東海さん一家の防災日記の記事一覧
-
【第4章】半割れ発生(後編)⑦ 課題山積の避難所 被災者同士で心身ケア【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る・防災しずおか】
四国沖でマグニチュード(M)8.0の大地震が起き、気象庁が後発地震への警戒を呼びかける南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)を発表してから約1年半が経過した。津波浸水想定区域に住む要配慮者らに事前避難が呼びかけられた「地震発生から1週間」はとうに過ぎ、市民が自宅での通常生活に戻った中、「その日」は突然訪れた。 1月の日曜未明に遠州灘で発生したM8・5の地震から5日目を迎えた。小学校教諭の東海富士子さん(35)は津波浸水区域のわずかに外側の高台にある勤務校まで、毎日約4キロ歩いて通った。ほとんどの地域でまだスマートフォンが通じず、何十人もの児童や教員が安否不明のままだ。 勤務先の小学校は
-
【第4章】半割れ発生(後編)⑥ 沿岸部は津波被害 児童の安否、確認進まず【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る・防災しずおか】
四国沖でマグニチュード(M)8.0の大地震が起き、気象庁が後発地震への警戒を呼びかける南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)を発表してから約1年半が経過した。津波浸水想定区域に住む要配慮者らに事前避難が呼びかけられた「地震発生から1週間」はとうに過ぎ、市民が自宅での通常生活に戻った中、「その日」は突然訪れた。 発災から2日目、東海富士子さん(35)は勤務する小学校へと向かった。ヘルメットをかぶり、水や非常食を詰めたリュックを背負って歩き始めた。道路は倒壊した家屋でふさがれ、液状化による段差や噴砂で思うように進まない。勤務校までは4キロほど。普段なら歩いて1時間ほどなのに、3時間以上はかかり
-
【第4章】半割れ発生(後編)⑤ 避難所は大混雑、車中に長時間 体調悪化【東海さん一家の防災日記】
四国沖でマグニチュード(M)8.0の大地震が起き、気象庁が後発地震への警戒を呼びかける南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)を発表してから約1年半が経過した。津波浸水想定区域に住む要配慮者らに事前避難が呼びかけられた「地震発生から1週間」はとうに過ぎ、市民が自宅での通常生活に戻った中、「その日」は突然訪れた。 遠州灘を震源とするM8・5の地震発生から3日目。県内沿岸部は高さ10~15メートルの津波に襲われ、浸水区域から逃げてきた大勢の市民も同区域外の避難所に身を寄せていた。東海駿河さん(73)が自主防災会会長を務める地域の小学校体育館にも想定収容人数の2倍以上の人が殺到し、混雑が限界近く
-
【第4章】半割れ発生(後編)④ 商店街 雑居ビル倒壊、負傷者多数 生き埋めも【東海さん一家の防災日記】
四国沖でマグニチュード(M)8.0の大地震が起き、気象庁が後発地震への警戒を呼びかける南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)を発表してから約1年半が経過した。津波浸水想定区域に住む要配慮者らに事前避難が呼びかけられた「地震発生から1週間」はとうに過ぎ、市民が自宅での通常生活に戻った中、「その日」は突然訪れた。 余震が続く中、東海遠州さん(38)は、倒壊した住宅の消火活動に近隣住民とバケツリレーで当たっていた。周囲が明るくなるころには火はほぼ消し止められた。「延焼しなくてよかった」と胸をなで下ろした。 夜が明けると、少しずつ周囲の被害の様子が明らかになってきた。自宅マンションから徒歩5分。
-
2002年に静岡新聞で連載「東海さん一家」が再登場
.container { display: flex; flex-wrap: wrap; } .item { flex: 0 0 44%; box-sizing: border-box; padding: 0%; margin: 3%; } .item img { height: 200px; max-width: 100%;
-
【第4章】半割れ発生(後編)③人命救助で割れる意見 余震やまず街が被災【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
四国沖でマグニチュード(M)8.0の大地震が起き、気象庁が後発地震への警戒を呼びかける南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)を発表してから約1年半が経過した。津波浸水想定区域に住む要配慮者らに事前避難が呼びかけられた「地震発生から1週間」はとうに過ぎ、市民が自宅での通常生活に戻った中、「その日」は突然訪れた。 遠州灘を震源とするM8・5の地震が発生して約40分が過ぎた。寒さが厳しい1月の午前2時前。防災行政無線からサイレンと音声のメッセージが繰り返される。 「大津波警報。巨大な津波が来ます。直ちに海岸や河川から離れ、高い場所に避難してください」 東海駿河さん(73)が住む地域は津波ハ