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SBSテレビ 静岡市歴史めぐりまち噺し

静岡の柑橘の歴史のお噺し

2024年1月28日放送の「静岡市歴史めぐり まち噺し」は、静岡の柑橘のお噺しです。
語り:春風亭昇太

駿府城公園で毎年実をつける家康手植えのみかん。これは、紀州、現在の和歌山県から献上された鉢植えのミカンを、徳川家康自らが植え替えたものと伝わります。

静岡県はミカンの生産量全国3位。日本を代表するミカンの産地としての歴史は、江戸時代に九州から「温州みかん」が伝わったことに始まります。

明治時代に温州みかんの栽培が盛んになり、アメリカへの輸出も始まりました。明治35年に、現在の清水区興津中町に柑橘類の研究や新品種の開発を行う、国立農事試験場が設立され、静岡県は日本の柑橘栽培の中心地となっていきます。

昭和10年頃、温州みかんの新品種が現在の静岡市葵区福田ヶ谷にあった青島平十さんのミカン畑で発見されました。「尾張温州」という品種が突然変異したこの新品種は、「青島温州」と名付けられました。糖度がとても高く、コクのある独特のおいしさが人気となった青島温州は、静岡県内に広がり、静岡県の主力品種となりました。

甘夏と文旦から生まれたスルガエレガント。甘くて酸味がやわらかいこの柑橘も静岡市で生まれ、現在も静岡県中部を中心に栽培されています。

平成23年からは、葵区の山あいの清沢でレモンの栽培が始まり、清沢レモンは新しいオクシズの名産品になりつつあります。ミカンに始まる静岡の柑橘栽培の歴史は、これからも続いていきます。

静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。

静岡市の観光親善大使でもある春風亭昇太師匠の語りで、歴史や文化、特産品など、静岡市の魅力を紹介するミニ番組です。(毎週日曜日ひる12時54分放送)

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