
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街中でワシミミズク 通行人が発見、飼い主の元へ 焼津市栄町
21日午前9時20分ごろ、焼津市栄町の植栽にフクロウ科のワシミミズク1羽が隠れているのを通行人が発見し、焼津署に通報した。同署によると、ペットとして飼われていたところを逃げ出したとみられる。夕方に飼い主が判明して返還された。 ワシミミズクは体長約60センチ。オレンジ色の識別用クローズドリングとアンクレット、緑色のストラップ「ジェス」を付けていたという。
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富士山周辺から? 河津町にツキノワグマ 伊豆半島は生息区域外なのに...町民驚き
河津町梨本の山中で20日、ツキノワグマが見つかった。静岡県賀茂農林事務所などによると、シカ向けのわなにかかった目的外の捕獲だったため、周辺に放獣したという。本来の生息域である伊豆半島の外からは離れていて、町民からは驚く声が上がった。 同事務所などによると、20日午前、ニホンジカ用のくくりわなにかかっている1頭が発見された。体長約120センチで雄とみられる。現場は町北部の伊豆市との市町境に近い国有林内。 連絡を受けて対処した同町の動物園「iZoo(イズー)」飼育員の渡部那智さん(27)によると、暴れている様子はなく麻酔をかけると落ち着き、山に帰ったという。渡部さんは「発見場所は山奥でえさ
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魚のハロウィーン人気 下田海中水族館 〝カボチャ〟ダイバーが餌付け
下田市の下田海中水族館で、ハロウィーン仕様の餌付けショーが人気を集めている。施設内の水族船「アクアドームペリー号」の大水槽で、カボチャを模した衣装のダイバーに魚たちが群がっている。 31日まで、ショーの時間にダイバーが餌やりを披露している。餌のオキアミを取り出すと、〝カボチャ〟はあっという間に魚たちから取り囲まれて姿が隠れるほどに。アジを与えられたエイが丸のみする様子には、来場者は驚きの声を上げた。 10年以上続いている恒例行事という。飼育員の浅川諭美さん(46)は「イベントを魚に興味を持ってもらうきっかけにしたい」と話した。 ショーは午前10時35分から約15分間。最終日の31日は
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レッサーパンダの赤ちゃん 10月24日から一般公開 名前も募集 静岡市立日本平動物園
静岡市立日本平動物園(駿河区池田)は7月に生まれたレッサーパンダの赤ちゃんの一般公開を24日から始める。併せて、赤ちゃんの名前を同日から11月26日まで募集する。 雌の赤ちゃんで、7月9日、雄の和(4)と雌のニコ(6)の間に生まれた。ニコの母乳を飲んで順調に育ち、生まれたときに225グラムだった体重は2・3キロに増えた。茶っぽい毛色や尻尾のしましま模様も大人と変わらなくなり、予定より1週間ほど早く公開を決めた。 同園によると、怖がりな性格で、飼育員の動作や、動かした竹を見ては鳴き声を上げて威嚇するという。一方で好奇心旺盛な一面もあり、飼育員に近づき興味深そうに見つめる様子もみられる。
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メダカ新種完成へあと一歩 沼津の高校生ブリーダー、改良重ね幻想的な模様に
30品種約5000匹のメダカを飼育販売する「高校生ブリーダー」の山口奏汰さん(17)=沼津市=が新種作りに挑戦している。淡いオレンジと黒の体色に青色のラメが輝く幻想的な模様の品種の完成にあと一歩だ。 理想の色や形の新種を追い求めて、試行錯誤しながら交配させてきた。山口さんが新種として固定化しようとしている改良メダカは、赤、白、黒色の色合いが美しい「備中三色」と、黒色の点々模様と全身に広がるラメが特徴の「白ブチサファイア」を種親にした組み合わせ。10月上旬の時点で2世代目まで同じ模様をつないできた。あと2、3世代の繁殖を成功させて、新種に命名したいとしている。 高校進学と同時にメダカを本
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旅するチョウ 今年も掛川各地へ アサギマダラ 飛来本格化
掛川市山間部の各地で、旅をするチョウとして知られるアサギマダラの飛来が本格化している。粟ケ岳西麓にある同市初馬の西山地区では、地区出身の中山敏治さん(71)=同市上西郷=が中心になって整備を続ける広場「西山桜の郷」に群舞し、住民を楽しませている。 中山さんは2021年秋、広場の約120平方メートルにアサギマダラが好むフジバカマを植栽した。今シーズンの初確認は、昨年より1週間早い10月5日。「暑いと日陰に隠れてしまう。気温が低い午前中が狙い目で、日に日に数が増えている」と話す。 同市倉真の交流施設「こんにゃく亭」や温泉旅館「真砂館」でも優雅に舞う姿が見られる。生態に詳しい地元カメラマン佐藤
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怪物?ピラニアで悪霊追い払え 下田海中水族館 ハロウィーン演出
下田市の下田海中水族館で、ハロウィーンにちなんだ展示が31日まで行われている。水槽内にピラニアが泳いでいて、同館は「怪物を連想させるピラニアで悪霊を追い払おう」としている。 展示されているのは「ピラニア・ナッテリー」。南米・アマゾン川の河口や湖に生息していて、観賞魚としても扱われている。群れを形成し、ヘビやワニ、魚など自らより大きな獲物を弱っているタイミングで襲うという。特徴的な顔つきも相まっておどろおどろしい印象を受けるが、「基本的には臆病なので人間を襲うことはめったにない」(同館)のだそう。
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フクロウ手のせ 飛んで来る姿に驚き 富士花鳥園でハロウィーン企画
富士宮市根原の富士花鳥園は15日、フクロウとタカを手に乗せる体験イベントを開いた。参加者は自分の元に勢いよく飛んで来る鳥たちに驚いた。 参加者は、3歳のメンフクロウ「あんず」から5メートルほど離れた場所で手を構え、名前を呼んだ。翼を大きく広げて滑空する姿にたじろぐ人の姿も見られた。富士市から来た池田真奈さん(13)と石丸琴未さん(13)は「間近で見ると羽がきれいだった」と笑顔で話した。 イベントは同園のハロウィーン企画として29日までの土、日曜に実施している。午前はメンフクロウ、午後はハリスホークを手に乗せられる。各回定員10人で事前予約制。空きがあれば当日も受け付ける。
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愛犬と一緒に自然体感【しずおかアウトドアファン】
愛犬と一緒にアウトドアのアクティビティーやキャンプに挑戦してみたい―。そんな飼い主の要望に応える体験や施設が静岡県内にも数多くある。9月、各地を訪ねて魅力や愛犬と快適に過ごすこつなどを聞いた。ドッグSUP 湖上で風と水感じる 広々とした湖面を大小さまざまな犬を乗せたスタンドアップパドルボード(SUP[サップ])が進んでいく。9月上旬、浜松市北区三ケ日町都筑の浜名湖畔で開かれた「浜名湖DOGSUP体験ツアー」。東京都の企業COREZON[コアゾン]が企画したイベントだ。参加者はパドルの扱い方や犬が安心できる乗せ方、落水時の対応などについて説明を受け、人と犬がそれぞれライフジャケットを着用して
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ペットとアウトドア楽しむ 浜松で屋外イベント 10月1日まで開催
ペットと一緒にアウトドアを楽しむ国内最大規模のイベント「アニマルピックフェスタin浜名湖」(日本アニマルピック委員会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が30日、浜松市西区の浜名湖ガーデンパークで開幕した。ペット向けの人気アクティビティー体験やアウトドア用品の販売など多彩な催しが行われ、静岡県内外のペット愛好者でにぎわっている。10月1日まで。 バランスボールを使って愛犬の筋力や柔軟性を高めるドッグフィットネスや、水上のボードに愛犬と一緒に乗るドッグサップの体験会が行われた。ペット用品メーカーも出店し、フードや洋服、健康器具などを販売した。プロカメラマンによる撮影会、マッサージのブースも設けて
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静岡市街地でサルの目撃相次ぐ 市は注意喚起「餌を与えないで」
28日午前、静岡市葵区の市街地でサルの目撃情報が相次いだ。午前10時15分ごろ、JR静岡駅から北西へ約3キロに位置する同区井宮町の静岡井宮郵便局付近で、同11時半ごろには同郵便局から西へ約600メートル離れた同区辰起町付近の安倍川土手で「サルを見た」との情報が市に寄せられた。市によると、目撃されたサルはいずれも1匹で、同じ個体とみられる。 同郵便局付近でサルを目撃した主婦(39)は道路の中央を走ったり、街路樹や電柱、屋根に登ったりする様子を目にしたという。「結構大きかった。この辺りでサルを見るのは初めて。お年寄りの家も多く、通学路もあるので心配」と話した。 市中山間地振興課によると、サル
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「大好きだよ」ペット冥福祈る 静岡市葵区で慰霊祭 4年ぶり市民参列
静岡市と市獣医師会は24日、ペットの霊を慰める動物慰霊祭を静岡市葵区の市民文化会館で開いた。参列者が家族の一員のペットに黙とうをささげ、花を手向けた。 動物愛護週間(20~26日)行事の一環で市民ら約250人が参加した。新型コロナウイルス禍の間は規模を縮小したため、市民の参列は4年ぶり。登壇した代表者らは楽しかった思い出を振り返り、「一緒に過ごした時間の中で多くのことを学んだ。大好きだよ」とペットに感謝を伝えた。 同区の市動物指導センターにある慰霊碑に寄せられた、ペットに向けたメッセージも読み上げられた。
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天然記念物のカメ「2世」 河津イズーが繁殖に成功
河津町の動物園「iZoo(イズー)」は23日、国指定天然記念物のリュウキュウヤマガメの「2世」繁殖に成功したと発表した。かつて同園でふ化した同種のカメによる産卵が実を結び、人間の手によるリュウキュウヤマガメの2世誕生は国内初としている。 同園では2016年10月、国内の動物園では沖縄こどもの国、横浜市立野毛山動物園に次ぐ3例目として、野生由来のリュウキュウヤマガメの雄と雌による繁殖に成功。このときに生まれた雌が産んだ卵が、20日にふ化したという。 生まれた1匹は甲長3センチ、体重4グラムで性別は不明。同園によると、リュウキュウヤマガメは沖縄県のみに分布する陸生種で、白輪剛史園長(54)は
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動物がすみやすい環境作りを 富士サファリパークで慰霊祭
死んだ動物たちへの慰霊と愛護精神の普及を願う秋の恒例行事「動物慰霊祭」が22日、裾野市の富士サファリパークで営まれた。 同園の職員ら27人が参列し、八王子神社(御殿場市)の宮司伊藤隆彦さんを招いて祭儀を行った。ウサギ、モルモット、ハリネズミ、イヌもスタッフに抱えられながら神事を見守った。 飼育部を代表して日紫喜美快さんが「今以上に自然を大切にして、動物のすみやすい環境作りをしていく」と弔辞を述べた。
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犬に利き足はある? 右利きが多め、両利きも【ペットの質問箱】
問 人は大抵右利きですが、犬にも利き足があるのでしょうか。人の場合、左利きは女性より男性に多いそうですが、犬ではどうですか。 答 犬にも利き足があることが分かっています。ただ人と違い、その時々で利き足が変わる両利きの犬もたくさんいます。犬の利き足の傾向は、全体では右利き41%、左利き32%、両利き27%というデータがあります。性別差については、雄の56.1%、雌の60.7%が右利きとの報告があります。 右利きの犬が多いのは、脊椎動物では左脳が右半身を制御しているためと考えられています。「餌を食べるなど日常動作の指示は左脳の担当なので、右前足を使っていると考えるのが妥当」と分析されます。
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掛川花鳥園 ポポと羽ばたいた20年 初代アイドルフクロウ “変身技”全国からファン
掛川市南西郷の掛川花鳥園が20日、開園20年を迎える。2003年に開園し、全国から年間30万人以上が来園する人気テーマパークに成長した。その立役者となった1羽が、アフリカオオコノハズクの「ポポ」。草創期から人気を集め、園の知名度を全国区に押し上げた。19歳になった今は展示の場から退き、バックヤードから園の盛況ぶりを静かに見守る。 ポポは03年に入園し、来場者の腕に乗るイベントに多く出演してきた。体を細くしたり羽を広げて大きくしたりして“変身”する姿がテレビ番組に取り上げられ一躍有名になった。ポポを見るために毎月、都内から通うファンもいたという。 ポポとバディを組み
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長寿ポニーお祝い 敬老の日にケーキ贈る 富士宮・まかいの牧場
敬老の日の18日、富士宮市内野のまかいの牧場は人間の年齢に換算すると80歳以上のポニー2頭にケーキをプレゼントして、来園者と長寿を祝った。 推定27歳(人間換算で約85歳)のメスの「モモ」と、推定25歳(同約80歳)のオスの「トキオ」が祝福を受けた。2頭は園の出入口近くで来園者を出迎える役を任され、おっとりとした性格で人が触れ合いやすいことから、大人から子どもまで人気が高い。 ちゃんちゃんこを身にまとった2頭が登場すると、触れ合いコーナーを囲んだ観客から拍手が起こった。ニンジンを生地に練り込み好物のヤマボウシの実をトッピングしたスタッフ特製ケーキが差し出されたが、事前に観客からおやつをも
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ペットの感染症 他県と情報共有、届け出制度ない現状に対策 人にうつるケースも
マダニの媒介で感染し、人の致死率が25%を超えるとされる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)。静岡県は西日本から広がってきた感染地域の東端に当たる注目エリアで、本年度も感染者が出ている。ペットなど動物から人にうつる人獣共通感染症だが、動物に関しては公的な届け出の制度がないため、県獣医師会静岡支部が他県の組織と連携し、動物の感染情報の共有に乗り出した。 同支部は7月から「獣医療ネットワーク」として、動物の感染情報の集約を静岡市内で始めた。対象の動物はイヌとネコ、感染症はSFTSを含む20種類で、獣医師は自院の郵便番号とともにシステムに入力する。東京農工大感染症未来疫学研究センター長の水谷哲也
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ジャガー「小春」 大阪に“引っ越し” 10月7日に静岡市・日本平動物園でお別れイベント
静岡市駿河区の日本平動物園は12日、同園で生まれた双子のジャガーの姉「小春」が10月16日に大阪市の天王寺動物園に“引っ越し”すると発表した。10月7日に日本平動物園でお別れイベントを開く。 イベントでは二つの企画を用意。午前10時からは飼育場のプールで小春が魚を食べる様子を観察できる。午後1時40分からは当日の抽選で選ばれた来園者15組を、小春の生まれたバックヤードの巣箱に案内する。このほか10月15日まで、小春の成長を振り返る写真も展示している。 小春は2021年11月に同園で生まれた。臆病な一面があるが、名前を呼ぶと寝転ぶなど慣れてくると愛くるしいしぐさを見
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「キラキラ!」「青い!」昆虫の生態解説 バードピア浜北に写真パネル100点
浜松市浜北区の県立森林公園バードピア浜北で11月27日まで、公園内の昆虫を紹介する企画展「静岡県立森林公園のすごい展」が開かれている。水曜休館。 「すごくキラキラ!」のコーナーではタマムシなど光沢のある昆虫を、「すごくあお!」ではルリモンハナバチといった青いハチやチョウを取り上げるなど、昆虫の特徴ごとにまとめた写真パネル約100点を展示している。クワガタやホタルの昆虫標本約60点やコオロギの鳴き声を楽しめる生態展示もあり、人気を集めている。 企画した公園自然解説員の瀬下亜希さんによると、公園内には1500種以上の昆虫が生息する。瀬下さんは「じっくりと観察すると面白い生態を持った生き物がた
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アカウミガメの産卵減少 御前崎 80年代「混獲」の受難世代 【ニュースを追う】
絶滅危惧種アカウミガメの産卵数が多いことで全国的に有名な御前崎市で、親亀の上陸産卵数が減少している。全盛期だった1985年ごろは旧御前崎町だけで年間約250回の産卵があったが、直近5年間は旧浜岡町分を加えた市域全体でも産卵が年間80回を下回っている。専門家は主な原因として、漁業の際に意図せずにアカウミガメを捕獲してしまう混獲被害を挙げる。地元では砂浜に産み落とされた卵を採取し、安全な場所でふ化させる保護活動を続けているが、近年は卵を移植することへの生態系への悪影響も指摘されている。 回遊中、漁の網に掛かる被害 成熟迎えるはずが個体数少なく アカウミガメは産卵時、砂浜に深さ約50センチの穴
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ニャンと井戸からネコの声…4時間半の救出劇 掛川・高天神城跡
22日午前10時半ごろ、掛川市に「高天神城跡の井戸から猫の声がする」と観光客から連絡があった。市職員が井戸端からバケツをつるすなどして救出を試みたがうまくいかず、連絡から約4時間半後、駆け付けた南消防署の隊員が助け出した。 猫が落ちたのは深さ約13メートルの「かな井戸」。猫が暴れて救出は難航したが、消防署員2人が慎重に井戸に入って確保した。途中、井戸の中にヘビがいることも分かり緊張が走ったが猫をケージに入れ、ロープで引き上げることに成功した。猫は雄で、目立ったけがはないとみられる。 現場の消防署員や市職員は救出後の猫の元気な鳴き声を聞いて安堵(あんど)の表情を浮かべた。佐藤鐘之消防司令補
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レッサーパンダの赤ちゃん誕生 静岡・日本平動物園 11月ごろ公開予定
静岡市立日本平動物園は22日、レッサーパンダの赤ちゃんが2年ぶりに誕生したと発表した。現在生後約40日で、順調に成育すれば11月ごろ一般公開する予定。 雌のニコ(6)と雄の和=かず=(4)の間に7月9日に雌の双子が生まれた。1頭は7月25日に肺炎のため死んだが、もう1頭はニコの授乳で体重が順調に増え、状態が安定してきたことから誕生を公表した。 同園は7月18日に撮影した生後9日時点の写真を公開した。この時は体重225グラム、大きさ(頭から胴体までの長さ)21センチ。白っぽい毛と灰色っぽい毛に覆われ、愛らしい表情で気持ちよさそうに眠っている。同園によると、生後2カ月くらいで徐々に大人と同じ
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“海の宝石”ウミウシ輝く 夏の浜名湖 多様な生態系育む【TRY!ANGLE】
鮮やかな外見から“海の宝石”と呼ばれるウミウシたちが次々と姿を見せる-。浜名湖は100種以上のウミウシが観察できる日本有数の生息域。多様な生態系を育む同湖の水中を切り取った。 7月下旬、浜松市西区のダイビングショップ「ザ・ダイブス」の案内で、湖西市側の沿岸から潜水した。水深3~7メートルほどの浅場で約1時間、生き物を探すと、背面の紫色の斑紋が特徴のシラライロウミウシや体の外周に黄とオレンジの色帯があるミツイラメリウミウシなど彩り豊かなウミウシ10匹ほどを発見。メバルやコケギンポ、ハゼなどの魚たちが優雅に泳ぐ姿も見られた。 同月、西区で児童らが参加したのは海草のアマ
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どうなる!?出世魚 家康ちなみ特別展 浜松「ウォット」
浜松市西区の浜名湖体験学習施設「ウォット」で9月3日まで、大河ドラマ「どうする家康」にちなんだ特別展示「どうなる!?出世展」が開かれている。 徳川家康から連想された出世、武士、歴史をテーマに浜名湖に生息する水生生物約35種を公開している。出世魚のコーナーでは成長するにつれて名前の変わるスズキやクロダイ、ボラを展示している。太刀のようなインドアカタチやかぶとに姿が似ているカブトクラゲなど、武士を連想させる生き物を集めた「武将水槽」。家康が好んだとされる天ぷらをキーワードにした魚のコーナーも来館者の人気を集めている。 企画を担当した飼育主任の工藤隆馬さんは「普段はあまり注目されないマイナーな
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かわいさ♡全開 バイソン赤ちゃん公開、シマリス新施設も 富士サファリパーク
バイソン 赤ちゃん公開 裾野市の富士サファリパークでこのほど、アメリカバイソンの赤ちゃん2頭の一般公開が始まった。 2頭はいずれも雄で7月31日と今月1日に生まれた。母親の乳を飲んだり、体を寄せ合ったりして愛らしい姿を見せている。 広報担当の藤野真希さんは「およそ半年くらいで体毛の色が成獣っぽくなる。まだ赤茶色でかわいらしい様子を見て楽しんでほしい」と話した。 シマリス新施設を開設 裾野市の富士サファリパークはこのほど、新施設「リスの森」を開設した。すばしっこく動き回るかわいらしいシマリスが来園者を楽しませている。 施設内の「ふれあいゾーン・どうぶつ村」の一角に敷地面積約90
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SFTSってどんな病気? 人へも感染可能性、マダニ対策を【ペットの質問箱】
問 先日、犬とキャンプをした時、犬の背中にダニが付いていたのですぐ取り除きました。かかりつけの先生に話すと「マダニからSFTSウイルスに感染することもあるから気を付けて」と言われました。SFTSとはどんな病気ですか。 答 SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、SFTSウイルスによる人獣共通感染症です。主にマダニが吸血することで感染し、感染した動物や患者の血液、体液に触れることで動物から人、または人から人へもうつります。県内でも2020年以降、人と犬猫で計10例以上の感染例が報告されています。 潜伏期は6~14日で、人も動物も発熱や嘔吐[おうと]、下痢などが主な症状です。人では他に頭
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“白ワニ”名付け親になって 東伊豆熱川バナナワニ園 7月デビューの2匹
東伊豆町の熱川バナナワニ園は、7月から公開している“白いワニ”2匹の名前を募集している。2匹は早くも人気者になっていて、同園は来園者に一層親しんでもらいたい考え。 2匹はいずれも雌で全長約170センチ、体重約15キロ。推定17歳で、タイの養殖場で生まれた。輸入した国内の愛好家から同園が寄贈を受けた。これまで累計1000匹ほどのワニを飼育してきた同園でも、白ワニの飼育は2016年以来。イリエワニの突然変異種という。 来園者を対象に募集していて、園内の応募箱に投函(とうかん)する。職員が最終選考し、採用者には熱川温泉の宿泊補助券(3万円分)などを贈る。神山浩子副園長(
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焼津カツオのドッグフード 長期保存可能、塩分も配慮 老舗なまり節店が第2弾
焼津市城之腰の老舗カツオのなまり節専門店「川直」が焼津港で水揚げしたカツオを使ったドッグフードを開発した。犬の健康に配慮し、塩分が比較的少ないとされる一本釣りのカツオを使用。レトルト加工を採用することで、商品を長持ちさせることに成功した。企業プロジェクトの応援購入サービスサイト「マクアケ」で30日まで先行販売している。 商品名は「わんこのかつおくん」。昨年秋にキャットフード「ねこのかつおくん」を販売したところ、ユーザーからドッグフード開発の要望が多数寄せられたため、第2弾投入に踏み切った。 「わんこ」では塩分に敏感なペットユーザーの要望に応え、材料を「ねこ」で使っていた巻き網で取ったカツ
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ワンちゃんもクールダウン 水遊びイベント 静岡市葵区
静岡市葵区産女の市動物愛護館で9日、市民が愛犬に水遊びをさせられるイベント「ワンちゃんプール」が開催された。犬と飼い主が冷たい水の感触を楽しみ、暑さをしのいだ。 「愛犬家の交流の場に」と毎年、この時期に開催する行事。屋根の付いた屋外催事場に直径3・7メートル、深さ70センチの仮設プールなど、大小6カ所の水遊び場と犬用のおもちゃを用意。元気よくプールに飛び込む犬がいる一方、水に入るのを嫌がる犬もいるなど、さまざまな反応を見せて来場者の笑顔を誘った。 ワンちゃんプールは23日と9月3日も開催する。事前予約制、1回40分で無料。予約や問い合わせは同館<電054(278)4070>へ。
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マークイズ静岡にふれあい動物園 11月、伊豆シャボテン公園出店
伊豆シャボテン公園(伊東市)は11月、静岡市葵区の大型商業施設「マークイズ静岡」に国内5カ所目、県内初の出店となる屋内型ふれあい動物園「アニタッチ」をオープンする。 約480平方メートルの区画に約30種300匹以上の動物を展示する。湯に入るカピバラや、柵が無い空間で木に登るイグアナなどの生態を間近で観察できる。ジャコウネコ科の希少動物ビントロングへの餌やり体験も可能にする。 担当者は「身近な場所で動物に親しんでもらい、伊豆シャボテン公園への誘客につなげたい」と話す。
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金魚「ランチュウ」泳ぎは、姿は… 愛好家 掛川で研究会
金魚の品種「ランチュウ」の愛好家でつくる「遠州らんちう会」(鈴木順治会長)が6日、当歳魚の研究会を掛川市の邦和工業で開いた。 今年の冬から春にかけて生まれた当歳魚約60匹を出展。審査員は白いたらいに1匹ごと入れられたランチュウの泳ぎ方や色、体のバランスなどを審査した。 1位に当たる東大関は山ノ内勝巳さん(沼津市)、2位の西大関は杉浦邦彦さん(浜松市)が選ばれた。
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世界のカブトやクワガタ集合 はままつフラワーパーク
