更新日：2022年6月3日

ロングセラー商品が進化！ヨーグルトでフレンチトースト!? おすすめのカップヨーグルトとアレンジレシピ

ロングセラー商品がリニューアル！

昨今これだけ各社からいろいろなヨーグルトが販売されていると、お気に入りのヨーグルトがあるという人も多いと思います。今回は、おすすめのカップヨーグルトとアレンジレシピについて、カップヨーグルト研究会の向井智香さんに、SBSアナウンサー原口大輝がお話をうかがいました。

※5月13日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。

原口：向井さんには一年ほど前に『牧野克彦のIPPO』に出演いただき、ヨーグルトの魅力などをお話しいただいています。その時のプロフィールでは「1900種類を超えるレビューを掲載」となっていたのが、今回は2300種類まで増えています！日々どのような感じでヨーグルトを食べているんでしょうか？

向井：レビューの掲載は1日2個ペースくらいで更新しています。

原口：実際に食べている量としてはどうでしょうか？

向井：毎日1.5キロくらい食べています！

原口：1.5キロも食べるんですか!? 1日の流れもぜひ教えてください。

向井：1日5回に分けて食べています。1回につき300グラム、カップヨーグルト3つ分くらいです。

原口：これは、習慣というより好きだから食べているんですよね（笑）？

向井：そうですね。食べられるだけ食べたいです！

原口：そんな向井さんにおすすめヨーグルトを教えていただきたいと思います。おすすめヨーグルトのラインナップから、厳選したものを実際に用意してもらいました。

グリコ朝食パインヨーグルト

引用：https://yoghurt.love/

向井：今回は、リニューアル系を2つご紹介します。ひとつめが、グリコの「朝食パインヨーグルト」です。1997年から販売されているロングセラー「朝食りんごヨーグルト」の期間限定パイナップルバージョン！朝食りんごヨーグルト自体も最近リニューアルされ、砂糖の量が減って生乳の量が増え、よりヨーグルトとしてのクオリティが上がったので、ぜひ味わってみてください。

原口：（食べてみて）リンゴのシャリシャリ感ではなく、パイナップルの果肉感と甘酸っぱさがすごくヨーグルトと合って、酸味も促進されているような感じがします。ヨーグルトの滑らかさもいいですね。

向井：このシリーズは朝食の欠食率を改善しようと、なるべく食べごたえがあるように果肉をたっぷり入れています。

原口：朝あまりお腹が空いていない人に対して、食べごたえもありますし、この酸味で食欲が増幅されそうな気がします。朝ちょっとテンションが上がらないときに食べたら、元気が出るような一食です。それでは次のおすすめを教えてください。

明治北海道十勝ミルクきわだつヨーグルト

引用：https://yoghurt.love/

原口：このパッケージを見るのは初めてかもしれません。

向井：4個の状態で売られているので、それに見覚えがあるかと思います。こちらも1995年からのロングセラー商品なんですが、実は2021年にリニューアルして乳酸菌が変わりました。「TM96」という十勝で見つかった乳酸菌で発酵させるようになったんです。この乳酸菌がマイルドなミルクのコクを引き出すような菌なので、ミルクの味わいが良くなりました。

原口：よく乳製品などのCMで乳酸菌の話が出てきますが、腸内環境を改善するイメージで、味はそんなに変わらないのかと思っていました。このヨーグルトは味もしっかり変わるんですね！（食べてみて）より甘めかなと思ったら、そのあとの酸味もすごくいいですね。舌触りがすごく滑らかで美味しい！

向井：ロングセラーなので、子どもの頃に食べたという記憶を持っている人が多いと思いますが、リニューアルで本当に美味しくなったので、ぜひ食べてみてください！

原口：昔懐かしい感じながら、コクもあって、これだったらちょっとした時間に食べちゃいますね。美味しい、やっぱりミルク感が強いですね。

向井：コクが出やすい菌だと聞いています。

原口：果肉入りとプレーンの2種類を紹介していただきました。最近はギリシャヨーグルト系など、ヨーグルト自体の種類も幅がありますよね。その中でお気に入りはありますか？

