3回目は『点検商法』です。
静岡県が実施している「ほっとけないプロジェクト」の広報担当、
静岡県庁県民生活課の 細萱 宏樹 さんと、
鈴木亜紀子さんにお話をうかがいました。
◆点検商法とは◆
「点検に来ました」と言って業者が家に訪問して上がりこみ、
「工事しないと危険。点検したら問題がある」と消費者の不安をあおり、
商品やサービスを契約させる手口です。
◆具体的には?◆
住宅のリフォームが典型的です。
「床下を点検する」といって訪問した業者が、
「このままだと家が倒壊する」と脅かして高額なリフォームを次々と契約させた
悪質住宅リフォーム会社が社会問題になりました。
そのほか、「布団を見せてください」と言われて見せたところ、
「この布団はカビている。健康に良くない」と高額な布団への買い替えを
勧めるケースなどがあります。
◆手口の特徴は?◆
高齢者の方が不安に感じること、「お金」「健康」「話し相手」「住まい」のうち、
「健康」や「住まい」の不安につけこむケースが多いですね。
特に最近では「このままでは地震で家が危ない」など
震災を口実にした手口が増加しています。要注意です。
◆被害に遭わないためには?◆
とにかく「家に入れない!」
家主が断っているにもかかわらず強引に家に上がられた場合には、
警察に連絡をしてください。
◆契約したけどやめたい!というときには?◆
訪問販売で契約したときは、契約した後でも8日間はクーリング・オフができます。
おかしいと思ったら、すぐに家族や周りの方に相談してください。
またお年寄りの場合は、近所の家でも契約したなどと聞くと、
信頼できる業者だと信じてしまうことも多いです。
ご家族など、周りの方の「声かけ」「気づき」が大切です。
ご家族の方は「最近変わりはない?」など、
気を配って常にコミュニケーションをとる、それが重要です。
◆被害の相談窓口は?◆
消費者ホットライン 0570-064-370 (守ろうよ、みんなを)
また「静岡県くらしのメ~ル」というメールマガジンも参考になります。
詳しくは「静岡県ほっとけないプロジェクト」のホームページをご覧ください。
◆「ほっとけない3か条」って?◆
一、声掛けすべし 高齢者を一人にしない、相談できる人になって。
一、目配せすべし お金に困っていないか、物が急に増えていないか。
一、聞く耳を持つべし
困っている人に気づいたら、まずあなたが話を聞いてあげて。
相手がトラブルに巻き込まれているようなら、すぐに消費者ホットラインへ。
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