小山バス横転事故の記事一覧
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小山バス横転事故 運行管理者を不起訴 静岡地検沼津支部
小山町須走の県道(通称ふじあざみライン)で2022年10月、観光バスが横転し29人が死傷した事故で、静岡地検沼津支部は23日、業務上過失致死傷の疑いで書類送検されていた運行会社「美杉観光バス」(埼玉県飯能市)の運行管理者だった男性(57)を不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。 男性は道路運送法などに基づく運転手への指導監督を怠り、22年10月13日午前、元運転手の男(28)が運転する大型観光バスの横転事故で、乗客の女性1人を死亡、28人に重軽傷を負わせたとして書類送致された。 元運転手の男は、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で、23年10月に禁錮2年6月の実刑判決が地裁
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元運転手、起訴内容認める 小山バス横転初公判 静岡地裁沼津支部
小山町須走の県道(通称ふじあざみライン)で2022年10月、観光バスが横転し29人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた元運転手の男(27)=埼玉県飯能市=の初公判が28日、静岡地裁沼津支部(野沢晃一裁判官)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。 自動車メーカー側はブレーキやギアなどの関連部品の検証・解析の結果、「性能、作動確認に問題はなかった」としている。県警は、被告がフットブレーキを多用したためブレーキが利かなくなる「フェード現象」の発生が事故原因と結論づけていた。 冒頭陳述で検察側は、被告がフェード現象について「めったに起きることのない非常時の出来事と思い込
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小山バス事故 県道に新看板「エンジンブレーキを」
昨年10月、観光バスが横転し29人が死傷した小山町須走の県道(通称ふじあざみライン)に、エンジンブレーキによる減速を呼びかける看板が設置された。フットブレーキを多用して利かなくなる「フェード現象」が起きたことを踏まえ「危険 急な下り坂 エンジンブレーキを使いましょう」と記した。 富士山須走口5合目と麓を結び、つづら折りのカーブが続く道路。縦2メートル、横1・4メートルの看板を、急勾配でカーブがきつい5合目側の6カ所(うち3カ所は取り換え)に設置した。近くに「ギア 低速」との路面表示も設けた。 事故は昨年10月13日、5合目から下る途中のバスがカーブを曲がりきれずに横転し、乗客の女性1人が
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バス運転手を在宅起訴 小山・横転死傷事故 静岡地検沼津支部
小山町須走の県道(通称ふじあざみライン)で2022年10月、観光バスが横転し29人が死傷した事故で、静岡地検沼津支部が運転手の男性(27)を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で在宅起訴したことが24日までの関係者への取材で分かった。在宅起訴は23日付。 県警は事故原因の特定に向け、ブレーキなどバス部品の解析を自動車メーカーに依頼。「性能や作動に問題はない」との結果を踏まえ、下り坂でフットブレーキを多用し、摩擦材が過熱して利きが悪くなる「フェード現象」が発生したと結論づけた。地検も運転手の操作ミスが事故につながったと判断したとみられる。 事故は富士山須走口5合目から県道を下る途中、バス
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ブレーキ不能 同業者「同じ経験」 2速が基本、技術不足指摘も 小山バス横転事故1カ月
小山町の県道(通称ふじあざみライン)で観光バスが横転し1人が死亡、27人が重軽傷を負った事故は13日、発生から1カ月を迎える。現場は富士山5合目と麓を結ぶ道路で、急勾配な上に険しいカーブが続く。県警は事故原因についてフットブレーキを使いすぎて利きが悪くなる「フェード現象」が考えられると説明。過去に同じ現象を経験した地元ドライバーもいて、運送事業者らは事故を受けて、安全対策を強化している。 ふじあざみラインは全長約12キロで高低差が1160メートルに及ぶ「全国的に見ても珍しい道路」(県内のバス会社)。タクシー運転手歴40年の男性はかつてマイクロバスで走行中、フットブレーキが利かなくなったと振
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富士山観光「負のイメージ」懸念 小山バス事故1週間 紅葉シーズンに影響
小山町須走の県道でツアー中の観光バスが横転し、乗客1人が死亡、26人が重軽傷を負った事故は20日、発生から1週間を迎えた。現場は国内有数の観光資源、富士山の麓。観光需要喚起策の全国旅行支援が始まったばかりでの惨事に、新型コロナウイルス禍の影響で落ち込んだ団体客の回復を期待していた観光関係者は、誘客への影響を懸念している。 「事故の影響はないと信じたい」。富士山須走口の山小屋関係者の1人は慎重な口ぶりだった。「一切話したくない」とする関係者もいた。事故後、ツアーキャンセルなどの影響が出ているという。 事故現場は富士山須走口5合目と麓を結ぶ通称・ふじあざみライン。富士山の登山ルートは既に閉鎖