LIFEライフ

静岡新聞教育文化部

【山崎貴監督「ゴジラ-1.0/C」】包帯の風合い

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は1月12日から静岡市葵区のシネシティザートほかで公開中の、山崎貴監督「ゴジラ-1.0/C」。「ゴジラ-1.0」のモノクロ映像版。

モノクロームの画面が、場面のリアリティーと緊迫感を高める。きしむ旧式戦闘機の機体表面、整備兵のつなぎの汚れ、復興途上の東京のバラックに差し込む光の強弱。何より、何度となく出てくる包帯の風合いが陰影豊かに伝わり、主人公役の神木隆之介さんと浜辺美波さんの心身の「傷」「回復」を象徴しているように感じられる。エンドクレジットによると、浜名湖以外に「忠ちゃん牧場」(裾野市)でもロケしている。どの場面だろう。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

あなたにおすすめの記事

RANKING