今日から始まりました「ほっとけない!しずおか」のコーナー。
1回目は『未公開株勧誘トラブル』です。
いま高齢者を狙った悪質商法の被害が増加していて、
国民生活センターによると、契約トラブルについての相談件数は減っています。
しかし、60歳以上の人からの相談件数は2008年度から再び増加。
特に『未公開株』、水や鉱物資源の開発権の売買、
年金や医療費の還付などをめぐる被害が増えているそうです。
そこで「樹根爛漫」は消費者被害を無くすべく、一肌脱がせていただきます!
題して「高齢者を狙う悪質商法!
『ほっとけない!』が被害を防ぐ!
ほっとけない!しずおか」
静岡県が実施している「ほっとけないプロジェクト」の自称広報キャプテン
静岡県庁県民生活課の 細萱 宏樹 さんにお話をうかがいます。
最近、消費生活相談件数は横ばいなのですが、60歳以上の方からの
未公開株や社債などの投資関係のトラブルの相談が急増しています。
未公開株のトラブルというと…
多いのは「上場間近と勧誘され未公開株を購入したが、いまだに上場されない」
「高値で買い取ると言われて購入したが、業者と連絡が取れなくなった」などです。
◆勧誘の手口◆
勧誘の手口は大きく分けて4パターン。
複数の業者が登場し、うまい話を持ちかける「劇場型」
金融庁などの名前を語って「国が勧めているから安全です」などと 事実無根なことを言って信用させる「公的機関装い型」
後からお金を振り込むので、代わりに未公開株を購入してほしいと 持ちかける「代理購入型」
それから、悪質業者は「カモリスト」と呼ばれる過去に騙された人のリストを 持っているので、それを活用して、過去にだまされた人に分を取り返してあげる、 その代わりに他の株を買って欲しいなどと持ちかける「被害回復型」です。
◆被害に遭いやすい人は◆
被害に遭いやすい人・狙われる人は大きく分けて、2パターン。
「子供のために、孫のために、より多くの資産を残してあげよう」 なんて考える心優しすぎる方。
一方、「お金を持っていて、さらに儲けてやろう」と考える方。
俗に「高齢者の不安3K」と呼ばれるものがあります。
3Kとは、「お金」「健康」「孤独」。
手元のお金を少しでも増やして、将来に備えたいという不安につけこんで、
絶妙な手口で勧誘されるので、多くの人が騙されてしまっているわけです。
人の不安につけこんでお金を騙し取るなんて、まさに悪質中の悪質です!!
◆被害に遭わないためには◆
「未公開株」など正直よくわからないものを買う前に、
家族や身の周りの人に相談する!これです!
セールスマンのトークだけ聞いて、誰にも相談しないで「儲かるかもしれない」
なんていやらしい気持ちを持ってしまって、買っちゃダメです。
悪質業者は「必ずもうかる」とか言ってきますが、そんなことは絶対ありません。
投資は、必ずリスクと隣り合わせにあるものです。
ギャンブルと同じです。得することもあれば大損することもあります。
自信がなければやらないほうが懸命です。きっぱり断ること。
◆きょうのまとめ◆
高齢者のトラブルの場合、だまされた本人は気づいていなかったり、
被害にあっても家族に内緒にしているケースも少なくありません。
そこで、今日おじいちゃん・おばあちゃんに電話をかけてみましょう!
とにかく「ほっとかない!」。「大丈夫?」って声をかけてください。
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