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静岡新聞教育文化部

【三宅唱監督「夜明けのすべて」】 松村北斗さんが北斗七星を解説

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市葵区区のシネシティザートほかで2月9日から公開中の、三宅唱監督「夜明けのすべて」。「そして、バトンは渡された」などの瀬尾まいこさんが原作。主演は松村北斗さん(島田市出身)と上白石萌音さん。

それぞれに見た目で分からない障害がある、松村さん演じる山添くんと、上白石さん演じる藤沢さんが、少しずつ距離を縮める。恋愛以上の強い人間関係を結ぶまでのやりとりが、「普段着」なのに優しい。当事者にとって「気遣い」は必ずしも望ましい状態ではない。ある映像を見て、二人が同じように笑う場面に涙が出た。北斗七星の由来を説明する山添くんに、藤沢さんが「ありきたり」と、表現の工夫を求める場面。制作側の遊び心か。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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