浜松市西区のはままつフラワーパークで27日まで、世界のカブトムシやクワガタを展示する「カブトムシ・クワガタワールド」が開かれている。 世界最大のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」や光沢のある「パプアキンイロクワガタ」、長い角の「ネプチューンオオカブト」など約10種を展示している。16日まで設けられているタッチコーナーでは、約30匹のカブトムシやノコギリクワガタに触れて遊ぶことができる。 親子で訪れた城北小(中区)1年の船越律人君(7)は「カブトムシもクワガタも好き。いっぱいいて面白い」と笑顔を見せた。
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カブトやクワガタ触ってみよう 修善寺虹の郷でイベント
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」は29、30の両日、カブトムシやクワガタに触れることができる夏季限定イベントを開催する。 施設内の「伊豆の村」の一角に設置したテントに、希少価値の高いオオクワガタやカブトムシなど、2日間で計約50匹を展示する。テント内に入り、昆虫を手に取って間近で観察することができる。 体験料は1人300円、3歳以下は無料。はずれなしの抽選会も実施し、オオクワガタなどが当たる。
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カピバラ スイカ早食い対決 全国5施設 シャボテン公園「モミジ」は4位 伊東市
全国5施設が対抗するカピバラのスイカの早食い競争イベント「カピリンピック」が27日、伊東市富戸の伊豆シャボテン動物公園などで開かれた。同園からは「モミジ」(雄、6歳)が初参戦し、500グラムのスイカを6分59秒で食べ4位だった。 モミジは園内の「カピバラ虹の広場」で暮らす群れのリーダーで、食いしん坊なところがあるという。開始前から食べたくて仕方がない様子を見せ、用意された富士山型のスイカを夢中でかじった。練習では2分程度の好タイムを出していたものの本番はマイペースに味わって食べ続け、結果は伴わなかった。 催しは今年で第8回。同日の「スイカの日」に合わせて開いた。ほかに長崎バイオパーク、埼
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「流しアジ」にペンギン夢中 沼津・あわしまマリンパーク
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパークは8月27日まで、ペンギンに餌のアジを流しそうめんのように与えるイベント「ペンギンの流しアジ」を開いている。 夏の恒例行事で、今年は過去最多となる29羽のケープペンギンが参加している。半円のパイプ上部から流れてくるアジを器用にくわえる愛らしい様子が、来園者を楽しませている。 海獣類担当の吉田唯斗さん(22)は「アジを丸のみする姿を間近で見て楽しんでほしい」と話した。 (東部総局・田中秀樹)
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イルカの水しぶきで涼 沼津・三津シーパラダイスでイベント
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスで夏限定の特別イベントが開かれ、多くの家族連れでにぎわっている。 イルカが放つ爽快な水しぶきで涼を感じる「ドルフィンざぶーん」が人気を集めている。ショースタジアムのガラス越しに並んだ子どもたちに向かって、バンドウイルカやカマイルカが、あごに乗せたサーフボードや尾びれを使って豪快に海水をかける。 夏休みの家族旅行で訪れた東京都の唐沢杏梨さん(9)は「近くでイルカを見ながら海水を浴びられてとても楽しかった。夏休みの絵日記にしたい」と話した。 初心者でも安全に釣りを楽しめる「うきうきフィッシング」も盛況。駿河湾に面した園内の桟橋からさおを出し、浮き釣り
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3羽すくすく シロフクロウ赤ちゃん公開 静岡・日本平動物園
静岡市駿河区の日本平動物園は25日、シロフクロウの赤ちゃんが誕生したと発表した。既に公開が始まっている。 赤ちゃんは父ハリーと母アナのペアから、6月下旬に生まれた。ヒナは4羽ふ化し、1羽は数日で死んでしまったが、残りの3羽は元気に育っている。好奇心旺盛で、獣舎を動き回っている様子が観察できるという。 シロフクロウは北極圏に生息し、冬は北米やロシアに南下して過ごす渡り鳥で、国内では北海道に飛来することがある。雄は全身が真っ白だが、雌は黒いしま模様があるのが特徴という。
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絶滅危惧種ベッコウトンボ保全へ 磐田・桶ケ谷沼 活動に地元企業参加
磐田市岩井の桶ケ谷沼に生息する環境省指定の絶滅危惧種「ベッコウトンボ」の保護団体の活動に、今夏から地元企業が参加する。団体の高齢化で人手不足が課題となる中、地域住民、企業、行政が三位一体となってトンボの保全活動に取り組み“市の宝”を守る。 参加するのは、市内に本社や事業所を置く12社の計約30人。参加者は主に平日の勤務時間中に活動に従事する。ベッコウトンボをはじめとするトンボ類を保護するため、ヤゴの飼育や周辺の草刈りを行う。アメリカザリガニやミシシッピアカミミガメを捕獲し、外来種対策にも取り組む。 地元住民などでつくる保護団体「桶ケ谷沼自然環境保全地域管理運営委員
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希少 “白いワニ”お目見え 東伊豆の熱川バナナワニ園
東伊豆町の熱川バナナワニ園に15日、“白いワニ”がお目見えする。開園60年以上の間、累計1000匹ほどのワニを飼育してきた同園でも2代目という白ワニ。イリエワニの突然変異種で、相当希少とみられる。 公開するのは雌2匹で、いずれも全長約170センチ、体重約15キロの推定17歳。タイの養殖場で生まれ、輸入した国内の愛好家から6月に寄贈を受けたという。現在同園ではワニ100匹を飼育しているが、唯一の白ワニ。過去には2016年まで白ワニを飼育していたという。 動物管理責任者の横山宏明さん(69)は「白ワニは自然界で確認できる存在だったが、近年は条約で保護され大変希少になっ
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プニプニクラゲに癒やされて 下田海中水族館でイベント
下田市の下田海中水族館で14日、クラゲに触れられるイベント「クラゲタッチング」が開かれた。海の生物に広く親しんでもらう狙い。 用意したのは、数百匹飼育している「ミズクラゲ」のうち1匹。体長10センチと手のひらサイズで、透明な色合いが印象的だ。見た目から「ヨツメクラゲ」とも称され、「最もポピュラーなクラゲ」という。触手には毒針があるため、来場者はプニプニとした傘の部分に触れて、ゼリーのような感覚を楽しんだ。 「タッチング」は生物の種類を変えてこれまでにも実施していて、飼育員の佐山拓実さん(23)は「クラゲに癒やされてもらいたい。またこういったイベントを用意する」と話した。 7月14日はゼ
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ツチブタ仲間入り 静岡・日本平動物園 8月13日まで名前募集
静岡市駿河区の日本平動物園はこのほど、雄のツチブタ(2歳)が来園し、一般公開が始まったと発表した。15日から、来園者を対象に名前の募集を始める。 ツチブタは2千万年前から姿が大きく変わらず「生きた化石」と呼ばれることもある。穴掘りのスペシャリストで、野生のツチブタは長い舌を使ってアリなどを食べるという。 来園したツチブタは南アフリカ生まれ。同園で飼育中の雌のツチブタ「フラハ」(12歳)のパートナーとして繁殖を目指す。 名前の応募は園内に掲示されたQRコードを読み取ってウェブ上で行う。8月13日まで。
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動物の赤ちゃん 自由研究にいかが 日本平動物園で企画展 静岡市
静岡市駿河区の日本平動物園で、企画展「動物の赤ちゃん展」が8月27日まで開かれている。 夏休みに合わせた企画で園内のビジターセンターが主会場。子どもたちが自由研究の題材にできるよう、動物の赤ちゃんが自然界で生き残るための知恵や工夫、子育て方法などが詳しく説明されている。キリンやレッサーパンダなどの体重を再現した砂袋を用意し、重さを体感できる仕掛けも。このほか、成長した動物の生後間もない時などの写真を各所の獣舎に掲示した。 企画した飼育員の大谷舞さん(32)は「子どもから大人まで楽しめるようマニアックな話も交えた。いろんな方に来てほしい」と来場を呼びかけた。
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富士サファリパークでアメリカグマ三つ子 一般公開
裾野市の富士サファリパークでこのほど、1月に誕生したアメリカグマの三つ子の一般公開が始まった。 いずれも雄。母クマの乳を飲んだり、じゃれ合ったりして愛らしい姿を見せている。 サファリゾーンでの公開は金、土、日、月曜のみ。
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激減の「与那国馬」 伊豆の国で赤ちゃん誕生 沖縄に分布の日本固有種
伊豆の国市中にある「伊豆の国うま広場」では、日本固有の馬の一種、与那国馬が元気に駆け回っている。沖縄県与那国島で系統が守られ、農耕馬として飼育されてきたが、農業の機械化が進み、個体は激減。種のピンチが叫ばれる中、5月上旬、同広場で赤ちゃんが誕生した。関係者は「市の文化の一つに」と目を輝かせる。 同広場を運営する高橋美恵さん(49)=同市=は2020年7月、兵庫県と宮崎県から2頭の与那国馬を迎え入れ、同広場を21年5月にオープン。その後、与那国馬を3頭迎え入れ、計5頭で乗馬や餌やり、引き馬を体験してもらっていた。 5月3日午後11時半ごろ、同広場にとって初めての赤ちゃん「朔(さく)」が生ま
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猫の幸せ願い保護活動 服部優二さん(浜松市東区)【君がいるから】
「元気なうちに、パートナーの茶トラに会わせてやりたい」。ケージの中に横たわる保護猫「翔平」に目をやりながら、浜松市東区で猫の保護活動を行う任意団体「浜松ねこシェルター」を運営する服部優二さん(60)はそうつぶやいた。翔平の顔の右半分は大きく腫れて血がにじみ、目のありかも分からない。 今年4月に「大けがをした野良猫がいる。捕まえてもらえたら面倒を見たい」との依頼を受け、市内で保護した。診察の結果は「扁平上皮がん」。重い病気と知った依頼者は「世話は無理」と前言を翻した。分子標的薬を使った治療が効いているものの、1回の治療にかかる費用は多い時で5万~6万円。クラウドファンディングで資金を集めつ
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アジ大好き!アザラシに餌やり人気 下田海中水族館
下田市の下田海中水族館で、アザラシへのアジの餌やり体験イベントが人気を集めている。アジサイの名所の当地にちなみ、「鯵祭(“あじ”さい)」と銘打った。 同館ではゴマフアザラシ5匹を飼育している。アザラシショーの直後に、いずれも雌のサクラコとコハルが水槽横に設けられた筒状の穴からひょっこりと顔をのぞかせて、アジを“パクリ”。あっという間に飲み込む姿に子供たちは目を丸くしていた。 飼育課の松井寿子さん(30)は「かわいい顔をしているが、鋭い歯が生えている。ぜひ間近で見てください」と来館を呼びかけている。 ショーは午前11時45分から。アジの餌や
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大自在(6月23日)動物福祉
支局勤務の頃、ブンチョウの愛らしさに目を奪われたことがある。取材立ち回り先の警察署に、ブンチョウが「落とし物」として届けられた。愛鳥家を自任する副署長が世話をし、なつく様子に魅了された。持ち主が現れなかったら引き取りたい、と思ったが、そのままになった。 鳥に限らず、犬、猫をはじめペットの人気は衰えない。新型コロナウイルス禍でペットを求める志向が高まったとも聞く。ペット関連商品は豊富にそろい、家族やパートナーとして大切にしたい飼い主の思いに応える。民間調査会社の試算ではペットビジネス市場は1兆8千億円に迫る勢いという。 そうかと思えば、警察に届けられた動物の数は高い水準で推移している。警察
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ウミガメと触れ合い命の尊さ学ぶ 下田海中水族館が朝日小で講座
下田市の朝日小の3年生14人は22日、下田海中水族館(同市)によるウミガメ講座を同校で受講した。生態に理解を深めるとともに実際にカメと触れ合い、命の尊さを実感した。 職員の浅川弘さん(52)と岡野司さん(30)が講師を務めた。ふ化した子ガメは月の光に導かれて海上へ進む一方、街中など人工の強い光が照らされていると誤った方向に進んでしまう事例が下田でも起きていると紹介した。視力は高くないとし、カメの口元に手を近づけると食物と勘違いしてかまれることがあるとして注意を促した。 水族館から持ち込まれたアカウミガメが登場すると、子供たちは興味津々。タブレット端末で撮影したり、甲羅をなでたりして思い思
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保護犬猫と飼い主 「幸せな出会いを」 静岡市で譲渡会
静岡市の動物保護ボランティア団体「ラディアンテ静岡」はこのほど、同市駿河区のトヨタユナイテッド静岡中原中古車店で保護犬と保護猫の譲渡会を開いた。飼い主のいない犬と猫計11匹が集まり、来場者は動物との触れ合いを楽しんだ。 犬と猫が入ったケージには、それぞれ名前や推定年齢、体重、性格などが記載されたシートが貼られた。来場者はお気に入りの犬や猫を見つけると、スタッフに特徴を聞いたり、ケージから出してもらってなでたりした。親と訪れた中藁科小2年の森日咲さん(7)は「毛がもふもふして、目がくりくりでかわいかった。飼い主がいなくてかわいそう」と話した。 同団体は保健所から保護犬や保護猫を引き取り、地
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アカウミガメの保護活動 親子で観察 御前崎の海岸で初開催
御前崎市教育委員会は17日早朝、絶滅危惧種アカウミガメの保護活動の観察会を同市の下岬海岸で行った。同海岸はアカウミガメの産卵地として国の天然記念物に指定され、地域財産である希少生物や海洋環境を守る大切さを理解してもらおうと初めて企画。市内外から参加した親子ら約20人が市から委託を受けたウミガメ保護監視員の活動に同行し、砂浜を散策した。 午前5時半から約30分間、監視員の曽根敏治さん(62)を先頭にアカウミガメが上陸した痕跡となる足跡を探しながら海岸を歩いて回った。曽根さんはアカウミガメの生態について、砂浜に深さ約50センチの穴を掘り一度にピンポン球ほどの大きさの卵を約130個産むことを説明
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アカウミガメ放流 大海原へ旅立ち 声援送る 御前崎小
絶滅危惧種のアカウミガメを飼育している御前崎市立御前崎小の児童が15日、子亀9匹を同市の下岬海岸に放流した。強い雨が降りしきる中、波打ち際まで近づき子亀を放った児童らは「頑張って」「産卵する時は御前崎に戻ってきてね」と声をかけ、大海原へ旅立つ小さな姿を見送った。 同校のアカウミガメの飼育放流は1977年から続く伝統行事。昨年9月に市のウミガメ保護監視員からふ化したばかりの子亀を譲り受け、主に5年生が「カメ当番」として飼育管理を担当してきた。子どもたちは夏休みや年末年始も休まず餌やりや水槽の清掃などを行い、体長5センチ程度だった子亀は約10カ月間で25センチほどに成長。献身的な世話で愛情を注
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富士山麓に夏鳥のさえずり♪ ノビタキ、コヨシキリ… 御殿場市の草原【動画あり】
富士山麓に夏鳥の季節が到来した。シックな黒の夏羽をまとい、「ヒーリー、フューチー」と優しく鳴くノビタキの雄。草の上に止まり小さな体で「ピッピッ、ジッピリ」とリズミカルに鳴くコヨシキリ。赤いほおの羽毛が愛らしい「チョッピッ、チュルリ」と鳴くホオアカ。くちばしを大きくひろげ「ピチクリ、ピチクリ」とせわしなく地上で鳴くヒバリ…。6月初旬、静岡県御殿場市の草原では、繁殖期を迎えた小さな野鳥たちがさえずりを響かせた。 枝に止まってさえずるノビタキの雄。白黒のツートンカラーの夏羽が特徴=6月初旬、御殿場市 夏鳥として国内に飛来するヒタキ科のノビタキとヨシキリ科のコヨシキリは全長約1
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夜行性の両生類 間近に 沼津あわしまマリンパーク・カエル館
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパーク内のカエル館で23日まで、梅雨の特別イベント「ケロケロナイトフィーバー」が開催されている。 光を遮って夜を演出した館内に、アカメアマガエルやアメフクラガエル、ウーパールーパーなど計79種類を展示。日中にはなかなか観察できない夜行性の両生類を間近で観察することができる。 両生類担当の辻萌子さん(23)は「梅雨の時期はカエルの繁殖期でもある。普段は見られない姿を楽しんでほしい」と話した。
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ホタルの放つ光幻想的 観賞会に親子連れら500人 沼津
沼津ホタル保護研究会(稲葉徹会長)は10日、沼津市の愛鷹広域公園でゲンジボタルの観賞会を開いた。 会場は園内西側の湿地帯「せせらぎの径」付近。来場者の足元を照らす赤色灯を設置し、ホタルの生態について説明するパンフレットを配布した。稲葉会長によると、2日の大雨の影響でホタルが流され、確認できた個体数は例年より少ないという。親子連れら約500人が、黄緑色の光が飛び交う光景を楽しんだ。 神奈川県から参加した松尾明紀さん(32)は「自然とホタルの光のコラボがきれいだった」と話した。
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夏鳥ヨタカ 縄張りアピール 枝と一体化“擬態の名人” 島田・山間部【動画あり】
山林に夕闇が迫るころ、「キョキョキョキョ…」という早口の鳴き声が聞こえ始める。5月下旬、島田市の山間部で、繁殖のため飛来した夏鳥のヨタカが縄張りをアピールしていた。 ヨタカ科に属し全長約29センチ。夜行性で日中は木の横枝に平行に止まり、じっと休んでいる。全身は黒褐色や灰褐色の樹皮や枯れ葉のような複雑な羽模様に覆われている。枝と一体化した姿を探すことは難しく“擬態の名人”とも呼ばれる。夜間にがまぐちのような大きな口を開けながら飛び、空中で昆虫を捕らえる。 夏鳥として九州以北に飛来し、東南アジアで越冬する。県内では山間部の落葉樹林や草地、伐採地などに少数
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絶滅危惧種アカウミガメ 御前崎市で今季初産卵
絶滅危惧種アカウミガメの産卵地として有名な御前崎市の海岸で6日早朝、今季初の産卵が相次いで確認された。外敵に食べられたり、波に流されたりしないように県と市から委嘱を受けたウミガメ保護監視員が砂浜の中から卵を掘り起こして保護した。初産卵は昨年と比べて12日遅かった。 同市池新田では、アカウミガメが産み落としたピンポン球ほどの大きさの卵105個が見つかった。午前4時半すぎ、砂浜を巡回していた保護監視員の福田伸次さん(60)がウミガメの蛇行した足跡をたどり、産卵場所を特定。慎重な手つきで砂浜を約60センチ掘り、卵を採取してふ化場に運んだ。 同日、同市白羽でも別の監視員が84個の産卵を確認した。
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ニシキゴイの稚魚 50匹元気に 初夏の風物詩 伊豆・土肥金山
伊豆市土肥の土肥金山でこのほど、金色のニシキゴイの赤ちゃん約50匹が生まれた。池の中を元気に泳ぐ愛らしい姿が来場客の人気を集めている。 赤ちゃんを見ることができるのは坑道前の池で、毎年初夏の風物詩となっている。5月中旬ごろに卵からかえり、体長1、2センチまで成長した。 広報を担当する勝呂淳さんによると、1年後に約20センチ、3年後に成魚と同じくらいの大きさになる。ただ、大半の稚魚が天敵のアオサギなどに食べられてしまうという。
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暗闇に浮かぶ ホタルの光 松崎
松崎町でホタルが舞い始め、見頃を迎えている。地元住民が整備する同町道部の町営総合グラウンド近くの沢では暗闇の中をゲンジボタルが飛び回り、幻想的な光を放っている。 住民有志が歩道などを整備し、鑑賞スポットとなっている同所では、観光客らが点滅しながら光の曲線を描くホタルを堪能している。午後7時~8時半ごろにかけて活発に飛び交う様子が楽しめそう。6月中旬~下旬には、ヘイケボタルが見られるという。 同町では、例年5月下旬から岩地や雲見などの各地でホタルが飛び始める。鑑賞スポットについての問い合わせは町観光協会<電0558(42)0745>へ。
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ホタル幻想的 遊歩道に舞う 沼津・愛鷹広域公園
沼津市の愛鷹広域公園でホタルが舞っている。幻想的な光景が訪れた人を楽しませている。 園内西側の湿地帯に沿った遊歩道「せせらぎの径」付近で、午後7時ごろから黄緑色の光を放ちながら飛び交っている。 沼津ホタル保護研究会は10、11日の午後6~9時に同所でホタル鑑賞会を開く予定。小雨決行。 問い合わせは同会<電090(1472)7536>へ。
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トキの剥製初公開 静岡・地球環境史ミュージアム 25日まで収蔵品展
静岡市駿河区のふじのくに地球環境史ミュージアムで25日まで、「収蔵品展2023 ~トキと希少野生動植物~」が開かれている。今年1月、磐田南高から同館に移管され、初公開する国特別天然記念物トキの剝製のほか、同館が所蔵する資料から希少野生動植物の標本を展示する。 同館学芸課の岡宮久規主任研究員によると、剝製のトキは、1920年代に捕獲された1歳以下の若い個体。トキの剝製は額や足の皮膚に赤い着色が施されることが多いが、この剝製は天然色のままで珍しいという。 トキのほか、昆虫、魚類、両生類、哺乳類、植物など全33種の標本を展示。2020年に絶滅したとされる小笠原諸島固有のオガサワラシジミや、南ア
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ゾウアメフラシじっくり観察して 三津シーパラダイス 梅雨期に合わせ展示
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスで、軟体動物のゾウアメフラシが展示されている。梅雨の時期に合わせた特別展示で、6月末までの予定。 アメフラシは外部から刺激を受けると、体から紫色の液体を出して身を守る習性があり、雨雲を連想させる様子から「雨降らし」と呼ばれている。展示されているゾウアメフラシは全長約30センチで、海藻などを食べて大きくなり最大60~70センチほどに成長する。水槽の壁面にくっついて、体をひねらせながらゆっくりと動く様子を観察できる。 魚類飼育担当の水野晋吉さんは「見た目は不気味だがよく観察すると面白い。季節の生き物を見て楽しんでほしい」と話した。
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サンコウチョウが静岡に飛来 飛び込み、水浴び、サッパリ♪【動画あり】
静岡市内に県鳥サンコウチョウが今年も帰ってきた。鮮やかなコバルトブルーのアイリングとくちばしが特徴で、雄は約30センチの長い尾羽をひらめかせ木々の間を優雅に舞う。5月中旬、新緑の森に「ツキ、ヒ、ホシ、ホイホイホイ…」のさえずりが響き渡った。 同下旬には雌雄がペアになったとみられ、木々の間を飛び交い、巣材になる樹皮などを集めていた。樹上から水辺の茂みに静かに舞い降り、水中に頭から飛び込むダイナミックな水浴びの様子も見られた。水浴びは、羽毛についた汚れや寄生虫などを落とすために行うと言われている。 カササギヒタキ科で全長は約45センチ。「月、日、星」と聞こえるさえずりがサンコウ
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アカウミガメの産卵を確認 浜松市南区の遠州灘海岸
浜松市南区を拠点に活動するNPO法人「サンクチュアリエヌピーオー」が30日早朝、同区の遠州灘海岸でアカウミガメの産卵を確認した。市内では今年初めて。地中から掘り出した卵136個は盗掘や外敵から守るため、海岸の保護柵内に埋め直した。 同日午前5時半ごろ、同NPOの保護調査員が同区新橋町南側の海岸で、卵が産み落とされているのを見つけた。例年、5月20日前後に初産卵が確認され、8月末ごろまでに計2万個以上が見つかるという。今年は昨年より1日遅かった。2カ月ほどでふ化し、子ガメは遠州灘に放流する。 遠州灘海岸一帯では25日に袋井市で、26日には磐田市でも産卵が確認されている。同NPO事業部長の馬
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石垣のような翅模様 イシガケチョウ 静岡県内で分布拡大【動画あり】
静岡市清水区の山あいで南方系のチョウ「イシガケチョウ」が舞い始めた。翅(はね)模様が石垣のように見えることが名前の由来とされる。5月下旬、川沿いを舞ったり、木々の葉に止まり翅を休めたりする様子が見られた。 タテハチョウ科に属し、翅を広げた大きさは約5センチ。主に三重県以西で生息していたが、静岡県自然史博物館ネットワークによると、静岡県内での分布の拡大は2021年から始まった。22年春に県西部を中心として急激に多く見られるようになり、同年に県東部の富士宮市や伊東市でも確認された。
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地域の自然環境を知り ゴミゼロへ 浜松でイベント
浜松市中区の市富塚協働センターで28日、「ごみゼロフェスタ」(同センター主催)が開かれた。ごみを出さない暮らし方や環境保護を考えるさまざまなイベントを展開し、地元の親子連れらが来場した。 佐鳴湖や、同湖に流れる段子川で続けられている清掃ボランティア活動を記録したパネル展示を行った。川に生息する生き物の紹介やリサイクル品のフリーマーケットのほか、縁日イベントを楽しめるコーナーもあった。 同地区では、住民の福島正義さん(82)が3年ほど前からボランティアでのごみ拾いを続けていることなどをきっかけに、地域の自然環境について考える機運が高まっている。会場で、同湖のごみ問題を考える討論会を開催した
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愛犬家向けイベント多彩 ゲートウェイ函南でドッグフェス
