ぐるぐるマップEast 48 いざ、熱海　地元民おすすめのグルメ 観光スポット満載

創業50余年の干物店が1996年にオープンした和食処。目利きの料理人が網代漁港から毎日仕入れる新鮮な魚介を使った海鮮料理を楽しめる。料理は季節ごと味付けを工夫するなど細部にこだわり、メニューによっては店の生簀の旬魚を使用し調理する。リーズナブルな値段で楽しめるのは海に近い熱海だからこそ。1階の「磯也ひもの店」では脂がのった干物を販売しているのでお土産にいかが。

■10種を超える旬の魚がのる「夢ちらし寿司」（お椀付き）は1日30食限定。入荷状況により内容は異なる

1階「磯也ひもの店」では干物を販売

テーブル席のほか座敷席もあるのでゆったり食事ができる

初代が戦前に横浜のホテルニューグランドで学んだフランス菓子の技術を受け継ぐ、1947年開業の老舗洋菓子店。文豪・谷崎潤一郎が愛した店としても知られ、特に好んだというモカロールなどを販売する。この店の「モンブラン」は洋酒の効いたシロップに浸したケーキ生地の上にクリームをふんわりとのせたサバランで、欧州アルプス山脈の最高峰に見立てて名付けられた。創業から変わらない上品な味わいを楽しもう。

■左から 「モンブラン」「モカロール」、季節限定のアップルパイ「ショソン」

■「モカロール」
コーヒー風味のスポンジとバタークリームを使った上品な香りと甘さ

壁にはこの店の味を好んだ谷崎潤一郎らの写真も並ぶ

地元の契約農家や生産者から直接食材を仕入れ、必要以上に手をかけず本来の持ち味を引き出す。メインの天城軍鶏のロティは弾力ある肉質ながら驚くほどしっとりやわらかで、ソースの甘みとクルミが良いアクセントに。干物を使ったアミューズや魚料理にフルーツを合わせるなど、シェフならではのひねりのある一皿が舌を楽しませてくれる。ワインはフランス産を中心に日本産など各種揃う。来店の際は前日までに予約を。

■ランチコース4950円より、メイン「天城軍鶏のロティと季節の農園野菜 柿と胡桃のコンディメント」

■ランチ前菜「クヌギマスのマリネと農園野菜のブレッセ」

海を望む店内。テラスからは花火も見られる

神奈川や静岡でティースタンドの移動カフェを経営するMft kitchenプロデュースのカフェ。オーナーの父が開業医として地元に根付いたこの場所を自らの手でカフェへと改装。「また来たい隠れ家」をコンセプトに和と洋を融合した非日常的な空間が迎えてくれる。旬の食材にこだわり、地元産を極力使用。カレーやハンバーガーなどの軽食と手作りスイーツを提供する。ティーマイスターの資格を持つ店長が淹れるドリンクメニューも絶品。

■和と洋を共存させた落ち着きある店内

■「チーズケーキ」
小田原産片浦レモンをまるごと使用

■「スープカレー」ドリンク付き
10種の国産野菜と熱海特産の魚粉をだしに使用。内容は季節により異なる（ランチ以外・単品メニューあり）

人気グルメや土産物など行列必至のお店から地元の人おすすめの観光スポットまで、熱海の旬な情報満載の完全ガイド。「ぐるぐるマップEast48　いざ、熱海」からピックアップ。
（本体価格1320円（税込）／発行月2022年3月）