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静岡新聞教育文化部

【佐藤嗣麻子監督「陰陽師0」】影を彫刻する

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市葵区のシネシティザート、浜松市中央区のTOHOシネマズ浜松、沼津市のシネマサンシャインららぽーと沼津ほかで4月19日から上映している佐藤嗣麻子監督「陰陽師0」。4月16日付静岡新聞に佐藤監督と原作者の夢枕獏さんのインタビューを掲載。

山崎賢人さん、染谷将太さん、奈緒さんがそれぞれ演じる安倍晴明、源博雅、徽子女王の青春物語でありながら、謎解きミステリーの「落とし前」もつけ、アクションも盛りだくさん。取材時に佐藤監督が明かした自らの手法「『影を彫刻する』ために逆光で撮影」した効果が随所で見られる。陰影の美しさが、特に室内の描写で際立つ。裾野市ロケの樹海場面も同様。高い木々の葉の間から降り注ぐ光の中で博雅が笛を吹く場面は典雅の極み。(は)

 

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