函南町塚本の川の駅伊豆ゲートウェイ函南で27日、愛犬家向けの多彩なイベントを繰り広げる「川の駅ドッグフェスだら~」が始まった。28日まで。 会場には、無添加素材のおやつやジャーキー、シカの骨などの食品、服や帽子、首輪などの雑貨といった犬関連のグッズを販売する出店が並ぶ。愛犬向けのマッサージや水泳の教室、食育相談会なども行われ、多くの愛犬家でにぎわっている。同じ犬種の飼い主同士の交流も盛んだ。 28日には愛犬と一緒にカヤックに乗る体験や、専門学校生による無料グルーミングも行われる。
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モリアオガエルの卵「ふわふわ」 藤枝・朝比奈第一小 児童が準絶滅危惧種観察
藤枝市立朝比奈第一小の1年生7人が26日、中庭やプールで県準絶滅危惧種「モリアオガエル」の卵を観察した。「ふわふわしてる」「外側が少し固い」「綿菓子みたい」とさまざまな大きさや形、感触の卵に驚き、興味津々だった。 自然に囲まれた同校では毎年5月中旬ごろ、中庭にある池周辺の木やプールでモリアオガエルの卵が見つかるという。地域に生息する生き物を調べて郷土愛を感じてもらおうと、生活科の授業で児童に観察する機会を設け、親しまれている。 児童は教室内で教員からモリアオガエルの特徴の説明を受け、「家のお風呂で見たことがある」といった声が上がった。プールの日陰で見つけた卵を杉田拡哉教頭が丁寧に水槽に入
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トカゲやヘビ 恐る恐るタッチ 静岡の梨花幼稚園で生き物教室
静岡市駿河区下川原の梨花幼稚園は26日、園児が動物への理解を深める「生き物教室」を同園で開いた。園児はトカゲやヘビなど多様な動物と触れ合った。 動物園予備校アニマルキーパーズカレッジ(東伊豆町)の学生と職員計8人が、ペンギンやハリネズミなど15種類の動物と共に訪問した。園児約230人は動物の種類ごとに設けたブースを回り、学生らから各動物の特徴や、えさは何を食べるかなどを教わった。 フトアゴヒゲトカゲやニシキヘビの一種ボールパイソンと触れ合うブースでは、園児は緊張しながらも優しくなでて感触を確かめた。年長の山田圭亮ちゃんと竹林英音ちゃんは「トカゲはちくちくして、ヘビは柔らかかった」と声をそ
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カルガモのひな♡ 愛らしい姿人気 静岡・城北公園
静岡市葵区大岩本町の城北公園でこのほど、カルガモのひなが誕生した。親鳥が寄り添いながら水面を泳ぐ姿が愛らしいと人気となっている。 ひなは園内の日本庭園の池で次々と生まれた。25日現在、二つの家族に13羽のひなが確認された。 同市駿河区の寺本真由美さんは「動植物の写真撮影が趣味。かわいいカルガモの親子のふれあいシーンを収めたい」とカメラを構えた。
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オキナワキノボリトカゲ 浜松に定着 沖縄生息の絶滅危惧種 静岡県では外来生物
浜松市北区の住宅地に近い山林で数年前から、沖縄県の沖縄諸島などで生息する「オキナワキノボリトカゲ」が確認されていることが24日までに、関係者への取材で分かった。調査を進める静岡大の加藤英明准教授によると、現地で繁殖している可能性が高いとみられる。加藤准教授は「周辺に植物業者はなく、このトカゲが観葉植物などに混入したとは考えにくい。遺棄されたペットが定着したのではないか」と指摘する。 5月上旬、同区内の住宅街近くで、シイの木の周辺に現れた同トカゲをカメラで捉えた。全長は20センチ弱。緑を帯びた体色で、雄の成体とみられる。加藤准教授らの調査では、2018年には10匹以上を捕獲した。これ以降も
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保護犬や猫、富士で譲渡会 県内外の動物愛護3団体
静岡県動物保護協会富士地区支部はこのほど、保護犬と保護猫の譲渡会を富士市入山瀬の富士西公園で開いた。 県内外の動物愛護ボランティア3団体が、飼い主のいない犬や猫18匹を持ち寄った。来場者はなでたり名前を呼んだりして触れ合った。スタッフは、狂犬病ワクチンの接種といった注意事項や動物の性格などを伝えた。 ボランティア団体の担当者は「来場者に飼育に関する知識を高めてもらうことを意識して説明した」と話した。 譲渡希望者には、面談や飼育のトライアルを経て後日、正式に譲渡する。
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カピバラ赤ちゃん誕生♡愛嬌抜群 伊豆アニマルキングダム
東伊豆町の伊豆アニマルキングダムで4月から5月にかけ、カピバラの赤ちゃん7匹が誕生した。早速一般公開され、愛くるしい姿が来園者を楽しませている。 4月に2匹、5月に5匹が生まれた。性別はまだ不明。それぞれ体長およそ25~30センチで、体重は1.5~2キロ程度という。 5月に生まれた5匹は来園者になでられると「キュルキュル」と鳴き声を上げ、ご満悦の様子。赤ん坊同士で連なって歩くこともあり、愛嬌(あいきょう)を振りまいている。一方、4月に生まれた2匹は親の性格もあってか人になれておらず、逃げ回るなどしているという。 飼育員の木下未来さん(23)は「親をそのまま小さくしたかのような姿。甘えん
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ゆらめくホタルの光 掛川・垂木川で見頃
住民らがゲンジボタルの保護に取り組む掛川市上垂木の垂木川に、今年もホタルが舞い、見頃を迎えている。淡い光がゆらゆらと動く幻想的な情景を堪能できる。 上垂木ホタルを守る会と地元の桜木小の児童が幼虫を育て、3月に4千匹を放流した。餌となるカワニナを確保するのが大変だったという。 同会によると、気温が高めに推移した今年は、例年よりホタルが舞い始める時期が早かった。9日ごろから徐々に飛び始め、現在、ピークを迎えている。21日夜に訪れた人は「癒やされる」「イルミネーションみたい」と観賞を楽しんだ。 今年は同会による観賞会を4年ぶりに開催し、天気が良い日は毎晩(午後7~9時ごろ)スタッフがホタルに
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フワフワ♡三つ子チーター公開 富士サファリパーク
裾野市の富士サファリパークで18日、昨年8月に誕生したチーターの三つ子の一般公開が始まった。 三つ子は順調に成長し、体長約80センチ、体重12~13キロほど。成獣にはない銀色のフワフワとした毛が頭から背中にかけて生えている。3頭は寄り添いながら寝転がったり、走り回ったりして愛らしい姿を見せている。 広報担当者は「親子で一緒に飼育する期間は短いので、親離れする前にぜひ見て楽しんでほしい」と話した。
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オニオオハシの赤ちゃん公開 開園以来初の繁殖成功 静岡・日本平動物園
静岡市駿河区の日本平動物園は16日、今年3月にオニオオハシの赤ちゃんが誕生したと発表した。同園では1972年からオニオオハシを飼育しているが、繁殖に成功したのは初めて。既に公開が始まっている。 赤ちゃんの父親ライチ、母親レモンは2022年10月から繁殖を目指して同居をスタートさせた。23年3月15日に職員がヒナの鳴き声を確認。4月25日にヒナが巣箱から顔を出し、同27日に巣立った。オニオオハシはオレンジ色の大きなくちばしが特徴だが、ヒナのくちばしは少し小さく、色も黄色い。両親ほどの俊敏さはないが、枝から枝に飛び移ることができるなど順調に成長している。 同園によると、日本動物園水族館協会に
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初夏の水辺 鳥たちに出会いの季節 静岡・清水区で観察【動画あり】
初夏に入り、野山や水辺では野鳥のさえずりが響く。静岡市清水区の川で5月上旬、出会いの季節を迎えたサギ科のコサギやササゴイの姿が見られた。 川の浅瀬では、目とくちばしの間を薄紅色の「婚姻色」に化粧したコサギがダンスをするように舞う。パートナーにアピールするため、夏羽にだけ伸びる2本の長い冠羽(かんう)とレースのような飾り羽が朝日にきらめいた。水辺では、ササゴイが抜き足差し足で水中の獲物を探す。長く鋭いくちばしを持ち“釣り名人”とも呼ばれる。流れが速い場所でも、瞬時にアユなどを捕らえた。 ササゴイは全長約50センチ。雌雄同色で全身は青みのある灰色の羽毛に覆われている。
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ヒツジの衣替えをお手伝い 家族連れら毛刈り体験 静岡「リバウェル井川」
静岡市葵区の市営スキー場「リバウェル井川」で15日、飼育するヒツジ2頭の毛刈りが行われた。家族連れら約30人が参加し、ヒツジの衣替えを手伝った。 参加者は飼育舎の一角に設けられた会場で、スキー場の管理などを行う「リバウェル井川運営組合」の組合員の手ほどきを受けながら、電動のバリカンを使った毛刈りを体験した。1時間ほどの作業で、ヒツジたちはすっきりとした“夏の装い”へと変身した。 レストハウスでは、刈り取った毛を使ったクラフト教室も開かれ、草木染で色とりどりに染めた羊毛を使い、ウサギや小鳥などのマスコット、フェルトボールなどの製作に取り組んだ。 同スキー場では、2
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イワシの大群 “トルネード” 下田海中水族館
下田市の下田海中水族館で、大きな塊となって移動するマイワシの習性を利用した「イワシトルネード」が人気を集めている。大群に観光客も驚きの声を上げ、撮影を楽しんでいる。 同館によると、マイワシは捕食してくる魚が同居する際に、外敵から身を守るために大勢で泳ぐ習性がある。4月下旬に体長10センチ程度の約3千匹を搬入した。 一方で施設内の水族船「アクアドームペリー号」の大水槽は、マイワシ以外にも大型の魚などが生活している。今後少しずつ水槽内のマイワシは減少が想定されるため、“竜巻”が続くのは6月ごろまでになる可能性がある。 イワシトルネードは全国の水族館で近年人気だが、県
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コブハクチョウ2羽飛来 沼津の門池 寄り添うように
額にある黒いこぶが特徴のコブハクチョウ2羽が5月上旬、沼津市の門池に飛来した。15日は寄り添うように池に浮かび、訪れた人に近づく人なつっこさも見られた。1羽の頭部付近には幼鳥にある灰色の毛が残っている。 コブハクチョウは外来種で主にヨーロッパや中央アジアに生息。1950年ごろ日本に持ち込まれて国内でも繁殖している。雑食性で主にマコモなどの植物を食べる。日本平動物園によると、稲などの食害が問題となっている所もあり、生態系を乱す恐れもあるという。
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動物とお友達に 御殿場の市馬術・スポーツセンターで触れ合い 馬場馬術大会も
御殿場市の市馬術・スポーツセンターで13日、動物との触れ合い会が開かれた。家族連れが訪れ、餌やりやポニーの乗馬などを体験した。 子どもたちは、乗馬クラブ「ラブリーホースガーデン」(島田市)が連れてきたウサギやヤギ、モルモット、ハリネズミの毛並みの感触を確かめたり、餌をあげたりして愛らしい姿を楽しんだ。ポニーに乗った子どもたちは、笑顔で写真に納まった。馬ていをモチーフにしたアクセサリー作りなどにも挑戦した。 競馬を引退したサラブレッドや国内産の馬にスポットライトを当てた馬場馬術大会も初開催され、初日は約80頭が選手と息の合った演技を披露した。馬場馬術大会は14日まで。
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夏鳥コルリ、さえずり高らか 富士宮、富士山麓に飛来
「ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒン、カラララ…」。ヒタキ科の夏鳥コルリが富士宮市内に飛来した。鮮やかな青色が特徴で、富士山麓の林でひときわ澄んださえずりを響かせている。 4月下旬、美声はササが生い茂る暗い林床から聞こえてくるがなかなか姿は見せない。じっと待つこと数時間、ササの影からひょっこり顔を出した。地面を歩き回って餌を探し、時折高らかにさえずって縄張りをアピールしていた。 コルリは全長14センチ。雄は上面は青色、下面は白色の羽毛に覆われている。オオルリ、ルリビタキとともに「瑠璃三鳥」として知られ、鳴き声はコマドリと似ている。東南アジアなどから日本に飛来し、県内では標高が高い山地の
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海辺の訪問客も「こどもの日」 静岡にシロチドリ【動画あり】
海岸に溶け込むような色をした小さな鳥がせわしなく歩いて止まってを繰り返している。大きな頭と丸い体が愛らしいチドリ科のシロチドリが静岡市内の海辺に飛来した。 双眼鏡で観察すると、親鳥のそばを綿のような羽毛に覆われた3羽のひなが元気よく駆けていた。親鳥はあちこち動き回るひなに気を配り、時折、小さく鳴いて居場所を知らせ、体の下にひなをすっぽり隠した。 シロチドリの成鳥は全長17センチ。雌雄同色で体の上面は淡褐色、下面は白色の羽毛に覆われている。3~7月が繁殖期で、巣立ったヒナは親鳥のそばで行動する。給餌は受けず昆虫などを自分で捕らえ、約1カ月で飛べるようになる。国内では主に留鳥として分布し、県
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イモリすくってじっくり観察 沼津・マリンパークでGWイベント
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパークで7日まで、大型連休限定イベント「イモリすくい」が開かれている。 大きな水槽には、約100匹の日本固有種の「アカハライモリ」。参加者は金魚すくいのようにすくい上げて観察したり、生態の説明を受けたりして知識を深めた。アカハライモリは川や池、田んぼなどの水辺に生息するが、都市開発などで減少している。 両生類担当の辻萌子さん(23)は「なかなか経験できないイベント。イモリについて学びながら楽しんでほしい」と話した。
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“ペリー提督”餌付けショー 下田海中水族館 21日まで
幕末に開国の地となった下田市の下田海中水族館で29日、ダイバーがペリー提督に扮(ふん)する餌付けショーが始まった。21日まで。 普段開催しているショーの特別企画。施設内の入り江に浮かんだ水族船「アクアドームペリー号」で、司令官の帽子など時代衣装に身を包んだダイバーがパフォーマンスを行った。水深約6メートル、総水量600立方メートルの水槽内でオキアミなどの餌を放つと、ダイバーの周囲はあっという間に魚でいっぱいに。“ペリー”が与えたアジを丸のみするエイの姿に子供たちは驚きの声を上げた。 市内の一大行事「黒船祭」に合わせて10年以上行っている。午前10時35分から始まり
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大人気ハシビロコウ 写真集に 掛川花鳥園来園7年 「ふたば」成長の軌跡
掛川花鳥園(掛川市南西郷)で飼育されているハシビロコウ「ふたば」の写真集がこのほど、辰巳出版から発売された。ふたばは全国に多くのファンを持つ同園のアイドル。2016年の来園から7年がたち、成長して風格をまとった姿を収めている。 ハシビロコウは絶滅の恐れがある大型の鳥で、獲物をじっと待つ習性から「動かない鳥」として知られている。ふたばは体高約120センチ、体重約5キロの雌でタンザニア出身。写真集では、来園当初と比べてくちばしの斑点や瞳の色が薄くなり、大人になった様子がうかがえる。普段の生活ぶりを捉えた写真も多く収録した。 同園は9月、開園20周年を迎える。担当者は「ふたばは一番人気がある鳥
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ツバメの飛来、今年は早い? 「初見」平年は4月3日【NEXT特捜隊】
読者から寄せられた疑問に答える静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、磐田市の70代男性から「自宅近くで3月19日にツバメを見かけた。今年は飛来が早いのでは」との声が届いた。そう言えば、以前は気象台や測候所が「ツバメの初見日」を観測していたような-。現状について調べてみた。 ツバメの初見日は、1953年から2020年まで桜の開花日などと同じ気象庁の「生物季節観測」の項目の一つだった。毎年、職員が気象台や測候所の構内もしくは周辺でツバメを初めて見かけた日を記録してきたという。県内は静岡市分が20年、浜松市分は05年までの記録が残っている。 2020年まで気象庁観測 静岡市で最も初見日が早かったの
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兜のようなツノガニ、こどもの日へ展示 三津シーパラダイス
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスで、兜(かぶと)のような角や脚を持つ「ツノガニ」の展示が行われている。5月5日のこどもの日に合わせたイベントとして企画した。同7日まで。 ツノガニは温帯域の砂泥底や岩礁に生息。体に海綿や海藻などを付着させて外敵から姿を隠す習性がある。長い角と脚が特徴的で、展示されている個体は脚を広げると全長約20センチになる。兜のようなたくましい体つきが人気を集めている。 同館飼育マネジャーの春日保さん(39)は「ツノガニの形が兜を連想させる。ぜひ親子で見て楽しんでほしい」と話した。
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夏鳥の季節到来 静岡にコチドリ、愛らしく 黄色のアイリング目印
河川敷を小鳥がせわしなく歩く。大きな目と黄色のアイリングがひときわ愛らしい。木々の新緑が芽吹き始めた4月中旬、チドリ科のコチドリが静岡市清水区の興津川に飛来した。13日は、歩いて止まってを繰り返しながら昆虫などの餌を探し、時折背筋をピンと伸ばして周囲を警戒していた。 コチドリは日本最小のチドリで全長は15センチほど。雌雄同色で体の上面は褐色、下面は白色の羽毛に覆われている。国内には主に夏鳥として3月中旬ごろから渡来し、県内の池や河川敷、水田などに生息する。 爽やかな歌声が野山に響き渡る夏鳥の季節が始まる。
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おもてなし、愛犬にも 「イヌバウンド」客獲得目指す 宿泊“犬”数6000匹 伊豆長岡温泉・小松家八の坊
伊豆長岡温泉の旅館「小松家八の坊」が、愛犬家の利用に特化した大胆なリニューアルに踏み切り、話題を呼んでいる。年間1500匹だった“宿泊犬数”は昨年度、約6千匹まで増えた。旅館を運営する望月敬太専務(38)が目指すのは愛犬を伴った訪日外国人旅行(インバウンド)、「イヌバウンド」文化の確立、開拓だ。 同旅館には愛犬と過ごせる設備が豊富にそろう。添い寝ができるベッドや一緒に入れる露天風呂も整備した。ソファやテーブル、壁紙などは引っかいても差し支えのない素材に。屋上にはドッグラン、犬専用の作務衣(さむえ)もある。 昨年末には広さ約120平方メートルの2部屋を改修。愛犬と家
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産卵に国内初成功 絶滅危惧種の「マヨルカサンバガエル」 河津のカワズー
河津町のカエル展示施設「KawaZoo(カワズー)」は16日、絶滅危惧種のカエル「マヨルカサンバガエル」の産卵に国内で初めて成功したと発表した。 カワズーによると15日に産卵を確認した。雌が産卵した後、ふ化してオタマジャクシになるまで雄が後ろ足に卵を付けて生活するという。現在は雄1匹の足に10個以上の卵が付いている状況が観察できる。 マヨルカ“サンバ”ガエルは「産婆」を意味する和名で、1979年にスペインのマヨルカ島で発見されたという。白輪剛史館長(54)は「まだ未知の部分が多いカエルだ。ふ化を実現させて種の保存につなげたい」としている。
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赤ちゃん すくすく シマウマとムフロン 富士サファリパーク
裾野市の富士サファリパークで3月、シマウマ3頭とムフロン3頭の赤ちゃんが誕生し、愛らしい姿が人気だ。 シマウマの赤ちゃんは成獣に比べてしま模様の黒い部分が少し茶色く、毛並みはフワフワしている。母親にくっついて立ったまま寝たり、乳を飲んだりして甘えている。体の小さいムフロンは岩などに登って元気いっぱいに動き回っている。 広報担当の藤野真希さんは「夏頃までは赤ちゃんらしい姿が見られそう。母親や群れの仲間との仲むつまじい様子を見て癒やされてほしい」と話した。
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“海の宝石”ウミウシ 浜松「ウォット」で企画展
浜松市西区の浜名湖体験学習施設「ウォット」で5月14日まで、ウミウシを集めた企画展「うみうし展 海の湖の宝石たち」が開かれている。 鮮やかな青色のアオウミウシ、ウミウシの仲間のアメフラシなど色とりどりの約20種を公開している。同施設によると、浜名湖は日本有数のウミウシの生息域で、100種以上を観察できるという。生態の解説板や写真パネルの展示も行い、ウミウシへの理解が深まる内容になっている。 期間中の日曜と祝日にはウミウシに触れる体験イベントも開く。参加無料。
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ペンギンヒナ、トコトコ散歩 沼津・あわしまマリンパーク
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパークで、フンボルトペンギンのヒナの散歩が28日まで行われている。 散歩をしているのは今年1、2月にふ化した「つぶあん」と「こしあん」。すくすくと成長し親離れをした。まだ首やおなかに灰色の綿羽(めんう)が残り、かわいらしい姿が人気を集めている。2羽は、台車に乗って飼育員に誘導してもらいながら、同館ペンギンプール周辺で正午から約15分間の散歩を楽しんでいる。 ペンギンの飼育担当国原典子さん(33)は「綿羽が付いている様子を見られる期間はわずか。成長過程を間近で見て楽しんでほしい」と話した。
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猫愛詰まったパン店「キャット&ベイクス9456」開業 永田愛さん(静岡市葵区)
猫の手の形の小さなフランスパンにクリームを挟んだ「猫の手のミルクフランス」に、魚をくわえた猫の顔の「ドラネコパン」、猫のシルエットの焼き菓子「フィニャンシェ」-。商品棚に並ぶ愛嬌[あいきょう]たっぷりの猫たちに思わず頬が緩む。 静岡市葵区鷹匠に2022年6月オープンした「キャット&ベイクス9456[グシコロ]」は、猫をテーマにしたパンの専門店。店長永田愛さん(39)の猫好きが高じ、祖父の代から続いた老舗のパン店を移転、店構えを一新した。 永田さんが暮らす実家には、元保護猫を中心に15匹の猫がいる。新しい店を出すにあたり、中でも思い入れの強い2匹の“推し”を、店名と
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フォトスポットや飲食メニュー多彩 米ミュージカル映画とコラボ 熱川バナナワニ園
東伊豆町の熱川バナナワニ園は、魅惑的な歌声を持つワニが主人公の米国のミュージカル映画「シング・フォー・ミー、ライル」(公開中)とのコラボ企画を開催している。フォトスポットや飲食メニューなど多彩な企画を用意した。5月7日まで。 映画は孤独なワニと少年同士が心を通わせ合うストーリー。期間中は同園のキャラクター「熱川ばにお」が映画にちなんだ衣装で登場する日もある。主人公のワニがバナナを手にする独自デザインのパネルを設けるほか、カフェではピザやケーキ、クリームソーダなど映画に着想を得たメニューを提供する。 期間中、最寄りの伊豆急行伊豆熱川駅はホームの駅名看板を主人公や「ばにお」を描いたデザイン
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春感じる花の便り 魚が彩りお花見水槽 沼津・三津シーパラダイス
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスは4月9日まで、サクラダイなどが泳ぐ水槽を造花で彩った「お花見水槽」を展示している。 桜のシーズンに合わせた恒例の企画で、水槽の大きさは縦1.5メートル、横2.7メートル、奥行き1.3メートル。サクラダイを中心に、アカアマダイなど10種約50匹が泳いでいる。 鮮やかな朱色のサクラダイは、雄の体に桜の花びらのような白い斑点があるのが特徴。桜の造花に寄り添うように泳ぎ回り、“満開”を演出している。
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卒魚式 横浜へ“進学” 清水町の幼魚水族館 成長したメジナやタカノハダイ
清水町の商業施設サントムーン柿田川内に昨年7月に開館した「幼魚水族館」は25日、成長したメジナやタカノハダイなどを送る第1回「卒魚式」を同所で開いた。鈴木香里武館長らが思い出を振り返るトークショーなどを行い、約50匹の「卒魚生」の門出を祝った。 約9カ月間で成長した卒魚生は横浜・八景島シーパラダイス(横浜市)に移り、“進学”する。なかには体の大きさが15倍に成長した個体もいるという。トークショーでは鈴木館長と広報担当の石垣幸二さんが卒魚生の特徴や生態を紹介。展示した際のエピソードや水槽に入れた時と現在の様子などを動画や写真を交えて語った。 まりあ保育園(三島市)の
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吸い付く魚と触れ合い 松坂屋都市型水族館1周年 静岡
松坂屋静岡店(静岡市葵区)内の都市型水族館「スマートアクアリウム静岡」で25日、開業1周年を記念し、ドクターフィッシュの通称で知られる魚「ガラ・ルファ」のふれ合い体験コーナーが開設された。 同館によると、ガラ・ルファはトルコや中東の河川に生息するコイの仲間。体験コーナーでは約150匹のガラ・ルファを水槽内で展示する。来場者は水槽に手を入れ、群れて集まるガラ・ルファに吸盤状の唇で吸い付かれる様子を楽しんだ。 水槽に手を入れてふれ合えるのは毎日正午と午後3時半からの各30分間。魚の状態次第で体験や展示を一時中断することもある。体験コーナーの開設は当面継続するという。 同館飼育課の小坂直也課
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動物の看護師 国家資格始動 治療高度化に対応期待(県獣医師会長/山田有仁氏)【本音インタビュー】
