2020年3月23日 12:00
▽3/23 望月やすこのコラム≪胃袋民俗学≫▽
■ 3/23【胃袋民俗学】
最近ネットで溜め込んだ本を売っている父。
その内の一冊に「白土三平の好奇心」というのがありました。
白土三平といえば妙齢の人ならわかる「カムイ伝」という
劇画というかマンガを描いた大御所で
忍者や猟師などの日々のやりとりが面白くって、
私も小さな頃に父親の本棚を読みあさりました。
「白土三平の好奇心」は、そんな山の民の食事が
白土三平の手さばきとともに写真で紹介されているのですが、
これがもう凄い。
イノシシはもちろん!のこと、タヌキや、真っ黒なキノコ、
岩にこびりついた貝を食べたかと思えば、ウツボを開きにしたり、
アメフラシやクラゲなんかも、どーにかこーにか、どーにでもして食べて、
そしてこれがまた何とも美味しそうで、胃袋が食べたい!食べたい!と騒ぎ出すのです。
そんなこと思ったところで私には探せもしなければ調理もできないので
この本を友だちの猟師さんにあげることにしました。
そしたらなんと! 猟師さん作の大量のベーコンと鹿ジャーキーが我が家にやってきました。
古本が美味しいお肉に化けた話でした♬