【滝本憲吾監督「笑いのカイブツ」】 岡山天音さんの鬼気迫る演技
大阪の「伝説のハガキ職人」ツチヤタカユキさんの半生。偏執的に「笑い」を追求する主人公は、自らに「5秒に一つ、ボケを考える」訓練を課す。構成作家を目指して上京するが、人間関係が破綻して帰阪。「好き」を仕事にするための努力の「量」と、世の中にはそれをショートカットして目標に辿り着く人間がいると気付いた時の「絶望」がリアル。主演・岡山天音さんの、社会不適応者を絵に描いたような演技は鬼気迫るものがあった。(は)
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