4月から、新設の国家資格「愛玩動物看護師」が本格的に始動する。3月には初の試験結果が発表され、全国で約1万8千人が合格した。同看護師に期待される役割や本県の獣医療に与える影響について聞いた。 ―愛玩動物看護師の資格創設の背景は。 「犬や猫などの小動物を診療する動物病院は1980年代初頭から増加し始めたが、当初は1人の獣医師とトリマー、手伝いの家族数人で診療する形態が中心だった。その後、獣医療が高度化してチーム医療が主流になる中で動物看護職の存在が不可欠になってきた。ばらつきがあった看護職の業務を明確にし、知識、技能を高いレベルで平準化する必要が高まったため、2005年に農林水産省が検討
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ウニの魅力伝えたい 菓子パンに見立て「まつり」 あわしまマリンパーク飼育員の小西さん
沼津市内浦重寺の水族館あわしまマリンパークは25日から、ウニの魅力を展示や解説板で発信する「ウニのカシパンまつり」を開く。4月23日まで。企画したのは“ウニコンサルタント”を自称する飼育スタッフの小西香代子さん(37)。「際限なく広がるウニの世界を伝えたい」と意気込む。 菓子パンに似たウニの仲間にちなんで名付けたイベント。色鮮やかな骨格標本の展示、ウニに触れたり記念撮影したりできるバックヤードツアー、ウニをデザインした皿のプレゼントなどを展開する。開催は3回目で、ウニのみにスポットを当てた個性的な展示はこれまでネットを中心に反響を呼んできた。 小西さんがウニのとり
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河津にアルマジロトカゲ ウクライナから“夫婦”避難 イズー園長「微力ながら力に」
河津町の動物園「iZoo(イズー)」は23日、ウクライナの動物園からアルマジロトカゲを受け入れたと発表した。既に展示している。ロシアの侵攻により現地では飼育がままならない状況にあるとされる。侵攻開始後に国内の施設がウクライナから動物を受け入れる例は珍しいという。 キーウの発電所が攻撃を受けたため電源が断たれ、動物園では停電が頻発した。飼育体制の維持にも影響が出ている。白輪剛史園長(54)が旧知の仲という現地の民間動物園の園長から昨年相談を受け、受け入れ準備を進めていた。戦時下のウクライナ政府から輸出許可証が発行され、来日が実現した。 受け入れたのは、アルマジロトカゲのペア。全長20セン
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磐田・桶ケ谷沼 希少種「ベッコウトンボ」羽化 3月中確認、10年連続
磐田市岩井の桶ケ谷沼で22日までに、環境省の絶滅危惧種に指定されている希少種「ベッコウトンボ」の今季初となる羽化が確認された。3月中の確認は10年連続という。 桶ケ谷沼ビジターセンターによると17日午前10時ごろ、NPO法人桶ケ谷沼を考える会が保全活動に取り組んでいる沼の南西部で、同センター職員が見つけた。暖かい日が続いたことなどから、昨年に比べて1週間早く羽化したとみられる。 羽化は4月下旬まで続く見込み。下旬に個体数の調査会を行う。
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イチゴ色のカエル!?展示 沼津・あわしまマリンパーク
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパーク内のカエル館で、真っ赤な体色が特徴の「イチゴヤドクガエル」=写真=が展示され、来館者の注目を集めている。 同種はコスタリカやパナマなどの中南米に生息し、体長は2~2.5センチほど。自然界では毒のあるアリやダニを食べることで皮膚から毒を分泌するが、同館の個体は毒の無い餌を食べているため毒性はないという。 飼育担当者は「これだけ赤いカエルは珍しい。イチゴ狩りのシーズンになるので、季節感も楽しんでもらえれば」と話した。
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イルカと触れ合い楽しむ 三津シーパラダイス 体験型イベント展開-沼津
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスで12日、さまざまな体験型イベントを展開する「みとしーフェスタ2023」が開かれた。親子連れらが海の生き物たちに親しんだ。 新型コロナウイルスの影響で開催は4年ぶり。イルカやアシカへの給餌や魚の透明骨格標本づくり、ちりめんじゃこの中から稚魚やカニ類を探す体験など、10以上の特別イベントが展開された。来場者はクイズラリーに挑戦したり間近で生き物を観察したりして学びを深めながら楽しんでいた。
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聴導犬 もっと知って 伊豆の国 利用者、手話で訴え
伊豆の国市ボランティア連絡会はこのほど、「市民ボランティアのつどい」を同市の韮山福祉・保健センターで開いた。 会員や市民約80人が講演会などを聞いた。聴導犬利用者の細井崇仁さん(54)、佐織さん(50)夫妻=河津町=は「聴導犬のこと、もっと知ろう」と題した講演を行い、「飲食店やホテルで入店を断られることがある。理解が進んでほしい」と手話で訴えた。スポーツジム「IGGY HANDS(イギーハンズ)」(三島市)の遠藤大翼代表(40)は座りながらできる腹筋や背筋の鍛え方を披露した。 講演会の合間には、同連絡会の団体が手品と詩吟を披露し、参加者は歓声や笑顔にあふれた。
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心華やぐ静岡の春 河津桜の木の上を散歩するミナミコアリクイ/700本の梅見頃/繁殖地へ移動準備、野鳥の群れ【動画あり】
春本番間近。日に日に暖かさが増す中、静岡県内各地から春到来を告げる便りが届いている。 動物園内で満開となった河津桜の木の上を散歩するミナミコアリクイや、約700本の紅白の花が咲き誇る梅園、菜の花の周りを飛び回るミツバチ、繁殖地への移動に向けて準備する野鳥の群れ。心華やぐ風景を切り取った。 (写真部・小糸恵介、浜松総局・二神亨、東部総局・山川侑哉) 河津桜の木の上を散歩するミナミコアリクイ 700本の紅白の梅見頃 繁殖地へ移動準備 野鳥の群れ
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長い冠羽、赤い尾先 ヒレンジャク飛来 浜松市内【動画あり】
落葉樹の枝に丸みがある野鳥が群れをなし止まる。長い冠羽と黒いサングラスをかけたような顔がトレードマークのヒレンジャクが2月下旬、浜松市内の河川敷で春の渡りに備えていた。 21日は1羽だったが、22日は10羽以上がヤドリギのある木の枝に止まり、好物の実をついばんだり、アトリ科のイカルと競い合うように水を飲んだりする姿が見られた。 レンジャク科のヒレンジャクは全長18センチほどで、尾羽の先端が赤色。雌雄同色で頬に赤みがあり、全身がほぼ褐色で腹部は黄色っぽい羽毛で覆われている。よく似たキレンジャクは尾羽の先端が黄色い。 群れで行動することから、小鳥が数多く連なる様子を意味する「連雀(れんじゃ
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シマガツオの幼魚捕まえた! 展示例少ない深海魚 裾野の小6中平颯星君「いつか新種を」
裾野市立富岡第一小6年の中平颯星[はやせ]君(12)が2月中旬、珍しいシマガツオの幼魚の捕獲に成功した。清水町の商業施設サントムーン柿田川内の幼魚水族館によると、成魚ははえ縄漁などに掛かるが、展示可能な状態で捕獲される例は少なく幼魚の展示事例は確認できないという。幼魚は同館に寄贈し、展示されている。 幼魚の体長は5~8ミリほど。2月18日に沼津市江浦湾沿岸で浅瀬に浮いていたところを網ですくい上げた。同館の広報担当の石垣幸二さんは「成魚は釣ってもすぐに死んでしまい、生きたシマガツオの展示はあきらめていた。まさか幼魚が捕まえられるとは思わなかった」と驚きを隠さない。 岸壁での幼魚採集に熱中
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ペンギン赤ちゃん人気 愛称、SNSで投票受け付け 下田海中水族館
下田市の下田海中水族館は昨春に誕生したフンボルトペンギンの愛称決定へ、SNSで投票を受け付けている。 2022年3月18日に誕生した雌のペンギンで、飼育員が用意した愛称候補は「オカキ」と「ミイパ」、「ミズキ」、「ユズ」の四つ。フンボルトペンギンは同館で24羽飼育していて、今回の幼鳥は特に甘えん坊という。 同館のツイッターアカウントのページで投票機能を使って2月25日まで募集している。3月3日のひな祭りにちなんだショーでお披露目する予定。問い合わせは同館<電0558(22)3567>へ。
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ペンギン赤ちゃん人気 生後1カ月、体重70→1400グラム 沼津・三津シーパラダイス
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスで、1月に誕生したケープペンギンの赤ちゃんが人気だ。 性別はまだ不明で、1月12日に卵からかえった。すくすくと成長し、誕生時に約70グラムだった体重は約1カ月で1400グラムほどになった。普段は巣箱の中で過ごし、親ペンギンが口移しで餌を与えている。 赤ちゃんペンギンは全身が黒い毛に覆われているが、2年ほどで大人と同じ白と黒の模様に生え替わるという。飼育担当の熊野有紀さん(20)は「今しか見られない姿を楽しんでほしい」と話した。
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朝日の中悠然と 袋井にハイイロチュウヒ【動画あり】
乾燥した草地から、1羽の野鳥が飛び出した。朝の日が差し込む田の上を、羽をV字に開き、悠然と低空飛行する。ハイイロチュウヒが袋井市内で春の渡りに備えている。 雄と雌が田園地帯を広範囲に飛行しながら獲物を探し、時折、鋭い爪を出して地上に急降下する様子が見られた。 タカ科のハイイロチュウヒは全長50センチほどで、雌の方が一回り大きい。雄の羽毛は頭部や背面、顔から首にかけて美しい灰色で、腹部は白い。雌は全体が褐色で腰が白い。顔はフクロウのように丸みを帯びている。 ヨシ原などをねぐらにして農耕地などで餌を探す。主にユーラシアや北米大陸の北部で繁殖し、国内には数少ない冬鳥として飛来する。
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新種カメムシ 学名は「キシモトイ」小笠原で発見 初の採集者は岸本教授(地球環境史ミュージアム)に由来
東京農大院生の嶋本習介さんらの研究チームが、小笠原諸島で発見した新種のカメムシを「オガサワラシロヒラタカメムシ」と命名し、学名を最初の採集者であるふじのくに地球環境史ミュージアムの岸本年郎教授にちなみ「ネソプロキシウス キシモトイ」とした。7日付の国際学術誌「Zookeys」電子版に掲載された。 岸本教授が1999年3月に同諸島・父島で採集し正体不明のまま標本化したシロヒラタカメムシ属の一種。嶋本さんらによる2021~22年の同諸島の野外調査でも採集され、詳細な個体観察の結果新種と判明した。 シロヒラタカメムシ属はこれまで9種が確認されているが、日本での発見は初。9種目の発見からは40年
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雪上のレッサーパンダ 愛らしく 日本平動物園でイベント
静岡市駿河区の市立日本平動物園は18日、園内で飼育するレッサーパンダを雪の中で遊ばせる恒例のイベントを同園で開いた。雪に対するレッサーパンダのかわいらしい反応が来場者を魅了した。 同市葵区のリバウェル井川スキー場から雪を運び込み、レッサーパンダの屋外放飼場に敷き詰めた。雌の「ニコ」は、雪の感触を確かめるように活発に動き回った。一方、雄の「和(かず)」は普段とは違う環境に少し驚いた様子。なかなか雪の上に降りようとしない臆病な姿も来場者の人気を集めた。 レッサーパンダは標高が高く寒い地域に生息する。同園では雪に触れる機会がないため、冬に生息地に近い環境を体験する機会を設けることで、動物福祉の
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タイコブラの繁殖成功 河津のイズー
河津町の動物園「iZoo(イズー)」は18日、コブラ科のヘビ「タイコブラ」の繁殖に成功したと発表した。2012年の開園以来、繁殖を目指して飼育を続けていた。 同園によると、17日に6匹のふ化を確認した。性別は不明で全長30センチ、体重17グラム程度。 タイコブラは猛毒の持ち主で、東南アジアに分布している。近年は生息地の開発や食用目的の乱獲で個体数が激減しているという。国内でも展示事例は多くなく、同園では初めて繁殖に成功したという。 白輪剛史園長(54)は「有毒種は危険だからと駆除されてしまっている」と引き続き繁殖に取り組む考えを示した。
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珍しい白いナマコ「ちょっと傷んだバナナみたい」 SNSで反響、清水町・幼魚水族館
清水町の商業施設サントムーン柿田川内にある幼魚水族館で、珍しい白いナマコが展示され、来館者の注目を集めている。 同館によるとマナマコの仲間とみられるが詳しい種類は不明。遺伝子の異常で色素が作れず体が白い「アルビノ」か、色素の減少で皮膚が白くなる「白変種」の可能性があるという。体長は約15センチで、2月上旬に駿河湾で漁師に捕獲された。 体の一部に暗色の斑点があり、同館館長でタレントの鈴木香里武さんが交流サイト(SNS)に写真を投稿すると「ちょっと傷んだバナナみたい」と大きな反響を生んだ。鈴木館長が「ホワイトチョコバナナマコ」と愛称をつけて展示し、投稿を見て訪れる若者も多いという。
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深海の“生きた化石” 白い「クロヌタウナギ」 浜松のウォットで展示
浜松市西区の浜名湖体験学習施設「ウォット」で、ウナギと形が似ている深海生物「クロヌタウナギ」の白い個体が展示されている。通常は黒褐色で、白い個体の捕獲は全国でも年に1回ほどしかなく珍しい。同館での展示も初めて。 白い個体は1月初旬に焼津沖で漁師の網にかかり、県水産・海洋技術研究所に持ち込まれ、1月16日に同館に提供された。色素変異で白い体色になったとみられる。通常個体と白い個体を一緒に観察できるように一つの水槽で展示している。 クロヌタウナギは全長が約50センチで、体から強い粘液を分泌するヌタウナギの仲間。深海に生息し、海底の魚の死骸などを餌にする。あごがない「無顎(むがく)類」に分類さ
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ゾウの「シャンティ」骨格標本製作へ 12月に展示予定 日本平動物園
静岡市駿河区の日本平動物園は2023年度、22年5月に53歳で死んだ雌のアジアゾウ「シャンティ」の骨格標本を製作し、同園ビジターセンターで展示を始める。骨格のレプリカも製作し、教育用としても活用する方針で、竹下秀人園長は「動物園の新しいシンボルになれば」と話す。静岡市が15日に発表した23年度一般会計当初予算案に事業費約2千万円を盛り込んだ。 シャンティは1969年にインドで生まれ、翌70年に来園した。子どものころは静岡まつりや静岡浅間神社の初詣に登場するなど、50年以上にわたり市民の人気者だったが、昨年5月、老衰で死んだ。 同動物園によると、ゾウの骨格標本は名古屋市の東山動植物園で公開
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ペンギン赤ちゃん「ピーピー」 きょうだい誕生 沼津・マリンパーク
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパークでこのほど、フンボルトペンギンの赤ちゃん2羽が誕生した。仮親となったケープペンギンの巣箱の中ですくすくと成長している。 2羽は同じ親の卵から生まれ、1月28日と2月1日にふ化した。誕生時の体重は80グラムほどで、性別はまだ不明。産んだ親の子育てが難しいと判断し、似た種であるケープペンギンを仮親とした。仮親たちは交代で赤ちゃんを温め、餌を口移しで与えている。現在は1羽目が約600グラム、2羽目が約300グラムとなるなど成育は順調。時折「ピーピー」と元気よく鳴く愛らしい声を聞くことができる。 同館では近親交配を避ける血統管理を行っていて、フンボルトペンギン
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ハートごはん♡魚も夢中 下田海中水族館 バレンタイン企画
14日のバレンタインデーを前に、下田海中水族館(下田市)で11日、飼育員がハート形の餌を魚に与える企画が始まった。水槽に登場した“プレゼント”に魚たちが殺到。通常開催している餌づけショーの一環で、3月のホワイトデーまで断続的に続く。 施設内の入り江に浮かんだ水族船「アクアドームペリー号」内の大水槽(水深約6メートル)に、ハート形に凍らせた餌を手にしたダイバーが登場。アミエビやオキアミを縦横40センチ、厚さ5センチ程度に固めた餌をダイバーが持ち込むと、イサキやタカノハダイをはじめとした魚たちがあっという間に周囲を取り囲んだ。 飼育課長の都築信隆さん(44)は「イルカ
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土壌動物じっくり観察 「腐食連鎖」の重要性理解 磐田で「みんなの昆虫学校」
磐田市竜洋昆虫自然観察公園(同市大中瀬)は11日、昆虫の意外な一面などを紹介する「みんなの昆虫学校」を同所で開いた。土の中で生きる「土壌動物」をテーマに親子連れ13人が、土や落ち葉などを採集して多様な土壌動物を観察した。 同公園の職員がオカダンゴムシやミミズ、ササラダニの写真を示しながら土壌動物の特徴を説明。地中では土壌動物が他の生物の排せつ物や死骸を食す「腐食連鎖」が進んでいるとして「土壌動物は地球の環境を整える重要な役割」と話した。 参加者は、公園内で集めた落ち葉や土から動物を探し、足の数など細かい部分を虫眼鏡で観察した。磐田青城小2年の大沢愛奈さん(8)は「昆虫が好きで、これまでカ
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大型のカモ「マガン」越冬 袋井で大空舞う【動画あり】
強風が吹きすさぶ田園地帯で、餌を探す鳥の群れが動いた。大型のカモでガン類に属する冬鳥マガンが袋井市で越冬している。 1月下旬、10羽ほどの群れが田で餌を食べ、ゆっくりと羽を休めていた。ときおり数羽が首を上げ、周囲を警戒する様子も見られた。 カモ科に属するマガンは全長70センチほど。灰褐色の羽毛に覆われ、くちばしはピンク色で足はオレンジ色をしている。湖沼や池をねぐらにし、昼間に農耕地などで餌を探す。シベリアなどで繁殖し、冬鳥として主に北日本に飛来する。 県内への飛来数は少ないとみられる。夕暮れに染まるころ、マガンは一斉に飛び立ち、編隊を組んで上空を優雅に舞った。
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ケープハイラックスの赤ちゃん すくすく成長 富士サファリパーク
裾野市須山の富士サファリパークで、双子のケープハイラックスの赤ちゃんが来園者の人気を集めている。 2頭は1月13日に体長8~10センチ、体重150~200グラムほどで生まれた。ネズミの仲間に見えるが、分類的にはゾウなどに近いという。指先にひづめに似た平らな爪があるのが特徴で、成獣は体長50センチほどになる。双子は母乳を飲んだり昼寝をしたりしてすくすくと成長している。ずんぐりした体型ながら、岩場や木の上を身軽に動き回り、訪れた人たちを楽しませている。 ふれあいゾーンのどうぶつ村で12頭を飼育している。親子の体調に配慮し、当面の間は天気が良い日の昼のみ赤ちゃんを公開する。
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ハナビラウオ幼魚 ハートの尾びれ特徴 バレンタイン合わせ公開 清水町
清水町の商業施設サントムーン柿田川内にある幼魚水族館でこのほど、深海魚「ハナビラウオ」の幼魚の展示が始まった。同館によると、生きた姿を見られるのは国内でも珍しいという。 尾びれがハートのように見えるため、14日のバレンタインデーに合わせて公開した。1月中旬に沼津市の江浦湾沿岸で採集された4匹を展示している。 成魚は水深700メートルまで生息するが、幼少期は浅い海で生活する。クラゲの傘の下や触手の間に身を潜めるのが特徴。長期飼育の記録はほとんどないとされるが体調は良好で、捕獲時に5ミリほどだった体長は約1センチまで成長した。 広報担当の石垣幸二さんは「バレンタインに合わせてやってきてくれ
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水面に漂うオシドリ 羽毛鮮やか 掛川で越冬【動画あり】
掛川市でオシドリが越冬している。池辺の木の影で赤やオレンジ、緑色の羽毛の水鳥の群れがひっそりと漂う。 25日は、雌雄合わせて10羽ほどが群れをなし、目を閉じて休んだり、水中に顔を何度も突っ込んで毛繕いをしたりしていた。 カモ科のオシドリの体長は約45センチ。雄は繁殖期に向け鮮やかな姿に換羽し、背中の両側にはイチョウ羽と呼ばれるオレンジ色の風切羽が生える。雌は全体に灰褐色の羽毛に覆われている。 主に中国東北部や朝鮮半島、北日本で繁殖する。県内では夏季に山間部の渓流で生息し、冬季は低地の河川や湖沼などで越冬する。
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磐田南高 トキ剥製移管へ 地球環境史ミュージアムで展示
磐田市見付の磐田南高は、国特別天然記念物「トキ」の剝製をふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市駿河区)に移管する。同ミュージアムの学芸員がこのほど、同校を訪れ、剝製の保存状態を確認した。今後、環境省へ移管手続きを行い、県民の目に触れるよう同ミュージアムに特別展示する。 剝製は高さ約55センチ、全長約65センチ。これまで同校生物準備室に保管され、生物の授業や文化祭の展示物として使用されていた。昨年11月に開かれた創立百周年記念式典でも、会場入り口に飾られた。 同校に保管されている資料によると、剝製は1935~44年に寄贈されたとみられ、傷もなく保存状態は極めて良好だったという。2022度
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繁殖前パンダに”変身” 冬鳥ミコアイサ、浜松に飛来【動画あり】
太陽が顔を出し、明るくなり始めた早朝の池にカモの群れが舞い降りた。全身が白い羽毛に覆われ、目の周りが黒く、「パンダ」のような姿が愛らしい。浜松市内で冬鳥ミコアイサが越冬している。 19日は雄3羽と雌2羽が水面に並び、忙しそうに何度も水中に潜って餌を探す様子が見られた。午前9時が近づいたころ、水面を短く助走し、一斉に飛び立っていった。 カモ科のミコアイサは全長40センチほど。雄が雌よりやや大きい。雄の白い羽毛が巫女(みこ)の装束に似ていることが名前の由来とされる。雌は頭部が茶褐色でほおは白い。雄は繁殖期を迎える前に特徴的な“パンダ柄”に換羽する。 主にはユーラシア
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深海生物にタッチ「甲羅が硬かった」 沼津シーパラで祭り
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスは29日、深海生物の生態を紹介する「深海祭り」を同所で開いた。 駿河湾に生息する深海生物約30種の冷凍標本を展示した。来館者はメンダコやタカアシガニをはじめ、全長2メートルほどの大型のサケガシラなどに触れ、深海の生き物に理解を深めた。会場では深海魚メヒカリの唐揚げを振る舞った。 生きたオオグソクムシに触れるコーナーも設けた。富士市から訪れた竹内奏翔君(10)は「甲羅が硬かった。興味のある深海生物を実際に見られて面白かった」と話した。
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福よ来い 水槽に“ウナギの恵方巻き” 浜松「ウォット」
浜松市西区の浜名湖体験学習施設「ウォット」で、太巻きをまねた水槽内の隠れ家にニホンウナギが入ることで“ウナギの恵方巻き”が完成する、縁起の良い展示が行われている。運が良ければ、太巻きの中央の穴から顔を出したウナギの愛らしい様子を見ることができる。 水槽内には突然変異で体が白と黒のまだら模様をした“パンダウナギ”が4匹と白化個体1匹が泳いでいる。パンダウナギは10万匹に1匹の確率で生まれる希少な存在。 展示は福を呼ぶと言われる恵方巻きにちなみ、来館者に開運と明るい話題を届けようと企画された。2月5日まで行われる。
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経費高騰の厳しい冬 暖房費、エサ代助けて 富士花鳥園呼び掛け
富士宮市根原の富士花鳥園が、厳しい冬を乗り越えるため暖房費やエサ代の支援金を募るクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。500万円を第1目標に掲げ、20日午後11時までCFサイト「レディーフォー」で支援を募っている。 富士宮市北部の山梨県境近くに位置する同園は今冬の最低気温が氷点下11度まで下がる日もあるほど寒さが厳しく、鳥たちに暖房設備が欠かせない。例年は春から夏の繁忙期に蓄えをつくってきたが、コロナ禍で客足の落ち込みや重油代、エサ代の高騰も響き、冬越しが困難な状況が続いている。冬を乗り越えるためのCFは昨年度に続き2回目。 園内はボイラーやストーブ、赤外線ヒーターで鳥たちや花
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幸せ運ぶ瑠璃色の使者 ルリビタキ、浜松・西区で越冬中
冬木立を飛び回るスズメほどの大きさの小鳥。「幸せの青い鳥」とも呼ばれるルリビタキが浜松市西区の公園で越冬している。日陰の枝の上に止まると、美しい瑠璃色の羽がひときわ映える。枝の上で尾羽を上下に動かしながら周囲を見渡し、餌を見つけると地上に素早く舞い降りる様子が見られた。 ヒタキ科に属するルリビタキは全長約14センチ。コルリ、オオルリとともに「瑠璃三鳥」として知られる。雄の背中の羽毛が鮮やかな瑠璃色になるまでには3年ほどかかる。雌は背中の羽毛がオリーブ褐色で、尾羽だけがわずかに青い。 県内では、夏季に富士山や南アルプスなどの亜高山帯で生息し、冬は山麓の森林や低地の公園などに下りてきて越冬す
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アカガエルの産卵本格化 雨少なく例年より遅め 浜北区の森林公園
浜松市浜北区の静岡県立森林公園でこのほど、県絶滅危惧2類に指定されているニホンアカガエルの産卵が本格化した。13日夜に降った雨の影響とみられる。 同公園によると、ニホンアカガエルは他のカエルと比べて最も早い時期の早春に産卵し、その後は再び冬眠する。産卵行動は雨の夜に活発になるが、今年は雨が少なく、例年に比べて2週間ほど遅れた。体外受精のため、メスの回りに複数のオスが集まる姿は蛙(かわず)合戦などと呼ばれる。2月までは産卵が続きそうだという。 ニホンアカガエルの好む水田などの里山環境は近年、減少傾向にある。公園自然解説員の瀬下亜希さん(54)は「森林公園はボランティアの協力でニホンアカガエ
