LIFEライフ

SBSテレビ 静岡市歴史めぐりまち噺し

サッカーのまち 清水を訪ねる

2023年11月26日放送の「静岡市歴史めぐり まち噺し」は、サッカーのまち清水を訪ねます。
語り:春風亭昇太

静岡市清水区江尻町にある魚町稲荷神社の境内に日本少年サッカー発祥の碑が立てられています。神社の隣にある江尻小学校。この学校のひとりの先生が空高く蹴り上げたボールのもとに子どもたちが集まり、サッカーのまち清水の歩みが始まったのは、1963年のことでした。

この年、全国で初めての少年サッカーチームが結成され、1967年には、当時の清水市で全国初の小学生サッカーリーグが設立されました。翌1968年には、リーグ戦で活躍した選手たちの選抜チーム、全清水(オールしみず)が結成され、オールしみずは、のちに「清水FC」となります。三頭のライオンが描かれたエンブレムをつけた清水FCのユニフォームはサッカー少年たちの憧れになりました。

1970年代には、少年サッカーの全国大会を開催したり選手のみならず指導者の育成にも力をいれたりするなど、清水のサッカー文化はさらに発展していきます。ほとんどの小学校に設置されていたナイター施設はサッカーのまち清水の象徴でもありました。1974年、サッカーの王様ペレを招待してサッカー教室が開催され、7000人の小学生が指導を受けました。このニュースによって、サッカーのまち清水は、全国に注目されることになります。

少年サッカーの発展は、高校サッカーの強化にもつながり、清水東高校が 1982年度の全国高校サッカー選手権で初優勝。1985年度には清水商業、翌86年度には東海大一が全国制覇を果たしました。

J リーグ発足を前に、1991年に清水FC を母体として、清水エスパルスが誕生しました。J リーグ創設時の10チームのうち、唯一実業団を母体としなかった清水エスパルスは、少年サッカーから始まるサッカー王国清水の歴史を象徴しています。2022年にエスパルスは30周年を迎え、清水FC は今年結成55周年を迎えます。

静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。

静岡市の観光親善大使でもある春風亭昇太師匠の語りで、歴史や文化、特産品など、静岡市の魅力を紹介するミニ番組です。(毎週日曜日ひる12時54分放送)

RANKING