あの懐かしい駄菓子も実は静岡で製造されていた?! 片山食品／静岡
※2023年8月4日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。
駄菓子ひとつひとつを手作業で
写真提供：望月やすこさん
望月：駄菓子ってみんな好きじゃないですか!! 私も大好きなので、静岡で作っているところを常々探していたんです。10年ほど前に、駄菓子屋さんで購入した水飴のパッケージを見て市内で作られたものだと知って。大興奮しながら早速行ってみると、The 工場って感じのところで。突然おばさんが訪ねてきたのでびっくりされたのですが、小売りしている直売所があると教えてくれたので行ってみました。それが今回紹介する片山食品の直売所です。駄菓子というよりギフト用のゼリーや水ようかんがすごく安いんですよ。
岡村：そうなんですね。
望月：改めて片山食品は昭和28（1953）年、個人商店のジュース屋さんとして創業しました。初めは家族経営の小さな工場でしたが、全国にも発送するようになり、次第にゼリーの製造を始めたそうです。その頃から駄菓子も作るようになって、平成5年に「リングキャンディ」を作り始めました。これがものすごく流行って大人気になったそうです。指輪の宝石の部分がカラフルなキャンディになっているものです。分かります?!
岡村：分かります。あの「リングキャンディ」って、平成生まれなんですね。
望月：その後、「うまい棒」を製造しているやおきんという会社から、「リングキャンディ」を納めてくれないかと連絡が来て、そこからやおきんとの付き合いが始まっていろいろと製造販売するようになったそうです。例えば、プリンではないけど“プリン味”の「ひとくちminiプリン味ゼリー」なんかも作っています。
岡村：ひとつひとつ個包装されていて、一口で食べられる子どもが大好きなあれですね。
望月：プリン“味”ってところが駄菓子屋さんぽくていいですよね。
あとは、「ぐるぐるゼリー」ね。見たことがある人も多いと思いますが、「チューペット」みたいな感じなの。細くてクルクルとらせん状になっていて、凍らせて食べる人も多いですよね。
岡村：ポキンと折って食べてもいいですよね。
望月：そして「トレinゼリー」というのも作っています。これは、１個ずつ新幹線形になっていて、０系やN系など色々な形があるの。中にシールが入っていてすごく手を掛けている商品です。ほかにも人気商品をたくさん作っています。ちなみに、やおきんから来る注文の約10分の1しか作れていない状況だそうです。製造工程も見せてもらいましたが袋詰など手作業が多くて、とにかく大変なんです。現在どこの駄菓子業者も廃業が多い中、やおきんからは「できる分量だけでいいし、いつまでも待つから作り続けてほしい」と言われているので、少しずつ合間に作っているとのことでした。駄菓子を守りたいという愛を感じますよね。
岡村：その想いが大事ですよね。
工場横にお得な格安直売所
写真提供：望月やすこさん
望月：片山食品では、直売所にてゼリー、ムース、チューペット、ぜんざい、栗ようかんなどお得購入することができます。工場の一角にあるので店員さんはいませんが、工場の従業員さんが走って対応しに来てくれます。店名は「アンクルベアー」ですがググっても出てこないので「片山食品長崎工場」で検索して行ってみてください。
写真提供：望月やすこさん
写真提供：望月やすこさん
望月：そんな有限会社片山食品では、現場で働くパートさんを募集しています。高卒から採用し、10代から70代までパートさん含めスタッフ40人の会社です。社長が女性なので、子育て中の女性に理解があります。現場で活躍してくれる男性社員さんも募集中です！
岡村：有限会社片山食品 北脇工場 電話番号は、054-348-8091、片山和香枝さんまでお願いします。やすこさん今回もありがとうございました。
＜DATA＞
■ 有限会社 片山食品
住所：静岡県静岡市清水区北脇713
TEL：054-348-8091
会社情報
今回、お話をうかがったのは……望月やすこさん
静岡県内を中心に個人の撮影や取材撮影をするフリーカメラマン。撮影歴は20年以上。「人を笑顔にする撮影」と「面白いネタ探し」を得意とする。著書「子連れのタダビバ」シリーズ（静岡新聞社）では執筆も担当。ラジオ・テレビの出演など様々なメディアで活躍。公式ホームページ「フォーシーズン 望月やすこ」、インスタグラムもチェック。
SBSラジオIPPO（月～金曜：朝7:00～9:00）忙しい朝を迎えているアナタに最新ニュースはもちろん、今さら人には聞けない情報をコンパクトに紹介！今日の自分をちょっとだけアップデート！番組公式サイトやX（旧Twitter）もぜひチェックを！
radikoでSBSラジオを聴く＞