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五角→合格 ヒトデに祈願 下田海中水族館で企画展示
下田海中水族館(下田市)は受験シーズンに合わせ、合格祈願の駄じゃれにちなんだ生物の企画展示を29日まで同館で実施している。 「合格(ごうかく)」と「五角(ごかく)」の形をかけたのは、イトマキヒトデとアカヒトデ。「福(フク)来たる」の語呂合わせでフグの一種ハリセンボンも展示して笑いを誘っている。 飼育員の千葉理瑠さん(26)は「願掛けとともに、ハリセンボンのコミカルな動きにも注目してほしい」と見どころを語った。
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幻のヘビ「ヘアリーブッシュバイパー」展示 河津のiZoo
河津町の動物園「iZoo(イズー)」で、「幻のヘビ」とも称されるヘアリーブッシュバイパーの展示が始まった。同園によると、展示は国内初という。 アフリカのウガンダとコンゴ共和国付近のごく狭い範囲にしか生息しないという毒ヘビ。ウガンダの施設で繁殖させた4匹を導入した。全長60センチ程度で、黄色がかった茶色が特徴。全身がとげ状のうろこで覆われている。ナメクジなど食物が限られているため飼育が困難で、世界的にも希少という。 白輪剛史園長は「今まではインターネットや図書の中だけでしか見られなかった。愛好家にとっては憧れの存在だ。ぜひ実物を見てほしい」と来園を呼びかけている。
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ペット同行避難 訓練重ね模索 鳴き声、衛生面…空間確保など課題
災害時にペットを連れて避難所に行く同行避難を想定した防災訓練が静岡県内で徐々に広がっている。ペットスペースの確保や避難に要する時間の増加といった課題もあり、継続的な訓練の必要性を訴える声が上がっている。 「地域防災の日」の昨年12月4日、避難所に指定されている静岡市駿河区の西豊田小で、遊具などを防雨用のブルーシートで覆って作るペットスペースの開設訓練が初めて行われた。飼い主らは、市動物指導センターが市内防災倉庫に配備したペットスペース開設マニュアルや備品入りのボックスを活用しながら作業を進めた。 訓練中、問題になったのは設営場所の選定だった。当初は体育館付近にある駐輪場と決めていたが、一
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カピバラ長風呂対決 伊東「ゆげ」全国3位 記録は1時間47分
伊東市の伊豆シャボテン動物公園など全国5施設のカピバラが湯に漬かる時間を競うイベント「第11回カピバラの長風呂対決」が7日、各施設を会場に行われた。同園からは3歳の雌の「ゆげ」が出場し、1時間47分24秒で3位だった。 他に参戦したのは長崎バイオパーク、埼玉県こども動物自然公園、那須どうぶつ王国(栃木)、いしかわ動物園(石川)。各施設の代表1匹が対決に挑んだ。 昨年はシャボテン動物公園の「ポル」が1時間58分38秒で制したため、2連覇がかかっていた。「ゆげ」は同記録に迫るタイムを出したが、今年は他に2~3時間台がいて優勝を逃した。1位は那須の3時間40分29秒だった。 「ゆげ」は開始か
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ことしの干支ウサギと記念撮影 日本平動物園
静岡市駿河区の日本平動物園で9日まで、今年の干支(えと)「卯(う)」にちなんだ企画展が開かれている。ウサギとの撮影スポットと生態を紹介する展示を設けている。 親子連れが生後2カ月のウサギを膝に乗せて記念撮影を楽しんだ。葵区の村山晴麻君(4)は優しくなでながら「ふわふわでかわいい」と声を弾ませた。 園内のビジターセンターではウサギの種類や身体能力を解説するパネル、頭骨の標本などを展示。最近ペットとして人気があるウサギの飼い方も紹介している。
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ウミガメに七草 来館者が餌やり 下田海中水族館
下田海中水族館(下田市)は7日、七草がゆの風習にちなんだウミガメの餌やり体験イベントを同館で開いた。来館者がウミガメたちの無病息災に願いを込めた。 通常の体験ではキャベツを用意しているが、この日は「スズシロ(ダイコン)」の葉を準備した。来館者がエントランスの水槽にトングで葉を近づけると、ウミガメ4匹はスルスルと接近。水面からひょっこり顔を出して葉を頬張った。普段はアジやイカを食しているというが、ムシャムシャとあっという間に食べきった。 愛知県豊田市から訪れた宮本悠人君(5)は、元気良く食べるウミガメの姿にびっくり。「長生きしてほしいな」と餌を与えた。
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爬虫類と暮らす家 河津の動物園「iZoo」にモデルルーム
自宅のリビングに“動物園”を-。河津町の動物園「iZoo(イズー)」に2022年冬、斬新なモデルルームがお目見えした。屋内の一角に動物用の巨大な一室を設ける間取りで、全国的にも希少な試みとみられる。 多くの爬虫(はちゅう)類を展示する同園らしく、コンセプトは「爬虫類と暮らす家」。同園の白輪剛史園長と、静岡市駿河区の住宅メーカー「福工房」の福田豊社長が意気投合し、同社の技術を詰め込んだ。 園内のモデルルームは12畳の空間に、2畳半程度の飼育室を設置。縦、横いずれも2メートル程度の強化ガラス越しに、ソファでくつろぎながら動物を観察できる。実際に新築やリフォームする際は
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アシカ「賀正」の出迎え/伊豆・三津シーパラダイス はかま姿のペンギンと撮影/あわしまマリンパーク
沼津市内の水族館で3日まで、動物たちが新年の雰囲気を演出する特別イベントが開かれている。2日は多くの親子連れらが訪れ、正月ならではの催しを楽しんだ。 伊豆・三津シーパラダイス(内浦長浜)では、カリフォルニアアシカのショーを正月にちなんだ特別版で実施。2頭のアシカが「賀」「正」の文字が書かれた約1メートルの羽子板を鼻先に乗せる曲芸を披露し、会場から大きな拍手が送られた。 あわしまマリンパーク(内浦重寺)では、はかま姿になったケープペンギンとの記念撮影イベントが行われた。訪れた親子連れらは、飼育員手作りのはかまを着用したペンギンと笑顔で写真に納まっていた。 いずれも1日3回実施する。
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今年の干支 ウサギと写真撮影楽しんで 浜松市動物園で3日まで
浜松市西区の市動物園は3日まで、干支(えと)のウサギと一緒に写真撮影ができる正月イベントを園内で開いている。 初日の1日は、動物園カレンダーのモデルとして活躍する体長約20センチの薄茶色のウサギ、ステラが参加。来園者は写真撮影の後、頭をなでながら「ありがとう」「かわいい」などと声をかけていた。 両親と磐田市から訪れた鈴木優李君(9)と雫月ちゃん(7)、三葉ちゃん(4)のきょうだいは「ウサギの感触が気持ち良かった。かわいかった」と声を弾ませた。
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英名ラビットフィッシュ 卯年にちなみアイゴ特別展示 沼津「三津シーパラダイス」
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスは9日まで、今年の干支(えと)の卯(う)にちなみ、英語でラビットフィッシュと呼ばれる魚「アイゴ」の特別水槽を展示している。 体長約25センチの1匹を公開している。同館によると、おちょぼ口で突き出した前歯の形状や、海藻などを好む草食であることがウサギに似ているという。水槽は門松や富士山のイラストで装飾され、新年の雰囲気を演出している。 飼育担当者は「普段は目立たない魚だが、12年に1度の主役の年。かわいらしい英名があることを知ってほしい」と話した。
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顔似てる?「海のウサギ」 下田海中水族館で特別展示
下田海中水族館(下田市)は、2023年の干支(えと)にちなんだ魚の特別展示を同館で実施している。その名も「ラビットフィッシュ」。同園によると、ウサギと顔が似ているとして名付けられたという。 「海のウサギ」とも称されるラビットフィッシュは、和名「アイゴ」。日本列島周辺など、海藻の豊富な岩礁やサンゴ礁に生息する。海藻のほか甲殻類なども好んで食し、成長すると体長30センチほどまで大きくなる。背びれや腹びれにはとげがあり、有毒という。 23年1月6日までの展示。年末年始も営業する。
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ワニの背中をお掃除「1年の汚れきれいに」 熱川バナナワニ園
東伊豆町の熱川バナナワニ園は27日、同園で飼育するワニの大掃除を実施した。同園の年末の風物詩。飼育員たちが1年の汚れを洗い落とした。 同園ではワニ16種100頭ほどを飼育していて、分園の通称「ワニ池」(約500平方メートル)ではこのうち4種12頭が生活。池の水を抜いた上で、飼育員たちはブラシを手に「クチビロカイマン」6頭に近づいた。体長1・5~2メートルの中型だが活発で、時折大きな口を開けて「ガブリ」とかむしぐさも。背中をこすられると、落ち着いた様子で身を委ねた。 飼育員の菅原浩樹さん(29)は「1年の汚れをきれいに落とし、ワニたちに気持ちよく新年を迎えてもらいたい」と作業を進めた。
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年末恒例、ウミガメを掃除「1年でも長く元気で」 下田海中水族館
下田海中水族館(下田市)は27日、エントランスのウミガメ水槽の大掃除を行い、カメの汚れを洗い流した。体重100キロ超の巨体を飼育員が磨く様子を観光客が興味深そうに見守った。 水槽では体重約100キロのアカウミガメと約130キロのアオウミガメ(いずれも雄)を1頭ずつ飼育している。水を抜き取った上で、まずは水槽を掃除。飼育員の佐山拓実さん(23)らがタワシで長さ1メートルほどのカメの甲羅を磨き上げ、コケの付着を丹念に落としていった。年末の恒例行事。佐山さんは「カメたちに1年でも長く元気でいてもらいたい一心」と願いを込めた。
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アナゴやウミヘビ ウナギ似の生き物紹介 浜松市西区「ウォット」
浜松市西区の浜名湖体験学習施設「ウォット」で、企画展示「ウナギ展~にょろにょろ似ている生き物たち~」が開かれている。1月29日まで。 ウナギと形が似ている「マアナゴ」や「ホタテウミヘビ」など5種とかば焼きにすると味が似ているとされる「ナマズ」など3種を水槽内で展示。ニホンウナギやオオウナギと近くで比較して見られるように並んでいる。 1月2、3日には、干支(えと)のウサギをテーマにした生き物の展示や福袋の販売など正月イベントが実施される。30日~元日は休館日。
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袋井にコミミズク飛来 冬の田園に体丸め、じっと
冬枯れの田に溶け込むように、わずかに動く丸くて白っぽい鳥。愛らしい黄色い目が夕日に照らされ、寝起きには少しまぶしそうに見える。12月中旬、フクロウ科のコミミズクが越冬のため、袋井市の田園に飛来した。 12日午後は冷たい風が吹きすさぶ中、体を丸め、じっと眠っているようだった。近くをカラスが通過すると、驚いたように目を開いて周囲を警戒した。 日が没み、辺りが暗闇に包まれる頃、ゆっくりと動き出す。首をぐるぐる回し、毛繕いをして、夜の狩りに備える姿が見られた。 全長40センチほど。頭頂部に「羽角」という耳のような飾り羽があることが名前の由来とされる。シベリアなどで繁殖し、日本の河原や田園に冬
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カピバラ ゆず湯でゆったり♨ 伊東市の伊豆シャボテン動物公園 1月6日まで
伊東市富戸の伊豆シャボテン動物公園で17日、冬至(22日)に合わせた「カピバラのゆず湯」のイベントが始まった。カピバラたちがユズの香り漂う風呂でゆったりとくつろぎ、来場者を和ませている。 湯船に40度の湯が張られるにつれ、大人と子どものカピバラが続々と集まった。さまざまな種類のユズ約40キロを浮かべた。 湯けむりが立ち上る中、カピバラたちはのんびりと入浴を楽しんだ。大勢の来園者が詰めかけ、愛くるしい姿を写真に収めた。 ゆず湯は来年1月6日まで。1日2回、午前10時半からと午後1時半からの各1時間。カピバラの露天風呂のイベント自体は4月2日まで行う。
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金魚の王様 ランチュウ飼育 小沢さん(沼津)全国品評会2位 工夫重ね、海外でも人気
“金魚の王様”と呼ばれるランチュウの飼育・販売に取り組む沼津市西浦木負の小沢忠幸さん(46)が、11月上旬に大阪府で開かれたランチュウ愛好家による品評会「第65回日本らんちう協会 全国品評大会」の当歳魚の部で2位に当たる西大関に輝いた。県勢では最高成績となった小沢さんは「何万匹に1匹の美しいランチュウが集まる中、違いが出せたことがうれしい」と喜びを話す。 品評会では左右対称であることや頭と尾の形、八の字を描くように泳ぐかなどが基準になる。受賞した当歳魚の部はことし生まれたランチュウで競い、約500人が出品した。小沢さんによると、同部門は「作り手の力量が問われる一番の
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森の忍者ムササビ 闇夜に滑空【動画】
暗闇に包まれ始めた森から「グルルルル…」と低い鳴き声が響く。葉が触れ合う音の先を見ると、長い尾を持つムササビのシルエットが枝先に浮かぶ。突然、闇に飛び出した。体にある皮膜を大きく広げて枝から枝へ滑空する様子は、白い座布団が舞うようにも映る。時には、100メートルを越える大滑空を見せることもある。10月から11月下旬、浜松市北区で“森の忍者”とも評されるムササビに迫った。 ムササビは夜行性で、大木の樹洞を巣穴にする。日没から約30分後、直径10センチほどの巣穴からひょっこりと顔を出し、周囲をうかがい始める。眠たそうな表情が愛らしく、大きなあくびをすること
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事件捜査で活動増加 警察犬2頭嘱託 牧之原署
牧之原署はこのほど、事件捜査などに協力する嘱託警察犬の所有者に対する嘱託書交付式を同署で開いた。 嘱託を受けたのはいずれも牧之原市の横山春美さん(63)のアンジェラ・オブ・シルクロード号(8歳、雌)と赤堀智弘さん(67)のヨーラ・オブ・シルクロード号(9歳、雌)。2頭は追及犬として事件捜査や行方不明者の捜索活動を担う。 任期は来年1月1日からの1年間。高橋宏文署長は「最近は特殊詐欺など活躍してもらう機会が増えている。ご協力をお願いしたい」と激励した。
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冬の貴婦人「タゲリ」 羽毛、玉虫色に輝く 袋井の田園地帯に飛来
枯れ葉色になった田から、「ミャー」と猫のような鳴き声とともに、鳥の群れが飛び立った。11月下旬、頭頂部からピンと伸びた冠羽が特徴の冬鳥タゲリが越冬のため、袋井市の田園地帯に飛来した。 22日は、5羽の群れが田の中やあぜ道で走って止まっての動作を繰り返し、ミミズなどの餌を捕らえる様子が見られた。 チドリ科に属するタゲリは全長30センチほど。雌雄がほぼ同色で、背中の羽毛が光の反射によって玉虫色に輝くことから「冬の貴婦人」とも呼ばれる。ユーラシア大陸で繁殖し、県内には田園や牧草地に飛来するが、近年は減少傾向にあるという。
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水中に、ほのかな光 清水町・幼魚水族館でヒカリキンメダイ展示
清水町の大型商業施設サントムーン柿田川内の幼魚水族館でこのほど、ヒカリキンメダイの幼魚の特別展示が始まった。 公開しているのは体長5~6センチの約30匹。ヒカリキンメダイは発光バクテリアと共生し、目の下に大きな発光器があるのが特徴。同館によると、成魚は深海に生息するが、幼魚は浅瀬の洞窟や岩陰で多く見られるという。洞窟を模した暗い水槽で展示され、来場者は薄緑色に点滅する美しい光に見入っていた。 広報担当の石垣幸二さんは「発光器には、餌となるプランクトンを集めたり仲間とコミュニケーションをとったりする役割がある。たくましい生態を知ってほしい」と話した。
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日本平動物園のマレーバク「ナナハ」 愛媛・とべ動物園に“お引っ越し” 12月18日にお別れ会
静岡市駿河区の日本平動物園は7日、雌のマレーバク「ナナハ」(2歳)が繁殖のため19日に愛媛県のとべ動物園に“引っ越し”すると発表した。18日に日本平動物園でナナハのお別れ会を開く。 ナナハは2020年7月、日本平動物園で父親フタバと母親オリヒメの間に生まれた。現在は母親よりも大きくなり、乳歯が抜け始めるなどすくすくと成長している。のんびりとした性格で、来園者や飼育員を和ませていたという。 お別れ会は午後1時半から15分程度行い、飼育員がマレーバクの生態やナナハの性格などについて説明する。
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駿河湾2030メートル 工夫重ね撮影 4Kで多様な生物観測 沼津高専の学生グループ
駿河湾の深海観察に取り組む沼津高専(沼津市大岡)の学生による特別同好会「知財のTKY(寺子屋)」がこのほど、水深約2030メートル地点の4K映像撮影に成功した。2017年に水深200メートル地点を撮影以降、12回にわたり水深を深めつつ撮影を重ね、当初目標に到達。エビや魚類など、駿河湾の多様な生物を観測した。 同会は船に乗る「調査班」と地上でデータを整理する「解析班」の11人で構成する。バッテリーや給電方法やメモリーを改善した4K撮影システムを開発し、2千メートルの水圧に耐えられるようライトのレンズ部構造を改良。伊豆松崎マリーナ(松崎町)の協力で8月下旬、4時間36分連続撮影を成功させた。
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冬鳥クロツラヘラサギ 浜松へ飛来 コウノトリと共演【動画あり】
池に次々と飛来したカモの群れの鳴き声が響き渡る日の出前。しゃもじ形のくちばしが特徴的な鳥が2羽、ゆっくりと池の水面を進む。11月中旬、浜松市内に冬鳥のクロツラヘラサギが越冬のために飛来した。 18日は2羽が並び、水中でくちばしを左右に振りながら小魚などを捕らえ、餌場を変える際には一緒に飛び立つ様子が見られた。特別天然記念物のコウノトリも現れ、近くで餌をついばんでいた。足輪の色から、千葉県野田市で放鳥された雄の「きずな」のようだ。 クロツラヘラサギは全長約75センチでトキ科に属する。目の周りが黒いことから「黒面(くろつら)」の由来となったとされる。東アジアに生息し、主な繁殖地は朝鮮半島。県
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ウナギの赤ちゃん展示 生きた状態珍しく 清水町・幼魚水族館
清水町の大型商業施設サントムーン柿田川内にある幼魚水族館でこのほど、ニホンウナギの仔魚(しぎょ)「レプトセファルス」の展示が始まった。同館によると、生きた状態での展示は全国的にも珍しいという。 公開しているのは体長約5センチの7匹。国立研究開発法人「水産研究・教育機構」の増養殖研究所南伊豆庁舎(南伊豆町)で2月ごろにふ化した個体を譲り受けた。稚魚のシラスウナギよりも体全体が透明で、平たい形状をしているのが特徴。レプトセファルスは人工の飼育環境では250日ほどでシラスウナギへと成長することから、年内に変態する可能性があるという。 今後、さらに前の段階の「プレレプトセファルス」や受精卵の標本
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オオアリクイの赤ちゃん♡すくすく成長 静岡・日本平動物園
静岡市駿河区の日本平動物園は25日、オオアリクイの雄の赤ちゃんが誕生したと発表した。 赤ちゃんは父親のフジオ(12歳)と母親のヒナ(11歳)の第4子として15日に同園で生まれた。生まれた時の大きさは頭から胴の長さが39センチ、尾の長さが29センチ、体重は2・1キロで、母乳ですくすくと成長している。現在は母親とともに寝室で寝ていることが多いが、母親が外に出るときには背中にしがみついている姿を見ることができるという。 同園によると、オオアリクイは絶滅危惧種で、国内で飼育されているのは6施設16頭のみ。同園の担当者は「赤ちゃんの今しか見られないかわいらしい姿をぜひ見に来て」と話した。
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水中に枯れ葉? ナンヨウツバメウオ展示 沼津・シーパラダイス
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスは30日まで、紅葉シーズンをイメージしたナンヨウツバメウオの幼魚の特別展示水槽を公開している。 8月に同館近海で飼育員が捕獲した体長約8センチの1匹を展示している。ナンヨウツバメウオの幼魚は枯れ葉そっくりに擬態した姿が特徴。成長すると体は丸くなり体色は茶色から銀色に変化するという。水槽内には紅葉のオブジェが設置され、秋の雰囲気を演出している。 担当者は「沼津周辺でも紅葉が見頃になっている。水槽を見た人たちに秋を感じてもらえれば」と話した。
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フンボルトペンギン、仲良く魚キャッチ 「良い夫婦の日」にイベント 下田海中水族館
数字の並びにちなんだ「良い夫婦の日」の11月22日、下田海中水族館(下田市)は夫婦の絆が強固なフンボルトペンギンのイベントを開いた。ペンギンたちが息の合った動きを来館したカップルらに見せつけた。 フンボルトペンギンは一度ペアになれば、基本的に片方が亡くなるまで同じ相手と添い遂げるとされる。同館によると、子育てを協力するだけでなく、そろって鳴いたり羽繕いをし合ったりする。 同館では24羽のフンボルトペンギンのうち9組が夫婦という。イベントでは雄キョーチャンと雌ハチオの夫妻が、飼育員貴堂彩花さん(26)が投げた餌のキャッチに挑戦。キョーチャンがイカナゴを器用にくちばしで受け止めると、来館者か
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カピバラ 露天風呂でうっとり♡ 元祖、40周年の節目 伊東市の伊豆シャボテン動物公園
伊東市の伊豆シャボテン動物公園が発祥の風物詩「元祖カピバラの露天風呂」のイベントが19日、同園で始まった。今シーズンは40周年の節目。湯船に体を沈め、ゆったりとくつろぐカピバラたちが来場者を癒やしている。 初日の風呂開きでは草をつなげた“テープ”をカピバラがカットし、湯船に湯が張られた。和名「オニテンジクネズミ」にちなんで地元産のオニユズを浮かべた。 8月と10月に生まれた計10頭の赤ちゃんは、今期が風呂デビューとなる。多くの来場者が詰めかけ、目を細めて気持ちよさそうに湯に漬かるカピバラを写真に収めた。 イベントは1982年冬、飼育スタッフがお湯で展示場を掃除し
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ベビーラッシュ♡シマウマ見に来て 富士サファリパーク
裾野市須山の富士サファリパークで、シマウマの赤ちゃんが相次いで誕生し、愛らしい姿が来園者の人気を集めている。 2日に雄、4日に雌がそれぞれ1頭生まれた。9月にも2頭が生まれたほか、現在も妊娠中の雌が2頭いて、ベビーラッシュを迎えている。赤ちゃんは成獣と比べてしま模様の黒い部分が茶色っぽく、毛がフワフワとしているのが特徴。母親に寄り添ったり乳を飲んだりして仲むつまじい姿をみせている。 担当者は「11月に生まれた2頭は同じ群れにいる。一緒に過ごすかわいらしい姿を見てほしい」と話した。
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11月11日「チンアナゴの日」に展示解説 下田海中水族館で催し
1が並ぶ11月11日は「チンアナゴの日」-。下田海中水族館(下田市)は11日、砂の底から棒のように体を出す姿が人気のチンアナゴの展示イベントを同館で開いた。職員が来館者に生態を解説した。 チンアナゴは体長30~40センチ程度。職員は「チン」の由来が希少を示す「珍」ではなく、イヌのチン(狆)に顔が似ていることだと説明した。群れで生活し、水流で運ばれるプランクトンを食べるため、皆同じ方向を向くことも紹介した。泳ぐ姿を披露するのは、引っ越しの際などにとどまるという。 来館者はひょっこりと顔を出す水槽の中のチンアナゴを興味深そうに観察した。 同館によると、チンアナゴの日は東京都のすみだ水族館の
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ゾウの花子を追う㊦ 再び静岡市、丸子川べりのアイドルに たくさんの人の支えでパラグアイへ旅立つ【NEXT特捜隊】
北海道から静岡市に移住、焼津市小浜(おばま)を経て再び静岡市に戻り、ついには南米パラグアイへ旅立ったという花子(⇒ここまでの経緯は ㊤ ㊥ へ)。出国前はどこでどのように過ごしていたのだろうか。 ※記事の最後に花子の写真スライドショーがあります 静岡市駿河区下川原の鷲巣茂男さん(76)が、当時の様子を記録した写真を静岡新聞社NEXT特捜隊に寄せてくれた。 撮影したのは1979年8月、静岡市広野(現・同市駿河区広野)。花子は当時、丸子川にかかる橋のたもとで暮らしていたという。当時は花子の他に2頭の子ゾウも一緒で、3頭一緒に柵の中にいる様子も写っている。足を折り曲げたまま水浴
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ゾウの花子を追う㊥ 焼津市沿岸部で「クル病」療養 サメのエキスを飲んだり塗ったり【NEXT特捜隊】
骨が軟化する「クル病」の治療のため、北海道から現在の静岡市清水区に移住したゾウの花子。わずか2カ月で焼津に居を移したところまで前回の㊤で報告した(⇒ここまでの経緯は㊤へ)。その後の取材で、花子が焼津で暮らしていた場所を知っているという、焼津市の森鉄次さん(70)と知り合い、かつて象舎があった場所に案内してもらった。 森さんと訪ねたその場所は焼津市沿岸部の小浜(おばま)。現在は更地だが、かつての小浜海水浴場の西側に当たり、今はガス関連企業が所有している。森さんは「花子がいた当時は海に堤防がなく、象舎のすぐ近くまで砂浜が続いていた」と振り返る。 花子は海を望む小屋で過ごしていたよ
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ゾウの花子を追う㊤ 「焼津に昔ゾウがいた?」依頼を受け調査開始 物語の始まりは清水だった【NEXT特捜隊】