向井：私がヨーグルトにハマるきっかけになったのがギリシャヨーグルトなので、やはりギリシャヨーグルトは特別に好きですね。

原口：みなさんもぜひお気に入りのヨーグルトを見つけてみてください！

向井さんは様々なメディアでヨーグルトのアレンジレシピもご紹介されています。ぜひ、おすすめのアレンジレシピも教えてください！

1. バニラヨーグルトのフレンチトースト

向井：日本ルナさんの「バニラヨーグルト」をよく振って液状にしたら、食パンの上に流しかけて冷蔵庫で一晩寝かせます。そうすると、ヨーグルトの水分を食パンが吸ってくれて、食パンはモチモチになるし、パンの上には濃縮したヨーグルトが残ります。それを、バターを熱したフライパンで両面を焼いてみてください。

ヨーグルトを食パンに吸わせる左：before　右：after

原口：スプーンを入れた瞬間のもちもち感がすごい！（食べてみて）めちゃくちゃ美味しい！酸味もあってバニラヨーグルトの甘みもあって、フレンチトーストとして成立していますが、ちょっとひと手間加えたフレンチトーストのような、高級感のあるものになっていますね。ふわふわ感ともちもち感が全然違う！どうやって発明したんですか？

向井：ヨーグルトの水を切った時に出る水分（ホエイ）をメニューに組み込めないかと考えていたんです。そこでパンに吸わせちゃおうと思って、パンの上で水切りヨーグルトを作ってみました。バニラヨーグルトって、そもそも卵黄も生クリームも入って、バニラの香りもするので、原材料的にはフレンチトーストに近いかと思い、焼いてみたら出来上がったレシピです。

原口：思った通りの味になりましたか？

向井：こんなに香りが出るとは思ってなかったので、焼いたときの香りが予想外に嬉しかったです。

原口：ホエイは捨てたくない成分ですからね。予想外のアレンジレシピがでてきて、味も予想外の美味しさでした！

2. マシュマロヨーグルト

向井：次は、流行りのレシピをご紹介します。これはすごく簡単で、市販のマシュマロをプレーンヨーグルトに一晩漬け込むだけ。マシュマロがヨーグルトを吸ってくれて膨らみシュワシュワのおもしろい食感が楽しめます。

原口：見た目は、マシュマロがヨーグルトに漬かっている、そのままですね（笑）。（食べてみて）確かにシュワっとした食感になりますね。一瞬で溶けていくような、でも食べごたえもあって、口の中に香りと酸味が残ります。使うヨーグルトを変えると全然違う味になりますし、いろんな楽しみ方ができそうですね。

向井：私はマシュマロヨーグルトのときには「小岩井生乳100%ヨーグルト」がお気に入りです。わりと酸味も控えめなので、食べやすいと思います。

原口：マシュマロの種類を変えても美味しそうですね。

向井：チョコマシュマロでやっていただいたり、あとは、ジャムを添えていただいてもいいですね。

原口：ヨーグルトのアレンジレシピもいろいろあるんですね。ヨーグルトの種類だけでも興味がそそられるのに、さらにアレンジレシピで予想外のものがでてくると興味が沸き立ちます！今回はご紹介をありがとうございました！

今回お話をうかがったのは……向井智香さん
カップヨーグルト研究会。日本全国のヨーグルトを食べ歩き・お取り寄せしながらブログを運営し、2022年5月現在、2300種類を超えるレビューを掲載。大手メーカーから中小、ご当地ヨーグルトまで網羅する膨大なヨーグルトデータベースに、工場・牧場見学やメーカーへのヒアリングなどの知見も交えて、講演会や食べ比べワークショップを開催。2022年3月、『ヨーグルトの本』を出版。