LIFEライフ

SBSテレビ 静岡市歴史めぐりまち噺し

清水のまちの歴史のお噺し

2024年2月18日放送の「静岡市歴史めぐり まち噺し」は、清水のまちの歴史のお噺しです。
語り:春風亭昇太

江戸時代、東西をつなぐ大動脈であった東海道。清水地域には西から江尻宿、興津宿、由比宿、蒲原宿という4つの宿場町がありました。

中でも、交通の要所として栄えたのが江尻宿。朝鮮通信使が来日した時には、使節団の宿泊地となり、手厚くもてなしたと伝わります。

江尻宿の南側には、巴川河口の港町である清水町がありました。清水湊は、東西を結んで物資を運搬する海路の中継地であり、富士川を使って甲州から物資が集まる場所でもありました。

江戸時代後半に作られた駿河国古地図では、東海道の宿場町として江尻宿が描かれ、巴川の河口に位置する港町である清水町は、江尻宿と隣接する別の町として描かれています。この古地図から、江戸時代には、江尻宿と清水町が、それぞれ独立した町だったことが分かります。

安政地震によって地形が大きく変わり、巴川の川湊だった清水は、海側へ移って海の港となりました。やがて国際貿易港としてお茶や漆器など静岡の産物を海外へ輸出する重要な役割を果たしていくようになります。

明治22 年、東海道線が開通して、江尻駅が開設され、鉄道で東京との行き来ができるようになりました。それに続いて、清水港へ物資を輸送するための鉄道や、清水と静岡市街地を結ぶ鉄道も敷かれました。

別々の町であった江尻と清水は、こうした人や物の流れの変化とともに、やがてひとつの町として発展していきました。

静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。

静岡市の観光親善大使でもある春風亭昇太師匠の語りで、歴史や文化、特産品など、静岡市の魅力を紹介するミニ番組です。(毎週日曜日ひる12時54分放送)

RANKING