「父が若いころ、焼津にゾウがいたそうです。どこに、なぜ。詳しく知りたいのですが、調べてもらえませんか?」。焼津市に住む20代男性から静岡新聞社「NEXT特捜隊」に依頼が寄せられた。 動物園がない焼津にゾウ? さっそく焼津出身の方に聞いたり、過去の資料に当たったりしたところ、ほどなく「1970年代後半の一時期、焼津にゾウがいたらしい」ということまでは見えてきた。 当時の静岡新聞紙面に記載がないか調べてみたところ、1976年6~8月の紙面に記事が見つかった。同年6月7日の記事には「2000キロはるばる”花子”が来た!!」という見出しが躍る。しかし、この記事で「来た」と
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冬の訪れ告げる「ジョウビタキ」 はままつフラワーパークに飛来【動画あり】
公園の木々が少しずつ色づき始めた11月上旬、木漏れ日に照らされ、オレンジ色をした腹部の羽毛がひときわ目立つ小鳥がベンチで“ひと休み”。代表的な冬鳥ジョウビタキが浜松市西区のはままつフラワーパークに越冬のため飛来した。静岡県内も、冬鳥の季節が始まった。 2、3の両日は、園内を行き交う人を気にすることなく、木々の枝に止まって「ヒッヒッ、カッカッ…」としきりに地鳴きをしていた。群れではなく1羽で動くため、縄張りをアピールしていると言われている。 ヒタキ科のジョウビタキは体長15センチほどで、地上の昆虫などを餌にする。雄は頭が灰色で顔と喉は黒色、雌は全体に淡
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イシガケチョウ、森町で発見 紀伊半島以南に生息「珍しい」
渡りチョウのアサギマダラの観察を続ける掛川市倉真の佐藤典雄さん(74)が10月29日、森町鍛冶島の山中で石が積まれた石垣のような模様をしている「イシガケチョウ」を発見した。 イシガケチョウは紀伊半島以南の本州、四国、九州、南西諸島に生息しているとされる。佐藤さんはアサギマダラの撮影中に偶然、フジバカマに止まるイシガケチョウを見つけた。体長は約7センチ。「数日前にテレビで見て知ったばかりだったので、見つけることができ驚いた。見たことのない珍しい柄できれいだった」と話した。
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ウミガメ 体重130キロ! 下田海中水族館で測定イベント
下田海中水族館(下田市)は1日、同日の「計量記念日」にちなんだ動物の体重測定イベントを同館で開いた。ウミガメを専用の体重計に乗せ、来館者は予想を上回る重量に驚きの声を上げた。 エントランスの「ウミガメ池」の水を計測のため全て抜き、専用の体重計を用意した。飼育員たちはなかなか動かないカメを、5人がかりで体重計の上にようやく上げた。雄のアオウミガメは130キロ。少なくとも55年前の同館開業時から飼育されているといい、健在ぶりをアピールした。 計測は「年に1回あるかないか」(同館)の機会。飼育員の中西健さん(26)は「体重はほぼ横ばい。しっかり食事をして元気な証拠」と太鼓判を押した。池で飼育
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飼い主とおそろいも ドッグウエアブランドが展示販売 遠鉄百貨店
東京都のデザイナー石川智恵さんが手がけるドッグウエアブランド「KINO meets dog」の展示販売が26日、浜松市中区の遠鉄百貨店本館2階で始まった。11月1日午後5時まで。 石川さんはレディース服を中心に取り扱うブランド「KINO」の社長を務め、同ブランドで服を作る中で出た素材の端切れをドッグウエアに活用している。会場には、小型から中型犬向けのPコートやオーガニックコットンのロンパースなどが並ぶ。ドッグウエアと同じデザインの人用の服もあり、飼い主がそろいで着ることもできる。 同百貨店によると、浜松市は政令市の中で愛犬家が多い地域とされる。石川さんは「飼い主がうれしいと犬にも伝わるは
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絶滅危惧種イグアナ 国内初の繁殖に成功 河津の動物園「iZoo」
河津町の動物園「iZoo(イズー)」は23日、絶滅危惧種のイグアナ「レッサーアンティルイグアナ」の繁殖に国内で初めて成功したと発表した。近日中にも公開する。 同園によると、ドミニカ共和国などカリブ海周辺が原産で、「地球上で最も絶滅の恐れが高いイグアナ」とされる。2022年7月に産卵し、23日に5匹がふ化した。同園はこれまでも繁殖に挑んでいて、産卵はしていたものの、ふ化には至っていなかった。他にもふ化していない卵が複数あり、“赤ちゃん”が増える可能性がある。 5匹は全長30センチほど。成長すると全身が灰色、頭部がピンク色に変化し、全長1メートルほどになるという。欧米
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水中のお化け? ハナハゼ人気 沼津・マリンパーク
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパークで、「ユウレイハゼ」とも呼ばれるハゼの仲間「ハナハゼ」が展示され、来園者の人気を集めている。 水族館1階と2階の水槽で計約10匹を公開している。体長は大きい個体で20センチ弱。同園によると、長く伸びる尾びれとふらふらとした泳ぎ方、青白い体色から「ユウレイハゼ」や「オバケウオ」と呼ばれるという。ハロウィーンに合わせて2階の水槽はお化けなどの掲示物で飾り付けられ、雰囲気を演出している。 飼育担当者は「華やかで目を引く魚。ハロウィーンをきっかけにたくさんの人に知ってもらいたい」と話した。
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茨城のキリン「来園中止」発表 静岡・日本平動物園
静岡市駿河区の日本平動物園は21日、茨城県日立市のかみね動物園から31日に来園予定だった雌のキリン「クルミ」(2歳)の来園が中止になったと発表した。クルミは繁殖目的の賃借契約「ブリーディングローン」で来園予定だったが、日本平動物園の雄のキリン「ダイヤ」(5歳)が13日に死んだため目的が果たせなくなり、来園中止となった。 日本平動物園で飼育するキリンはいなくなった。同動物園によると、新たなキリンの来園のめどは立っていないという。
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アサギマダラの飛来本格化 下田、花の蜜求め舞い降りる
下田市の相玉地区で、毎秋恒例のチョウ「アサギマダラ」の飛来が本格化している。関係者によると、10月末ごろピークを迎え、11月5日ごろまで飛来する見込みという。 相玉地区では、アサギマダラが好むとされるフジバカマを、地域有志「下田アサギマダラの会」が下田セントラルホテルの敷地内に植栽。今秋は11日から数匹ずつ飛来し、20日に50匹ほどが花の蜜を求めて舞い降りてきた。ピーク時には、1日100匹ほどの飛来が期待される。 21日も花々にアサギマダラが止まり、観光客らが熱心に見入った。同会の土屋茂会長(73)は「花の開花が遅かった分、飛来も遅れているようだ。月末に向け飛来が増えていってほしい」と期
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旅するチョウ優雅に舞う 掛川にアサギマダラ 愛好家ら楽しむ
旅するチョウとして知られるアサギマダラが、今季も掛川市内の各地に飛来した。チョウが好むフジバカマを植栽している交流施設「こんにゃく亭」(同市倉真)には市内外から大勢の愛好家が訪れ、淡い水色の羽を広げて優雅に舞う姿に見入っている。 生態に詳しい地元カメラマン佐藤典雄さん(74)によると、こんにゃく亭周辺での初確認は9月25日。「今年は全国的に数が少ないと言われている。もう少し気温の低下が進めば数は増えてくるだろう」と話している。 こんにゃく亭に植えたフジバカマは158株。倉真地区はアサギマダラの里づくりを目指し、花畑整備を進めている。
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尾ひれは魔女のホウキ? 沼津・シーパラダイスにハロウィン水槽
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスで31日まで、ハロウィーンにちなんだ「ハロウィン水槽」が展示されている。 カワハギの仲間「ソウシハギ」1匹をカボチャやクモの巣のオブジェで飾り付けた水槽で公開している。同館によると、ソウシハギは体側の青い模様と長い尾ひれが特徴で、成長すると全長80センチを超えることもあるという。展示個体は全長約25センチで、まだ若いとみられる。 飼育担当者は「長い尾ひれが魔女のホウキのように見える。内臓に毒が含まれていることもあり、不気味な雰囲気からハロウィーンを感じてもらえれば」と話した。
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里山にチョウ アサギマダラ30頭、産卵も確認 富士宮・興徳寺
芝川ギフチョウ保護の会(高瀬幹雄会長)が富士宮市下柚野の興徳寺敷地内に整備したバタフライガーデンに、アサギマダラなどさまざまなチョウが飛来している。珍しい雌のアサギマダラも多く飛び交い、ガーデン内に産卵も確認された。メンバーは「まさかこんなうまくいくとは」と驚く。連日、見学者でにぎわっている。 同保護の会では地元柚野中2年の平野真央さん(14)から「アサギマダラを柚野に呼びたい」と相談を受けたことがきっかけで、同寺から無償で借りた敷地約300平方メートルにガーデンを整備。5月から市民有志ら協力者と手入れを続けている。 10月初旬に初めてアサギマダラの飛来が確認され、徐々に数が増えてきた。
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ゴキブリの魅力を知って エッセーと図鑑発行 磐田・竜洋昆虫公園
新種のゴキブリを次々と発見している竜洋昆虫自然観察公園(磐田市)職員の柳沢静磨[しずま]さん(27)が、これまでの研究経験や成果をまとめたエッセーと図鑑を執筆した。いずれも一般的には嫌われ者とされるゴキブリの魅力を詰め込んだ力作。柳沢さんは「多くの人は“知らず嫌い”。まず知ることから始めてほしい」と強調する。 柳沢さんは専門学校を卒業後、同園に就職した。元々ゴキブリは苦手だったが、園で展示するために行った採集や飼育、繁殖を通じ、徐々に愛着を持つようになった。2018年に開始した「ゴキブリ展」は徐々に人気を集め、現在では毎年恒例のイベントに。20年には国内で35年ぶり
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キリン「ダイヤ」天国へ 静岡・日本平動物園 献花台を設置
静岡市駿河区の日本平動物園は14日、キリンの「ダイヤ」(雄、5歳)が死んだと発表した。15日から2週間程度、キリン舎前に献花台を設置する。 園内で飼育しているキリンがいなくなったが、31日に茨城県日立市のかみね動物園から雌のキリン「クルミ」(2歳)が来園する。 ダイヤは2018年12月25日、1歳の時に浜松市動物園から来園した。おいしそうに葉っぱを食べる姿は迫力があり、来園者の人気を集めた。好奇心旺盛で、隣の獣舎にいたアメリカバイソンの「ラテ」とコミュニケーションを取り合うなど仲むつまじい様子も見せていたという。 ダイヤは9月中旬ごろから食欲不振になり、下痢が続くなど体調を崩し、治療を
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アサギマダラが飛来 静岡市葵区、フジバカマ蜜求め
静岡市葵区牛妻の花畑に、越冬のため長距離を旅するチョウ「アサギマダラ」が今年も飛来した。好物のフジバカマの蜜を求め優雅に飛び回る光景が見られた。 「チョウの生態をじっくりと観察したい」と、川津文臣さん(73)が自宅近くに借りた畑で60株ほどのフジバカマを栽培している。今月上旬に今年初の飛来を確認し、好天に恵まれた14日午前には、10匹以上のアサギマダラが集まった。 花畑がある場所は、市賤機都市山村交流センター「安倍ごころ」近くの高台にある集落の道路沿い。来月上旬まで飛来は続きそうで、川津さんは「見学は自由なので、ぜひ見に来てほしい」と話している。
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「パンダウナギ」見に来て 新居・海湖館、湖西や浜名湖PR
湖西市新居町の観光施設「海湖館」で、白黒のまだら模様の珍しいニホンウナギ2匹が展示され、来館者を楽しませている。 白黒のまだらに変異した個体は色合いから「パンダウナギ」と呼ばれる。パンダウナギをモチーフにした湖西市のイメージキャラクターが今夏誕生したのを機に、浜名湖体験学習施設「ウォット」(浜松市西区)から譲り受け、海湖館で9月から展示を始めた。同館職員の鈴木康典さんは「かわいらしい顔つき。キャラクターと一緒に湖西や浜名湖をPRする存在になれば」と頬を緩めた。 同館にはミノカサゴやハリセンボン、サンゴタツなど浜名湖に生息する約30種の生物も展示している。午前9時~午後5時。見学無料。月曜
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珍アマガエル 青と白の共演 沼津・あわしまマリンパーク
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパーク内のカエル館で、青色と「アルビノ」の珍しいニホンアマガエルが展示され、来館者の注目を集めている。 展示されているのは体長3センチほどの2匹。ニホンアマガエルは緑色の個体が多いが、突然変異によって皮膚の色素細胞が欠損することがある。同館によると、黄色の色素細胞が欠損すると青色に、色素細胞を持たないと白や黄色の「アルビノ」個体になるという。同市と伊豆の国市の住民が自宅付近などで発見し、同館に届けた。 青色のカエルは徐々に灰色に変化していて、10月末ごろまでに完全な灰色になる可能性があるという。担当者は「青色とアルビノのカエルが同時に見られるのは非常に珍しい
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外来チョウ・アカボシゴマダラ 静岡県内定着か 関東から急拡大
浜松市北区細江町でこのほど、在来種との競合が懸念される特定外来生物のチョウ「アカボシゴマダラ」が目撃、撮影された。静岡昆虫同好会(諏訪哲夫会長)によると、関東から徐々に生息域を広げ、静岡県西部では2、3年前から目撃例が相次いでいるという。県内全域で既に定着したとみられる。 環境省野生生物課外来生物対策室などによると、アカボシゴマダラは1990年代に国外から関東に持ち込まれたとみられる個体が分布を広げていて、奄美諸島に日本固有の亜種が生息している。羽に赤色の斑紋がある「夏型」と斑紋が減退した「春型」がいる。 幼虫はエノキの葉を食べるため、同じ餌を必要とするオオムラサキ、ゴマダラチョウなどへ
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絶滅危惧種「ガラパゴスリクイグアナ」の人工ふ化に成功 河津の動物園「iZoo」国内初
河津町の動物園「iZoo(イズー)」は30日、絶滅危惧種ガラパゴスリクイグアナの人工ふ化に国内で初めて成功したと発表した。赤ちゃんイグアナは近日中に公開する。 エクアドルのガラパゴス諸島の固有種で、全長20センチ、体重35グラム程度。29日から30日にかけて12頭が殻から頭を出した。卵はほかに4個あるため、さらに増える可能性があるという。 当初は黒色と白色のまだら模様だが、成長するにつれて黄色に変化する。荒野でサボテンなどを食して生活していて、大きくなると全長1.2メートルほどにまで成長する。 同園は2017年にガラパゴスリクイグアナを2頭導入。翌年に6頭を追加し、繁殖を目指していた。
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水害発生地域のペット飼育 感染症リスク回避、安全な散歩ルート確保を【注意点まとめ】
災害時のペット飼育支援などに取り組むNPO法人「人と動物の共生センター」(岐阜市)が、台風15号で水害が発生した地域のペット飼育者へ注意を呼びかけている。ペットが汚れた水に触れることで動物由来感染症「レプトスピラ症」にかかるリスクが高まり、散歩ルートの選定や、飲み水にも注意が必要だという。 水害時には保菌しているネズミの尿を含む水たまりができたり、ネズミに遭遇する機会が増えたりする。同法人は本県の被災者向けにチラシを作成し、「汚泥や水たまりの上を歩かせない」「帰宅時に犬の足の汚れを入念に拭き取る」などの対策を示している。 断水地域では、川の水をペットに飲ませるのは危険。市販の飲料水を与え
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かわいいクモ展示 バードピア浜北企画展 園内観察できる110種
浜松市浜北区の県立森林公園に生息するクモをテーマにした企画展「かわいいくも展」が12月上旬まで、同公園バードピア浜北で開かれている。水曜休み。 園内で観察できる約110種を、同公園の情報収集ボランティアに取り組む北区の森田剛則さんの協力で作った写真パネルで解説。夜行性で日中に休んでいるときは鳥のふんに擬態しているアカイロトリノフンダマシ、山の斜面に穴を掘った上で糸と土を加工して扉のようなわなを仕掛けるカエコトタテグモなどユニークな種も紹介した。顕微鏡で生きているクモを観察できるコーナーもある。 公園自然解説員の瀬下亜希さん(53)は「同じクモでも見た目や生活スタイルは異なるので、面白さを
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飼育動物の霊、慰める 裾野・富士サファリパーク
裾野市須山の富士サファリパークは22日、1年間に死んだ飼育動物を悼む慰霊祭を同園の動物慰霊碑前で営んだ。 同園社員34人が参列した。神事に続いて一人ずつ献花し、死んだ動物の霊を慰めるとともに、動物愛護精神の普及を祈った。式典には飼育員に連れられ、モルモットやハリネズミなど4種11匹も“参列”した。 同園では2021年9月から今年8月末までにシマウマやアメリカバイソン、ウサギなど計154頭が死んだ。
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チンパンジー2頭搬入へ 浜松市動物園、新たなペア形成期待
浜松市動物園(西区)は22日、繁殖を目的とした動物の貸借契約「ブリーディングローン」に基づき、多摩動物公園(東京都)から雌のチンパンジー2頭を搬入すると発表した。 2頭は「チコ」(28歳)と「チェリー」(32歳)。搬入予定日はチコが10月5日、チェリーは11月15日。浜松市動物園での生活に慣らした上で、公開日を検討する。同園は雄のチンパンジー「ジュン」(27歳)1頭を飼育していて、新たなペア形成と繁殖を期待している。 チンパンジーはアフリカの熱帯雨林などに分布する。野生の生息数が減少しているため、国内では日本動物園水族館協会の委員会の管理計画に沿って動物園間で個体を移動し、繁殖を試みてい
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コサメビタキ「秋の渡り」 旅鳥エゾビタキも【動画あり】
秋の気配が進む公園で、スズメほどの体長の小鳥がせわしく、木々の間を飛び交っていた。枝に止まり、大きな目できょろきょろする姿が愛らしい。「秋の渡り」で夏鳥のコサメビタキ(スズメ目ヒタキ科)が、浜松市街に飛来した。 全長約13センチ。体の上面は灰褐色、下面は白色で胸から脇に淡い縦斑がある。眼先とアイリングが白く、くちばしの基部が橙黄色をしている。 15日は、ハチやガを飛びながら捕らえたり、枝の上で地鳴きをしたりする様子が見られた。 近くには、よく似た外観のエゾビタキも。エゾビタキは日本以北で繁殖する旅鳥。全長は約15センチ、下面は白色で、胸から脇に明瞭な黒い縦斑を持つ。 (浜松総局・二神
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愛犬も熱中症対策万全 静岡県内で病院受診減少、飼い主の意識向上
近年、熱中症になる犬が減っている。静岡県内の獣医師らによると、空調や水分補給に気を配るなど飼い主の意識が変わり、動物病院を訪れるケースが少なくなっているという。県内のペットショップでも対策グッズの売り上げが好調。県内の獣医師は「9月も暑い日が続く。残暑を迎えても要注意」と強調する。 「6月中旬からずっとエアコンを入れている」。9月上旬の夕方、沼津市内で犬の散歩をしていた飲食店店員の田中美絵さん(44)は空調のほかにも、散歩の時間を短くしたり、途中で水を飲ませたりと対策に力を入れる。同市の理容師中村英仁さん(69)は新たにミストファンを購入したといい、「(今年は)ばてずに元気」と愛犬の様子を
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海の生き物「似たもの同士」セットで紹介 下田海中水族館
下田市の下田海中水族館で、姿形が似た生物を紹介する「似たもの展」が開かれている。30日まで「似たもの同士」をセットに並べていて、来館者を楽しませている。 体の表面に小さな粒状の突起があり、細かい毛が生えているのはゾウリエビとセミエビ。甲羅の縁の形状などに違いがある。下田近海でも釣れるカサゴとムラソイは、背びれのとげの数が異なる。マンジュウガニ3種も展示。それぞれ甲羅の感触に特徴があるという。 マイワシとカタクチイワシなど、展示スペース付近の大水槽の「似たもの」もパネル形式で紹介している。 同館では「環境衛生週間」(24日~10月1日)に合わせ、掃除をテーマにした特別展示も25日まで実施
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神秘の深海ザメ間近 ふじのくに地球環境史ミュージアム【美と快と-収蔵品物語㊳】
静岡県内に生息する多様な動植物の標本などを収集保管し、人と自然との関わりを紹介しているふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市駿河区)。膨大な収蔵品の中でも、重要かつ象徴的な存在となっているのが、駿河湾の深海で漁獲されたオンデンザメだ。大型の深海ザメは漁獲の難しさなどから入手機会が少なく、知見の少ない深海生物の世界を知る上で極めて大きな価値を持つという。 全長2・9メートル、約250キロのオス。2016年10月、駿河湾で深海漁師のはえ縄に掛かった。密閉した大型水槽の保存液(ホルマリン水溶液)の中でつるして保管されている。 大きなものでは約7メートルに達する。日本周辺海域を含む北太平洋
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愛されたゾウ「ハマコ」 浜松市動物園に献花台「さみしいよ」
浜松市西区舘山寺町の市動物園は17日、15日に死んだ雌のアジアゾウ「ハマコ」(推定51歳)を追悼する献花台を同園ゾウ広場に設けた。「長い間ありがとう」「さみしいよ」。開園直後から市民や親子連れなどが次々に訪れ、花や好物のリンゴを手向けて冥福を祈った。献花台は当分の間、設置するという。 ハマコは1972年3月に動物園に入り、現在地に移転後を含め約半世紀にわたって来園者に愛された。生前の写真とともに設置された献花台には、花とともに、手紙や子供が色鉛筆で描いた絵も添えられた。 子供のころ、写生大会でよく訪れたという同市中区の自営業藤田寛さん(48)は「最近デッサンに来て、昔の記憶のままと思った
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ゾウの「ハマコ」天国へ 浜松市動物園の人気者 献花台設置へ
浜松市動物園(同市西区舘山寺町)は15日、雌のアジアゾウ「ハマコ」が死んだと発表した。推定51歳。約50年間にわたり、市内の子どもたちをはじめ、多くの来園者に親しまれた。17日から、「ゾウ舎」室内観覧通路に献花台を設置する。 ハマコは子どものゾウだった1972年3月ごろ、当時は浜松城公園に開設されていた動物園にやって来た。同園によると、資料が残っていないため、出生地や出生日など詳細は不明。83年の動物園移転に伴い、現在地へ引っ越した。 遠足や写生大会で訪れる子どもたちの人気者だった。果物を好んで食べていた。現在は同園唯一のゾウとして子ども向けの教育プログラムにも登場し、幼児と写真に納まる
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児童 犬、猫と触れ合い 清水町で愛護教室
清水町はこのほど、動物の愛護教室を町地域交流センターで開いた。児童19人が犬と猫の触れ合い方に理解を深めた。 県動物保護協会に登録するボランティアにより、犬3匹、猫3匹が集まった。子どもたちは接し方の説明を受けた後、それぞれ気になった動物と触れ合った。飼い主にそれぞれの生態や習性などを聞きながら、動物を大切にすることを学んだ。 清水西小2年の山崎のの花さん(7)は「ふわふわしていた。すごくかわいい」と笑顔で話した。 子どもたちの居場所と交流活動の提供を目的に取り組む「土曜日チャレンジキッズ」の一環で初開催した。
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磐田市街にツツドリ飛来 越冬地へ「秋の渡り」始まる
朝晩の暑さが和らいできた9月初旬、山地で繁殖を終えたツツドリ(カッコウ目カッコウ科)が磐田市街の公園に飛来した。夏鳥が東南アジアなどの越冬地へ飛び立つ「秋の渡り」が始まった。【記事下に動画があります】 8日午後と9日早朝は時折、桜の木に舞い降り、くちばしで毛虫をついばむ様子が見られた。長旅に向けて、エネルギーを蓄えているとみられる。 ツツドリは全長約33センチ。白色の腹部に黒色の横しま模様があり、雌雄同色。まれに雌に赤色型がいる。他の鳥の巣に卵を産む托卵(たくらん)性で、カッコウやホトトギスと似ている。
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静岡市動植物調査 重要6種の生息確認 南アルプス・エコパーク内
静岡市は7日までに、南アルプスユネスコエコパーク内で、JR東海のリニア中央新幹線工事に伴い改変が想定される区域を対象にした2021年度動植物環境調査の結果を公表した。環境省のレッドリストなどに載っている重要種で、調査対象とした植物と哺乳類、両生類11種のうち6種を確認した。 植物は、同社が環境保全措置として移植、種まきした19種のうち7種を調査対象とした。環境省が絶滅危惧1B類に分類するクロクモキリソウや絶滅危惧2類のトダイアカバナなど4種の生息を確認した。 哺乳類、両生類は調査地区の渓流で採取した水の環境DNA分析で生息状況を確認。哺乳類のカワネズミは18年度以来3年ぶりにDNAを検知
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ライオン肉薄、ドキドキ「夜の動物園」 静岡・日本平でイベント
夜間の動物の姿を観察できるイベント「夜の動物園」が3日、静岡市駿河区の日本平動物園で開かれた。昼間とは違う動物の表情や行動を観察できるのが特徴。10日と10月1、8日にも開催する。 日中を室内で過ごすことが多いレッサーパンダは、木登りをするなど屋外で活発に動き回る姿が見られた。夜行性のライオンが来園者の近くまで来ると「すごい」などと歓声が上がった。園内の至る所に動物の形のイルミネーションが設置され、山頂展望台広場ではジャズコンサートも開かれた。家族と訪れた今井里奈ちゃん(4)=葵区=は「レッサーパンダが動き回っていてかわいかった」と喜んだ。 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。開催
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24時間営業 ペット用品専用のランドリー開設 浜松市浜北区
浜松市浜北区内野のコインランドリー「こっとん」が26日、ペット用品専用のランドリー棟「ぺっとん」を開設した。24時間営業。ドラム式洗濯機でペットの衣類、カーペットなどを洗濯、乾燥できる。防ダニ加工の機能も近く追加する予定。 ペット用品は毛の付着など衛生面の懸念から、投入を禁止しているコインランドリーが多い。ペット用品専用機を備え付ける店舗は増えつつあるが、別棟を建てて分かりやすく区別する店舗は珍しいという。 同市は千世帯当たりの犬の登録数が政令市の中で最多。経営する渡辺次彦さん、昌代さん夫妻は「安心してペット用品を洗えるランドリーはニーズが大きい」と見込む。
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コウノトリ2羽 磐田に飛来確認
磐田市は25日、同市匂坂中で国の特別天然記念物に指定されているコウノトリ2羽が飛来したのが確認されたと発表した。 市環境課によると、市岩田交流センターの永島三義センター長(67)が24日午後5時ごろ、センター近くの水田で発見し、写真撮影に成功した。 25日朝に連絡を受けた環境課職員が写真で、個体識別のために取り付けられた足環を確認し、6月29日に福井県小浜市で巣立った雄の幼鳥「歩(あゆむ)」「喜々(きき)」と分かった。ともに体長1メートルほどという。 磐田市内では、2019年2月と20年10月にもコウノトリの飛来が確認されている。
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よーく見て おなかの袋から顔を出しているよ アカカンガルーの赤ちゃん人気 裾野・富士サファリ
裾野市須山の富士サファリパークで、アカカンガルーの赤ちゃんが母親のおなかの袋から顔を出し、来園者の人気を集めている。 飼育担当者が6月中旬から8月上旬までに4頭の誕生を確認した。同園によると、アカカンガルーの赤ちゃんは体長1~2センチで生まれ、生後5~6カ月ほどで初めて袋から顔を出すという。6月に確認された2頭はすでに袋を出て、元気よく跳ね回る姿が見られる。 ほかにもおなかの袋が膨らんだ雌がいて、今後も赤ちゃんが見られる見込み。担当者は「親子で仲良く過ごす愛らしい姿を楽しんでほしい」と話した。
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尻尾ある両生類「有尾目」紹介 沼津のあわしまマリンパーク
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパークで、尻尾のある両生類を紹介する「有尾展」が開かれている。 園内のカエル館で、マダライモリやタイガーサラマンダーなど有尾目に分類される両生類4種を展示している。 同園によると、有尾目は両生類のうち、成長しても尻尾がなくならないイモリやサンショウウオの仲間。体に毒を持っていたり再生能力があったりする生態を掲示物で解説している。 展示は10月末までの予定。飼育担当者の辻萌子さんは「爬虫(はちゅう)類と似ているが、カエルと同じ両生類。トカゲやヤモリとの違いを知ってほしい」と話した。
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シロサイの「サイコ」天国へ 日本平動物園、献花台を設置
静岡市駿河区の日本平動物園は23日、雌のシロサイの「サイコ」(41歳)が死んだと発表した。24日から2週間程度、園内のサイ舎前に献花台を設置する。 サイコは1981年1月に和歌山県のアドベンチャーワールドで生まれ、89年4月に日本平動物園に来た。穏やかでおとなしい性格で、これまで飼育員を威嚇したことは一度もなかったという。雄の「タロウ」(40歳)と泥遊びをするなど仲の良い姿を見せ、来園者を楽しませていた。 2020年12月末から外陰部の出血などが出始め、1年半以上療養を続けてきたが、8月21日に死んだ。死因は膣(ちつ)がん。同園のシロサイはタロウ1頭になった。
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体長1メートルのヘビ3匹発見 焼津の松林、ボールパイソンか
焼津市田尻北の松林で22日までに、ボールパイソンとみられるヘビ3匹が相次いで見つかった。焼津署が拾得物として、飼い主を探している。 同署によると、15日午前1時ごろと22日午前0時半ごろ、住民が松林や道路にいるヘビを見つけた。3匹のヘビはいずれも体長約1メートルで、茶と黒、黄と白のまだら模様。 同署は「新たにヘビを発見しても触らずに通報してほしい」と呼び掛けている。
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中学生が希少ヘビ発見 「シロマダラ」生きた状態珍しく 静岡
静岡市葵区牛妻の「不動の滝」付近の雑木林で15日、目撃例が少なく希少なヘビと言われる「シロマダラ」を賤機中(同区)の生徒が発見した。生きた状態で見つかるのは珍しいという。 見つけたのは同校1年の中村奏太さん(12)と友人2人。中村さんらは同日午後、「不動の滝」付近を散策していたところ、とぐろを巻くシロマダラを発見。中村さんは「よく見かけるマムシとは違う模様だったのでびっくりした」と話した。 全長は約55センチで成体とみられる。河津町の動物園「iZoo(イズー)」の白輪剛史園長(53)によると、シロマダラは山間部の土の中や倒木の下などに生息するが夜行性で、小雨が降るなどしない限りあまり外に
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身近な外来種、正しい知識を 浜松市西区で生き物展
浜松市西区の浜名湖体験学習施設「ウォット」で、外来生物にスポットをあてた企画展示「外からやって来た生き物展~なぜボクらは日本に?」が開かれている。9月25日まで。 ミシシッピアカミミガメやクサガメのほか、浜松市内で捕獲した淡水魚タイリクバラタナゴやアメリカザリガニなど約15種が展示されている。大きな頭と岩のような甲羅を持つ特定動物「ワニガメ」の展示もしている。 身近な外来種について正しい知識を持ってもらうのが目的。国内で定着するようになったのは、国外から持ち込まれたり、飼育下から自然界に放されたりするケースがほとんどで、人為的移動が主な原因。定着による生態系への影響などをわかりやすく解説
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回遊魚「シイラ」見に来て 伊豆・三津シーパラダイス
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスでこのほど、大型の回遊魚「シイラ」の展示が始まった。 飼育員が同館の目の前に回遊してきた群れを釣り上げた。約40匹を自然飼育場で展示している。大きいものでは全長約2メートルまで成長するが、展示している個体は全長約30~40センチで、生後1年ほどの子どもと見られる。 先端が青い胸びれと光沢のある体が特徴。来園者はきらきらと光る群れを見下ろして楽しんでいた。 水温が下がる秋頃に海に放す予定。28日までは1回100円で、餌やり体験も行っている。飼育マネジャーの春日保さん(39)は「餌に一斉に食いつく捕食者としての能力の高さを見てほしい」と話した。
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ヤギ姉妹おめでとう 誕生日ケーキでお祝い 磐田の子育て支援施設
磐田市上新屋の図書館と子育て支援の複合施設「ひと・ほんの庭 にこっと」は開館4年目を迎えた11日、庭で飼育するヤギの姉妹「きなこ」と「あんこ」の誕生会を同施設で開いた。参加した親子らは、職員が作った干し草や野菜のケーキを届けて祝った。 2頭は体の色が特徴的で、茶色が「きなこ」、黒色が「あんこ」。2018年8月15日生まれで4歳になる。来館者に親しまれているマスコット。子どもたちは、2頭の成長過程を振り返る写真を見た後、好物のニンジンやキャベツをあげた。「かわいい」「食べるのが早い」などと触れ合いを楽しんだ。 11日は職員による本の読み聞かせや手遊び披露、フォトスポットの展示もあった。
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流しアジ、ペンギンがパクッ 沼津・あわしまマリンパークで人気【動画】
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパークで、ケープペンギンに流しそうめんのように餌のアジを与える夏恒例のイベント「ペンギンの流しアジ」が来園者の人気を集めている。 過去最多の31羽のペンギンが、長さ約8メートルのといに沿って並んだ。アジが流れてくると、競い合いながら器用にくちばしを使ってキャッチ。冬頃に誕生した子ども6羽も参加し、といの先に置かれたザルで待ち構えたり飼育員の足元でアジをねだったりして来園者を楽しませた。 28日まで午前と午後の1日2回行う。飼育担当の吉田唯斗さん(21)は「それぞれの性格の違いやペンギンの子どもたちの頑張る姿を見てほしい」と話した。
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カブトとクワガタ40種を間近で 御殿場・富士山樹空の森で企画展
カブトムシとクワガタを集めた企画展が21日まで、御殿場市印野の富士山樹空の森で開かれている。子どもたちが間近で観察している。 世界最大のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」の亜種4種をはじめ約40種類を、飼育ケースに入れて展示。採集や飼育に必要な道具も紹介している。 入場時に配られる学習帳を使い、体の構造などを学ぶことができる。同市立西保育園年長の浦井春乃君は「いつもと違うカブトムシを見られた」とうれしそうに話した。 高校生以上600円、4歳~中学生400円。会期中は無休。
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黄緑のハト 湖畔彩る 浜松・村櫛海岸
浜名湖岸の森林から、黄緑色をしたハトの群れが水辺に向かって飛び立った。浜松市西区の村櫛海岸に飛来したハト科のアオバトが、真夏の湖畔の風景に彩りを添えている。 7月29日午前、湖面の上空を20羽ほどの群れが何度も旋回し、周囲の安全を確認してから湖岸の岩礁に降り立ち、汽水を飲む様子が見られた。 アオバトが海水を飲むのは、塩分やミネラルを摂取するためと言われているが、解明されていない。体長約30センチで、主に広葉樹林に生息し、山奥で繁殖する。雄の肩羽はぶどう色をしている。
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プールだ!「ワン」ダフル 静岡・動物愛護館、夏の恒例イベント
静岡市葵区産女の市動物愛護館で3日、夏の恒例イベント「ワンちゃんプール」が始まった。連日の酷暑の中、飼い主と犬が冷たい水の感触を一緒に楽しんだ。 今年も新型コロナウイルス感染対策のため、水深の違う直径2メートル前後のプールを五つ、間隔を開けて設置。犬たちはプールに浮かぶおもちゃで遊んだり、水を嫌がって早くプールから出たがったりと、さまざまな反応を見せて来場者の笑顔を誘った。 ゴールデンレトリバーのモカ(雄・6歳)と訪れた佐々木久和さん(68)=同区=は「川遊びなど水が大好きな犬なので、このような催し物はありがたい」と話した。 同プールは事前予約制で、8月10、17、24、28各日の午
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アカウミガメふ化 浜松のNPO、今夏初確認
遠州灘海岸の保全活動に取り組む浜松市南区のNPO法人「サンクチュアリエヌピーオー」は3日、保護しているアカウミガメの卵のふ化を今夏初めて確認した。同日、海岸に設置している保護柵近くの波打ち際で、保護調査員らが海に向けて子ガメを放流した。 磐田市福田の海岸に5月28日に産み落とされた119個のうち、39匹がふ化した。平均で体長約7センチ、体重約15グラム。同NPOの馬塚晴之事業部長(75)によると、ふ化は例年よりやや早いという。 3日午後、放流された子ガメは懸命に砂浜をはって進み、波の中へ入っていった。太平洋を横断し、親ガメとして戻ってくるのは約20年後とみられる。 絶滅が危ぶまれるアカ
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くちばしの役割、機能は 小学生が参加「鳥ゼミ」 掛川花鳥園
掛川市の掛川花鳥園は1日、鳥のくちばしについて学ぶ「鳥ゼミ」を開いた。小学生16組が参加し、園内を回りながら、鳥が何の餌をどのように食べるか観察した。 鳥ゼミは小学生の自由研究を支援しようと、昨年初めて開催した。今年のテーマは「鳥のくちばしと食べ物」。バードスタッフがケープペンギン、コガネメキシコインコ、ハリスホークを例に、くちばしの使い方や餌をとるための行動を説明した。 児童は専用のワークシートにメモを取りながら熱心に話を聞いた。ケープペンギンには餌となるアジを与え、くちばしの動きを間近で観察した。千浜小3年の赤堀結心さん(9)は「魚の頭から食べていた。かわいかったけど、魚をかむときは
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幸せ運ぶ? 青いハチ発見 はままつフラワーパーク【動画】
浜松市西区舘山寺町のはままつフラワーパークで7月28日、2種類の青いハチが競演する姿が見られた。同園関係者は「園内に幸せを運んでいるのかも」と温かく見守る。 静岡県自然史博物館ネットワークの杉本武さん(83)によると、オオセイボウとルリモンハナバチで、県内では非常に珍しいという。同日は、園内に咲くオミナエシやアガスターシェの花に複数の個体が飛んできて、蜜を求めていた。 いずれも体長1.2センチほど。セイボウ(青蜂)科のオオセイボウは、体色が青色の金属光沢をしているのが特徴。泥で巣を造るスズバチの巣などに卵を産み寄生しながら育つ。ミツバチ科のルリモンハナバチは体が黒色とコバルトブルーのしま
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駿河湾などの新種2種紹介 静岡・東海大海洋科学博物館
静岡市清水区の東海大海洋科学博物館1階でこのほど、駿河湾などで新たに見つかった「フジコンニャクウオ」(約10センチ)と「ヤッコカンザシ」(約5ミリ)の標本展示が始まった。2種類の新種に関するパネル展示も見ることができる。 フジコンニャクウオは、東海大海洋研究所の村崎謙太助教らの研究グループが駿河湾から採集した標本に基づき新種として報告した。村崎助教に標本を提供した学芸員の名が学名となっている。 ヤッコカンザシは日本沿岸で最も個体数が多いゴカイ類の一種。相模湾などで採集した標本を同大海洋学部の田中克彦准教授らのグループが分析した結果、日本産のヤッコカンザシは太平洋などに広く分布する種とは異
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カピバラ スイカ早食い 伊東「ギンナン」3位 全国5施設対決
カピバラがスイカを食べる速さを競う早食い競争のイベント「カピリンピック」が27日、伊東市富戸の伊豆シャボテン動物公園など全国の5施設で行われた。同園からは2年連続2回目の出場となる「ギンナン」(雌、4歳)が参戦し、2分37秒で3位だった。 参加したのはほかに長崎バイオパーク、埼玉県こども動物自然公園、那須どうぶつ王国(栃木)、いしかわ動物園(石川)のカピバラ各1頭。皮付きのスイカ500グラムを食べきるタイムを競った。埼玉の「ヘチマ」が2分2秒で優勝した。 食いしん坊で人に慣れているというギンナンは昨年、惜しくも2位。本番に備え、スイカを食べる練習をしてきた。今年は順位こそ下げたものの、前
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獲物捕獲は一瞬 ”水辺のハンター’’タガメ 浜松で撮影【動画】
水中で身動きをせず、鎌状の前肢を広げる日本最大の水生昆虫タガメ。待ち伏せをして一瞬で獲物を捕らえる姿から“水辺のハンター”とも呼ばれる。6月下旬、県内唯一の生息地とされる浜松市内の山間部で繁殖の様子を撮影した。 繁殖期は5月下旬~7月。池沼や水田に生えるイネ科植物の茎や木のくいなど、水面から突き出た場所に産卵する。交尾は数回に分けて行われ、約80~100個産卵する。 雌は産卵を終えると卵を守る役目を雄に任せ、戻ることはない。子孫を多く残すため、再び栄養を蓄え、一夏に別の雄と2、3回の繁殖行動を繰り返す。 交尾を終えた雄は水面から呼吸管のある尾を出し、ふ化までの約
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ペット葬、供養に特化 はまゆうの会が新ブランド「杜のしおん」
浜松葬儀のグループ会社「はまゆうの会」はこのほど、ペット葬や供養に特化したブランド「杜(もり)のしおん」を立ち上げた。浜松市東区半田山の同社事務所を拠点に、総合的な支援を進める。24日午前10時から午後3時に見学会を開く。 市内エリアが対象。希望者には環境に配慮したかご状の専用ひつぎを直接届ける。火葬プランは別れのセレモニーから拾骨まで家族が立ち会うケースと、同社に一任する2種を用意した。事務所内に納骨堂を設けている。 担当者は「家族としてペットを見送りたいとのニーズが増えている。葬儀社のノウハウを生かし、サービスを展開したい」と話す。 問い合わせは同会<フリーダイヤル(0120)12
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猟犬の実情知って 伊東で写真展「風の犬たちin伊豆高原」
飼い主の身勝手な行動で犠牲になっている猟犬の実情を知ってもらう写真展「風の犬たちin伊豆高原」が31日まで、伊東市八幡野のりんがふらんか城ケ崎文化資料館で開かれている。入場無料。 写真家の堀雅之さん(東京都)が今春から始めた展示会で、都内と千葉県に続いて3回目の開催。堀さんは犬に関わる写真の撮影を長らく続けてきた。猟犬は年老いたり、獲物を探さなくなったりすると捨てられてしまうことがあるという。猟犬が競技会で躍動する様子を写した作品などが並ぶ。 犬から飼い主に対する願いを示した「犬の十戒」を題材にパネル展示し、動物との向き合い方を伝える。堀さんと交流のあるイラストレーターの永田智子さん(東
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カルガモのひな 炎天下救出作戦 親子10羽、ビル5階から登呂遺跡に 静岡市駿河区、消防隊が出動
静岡市駿河区の静岡新聞社制作センター5階テラスでふ化したとみられ、孤立していたカルガモのひな9羽が22日、静岡市消防局駿河消防署の“アニマルレスキュー”に救出され、親ガモと共に同区の登呂遺跡付近に引っ越した。 カルガモのひながいたのは地上から約20メートルのテラス。20日ごろから親ガモとともに目撃されていた。水辺がなく、直射日光が照りつけるテラスは、カラスも飛来し、ひなにとって危険な場所だった。9羽のひなは大雨後の22日朝には3羽しか確認できず、6羽が行方不明になっていた。 同署隊員は22日午前9時半ごろ3羽を保護した後、残り6羽の捜索を開始。テラスの排水溝などを
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ライオンの双子赤ちゃん 仲良く愛らしく 富士サファリパーク
裾野市須山の富士サファリパークはこのほど、6月24日に誕生したライオンの双子の赤ちゃんの公開を始めた。仲良く寄り添って過ごす愛らしい姿が来園者を魅了している。 双子はともに雄。頭部や背中には幼い時期にだけ見られる黒い斑点模様がある。誕生して数日後の測定で約2キロだった体重は、19日までに約4キロに増えたという。じゃれ合って遊んだり、寄り添い合って眠ったりしてすくすくと成長している。 1日2回の特別展示と、ウェブ予約限定のふれあいイベント(有料)で公開している。赤ちゃんの体調によって展示やイベントの時間と回数は変更する可能性があるという。 同園の担当者は「眠る姿も、元気よく動き回る姿も全
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幼い3羽仲良く雨宿り 静岡市の神社に「アオバズク」
静岡市内の神社でフクロウ科の夏鳥アオバズクの幼鳥が、親鳥に見守られながら成長している。10日ごろに巣立ったとみられる。 14日は3羽の幼鳥が激しい雨に耐えるように体を丸め、枝の上でじっとたたずんでいた。小降りになると、ひょっこりと顔を上げ、体を震わせて水を払い、羽繕いをする様子が見られた。親鳥は近くの枝から見守り、カラスが近づくと、激しく追い払った。 幼鳥は“狩り”の仕方などを学びながら、渡りの時期を迎える。秋ごろには、越冬地の東南アジアに向けて徐々に南下する。 (浜松総局・二神亨)
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カブトムシやクワガタ 国内外の54種紹介 磐田・竜洋昆虫自然観察公園
磐田市大中瀬の竜洋昆虫自然観察公園は8月28日まで、国内外のカブトムシやクワガタムシを紹介する企画展「世界のカブト・クワガタ展」を開いている。個性ある54種の生体を展示している。 世界最大級のクワガタムシ「マンディブラリスフタマタクワガタ」や四つの角が特徴的な「ペヘルケヘラヅノカブト」を飾る。世界最大のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」といった人気種や市内で捕まえたという「ヒラタクワガタ」など身近に生息する種も見られる。 企画展のテーマは「比類なき至高の造形」。担当職員の荒井克也さん(23)は「大型種だけでなく、美しい光沢があったり、独特な形をしていたりする種にも注目してもらいたい」と話
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レッサーパンダ、間近で 熱川バナナワニ園が施設改修 東伊豆
東伊豆町の熱川バナナワニ園がこのほどレッサーパンダの畜舎を改修した。動物の生活環境に配慮し、来園者も間近でレッサーパンダを観察できる。 同園が飼育するレッサーパンダは10頭。元々は竹林を好んで生息するといい、畜舎内の壁面に竹を貼り付け、床にはウッドチップを敷き詰めた。改修は支援グッズの販売や募金などにより実現。内装は同園のスタッフたちが手掛けた。 飼育員の熊倉裕さん(23)は「自然に近い環境となったからか、リラックスしている姿が増えた。ぜひさまざまな姿を見てほしい」と呼び掛けている。 同園は沼津と三島、函南、熱海、伊豆の国、伊豆、伊東、東伊豆、河津、西伊豆、下田、松崎、南伊豆の各市町の
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「カブトムシの部屋」人気 菊川で昆虫展 18日まで
菊川市の平川地区コミュニティ協議会は16日、カブトムシを間近で観察できるイベント「こども昆虫展」を同市下平川の平川コミュニティ防災センターで開いた。18日まで。 カブトムシ150匹を集めた「カブトムシの部屋」が目玉。ヘラクレスオオカブトやコーカサスオオカブト、ニジイロクワガタなど世界のカブトムシとクワガタ計6種も展示した。 地元中学生がボランティアで運営に参加し、昆虫の解説や写真撮影の補助などを担った。ガイドを務めた岳洋中2年の牧野蓮さん(13)は「実際に見て触れる機会は貴重。カブトムシの魅力や捕まえられる場所を教えてあげたい」と話した。 外来種問題をテーマにしたパネル展も同時開催し、
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夏の王様カブトムシ つなぐ命、さなぎの成長過程を定点撮影
梅雨が明け、暑さが続く中、夏を代表する昆虫「カブトムシ」が姿を現し始めた。7月上旬の夜、沼津市の愛鷹山でクヌギなどの樹液の香りに誘われて羽音を鳴らしながら飛来し、えさ場などを巡って角をぶつけ合う様子が見られた。 静岡市駿河区の昆虫専門店「リトル・ファーブル」の水野正広さん(64)によると、カブトムシは夏の終わりごろ産卵をする。2~3週間でふ化し、成虫になるまでの約10カ月間を土の中で過ごす。県内で採集した幼虫やさなぎの成長過程を定点撮影してみた。 幼虫からさなぎへと蛹化が進む様子 さなぎになる準備を始めた幼虫は、体の分泌液を使って土を固めながらサイズに合った蛹
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コツメカワウソ園舎新設 餌やり人気 下田海中水族館
下田海中水族館(下田市)の人気者、コツメカワウソの新たな園舎がお目見えした。11日に内覧会が開かれ、早速元気いっぱいの様子で来園者を楽しませた。 同園ではマメタとワサビの兄弟(いずれも7歳)が一緒の園舎で暮らしていた。餌やり体験などが人気で、園舎には行列ができるほど。混雑の緩和などを狙いにワサビ専用の園舎を新設した。 小型の水槽や、ぶらさがり用のロープが設けられ、ちょこちょこと動き回るワサビは愛嬌(あいきょう)たっぷり。有料で園舎の中に入って間近で撮影できたり、餌を与えたりできる。 飼育課の中西健さん(26)は「コツメカワウソは動いていないとストレスがたまるほど活発。さまざまな姿をぜひ
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アカウミガメの卵、113個確認 下田・多々戸浜で4年ぶり
下田市の多々戸浜で11日、絶滅危惧種のアカウミガメの卵113個が見つかった。下田海中水族館(同市)によると、市内での産卵の確認は今季2回目で、同所では4年ぶりとみられる。 同日朝4~5時ごろ、サーフィンに来ていた自営業野沢和弘さん(53)=茨城県=が砂浜を散策中、8の字状の足跡を発見。同水族館に連絡した。波打ち際約50メートル、深さ約50センチの穴からピンポン球大の卵が見つかった。卵は元の穴に戻し、周囲に保護用ロープを巡らせた。 野沢さんは「皆が元気に海に帰ってほしい」と願いを込めた。 近くの亜相浜では6月21日に上陸跡が見つかったが、産卵は確認できなかった。同館によると、時期と場所
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ヒメボタル飛び交う 神秘的な光景を演出 御殿場・二岡神社
御殿場市東田中の二岡神社で、ヒメボタルが参道や境内を飛び交い、神秘的な光景を演出している。7日夜もほのかな光の点滅が見られ、訪れた人たちを魅了した。 静岡県内では珍しいヒメボタルの名所として知られる二岡神社。同日は月明かりが無くなり始めた午後10時半ごろ、小さな光が一斉に点滅し始めた。集まった写真愛好家は夢中になってシャッターを切った。埼玉県から訪れた伊藤洋さん(69)は「ヒメボタルのとりこになり、先週に続いて再訪した。来年もぜひ来たい」と話した。 ヒメボタルはゲンジボタルよりも発光間隔が短く、撮影すると光跡が点で残る。神社によると今シーズンは見頃が例年より早く、現時点で最盛期の3割ほど
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涼誘う夏の金魚、競り熱く 浜松生まれ「浜錦」の魅力は
夏の風物詩といえば、金魚。金魚すくいは夜店の定番で、赤い小さな和金、愛らしいデメキンなど水槽の中を泳ぎ回る姿が涼を感じさせる。全国から専門業者が集まる競り、浜松生まれの「浜錦」、常設の金魚水族館などで魅力を探った。 40種ずらり 全国から業者「清水金魚」 観賞魚の卸を専門とする「清水金魚」(浜松市東区)は、おおむね毎週木曜日に競売会を開く。県内では唯一、国内でも約10カ所しかない金魚の競りの一つで、東海や関東地方を中心に卸売り、小売業者が集まってくる。 6月中旬の競売会は、背びれのないランチュウ、こぶのある頭が特徴のオランダ獅子頭[ししがしら]、長い尾が優雅な琉金など、4
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幼魚水族館7日オープン 小さな魚100種展示 サントムーン柿田川
海洋生物の幼魚や幼生を専門に扱う世界的にも珍しい水族館「幼魚水族館」が7日、清水町のサントムーン柿田川に開館する。6日、関係者向けにプレオープンした。 幼魚を採集するタレント鈴木香里武さん(30)が館長を務め、国内外の水族館などに海洋生物を納入するブルーコーナー(沼津市)が運営する。「伊豆の漁港」をコンセプトにした外観で、館内には駿河湾を中心とした世界中の海水魚・淡水魚の幼魚、クラゲなどの幼生約100種を展示する。実際の生息環境をイメージし、水槽の内部にビニール片やロープを沈めたり、幼魚と成魚を比較できるように隣り合わせで展示したりと観賞を楽しみながら学習にもつながる空間になっている。
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圧巻“トルネード” 下田海中水族館、マイワシ大群
下田市の下田海中水族館で、巨大な塊になって泳ぐマイワシの大群が注目を浴びている。通称「イワシトルネード」として、その姿を写真に収める観光客の姿も目立つ。 同館によると、マイワシは大勢で共に泳ぐことで捕食しようとする外敵から身を守る習性がある。6月上旬に体長12センチ前後の2千匹を大水槽に搬入し、下旬にはさらに2千匹を投入した。 「イワシトルネード」は全国の水族館で人気となっているといい、営業課長の浅川弘さん(51)は「県内でイワシトルネードが見られるのは下田だけ。迫力満点の姿をぜひ見にきてほしい」と来館を呼び掛けている。
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掛川花鳥園で「まっとります」 常葉大菊川高生がポスター 作品発表機会減で初展示
菊川市の常葉大菊川高美術・デザイン科の2年生がこのほど、掛川市の掛川花鳥園のポスターなどを作成した。8月31日まで園内に展示している。 会場にはポスター12点、チケット25点が並ぶ。デザイン専攻の12人が授業の一環で園を訪れ、スケッチしたり写真を撮ったりした上で、手描きやパソコンで制作した。 B2判のポスターは色鮮やかな作品が多い。フラミンゴの絵に合わせた「首をながくして待ってます」や、鳥にちなんだ「まっとります」のキャッチコピーも目を引く。 地図や入園料も記載し、花鳥園がロゴを提供したことで本格的な仕上がりとなった。 花鳥園のポスター制作は毎年実施しているが、コロナ禍で生徒の作品を
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三保海岸でアカウミガメ産卵 静岡市内で5年ぶり確認
静岡市は4日、清水区の三保海岸でアカウミガメの産卵が確認されたと発表した。市内では2017年の蒲原海岸以来、5年ぶりの産卵確認という。卵134個は東海大海洋科学博物館で保護し、ふ化させる。 確認されたのは6月30日午後4時ごろ。同日午前に県静岡土木事務所から市に「アカウミガメの足跡のようなものがあった」との通報があり、現場を確認した市職員と同博物館の学芸員が卵を見つけたという。約2カ月でふ化するとされ、卵からかえった子ガメは同海岸で放流する。 市環境創造課の担当者は「卵が無事ふ化し、放流後に成長した姿で戻ってきてくれることを願う」と話した。
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視覚障害者が講演 盲導犬の役割解説 沼津・片浜中
沼津市立片浜中はこのほど、盲導犬ユーザーや手話通訳者らを講師に招いた福祉学習を同校で行った。1年生56人が、視覚や聴覚に障害のある人の暮らしに理解を深めた。 盲導犬のディルを連れて来校した視覚障害者の芦川昌代さん(75)=同市=は、盲導犬との生活や障害者を安全に誘導する役割などを紹介。「人に助けてもらうことは楽だが、工夫して自分でできるよう過ごしている。みんなはもっとたくさんのことに挑戦してほしい」と呼び掛けた。 聴講した石田萌愛さん(13)は「大変さや努力を知り、困っている人の力になれる存在になりたい」と話した。 学習は市片浜地区社会福祉協議会や市社協などの協力で実施した。
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ジャガー双子の妹、茨城に“嫁入り” 日本平動物園
静岡市駿河区の日本平動物園は2日、茨城県日立市の市かみね動物園に移るジャガーの双子の妹「小麦」の送別イベントを同園で開いた。 小麦は3日の午前9時~午後2時まで、猛獣館299のジャガー舎の室内放飼場で観賞できる。休園日の4日に同園を離れる。 小麦は昨年11月、双子の姉「小春」と一緒に同園で誕生した。麦の穂のような黄金の毛色にちなみ、公募で名付けられた。ジャガーの繁殖を図るため、かみね動物園に引っ越すことになった。 イベントでは、担当飼育員が「食事の際は何から食べ始めるか」「好きなおもちゃは何?」といった、小麦の習性やジャガーの知識などを問う二択クイズを5問出題した。 来園者約30人が
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マアジの幼魚、特別展示 沼津・三津シーパラダイス
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスで1日、マアジの幼魚が泳ぐ特別水槽の展示が始まった。8月31日まで。 6月下旬に同施設近海で採集された約10匹を公開している。体長は2~4センチほどで、生後2~3カ月程度とみられる。マアジの幼魚はクラゲ類などに寄りついて隠れ家として利用する習性があり、今回の個体も大型のクラゲと一緒に捕獲されたという。同館ではアジの漁獲から調理までを、コスチュームや遊具で体験できる「あじっこパラダイス」が人気を集めていて、連携した展示として企画した。魚類担当の飼育員は「食卓で見るマアジとは違う、小さくてかわいらしい姿を楽しんでほしい」と話した。
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カルガモ親子も水田で涼 静岡・登呂遺跡で人気
静岡市駿河区の登呂遺跡にある復元水田で、カルガモの親子が愛らしい姿を見せ、訪れた人たちを楽しませている。 30日現在、親鳥1羽とひな6羽が確認できる。弥生時代の復元住居南側に面する復元水田で、稲の間をせわしなく動き回って餌をついばんだり、あぜ道で羽を休めたりしている。 隣接する市立登呂博物館の職員によると、ひなの姿は3週間ほど前に初めて確認され、すくすく育っているという。
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波打ち際 命つなぐ 伊東でクサフグ産卵期
伊東市川奈の海岸で、小型のフグ「クサフグ」が産卵シーズンを迎えている。29日も波打ち際に群れが現れ、命をつなごうと懸命な姿を見せた。 午後4時ごろ、体長15センチほどのクサフグたちが岩場に集まった。雌が石の隙間に産卵すると、雄が跳ね回って水しぶきを上げながら放精した。集まったフグたちを狙うウツボの姿も見られた。 伊豆・三津シーパラダイス(沼津市)によると、クサフグの産卵は5月下旬から7月上旬ごろ。新月と満月の前後数日に見られる。満潮の数時間前に産卵することが多いという。
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皮膚角質もぐもぐ 「ドクターオタマ」人気 沼津・マリンパーク
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパークで、皮膚の角質を食べるドクターフィッシュのオタマジャクシ版「ドクターオタマ」の水槽が人気を集めている。 園内のカエル館に、6月初旬にふ化したモリアオガエルのオタマジャクシ約200匹が泳ぐ水槽を設置した。藻類などを粉末にした餌を指先に付け、水に手を入れると、餌と皮膚の角質を食べようとオタマジャクシが集まる。足が生える7月下旬から8月上旬ごろまで設置を続けるという。 「ドクターオタマ」の体験は1回500円。担当者は「野生のオタマジャクシも人間の手足に集まってくることがある。国内でも珍しいイベントなので楽しんでほしい」と話した。
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チョウトンボ きらめく羽ひらひら 磐田・桶ケ谷沼
草の葉先でトンボの羽が朝の光を受け、金属の光沢のように青くきらめく。磐田市の桶ケ谷沼や鶴ケ池で6月下旬、チョウトンボが舞い始めた。9月ごろまで見ることができるという。羽化のピークは7月上旬まで。 今月23日朝、雲間から桶ケ谷沼に陽光が差し込み始めると、10匹ほどのチョウトンボが水辺を勢いよく舞い、交尾産卵する様子も見られた。 チョウのようにひらひらと舞う姿から「チョウトンボ」と名付けられた。羽の色が、光の当たり方や見る角度によって変化するのが特徴。雌は羽が金緑色の個体が多く、後翅(こうし)の先端も透明になっている。 全国の平地、丘陵地の池の周辺や湿地などに生息する。県内では静岡市葵区の
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間近で観察 小型のフクロウ人気 伊豆アニマルキングダム
東伊豆町の伊豆アニマルキングダムで、来園者が至近距離で観察することができる小型のフクロウ「アフリカワシミミズク」が人気を集めている。 赤道南のアフリカに生息し、体長は40センチ程度。総じて穏やかな性格で、同園に8羽いる中でも特に温厚な1羽をこのほど入り口近くに移動した。1日数回、飼育員による飛行訓練を実施している。 台座の上にちょこんと止まり、微動だにしない姿は人形のよう。東京都から訪れた青木隆宗さん(32)は「遠くから見たら像かと思った。こんなに近くで見られるなんて」と喜んだ。
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ウミガメ産卵十数年ぶり 河津・今井浜、146個を確認
河津町今井浜で23日、絶滅危惧種のアカウミガメの卵146個が見つかった。下田海中水族館(下田市)によると、河津町での産卵の確認は十数年ぶり。 同日朝に住民が足跡を発見、同館に連絡した。関係者が付近を探したところ、波打ち際約30メートル、深さ約50センチの穴からピンポン球大の卵が見つかった。卵は元の穴に戻し、保護用のロープを周囲に設置した。 下田市の亜相浜では21日に上陸跡とみられる痕跡が見つかったが、ウミガメの卵は確認できなかった。同館職員の浅川弘さん(51)=県希少野生動植物保護監視員=は「引き返したウミガメが下田の沖で待機し、河津まで来るのは考えにくい」と指摘。「産卵が多い年と少ない
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ブッポウソウ、アオバズク... 希少な夏鳥 静岡県内に【動画】
静岡県内には5月から6月にかけて、今年も繁殖のために多様な夏鳥が飛来した。北遠の山林にはブッポウソウ、中部や西部の水田にはタマシギ、神社にアオバズク、河口にコアジサシなど―。環境省や県の絶滅危惧種に指定されている希少な夏鳥を紹介する。 凜(りん)とした容姿で「緑の宝石」と称されるブッポウソウ。山林の枝先から華麗に飛び立ち、空中で巧みに昆虫を捕捉する。「ブッ、ポウ、ソウ」と鳴くコノハズクの鳴き声と誤認されて「仏法僧(ブッポウソウ)」と名付けられたが、実際は「ゲッ、ゲッ…」としか鳴かない。 タマシギは「一妻多夫」の習性を持つとされる。雄が巣作りや抱卵、子育てを担い、雌は産卵の後
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子育て協力「お父さんペンギン」に感謝 下田海中水族館でショー
下田市の下田海中水族館は19日、父の日に合わせ、「お父さんペンギンありがとう」と題したショーを開いた。3月にひなが生まれ、協力して子育てするフンボルトペンギンの生態を飼育員が紹介した。 飼育員の柏倉瑞恵さん(29)が通常のショーに先駆け、雄ブーネーの日常を解説。雌ヨンチャンと共にひなの誕生前は交代で卵を温め、生まれてからは食べた魚を胃の中で消化してからはき出して与えていると説明した。 小田原市から家族で訪れた公務員松江大輔さん(40)は「ペンギンを見習い、今まで以上に子育てにまい進したい」と触発された様子だった。 ペンギンたちは柏倉さんの指示を受け、一列に並んでぺたぺたと行進して愛嬌(
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ウーパールーパーの赤ちゃん登場 沼津・あわしまマリンパーク
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパークで、通称「ウーパールーパー」と呼ばれるメキシコサラマンダーの幼体が展示され、来館者の人気を集めている。 園内のカエル館で、3月にふ化した白と灰色の2匹を公開している。体長は現在7~8センチ程度。1年ほどで成体と同じ20~30センチまで成長するという。元気よく泳ぎ回る姿やつぶらな瞳が来館者を癒やしている。 大きさが比較できるよう、成体も合わせて展示している。飼育担当者は「今しか見られない小さくてかわいらしい姿を楽しんでほしい」と話した。
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爬虫類専門「イズーの病院」オープン 河津の動物園iZoo
河津町の動物園「iZoo(イズー)」内に10日、爬虫(はちゅう)類専門の「イズーの病院」がオープンする。9日に内覧会が開かれた。爬虫類専門の動物病院は全国的にも希少という。 病院はイズーと同じ「レップジャパン」(静岡市)の運営。動物園の獣医師として豊富な経験を持つ後藤正院長(51)が診療する。後藤院長は「爬虫類はほ乳類に比べ体調不良が分かりづらい。健康相談のつもりで気軽に足を運んでほしい」と呼び掛けている。両生類も診療する。 近年は爬虫類を飼育する愛好家が増加する一方、専門の医療機関が少ないという。全国の飼育者からイズーの白輪剛史園長(53)に相談が寄せられ、数年前から設立を構想していた
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アメフラシ どんな感触? 沼津・マリンパークで特別展
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパークは30日まで、梅雨期に合わせ、日本各地の磯などに生息する巻き貝の仲間「アメフラシ」を特別展示している。 水族館棟のふれあい水槽で約10匹を公開している。アメフラシの名前の由来は、海中で出す紫色の液が雨雲の広がる様子に似ていることや、雨が降ると岩場に集まるからなどの説がある。体長10センチ前後のアメフラシに触れることもでき、来館者は恐る恐る手を伸ばして感触を楽しんでいた。 飼育担当者は「園内ではアジサイも見頃。花と合わせて季節感を楽しんでもらえれば」と話した。
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安倍川周辺の固有種「ジャコウアゲハ」 静岡の児童が観察
静岡市駿河区の長田北小3年生82人は7日、校舎裏に自生する植物ウマノスズクサと、それを食草とする安倍川周辺の固有種ジャコウアゲハの幼虫を観察した。 ウマノスズクサや幼虫をスケッチしたり、成育状況など気付いたことを紙に書き留めたりした。原杏奈さんは「毎週頑張って観察している。安倍川の環境を守っていきたい」と話した。 静岡型小中一貫教育として、地域の歴史や文化、自然について探究する「おさだ学」の一環。児童は安倍川の土手で、ウマノスズクサとジャコウアゲハの保護活動に取り組んでいる。 卵を校舎内で飼育し、今後、羽化したジャコウアゲハを自然に返す予定。卵から成虫に育てる体験を通じて、安倍川周辺の
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浜松市が初クラウドファンディング コアジサシ保護へ協力呼びかけ
浜松市は3日、同市西区の舞阪海岸にある希少な鳥「コアジサシ」の保護エリアの修繕費用について、クラウドファンディング(CF)で寄付金を募集すると発表した。市がCFで資金調達を行うのは初の試み。 コアジサシはカモメ科の小型の鳥。毎年4月ごろに同市へ飛来し、秋ごろまで遠州灘に面した砂浜や天竜川周辺で営巣、産卵、子育てを行う。環境省のレッドリストでは、絶滅の危険が増大している「絶滅危惧2類」に分類されている。 市環境政策課によると、旧舞阪町時代から浜名湖今切口東側の同海岸に保護エリアを設けてきた。現在は約17万3000平方メートルを保護柵で囲っている。柵の木くいやロープが強風で倒れたり、砂に埋も
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ツバメ“綱渡り”の営巣 民家のケーブル上に 御前崎
なぜそこに―。御前崎市池新田の早馬彰夫さん(70)宅で、車庫の天井に張られた電源ケーブルの上にツバメが巣を作っている。 ケーブルの太さは約1センチ。営巣には不安定すぎる場所だが、4年ほど前から毎年つがいがやって来て、せっせと土を運び巣を成形している。どの年も早々に崩れ落ちたが、今年は4月中旬以降、失敗を繰り返しながら過去最大の握り拳ほどの大きさになった。 実は同じ車庫のシャッターの陰にもう一つ巣がある。こちらは約10年前からで、早馬さんが皿を設置したことで安定し、毎年ひなが生まれている。ただ、細いケーブルの上となると手助けが難しい。「ここまで大きくなったのはまさに執念だが、またひっくり返
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三保の誇り「水族館」営業終了へ 市民から驚きと惜別の声
「地域の誇りだったのに」「思い出の場所なので残念」-。「三保の水族館」として親しまれた東海大海洋科学博物館と自然史博物館が本年度で有料入館を終了することが明らかになった1日、近隣の売店業者や地元市民から驚きや営業終了を惜しむ声が上がった。 「(東海大が周辺で運営した)三保文化ランドや人体科学博物館もあったころには1日に大型バスが20~30台も来た。当時としては珍しい展示ばかりで地域の誇りだった」 博物館前で45年間、売店や食堂、駐車場経営に親族で関わる武藤正代さん(74)は、有料入館の終了を知り、肩を落とした。兄の坪井和夫さん(76)は「覚悟はしていた。少子高齢化のなか致し方ない」と唇を
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滑空、ダイブ 初夏のハンター「コアジサシ」静岡に飛来
初夏の海岸に「キリッ、キリッ」と鋭い鳴き声が響く。青空を切り裂くように飛ぶ白い鳥。5月下旬、静岡市内の河口付近で、コアジサシの群れが飛ぶ様子が見られた。 上空から魚に狙いを定め、急降下。水面にダイビングして魚を捕らえる姿から「小鯵刺(コアジサシ)」と名付けられた。 チドリ目カモメ科に属し、全長は約28センチ。環境省、県の絶滅危惧種に指定されている。本州以南に夏鳥として飛来し、河口や海岸の砂浜などにコロニー(集団営巣地)をつくって繁殖する。 上空から急降下し、水面にダイビングして魚を捕らえるコアジサシ
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シマウマの赤ちゃん♡人気 伊豆アニマルキングダム
東伊豆町の伊豆アニマルキングダムで、誕生したばかりのグラントシマウマの赤ん坊が一般公開された。か細い足で必死に母親の後を追う姿が愛らしく、来園者の人気を集めている。 26日に父ちょこ(10)と母ウマコ(6)の間に生まれた雄は、体長約80センチ。施設によると、草食動物の赤ん坊は猛獣に襲われる危険性から、生まれてすぐに自らの足で立ち上がる習性がある。どこに行くにもウマコに密着し、ミルクをねだる姿がほほえましい。 赤ん坊の体毛は縮れ毛で焦げ茶色だが、成長に従って真っすぐになって黒色と白色のコントラストが映えてくる。飼育員の緑川大河さん(24)は「子供らしい姿を今のうちにぜひ見てほしい」と呼び掛
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竹林 光のダンス ヒメボタルが乱舞 浜松
日没から30分ほど、闇に包まれた竹林に小さな光の点滅が一つ、二つ…。25日、浜松市内でヒメボタルが舞い始め、ほのかな光が辺り一帯を映し出す光景が見られた。 数えるほどだった光は午後9時を過ぎた頃から、一気に増えた。時折、共鳴し合うかのように優しく点滅し、竹林を幻想的な空間に変えた。 ヒメボタルは体長7~10ミリとゲンジボタルより小さい。発光間隔も短いため、長時間露光で撮影すると光跡が点で残る。
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淡い光のホタル舞う 掛川・垂木川
掛川市上垂木の垂木川で5月中旬ごろから、ホタルが舞い始めた。淡い光りを放ちながら川沿いをゆらゆらと飛び、幻想的な光景を演出している。 ゲンジボタルの保護に取り組む「上垂木ホタルを守る会」や地元の桜木小の児童が幼虫を育て、3月に3200匹を川に放流した。5月15日ごろから飛び始め、6月10日ごろまで観賞できるという。 県内外から多くの人が訪れる観賞会は新型コロナの影響で3年連続の中止となった。同会の平出武義会長(71)は「本当は多くの人に来てほしいが仕方がない。一緒に幼虫を放流した子どもたちが見てくれたらうれしい」と話した。
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タカアシガニ元気に育って 資源保護と生態調査 沼津の児童ら放流
沼津市商工会戸田支所は25日、資源保護と生態調査を目的にしたタカアシガニの放流を沼津市の戸田港沖合で行った。戸田小中一貫校の児童生徒約30人が参加し、特産のタカアシガニに親しんだ。 参加者は同港で、タカアシガニの生態や地元との関わりについて説明を受けた。用意されたカニ約50匹の足に標識のタグを取り付け、体重や大きさを計測した。放流は御浜岬から約200メートル沖合の、水深約150メートルの地点で実施した。児童生徒らは大きなカニを両手で抱え、笑顔で海に放った。 新型コロナウイルスの影響で昨年までの2年間は関係者のみで放流したため、地元の子どもの参加は3年ぶりという。6年の堤波玖君(11)は「
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記者コラム「清流」 ありがとう「グリル」
書道パフォーマンスで人気を集めた伊豆・三津シーパラダイス(沼津市)のカリフォルニアアシカ「グリル」が天国へ旅立った。記者も取材を通じ、力強く文字を書き上げる姿に魅了された。ファンの一人として、もうショーで会えないことがさみしい。 書道の大ベテランとして貫禄すら感じたグリルにも、新人の時代があった。同園にやってきたのは1歳だった2000年。土屋考司飼育長は「最初はやんちゃで、筆を投げ出してしまうこともあった」と振り返る。活躍の裏には、地道な訓練の積み重ねと飼育員の苦労があった。 会社のデスクには、グリルの書のレプリカが置いてある。20年にわたって来園者に楽しい思い出を与え続けたグリルと飼育
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子猫のゆりかご運営 あの人に聞きたい/保護猫ボランティア 赤石朔さん(富士市)【NEXT特捜隊】
殺処分寸前の猫を引き取って育て、希望者に譲渡する保護猫ボランティアの富士市立富士中1年の赤石朔さん(13)。同市の40代の女性会社員から「感心する」と、藤枝市の50代の主婦から「愛のある活動を多くの人に知ってほしい」と取材依頼が寄せられた。赤石さん家族が自宅で営む子猫園「ベルソーデシャトンズ(フランス語で子猫のゆりかごという意味)」は希望者に引き渡すまで猫を育てる場所。園を訪ね、活動への思いを聞いた。 命救うのに理由は不要 叔母が保護猫を飼い始めたのをきっかけに、捨て猫や野良猫の多くが殺処分される現実を知りました。全国では年間約2万匹が殺処分され、うち半数以上
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完熟イチゴのスイーツ堪能♡古民家カフェ「縁」(裾野市)【記者さんぽ|個店めぐり】
完熟イチゴを使ったメニューを味わえて、いろいろな動物がいる、昭和のおばあちゃんの家のような雰囲気の古民家カフェ。気になっていたお店が、秋のお休み期間を経て、12月に営業を再開するという情報を得て訪ねました。今回の【記者さんぽ|個店めぐり】は裾野市の古民家カフェ「縁(えにし)」です。 完熟イチゴを使ったメニューが並びます 瓦屋根の木造平屋の建物の中に入ってみると、火鉢、レトロな照明、振り子時計…。初めて訪れたのに、そこはかとなく懐かしい気持ちになります。元々はリサイクル店だった古民家をリノベーション。現在は、イチゴカフェ兼、フクロウの家兼、減農薬野菜の無人販売所となって
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山梨・雨畑ダム下流 底生生物激減か 民間研究者、昨年調査
駿河湾産サクラエビの不漁をきっかけに注目されている富士川水系の河川環境で、雨畑ダム下流の雨畑川や、同川が流入する早川下流(いずれも山梨県早川町)で底生生物(水生昆虫類)の数が激減しているとみられることが、同県の民間研究者の調査で27日までに明らかになった。底生生物はアユと並び河川環境の良しあしを示す指標とされ、研究者は近年の環境の変化に警鐘を鳴らしている。 地域自然財産研究所の篠田授樹さん(55)=山梨県都留市=が1994年と2020年にほぼ同一箇所の29地点で、25センチ四方の枠を河床などに置き、枠内にいる底生生物の調査を行った結果を比較して判明した。 篠田さんが集めたサンプルの比較
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御前崎の長生きポニー「トラさん」 馬の40歳、どのくらい「長寿」と言えるの?【NEXT特捜隊】
「ことしで40歳になる長生きのポニーがいます。どれくらい『長寿』と言えるのか、調べてもらうことはできますか?」 御前崎市の乗馬クラブ「パロミノ・ポニークラブ(パロミノ)」の飼育員佐藤久美さん(51)から、静岡新聞社「NEXT特捜隊」に依頼が寄せられた。早速、調査を開始した。 そもそも馬はどれくらい生きるのか。馬種にもよるが、馬の寿命は通常25~30年。諸説あるが、人間の年齢に置き換えるには3~4を掛けるという。40歳のポニーは、少なくとも120歳になる。 6月、その馬「ダブルトラブル(通称トラさん)」に会った。黒鹿毛(くろかげ)の馬体に白髪が目立つものの、しっかりとした歩調。食欲旺盛で